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穀類

コムギ

秋にまいて冬を越し、初夏に穫る。冬のあいだに苗を踏む「麦踏み」で根張りをよくし、倒れにくくする。穂が黄金色になり、粒を噛んで硬ければ刈り取る。

ふつう
育てやすさ
広さが要る
プランター
15〜25
生育適温
2品種
登録品種

こむぎ / 小麦イネ科

栽培カレンダー

タネまき 10〜11月 / 植え付け / 収穫 6月

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
タネまき
1月はタネまきの時期ではありません
2月はタネまきの時期ではありません
3月はタネまきの時期ではありません
4月はタネまきの時期ではありません
5月はタネまきの時期ではありません
6月はタネまきの時期ではありません
7月はタネまきの時期ではありません
8月はタネまきの時期ではありません
9月はタネまきの時期ではありません
10月はタネまきの時期です
11月はタネまきの時期です
12月はタネまきの時期ではありません
収穫
1月は収穫の時期ではありません
2月は収穫の時期ではありません
3月は収穫の時期ではありません
4月は収穫の時期ではありません
5月は収穫の時期ではありません
6月は収穫の時期です
7月は収穫の時期ではありません
8月は収穫の時期ではありません
9月は収穫の時期ではありません
10月は収穫の時期ではありません
11月は収穫の時期ではありません
12月は収穫の時期ではありません

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

コムギの育て方

土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。

コムギ栽培の前提

分類
イネ科コムギ属の一年草。秋にまいて初夏に穫る越冬作物
種まき
関東は10月下旬〜11月上旬、暖地は11月、北海道・東北は9月中旬〜10月上旬
水はけのよい土。過湿を嫌う
生育適温
生育期は14℃前後、収穫期は20℃前後
麦踏み
葉が2〜3枚出たら開始。年内1回、年明けに2〜3回
追肥
2月下旬〜3月上旬。窒素成分で10aあたり1〜2kg
収穫
5月下旬〜6月。穂の8割が黄色く枯れて垂れ始めた頃
重要
赤かび病は必ず防除する。カビ毒が問題になる

品種の選び方

秋にまいて冬を越し、初夏に穫る作物です。種まきの時期を外すと収穫できません。早くまきすぎると年内に育ちすぎて冬の寒さで枯れ、遅すぎると翌春の分げつが遅れて収量が落ちます。目安は最低気温が3〜5℃になる頃で、関東なら気温13〜14℃の10月下旬から11月上旬、暖地は11月、北海道・東北は9月中旬から10月上旬です。厳寒地は越冬できないので5月上旬〜中旬の春まきにします。低温に4〜5℃が1か月ほど続くと茎が枝分かれして穂の数が増えるという性質があり、冬の寒さそのものが収量を作っている作物です。

育て方の手順

  1. 土づくり

    水はけのよい土を選びます。麦類は過湿を嫌い、どちらかといえば乾燥を好むためです。根から多くの酸素を吸うので、土をよく耕して空気を含ませておきます。ただし細かくしすぎても酸素が不足します。播種と同時に明渠や排水溝を作っておいてください。年間降水量500〜1000mmの土地が適するといわれます。

  2. 種まき地域ごとの適期を外さない

    幅60cmほどの畝を作り、深さ10cmくらい土を掘って肥料を入れ、土を戻します。その上に板などですじをつけ、線に沿ってまきます。1か所5〜10粒、よく肥えた土なら10粒、土づくりの途中なら5粒が目安です。株の間隔は10〜12cmほどあけます。

    畝幅
    60cm程度
    株間
    10〜12cm
    1か所あたり
    5〜10粒
  3. 麦踏み葉が2枚出たら。年内1回、年明けに2〜3回

    この作物に特有の作業です。晴れた日に株の上を歩いて踏みます。分げつの発生を促し、地上部が伸びすぎるのを抑え、根の伸長を促し、倒伏を減らし、霜で根が持ち上がる凍上害を防ぎ、穂ぞろいをよくする。収量と品質を上げるうえで非常に重要な作業です。年内に1回、年明けは茎立ちまでに2〜3回、10日ほどの間隔をあけて行います。踏むと土が固まるので、水はけのよい土にしておくことが前提になります。

    開始
    葉が2枚出た頃
    回数
    年内1回+年明け2〜3回
    間隔
    10日程度
  4. 除草2月頃

    3月になって気温が上がると生長を再開するので、その前の2月に株元の除草をしておきます。株をまたぐように立ち、すり足で歩きながら抜いていきます。収穫前にカラスムギやネズミムギ、カラスノエンドウが見られる場合は、種子を落とさないようこまめに手で抜いてください。

  5. 追肥2月下旬〜3月上旬

    収量と、粉にしたときの加工適性を高めるために重要です。生育に応じて、窒素成分で10aあたり1〜2kgを施します。肥料への依存度が高い作物で、冬をはさむ長い生育期間の分、十分な養分が必要になります。

    追肥量
    窒素成分で10aあたり1〜2kg
  6. 赤かび病の防除4月下旬〜5月上旬の開花期と、その10日後

    この作物で最も注意すべき病気です。赤かび病菌はほ場周辺の枯草で越冬し、4月頃から飛散します。開花期から乳熟期に感染し、この時期に曇雨天が続くと発生が助長されます。問題は減収ではなく、カビが作る毒素です。開花期とその10日後の2回防除すると効果が高まります。

  7. 排水の点検

    播種時に作った明渠や排水溝が、雨や麦踏みで崩れていることがあります。ときどき点検し、雨水がたまらないようにしてください。湿害が減ると登熟歩合が高まり、品質と収量が上がります。

  8. 収穫5月下旬〜6月

    穂の付け根の8割ほどが黄色く乾いて垂れ始めた頃が適期です。穂が黄色くなり、実が硬くなっていることを確かめてください。適期の幅が短く、外すと品質が著しく落ちる作物なので、畑をよく見て天気予報と併せて計画を立ててください。梅雨と重なるので、刈ったあとの乾燥が勝負です。カビを生やさないよう、雨の当たらない風通しのよい場所でしっかり乾かします。

よくある失敗と防ぎ方

起きること原因防ぎ方
冬の間に枯れた種まきが早すぎて、年内に育ちすぎた状態で寒さに当たった最低気温3〜5℃になる頃にまく。地域ごとの適期を守る
春になっても茎が増えず、穂が少ない種まきが遅く分げつが遅れた。または麦踏みをしていない適期にまく。葉が2枚出たら麦踏みを始め、年内1回・年明け2〜3回行う
収穫した麦が売り物にならない、食べられない赤かび病。カビの作る毒素が問題になる開花期とその10日後の2回防除する。曇雨天が続く年は特に注意
実入りが悪い排水溝が崩れて水がたまり、湿害を受けた明渠・排水溝をときどき点検して直す
株が倒れる地上部が伸びすぎた麦踏みで伸びすぎを抑える。窒素過多にしない
乾燥中にカビが生えた梅雨時の収穫で乾燥が不十分だった雨の当たらない風通しのよい場所で、時間をかけてしっかり乾かす

主な病気と害虫

  • 病気赤かび病この作物で最重要。カビ毒が生じる。開花期とその10日後に防除する
  • 病気うどんこ病多湿で発生。密植を避ける
  • 病気さび病葉に赤褐色の斑点。春先に広がる
  • 害虫アブラムシ穂や葉に付き、ウイルス病を媒介する

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