穀類
キビ
生育期間が短く、まいてから80日ほどで穫れる。粒が黄色く色づき、穂を振って落ちはじめたら刈り時。きび団子の材料として知られる。
- 旬
- 秋
- 育てやすさ
- ふつう
- プランター
- 向く
- 生育適温
- 20〜30℃
- 登録品種
- 2品種
Panicum miliaceum ・ 原産 中央アジア ・ 出典: ウィキペディア日本語版
きび / 黍 ・ イネ科
栽培カレンダー
タネまき 5〜6月 / 植え付け — / 収穫 8〜9月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期ではありません | 4月はタネまきの時期ではありません | 5月はタネまきの時期です | 6月はタネまきの時期です | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
キビの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
キビ栽培の前提
- 分類
- イネ科キビ属の一年草。ウルチ種とモチ種がある
- 生育期間
- 約110日。品種によっては約90日と短い
- 適地
- 温帯寒冷地から熱帯まで。夏が高温なら高緯度でも作れる
- 乾燥への強さ
- 雑穀の中でも特に強い。酸性土にも耐える
- 弱点
- 湿気に弱い。水はけのよい畑を選ぶ
- 草丈
- 約170cm
- 注意
- 脱粒しやすく収穫適期が短い
- 肥料
- 多いと倒れやすく、芯食い虫にも狙われる
品種の選び方
実がきれいな黄色をしていることから「黄実(きみ)」が転じてキビになったといわれます。日本では弥生時代にはすでに栽培されていました。ウルチ種とモチ種があり、もちキビが育つのは中国や日本などの東アジアだけです。ヨーロッパは麦の文化圏と思われがちですが、小麦は中東から伝わったもので、庶民の主食はきび粥でした。平たいパンもキビで作られ、麦よりおいしい穀物とされていたほどです。あの鮮やかな黄色はカテキン類のポリフェノールで、強い抗酸化力を持ちます。生育期間が90〜110日と短く幅もあるため、地方によっては春まき夏どり・夏まき秋どりの両方ができます。
育て方の手順
畑の準備
乾燥に強い反面、湿気には弱いので、水はけのよい地力のある畑を選びます。種をまく列の下に深さ10cmの溝を掘って完熟の有機質肥料を入れ、土を戻して平らにならします。列の間隔は60〜90cm。ただし肥料の入れすぎには注意してください。根が太く深くまで伸びて吸肥力が強いため、多すぎると伸びすぎて倒れやすくなり、害虫の芯食いにも遭いやすく、連作にも耐えにくくなります。
- 施肥の溝
- 深さ10cm
- 条間
- 60〜90cm
プランターの場合 — 深さ30cm程度のプランターで作れます。培養土を7分目まで入れ、10cmごとに深さ1cmの穴をあけて4〜5粒ずつまきます。
種まき5〜6月(暖地は3〜5月)
深さ1cmの穴をあけ、1か所4〜5粒ずつまいて土をかけ、手か足で軽く押さえます。春まき種と夏まき種があるので、種袋の表示を確かめてください。
間引き草丈10cm頃
小さくて弱いものを間引きます。プランターなら1か所2本、畑では株の様子を見て整理します。抜くときは周りの土を押さえて水平に引っ張るか、ハサミで根元を切ります。間引いた後は土を足して増し土をすると、根張りがよくなります。
草取りと中耕・培土
草丈20cmで1回目の草取り。30〜40cmで列の間を耕して土を株元に寄せ、50〜60cmでもう一度中耕・培土します。草丈が170cmにもなるので、土寄せが倒伏対策の要になります。
鳥害対策穂ばらみが始まったら
防鳥ネットを張ります。畑の周囲と中央に支柱を立て、穂の上20cmほどの高さに、穂との間隔をあけすぎないように張ってください。
収穫葉が十分黄色くなった頃
発芽から110〜120日が目安です。この作物で最も気をつけるべきは収穫のタイミングで、実が脱粒しやすく適期が短いという性質があります。穂先の粒を触ってパラパラ落ちるようならすぐ収穫してください。穂の先から50〜60cm下(茎が40cmほど残るように)をまず手で折り、そこをハサミで切ります。
乾燥・脱穀
親指と人差し指で握って指が届く程度の束を作り、2束を交差させて一組にし、ひもできつく縛ります。束を大きくすると乾きにくくカビが生えるので注意してください。雨のかからない日当たりのよい軒下などに1〜2週間干します。脱穀は軍手をして穂を両手ではさみ、こすって粒を落とします。ちりとりで受け、揺すりながら息を吹きかけてごみを飛ばします。仕上げにミキサーで数秒回して割れた殻を吹き飛ばす作業を3〜4回繰り返すと、殻がきれいに取れます。
- 乾燥期間
- 1〜2週間
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 収穫しようとしたら粒がほとんど落ちていた | 脱粒しやすく収穫適期が短い。待ちすぎた | 穂先の粒を触ってパラパラ落ちるようならすぐ刈る |
| 株が倒れる | 肥料が多すぎて伸びすぎた。または土寄せ不足 | 肥料は適量に留める。草丈30〜40cmと50〜60cmで中耕・培土する |
| 茎の芯を食われた | 肥料分が多いと芯食い虫に狙われやすくなる | 肥料を控えめにする |
| 生育が悪い、根が傷んだ | 湿気に弱いのに水はけの悪い畑に植えた | 水はけのよい畑を選ぶ。乾燥にはむしろ強い |
| 乾燥中にカビが生えた | 束が大きすぎた | 指が届く程度の小束にする。雨のかからない場所で干す |
| プランターで途中から育たなくなった | 水切れ。プランターは水分の蒸発が激しい | 5〜6月と9月は週2回、7〜8月は2日に1回たっぷり与える |
主な病気と害虫
キビの育て方の出典
ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。
- きび(黍)の栽培方法① 畑の準備 〜種まき・草取り・間引き・土寄せ〜未来食つぶつぶ
- 雑穀の栽培方法まとめ未来食つぶつぶ
- はじめての雑穀栽培 〜栽培方法、収穫方法、失敗しない3つのコツ〜未来食つぶつぶ
- キビ|雑穀・山菜・その他編みんなの農業広場 農作業便利帖
栄養成分
可食部100gあたり / 穀類/きび/精白粒
成分表に生の行が無いため、乾燥・精白した状態の値です。水分が抜けている分だけ濃く出るので、生の野菜の数字とそのまま比べられません。
- エネルギー
- 353kcal
- たんぱく質
- 10.0g
- 脂質
- 2.9g
- 炭水化物
- 71.5g
- 食物繊維総量
- 1.6g
- カリウム
- 200mg
- カルシウム
- 9mg
- 鉄
- 2.1mg
- ビタミンK
- (0)µg
- 葉酸
- 13µg
- ビタミンC
- 0mg
- 食塩相当量
- 0g
「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 01011)