PURPOSE
プランターで育てられる野菜
ベランダや玄関先のプランターでも育てられる品目を集めました。根の張りが浅い、草丈が抑えられる、支柱で立体的に仕立てられるなど、狭い場所と相性のよい野菜です。
- 該当する品目
- 107
該当する野菜
ジュンサイ
ハゴロモモ科
沼や池に浮かぶ水草で、開く前の若芽をぬめりごと食べる。ぬめりは寒天質の分泌物で、これが多いものほど値打ちが高い。水の質が悪いと育たないため、産地は限られる。国内の主産地は秋田県三種町で、水深と水温の管理が仕事の中心になる。株を植えて穫れるまで3年かかる。
チヂミユキナ
アブラナ科
宮城県で作られてきた冬の菜っ葉。寒さに当たると葉が縮れて厚くなり、糖を蓄えて甘くなる。縮れは寒さから身を守る反応で、暖かいまま育てるとただの平たい葉になる。仙台を中心に作られ、12〜2月がいちばんおいしい。
ツワブキ
キク科
つやのある常緑の葉を1年じゅう保ち、秋から冬に黄色い花を咲かせる多年草。食べるのは葉柄で、西日本では煮ものや佃煮が郷土料理になっている。生育期の3〜4月に穫ったものがやわらかい。フキと名前も姿も似ているが別の植物で、フキが春に咲くのに対しツワブキは10〜12月に咲く。葉のつやもツワブキのほうが強く、海辺にも自生する。花の色や葉の斑の入り方で多くの品種があり、盆栽でも人気がある。
コシアブラ
ウコギ科
原生林に自生する落葉樹で、春に伸びる若芽を穫る。タラノメと同じウコギ科で、香りの高さから山菜の女王とも呼ばれる。品種は開発されておらず、木の根元から伸びるひこばえを持ち帰って殖やすのが確実にあたる。根に細根が少なく植え替えに弱いのが、この木を育てる難しさになる。露地どりは5年目の春から。頂芽だけを採るのが、翌年の芽を残す加減になる。
ゼンマイ
ゼンマイ科
渦を巻いた若芽が褐色の綿毛に包まれるシダ植物。葉が2種類あり、栄養をつくる栄養葉(女ゼンマイ)と胞子をつける実葉(男ゼンマイ)に分かれる。食べるのは栄養葉の若芽で、実葉は残して株を保たせる。アクが強く、重曹を加えた湯でアク抜きをしてから使う。日陰から半日陰で湿り気のある場所を好み、北側の斜面に多い。植えてから数年は株を太らせ、収穫は3年目以降が目安になる。乾燥させれば1年ほどもつ。
ミズ
イラクサ科
山間の日陰の湿地や渓流のそばに生える多汁質の山菜。食べるのは茎で、しゃきしゃきした歯ざわりとぬめりがある。ミズナと呼ばれることもあるが、京都のミズナ(アブラナ科)とはまったく別の植物にあたる。直射日光で日焼けするため、栽培では70%ほどの遮光が要る。タネではなく、葉の付け根にできる肉芽(ミズ玉)で殖やす。初秋以降はこの肉芽も食べられる。
シドケ
キク科
やや湿った野山に生えるキク科の宿根草で、和名はモミジガサ。葉がモミジに似て笠のように開くのが名の由来。春の若芽を穫り、キク科らしいアクとその香りが好まれる。茎が赤い赤軸と赤みのない青軸があり、青軸のほうが日向に強くやや高値で取引される。根が細根の多いつくりなので水はけの悪い土は向かない。タネは流通しておらず、株を買うか栽培者から譲り受ける。播種から3年目で穫れるようになる。
コゴミ
コウヤワラビ科
クサソテツというシダの若芽。渦を巻いた芽が立ち上がる姿から屈(こごみ)と呼ばれる。アクが無く、下ゆでだけでおひたしや天ぷらにできる。谷沿いのような湿った半日陰に自生し、乾燥に弱い。胞子から育てると成株まで10年かかるので、地下茎か組織培養苗で殖やす。定植から2〜3年で穫れるようになり、ハウスに伏せこむふかし栽培なら2月ごろから出回る。
アイスプラント
ハマミズナ科
葉と茎の表面をキラキラした水泡状の粒が覆う多肉植物。この粒はブラッター細胞という葉の一部で、吸ったミネラルをここに隔離する。プチプチした食感とほのかな塩味が持ち味。収穫が近づいたら1〜2%の塩水をやると塩味が乗る。暑さに弱く30℃を超えると枯れるので、夏は穫れない。南アフリカのナミブ砂漠の原産で、1985年に佐賀大学が有明海沿岸の塩害対策として持ち込んだのが日本での栽培の始まりにあたる。
チコリ
キク科
白く先のとがった舟形の葉が重なった、小さな白菜のような姿。畑で穫るのではなく、夏から秋に根株を育て、掘り上げて暗いところに伏せこみ、伸びてきた白い芽を穫る。この芽をチコンと呼ぶ。光を当てないので葉がやわらかく、ほろ苦さの中に甘みがある。同じ株から葉・茎・花・根も使える。日本では1970年代に入り、岐阜・埼玉・長野・北海道で作られている。
エンダイブ
キク科
見た目は非結球レタスに近いが、チコリと同じ属の別種にあたる。葉が細かく縮れる縮葉種と、切れ込みの浅い広葉種があり、日本で出回るのは縮葉種が多い。独特の苦味が持ち味で、株が育ったら外葉で包んで縛るか段ボールをかぶせて軟白すると、苦味がやわらいで中心が黄白色になる。プランターでも作れる。
カモミール
キク科
リンゴに似た甘い香りの花を穫って、ハーブティーにする。種袋で出回るのはジャーマンカモミールで、花が咲いたあと枯れる一年草にあたる。多年草のローマンカモミールとは別のもの。暑さと蒸れに弱く、肥料をやりすぎると葉ばかり茂って花が付かない。花の中心の黄色い部分が盛り上がり、白い花弁が反り返ったころが穫りごろ。晴れた日の午前中に摘むと香りが飛びにくい。
レモンバーム
シソ科
レモンに似たさわやかな香りの葉を摘んで、ハーブティーにする。暑さにも寒さにも耐え、半日陰でよく育つ。属名のメリッサはギリシャ語のミツバチで、蜜が多く養蜂に使われてきた。繁殖力が強い多年草で、地上部が枯れても地下部が残って何年も生える。植える場所は先に決める。花が咲くと葉が硬くなって香りも落ちるので、つぼみが見えたら株元を残して刈り取る。
ルバーブ
タデ科
フキに似た姿で、葉柄を穫って強い酸味を活かしジャムや焼き菓子にする。寒冷地に向く多年草で、一度植えると4〜5年穫れる。植えた年は穫らず、収穫は2年目から。葉にはシュウ酸が多く、食用にならない。食品安全委員会も葉による食中毒の例を紹介している。葉柄だけを使い、葉は根元から切り落とす。
トマト
ナス科
南米アンデス原産。日本では大玉・中玉・ミニの三系統が広く作られ、糖度や果形で数百の品種がある。連作を嫌うため輪作か接ぎ木苗が基本。
ナス
ナス科
インド原産で高温と水を好む。長ナス、丸ナス、米ナス、水ナスなど地方色が最も豊かな野菜のひとつ。夏に更新剪定すると秋まで穫れる。
ピーマン
ナス科
トウガラシの甘味種。未熟果を穫るのが一般的だが、置いておくと赤く完熟して甘みが増す。株が疲れにくく長期間穫れる。
パプリカ
ナス科
肉厚の大型ピーマン。緑から赤・黄・橙へ完熟させて収穫するため、ピーマンより2倍近い日数がかかる。
キュウリ
ウリ科
開花から一週間ほどで穫れる、家庭菜園で最も収穫の早い野菜のひとつ。高温期は一日で3cm伸びるため採り遅れに注意。
ゴーヤ
ウリ科
強健で病害虫に強く、緑のカーテンにも使われる。イボが張って肥大が止まったころが穫り頃で、黄変前に収穫する。
オクラ
アオイ科
アフリカ原産の高温性作物。真夏は開花から3日で穫り頃になり、遅れると急速に硬化する。莢長7〜8cmが目安。
イチゴ
バラ科
秋に定植して越冬させ、翌春に穫る。促成栽培はハウス内で冬から収穫が始まる。ランナーで苗を増やすのが一般的。
レタス
キク科
結球レタスのほか、サニーレタス、リーフレタス、ロメインなど非結球型も多い。高温で発芽しにくいので夏まきは低温処理する。
ホウレンソウ
ヒユ科
冷涼を好み、寒さに当たると糖度が上がる。酸性土に弱いため、種まき前の石灰による土壌調整が要になる。
コマツナ
アブラナ科
江戸期から東京・小松川周辺で作られてきた菜。生育が早く、種まきから30〜40日で穫れるため家庭菜園の入門に向く。
ミズナ
アブラナ科
京都在来の細葉の菜。株を大きく育てる作型と、若採りでサラダにする作型がある。低温に強い。
チンゲンサイ
アブラナ科
中国原産の軸が肉厚な菜。生育が早く、周年栽培しやすい。株元に土が入りやすいので浅植えにする。葉柄が青いのがチンゲンサイ、白いのがパクチョイで、原産地も育ち方も同じ仲間にあたる。
ニンジン
セリ科
西洋系のオレンジ色が主流だが、金時のような東洋系の赤、黒紫、黄、白など色の幅が広い。発芽が最大の関門で、覆土は薄く、乾かさないのがこつ。
カブ
アブラナ科
小カブから聖護院のような大カブまで幅がある。日本で最も地方在来種が多く残る野菜のひとつで、各地に独特の赤カブがある。
ニンニク
ヒガンバナ科
秋に鱗片を植えて越冬させ、翌初夏に穫る。寒地系と暖地系があり、地域に合った系統を選ばないと球が太らない。
ジャガイモ
ナス科
種イモから育てる。春作と秋作があり、秋作は種イモを切らずに植えるのが基本。茎葉が枯れたら掘り上げる。
エダマメ
マメ科
大豆の未熟豆。穫り遅れると急速に味が落ち、適期は3〜5日しかない。収穫後も鮮度低下が早いので、穫ったらすぐ茹でる。
シシトウ
ナス科
トウガラシの甘味種。先端が獅子の口に似ることから名が付いた。水切れや高温乾燥が続くと辛い実が混じる。若採りを続けると株が長持ちする。
トウガラシ
ナス科
中南米原産の辛味種。青いうちに穫って青唐辛子に、赤く完熟させて乾燥させると保存が効く。辛味成分カプサイシンは種を包む胎座に最も多い。
シュンギク
キク科
関西ではキクナと呼ぶ。春に黄色い菊の花を咲かせることが名の由来。摘み取り型は側枝を次々に穫れるため長く楽しめる。害虫が付きにくい。
ネギ
ヒガンバナ科
白い部分を食べる根深ネギ(関東)と、葉を食べる葉ネギ(関西)で作り方がまったく違う。根深ネギは生長に合わせて何度も土寄せして軟白させる。
ニラ
ヒガンバナ科
一度植えれば数年穫り続けられる多年草。刈り取ると再び伸びてくるため、1シーズンに3〜4回収穫できる。3〜4年で株分けすると勢いが戻る。
セロリ
セリ科
冷涼を好み、乾燥にも高温にも弱い。生育期間が長く、家庭菜園では難易度が高い部類。日本では長野県が主産地で、夏の高原栽培が中心。
ケール
アブラナ科
キャベツやブロッコリーの原種に近い野菜。結球せず、外葉から順に掻き取れば長期間穫れる。寒さに強く、霜に当たると甘みが増す。
ルッコラ
アブラナ科
ゴマに似た香りとピリッとした辛味が特徴。タネまきから30日ほどで穫れる早さが魅力。とう立ちすると辛味が強くなるので若いうちに摘む。
タアサイ
アブラナ科
中国原産の中国野菜。寒さに当たると地面に張り付くように葉を広げ、独特のロゼット形になる。この形になった株がいちばん甘い。
ミツバ
セリ科
日本原産の数少ない野菜のひとつ。直射日光より半日陰を好み、木陰やベランダの北側でもよく育つ。一度植えるとこぼれ種で毎年出てくる。
モロヘイヤ
アオイ科
刻むと独特の粘りが出るエジプト原産の葉菜。真夏の高温期にいちばんよく育つため、他の葉物が穫れない時期の貴重な戦力になる。種子と莢には毒性があるため食べない。
ツルムラサキ
ツルムラサキ科
つるを伸ばして育つ夏の葉物。ぬめりと独特の香りがある。暑さに強く病害虫も少ないため、真夏でも青物を切らさずに済む。緑茎種と赤茎種がある。
クウシンサイ
ヒルガオ科
茎の中が空洞なことが名の由来。高温多湿を好み、真夏でも旺盛に伸びる。摘芯すると脇芽が次々に出て、1株から何度も穫れる。炒め物向き。
ナバナ
アブラナ科
とう立ちしたつぼみと若い茎を食べるアブラナ科の総称。ほかの野菜では失敗になるとう立ちを、そのまま収穫物にしてしまう作物。ほろ苦さが春の味。
クレソン
アブラナ科
清流に自生する水生の葉菜。市販の束から数本を水に挿すだけで発根し、そこから増やせる。ピリッとした辛味は肉料理の付け合わせに合う。
セリ
セリ科
春の七草の筆頭で、日本原産。水を張った容器でも育つ。宮城県では根まで食べる「根セリ」がせり鍋に使われる。
アシタバ
セリ科
今日摘んでも明日には新芽が出るという意味の名。伊豆諸島や房総半島が自生地。茎を切ると黄色い汁が出るのが本物の証で、この成分に独特の苦味がある。
ミョウガ
ショウガ科
食べているのは花のつぼみ(花穂)。日陰でよく育つ数少ない作物で、家の北側や樹木の下が適地。一度植えれば数年間ほぼ放任で穫れる。
ワケギ
ヒガンバナ科
ネギとタマネギの雑種とされ、タネができないため球根で殖やす。株元から次々と分けつすることが名の由来。刈り取っても再生し、何度も穫れる。
ゴボウ
キク科
根を野菜として食べるのは日本と台湾などに限られる。長根種は1m近く掘る必要があるため、家庭菜園では30〜40cmの短根種が扱いやすい。
ラディッシュ
アブラナ科
タネまきから20〜30日で穫れる最速級の野菜。プランターひとつで完結するため、家庭菜園の入門に向く。穫り遅れると割れたりスが入る。
ショウガ
ショウガ科
熱帯原産で、高温と適度な湿り気を好む。夏に若い茎ごと穫れば葉ショウガ、秋まで置いて塊茎を太らせれば根ショウガになる。乾燥に弱い。
ビーツ
ヒユ科
赤い色素ベタシアニンによる鮮やかな断面が特徴。ボルシチの材料として知られる。ホウレンソウと同じ科で、葉も食べられる。
ラッキョウ
ヒガンバナ科
砂地でもよく育ち、鳥取砂丘や福井の三里浜が名産地。植え付けから収穫まで9か月ほどかかる。1年で穫ると大粒、2年置くと小粒で締まった実になる。
サトイモ
サトイモ科
日本には稲より早く伝わったとされる作物。植えた種芋の上に親芋ができ、その周りに子芋・孫芋が付く。品種によって親芋を食べるか子芋を食べるかが分かれる。乾燥に弱く、夏の水やりが収量を決める。
ヤマイモ
ヤマノイモ科
すりおろすと粘りが出るイモの総称。長く伸びる長芋型、扁平な銀杏芋型、塊状のつくね芋型があり、粘りの強さが大きく違う。波板やパイプを使うと掘り取りが楽になる。
インゲン
マメ科
つるあり種とつるなし種があり、つるなしは50日ほどで穫れる。年に三度収穫できることから「三度豆」とも呼ばれる。連作を嫌う。
ラッカセイ
マメ科
花が咲いたあと子房柄が地中に潜り、土の中で実が育つ。名前の由来がそのまま生態を表している。千葉県が最大の産地。掘り上げの適期は葉の黄変で見る。
グリンピース
マメ科
同じエンドウでも、莢ごと食べるキヌサヤ、両方食べるスナップ、実だけ食べるグリンピースと用途で品種が分かれる。秋まきし、小苗で冬を越す。
パクチー
セリ科
直根性で移植を嫌うので直まきにする。好光性の種なので覆土は薄くする。強い日ざしと高温でとう立ちしやすく、暑い時期は半日陰に置く。葉を摘み取って長く穫れ、花のあとの種はスパイスとして使える。
ディル
セリ科
直根性で移植を嫌うため直まきにする。草丈20cmごろに摘芯すると枝分かれして葉が多く穫れる。秋まきのほうが失敗が少なく、収穫期間も長くなる。フェンネルと交雑するので近くに植えない。
タイム
シソ科
常緑の多年草で、一度植えれば何年も穫れる。乾燥には強いが高温多湿の蒸れに弱く、梅雨前に株を切り戻して風を通すことが夏越しの鍵になる。種からは時間がかかるので苗から始めるほうが早い。
オレガノ
シソ科
地中海沿岸原産の多年草。乾燥ぎみを好み多湿に弱い。肥料が多いと香りが弱まり徒長するので控えめにする。開花直前に草丈の3分の1まで刈り込むと、香りがもっとも強い状態で穫れる。
芽キャベツ
アブラナ科
葉のつけ根に出るわき芽が結球して芽キャベツになる。下葉をかき取らないとわき芽が太らないので、葉かきが収穫を左右する。栽培期間が長く、植えつけから収穫まで3か月かかる。寒さに当たると甘みが増す。
スイスチャード
ヒユ科
ビーツの仲間で、茎が赤・黄・白と色づく。暑さにも寒さにも強く、真夏でも作れる数少ない葉物にあたる。不断草という和名は年中穫れることからきている。外葉を摘み取れば長く穫り続けられる。
バジル
シソ科
摘芯を繰り返すほど枝分かれして収量が増える。花を咲かせると葉が硬くなるため、つぼみは早めに摘む。トマトと相性がよく、混植されることが多い。
シソ
シソ科
青じそは薬味に、赤じそは梅干しや紫蘇ジュースに使う。こぼれ種で毎年勝手に生えてくるほど丈夫。芽じそ、穂じそ、実じそと生育段階ごとに使い道がある。
パセリ
セリ科
外葉から掻き取れば1株で長期間穫れる。半日陰でも育ち、真夏は葉が硬くなるため遮光すると質が保てる。葉が縮れるカーリー種と平たいイタリアン種がある。
ミント
シソ科
地下茎で猛烈に広がるため、地植えにすると数年で一帯を覆う。鉢やプランターに隔離して育てるのが基本。北海道北見市はかつて世界のハッカ生産の中心だった。
ローズマリー
シソ科
地中海沿岸原産の常緑低木で、一年中収穫できる。過湿を最も嫌うため、水はけを優先する。立性とほふく性があり、仕立て方が変わる。
イネ
イネ科
バケツ1つでも育てられ、タネもみから収穫まで一年の流れをそのまま追える。穂が出て40〜45日、籾の8割ほどが黄色くなった頃が刈り取りの適期。
アワ
イネ科
五穀のひとつ。乾燥に強くやせた土地でも育つ。穂が垂れて黄色くなった頃に穂だけを刈り取る。鳥に狙われやすいので、色づいたら網をかける。
キビ
イネ科
生育期間が短く、まいてから80日ほどで穫れる。粒が黄色く色づき、穂を振って落ちはじめたら刈り時。きび団子の材料として知られる。
ヒエ
イネ科
冷害や湿害に強く、米が穫れない年の備えとして東北で長く作られてきた。手をかけなくても育つため、雑穀のなかでは最もやさしい。
ゴマ
ゴマ科
下のさやが茶色くはじけはじめたら株ごと刈り、乾かしてから叩いて実を落とす。「開けゴマ」はこのはじける音に由来する。国内自給率は0.1%ほど。
ブルーベリー
ツツジ科
家庭果樹の中でも育てやすい部類。酸性土壌を好むためピートモスが要る。実の付きをよくするには、同じ系統の別品種を2本以上そろえて植える。
イチジク
クワ科
花を果実の内側に付けるため、外から花が見えないことが「無花果」の由来。挿し木で容易に殖え、植えた翌々年から穫れる。完熟すると日持ちしない。
ブドウ
ブドウ科
山梨県が最大の産地。棚仕立てで日当たりと風通しを確保する。房を大きくするには摘粒が欠かせず、雨よけをしないと病気が出やすい。
カキ
カキノキ科
そのまま食べられる甘柿と、渋抜きが要る渋柿がある。甘柿は寒冷地では甘くなりきらないため、東北以北では渋柿を干し柿にするのが一般的。
ウメ
バラ科
和歌山県が全国生産の6割前後を占める。多くの品種が自家受粉しにくいため、受粉樹を近くに植える。生の果実には有毒成分があり、加工して食べる。
中晩柑
ミカン科
温州みかんより遅く、冬から春にかけて穫れる柑橘の総称。不知火(デコポン)、せとか、清見、八朔などが含まれる。穫ってすぐは酸が強く、しばらく置いて酸を抜いてから食べるものが多い。
ウンシュウミカン
ミカン科
タネがほとんど入らない日本生まれの柑橘。和歌山・愛媛・静岡が主産地。収穫時期によって極早生から晩生まで分かれ、味わいが変わる。
レモン
ミカン科
広島県が国内生産の中心。柑橘の中では寒さに弱く、関東以北では鉢植えにして冬は室内に取り込む。緑のうちに穫るグリーンレモンは香りが強い。
ユズ
ミカン科
柑橘の中では最も寒さに強く、東北南部まで育つ。実生から実がなるまで長くかかることを「桃栗三年柿八年、柚子の大馬鹿十八年」と言う。接ぎ木苗なら数年で穫れる。
スダチ
ミカン科
徳島県が生産のほとんどを占める香酸柑橘。緑のうちに穫って皮の香りと果汁を使う。熟すと黄色くなり香りが落ちるので、青いうちが穫り時。
カボス
ミカン科
大分県が主産地。スダチより一回り大きく、果汁が多い。こちらも青いうちに穫る。焼き魚や鍋に搾るほか、皮を薄く削って吸い口にする。
キンカン
ミカン科
皮ごと食べる小さな柑橘。柑橘のなかでは寒さに強く鉢でも育つ。実が濃いオレンジ色になってから2週間ほど置くと、渋みが抜けて甘くなる。
サクランボ
バラ科
1本では実がつきにくく、多くの品種で受粉樹が要る。雨で実が割れるため、色づく頃に雨よけをかける。山形県が国内生産の7割を占める。
リンゴ
バラ科
青森県が全国生産の半分以上を占める。自家受粉しにくいため、開花期の合う別品種を近くに植える。夏が涼しい地域ほど色付きと味が乗る。
ラズベリー
バラ科
地下茎で殖え、植え付けの翌年から穫れる。夏に一度だけ穫れる一季なりと、秋にも穫れる二季なりがある。暑さに弱いため夏は半日陰が向く。
セージ
シソ科
地中海沿岸の乾いた土地の草なので、日本の梅雨で蒸れて枯れる。収穫を兼ねて刈り込み、株の中に風を通すのが越夏の要になる。種は好光性で覆土を薄くする。株間は60cm以上と、ハーブの中では広く取る。
チャイブ
ヒガンバナ科
ネギの仲間で、地際から4〜5cm残して切れば何度も再生する。日当たりがよすぎると葉が硬くなるので、夏は半日陰に置く。耐寒性は強く耐暑性はやや弱い。ピンクの花も食べられるが、咲かせると葉が硬くなる。
フェンネル
セリ科
直根性で移植を嫌うため、家庭菜園では直まきにする。草丈は2mに達し、株間は50cm要る。葉・茎・花・種のどこも使える。ディルと交雑するので、種を採るなら離して植える。株元が肥大する系統は土寄せして白く仕上げる。
レモングラス
イネ科
イネ科の非耐寒性多年草で、香りは葉より株元の白い部分に強く出る。温帯ではほとんど咲かないため、ふやすのは初夏の株分けになる。霜に当たると枯れるので、鉢に上げて越冬させるか、株を掘り上げて保管する。
ウド
ウコギ科
日本の山野に自生する多年草で、光を当てずに育てた白い軟白ウドと、土をかけて育てたやや緑の山ウドがある。1年目は株を太らせることに使い、収穫は2年目以降。25℃を超える暑さが苦手で、半日陰が向く。
ササゲ
マメ科
アフリカ生まれで、インゲンと違って夏の暑さにも乾燥にも強い。トマトやキュウリが弱る真夏に穫れ続けるのが持ち味になる。若ざやを食べる長ささげと、赤飯に使う乾燥豆とで、同じササゲでも作り方が変わる。
シカクマメ
マメ科
さやの断面が四角く、4枚のひれが付く。熱帯アジア原産で暑さと病気に強く、ゴーヤーと同じくらい茂るので緑のカーテンにも使える。葉・花・さや・種子・塊根と、株のほとんどが食べられる数少ない野菜にあたる。
コールラビ
アブラナ科
地際で球状にふくらんだ茎を食べるキャベツの仲間。根でも実でもなく茎なので、皮を厚くむいて使う。暑さ寒さに比較的強く、キャベツより作りやすい。収穫適期が短いのが唯一の難しさで、早生種は直径5〜6cm、中晩生種は8〜10cmを過ぎると硬くなってスが入る。
エゴマ
シソ科
シソと同じ種の変種で、葉も種子も食べる。東北では「じゅうねん」と呼ばれてきた。葉は焼き肉を巻いたり漬けたりし、種子からは油をしぼる。改良された品種がほとんど無く、各地の在来種が受け継がれている。非常に丈夫で、土壌を選ばず育つ。
アサツキ
ヒガンバナ科
食用のネギ類でいちばん葉が細い。チャイブを基本種とする変種で、青くささが少なくやや辛みがある。球根で殖やし、夏の6〜7月に休眠して地上部が枯れる。枯れても失敗ではない。寒さに強く、東北では雪の中から掘り出す雪中アサツキが特産になっている。
食用菊
キク科
花びらを食べるキク。種はまかず、親株の株分けか挿し芽で殖やす。青森の黄花「阿房宮」、山形と新潟の紫花「延命楽」(もってのほか・かきのもと)が二大産地の柱になっている。秋に咲いたものを湯がいて三杯酢やおひたしにする。観賞用のキクとは別で、苦みが少なく花びらが大きくなるよう改良されてきた。
水前寺菜
キク科
葉の裏が紫色になるキク科の多年草。種ができにくいので挿し木か株分けで殖やす。熊本では水前寺菜、石川では金時草、沖縄と鹿児島ではハンダマ、愛知では式部草と、土地ごとに名前が変わる。暑さに強く、葉物が少ない夏に7月下旬から11月まで40〜50回も摘める。ゆでるとぬめりが出る。
オカヒジキ
ヒユ科
海辺の砂地に生える野草を野菜にしたもの。多肉質の葉が海藻のヒジキに似ていることが名の由来にあたる。暑さに強く、葉物が穫れない夏に穫れる。種皮が硬いので、まく前に1〜2日水につけると発芽がそろう。先端を摘むとわき芽が伸びるので、繰り返し穫れる。
カラシナ
アブラナ科
ぴりっとした辛味のある葉を食べるアブラナ科の葉物。種はからしの原料になる。日本では弥生時代から作られていたとされる。育ちが早く、種まきから30〜40日で穫れる。20日ほどの若い葉をベビーリーフとして摘めば、さらに早く食べられる。耐寒性があり、秋まきなら冬のあいだ穫り続けられる。
ウルイ
キジカクシ科
山に生えるオオバギボウシの若い芽を、葉が開く前に穫る。アクが少なく、ほろ苦さとネギに似たぬめりがある。半日陰であまり高温にならない場所を好む。株を1〜2年養成してから穫るので、植えた年には収穫できない。山形では11月に株を掘り上げて低温に当て、ハウスに伏せこむ促成栽培が行われ、2月ごろから出回る。