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イモ類の野菜
地下の塊茎・塊根を食べる野菜です。植え付けから収穫までが長く、貯蔵性が高いものが多いのが特徴です。
- 品目
- 6
- 品種
- 41
イモや塊茎を食べる野菜たち
11品種
ジャガイモ
ナス科
種イモから育てる。春作と秋作があり、秋作は種イモを切らずに植えるのが基本。茎葉が枯れたら掘り上げる。
旬 夏・秋・冬プランター可やさしい
10品種
サツマイモ
ヒルガオ科
挿し苗で植える。地中で肥大するため外からは分からず、試し掘りが唯一の確実な確認方法。掘ったあと貯蔵すると甘みが増す。
旬 秋やさしい
10品種
サトイモ
サトイモ科
日本には稲より早く伝わったとされる作物。植えた種芋の上に親芋ができ、その周りに子芋・孫芋が付く。品種によって親芋を食べるか子芋を食べるかが分かれる。乾燥に弱く、夏の水やりが収量を決める。
旬 秋・冬プランター可
4品種
ヤマイモ
ヤマノイモ科
すりおろすと粘りが出るイモの総称。長く伸びる長芋型、扁平な銀杏芋型、塊状のつくね芋型があり、粘りの強さが大きく違う。波板やパイプを使うと掘り取りが楽になる。
旬 冬プランター可
2品種
キクイモ
キク科
北米原産のヒマワリの仲間で、秋に黄色い花を咲かせる。デンプンではなくイヌリンを蓄える。繁殖力が非常に強く、一度植えると掘り残しから翌年も出てくるため、区画を決めて育てる。
旬 冬やさしい
4品種
コンニャクイモ
サトイモ科
商品になる大きさまで3年かかり、毎年掘り上げて越冬させる必要がある。群馬県が全国生産の大半を占める。生では食べられず、凝固剤で加工して初めて食用になる。
旬 秋
イモ類の品種
品目の下に登録されている品種です。カードを押すと特徴と栽培カレンダーが見られます。
ジャガイモ
11品種- おすすめ男爵薯だんしゃくいも1908年、川田龍吉男爵が欧米から「アイリッシュコブラー」という品種を取り寄せ、北海道の当時の上磯町(現・北斗市)で試作したのが始まり。男爵という呼び名は、導入した川田の爵位からきている。1928年にメークインとともに北海道の優良品種に認定され、全国へ広がった。芋は中くらいの大きさで目が深く、でこぼこした球形。果肉は白く粉質で、加熱するとホクホクになる。早生種で環境への適応性が高く多収、貯蔵性にもすぐれる。
- メークイン細長い俵形で芽が浅く、皮がむきやすい。果肉は粘質で煮崩れしにくいため、カレーやシチュー、肉じゃがなど煮込む料理に向く。1928年に男爵薯とともに北海道の優良品種に認定され、以来この2品種が日本のジャガイモの基本になっている。
- キタアカリ果肉が黄色く、男爵薯よりさらに粉質。加熱するとホクホクと崩れるため、粉ふきいもやポテトサラダに向く。ジャガイモシストセンチュウに抵抗性があり、味がよいことから「黄金男爵」と呼ばれることもある。
- とうや北海道で育成された中生種。煮崩れしにくく、なめらかな舌ざわりでえぐみが少ない。粉質と粘質の中間にあたり、煮物にも炒めものにも使える。目が浅く皮がむきやすい。
- インカのめざめ南米原産の系統から育成された小ぶりのジャガイモ。果肉は濃い黄色で、栗やナッツに例えられる濃厚な風味を持つ。貯蔵すると糖分が増して甘みがさらに強くなる。1個が小さいため収量は取りにくく、家庭菜園では数より味を目的に作る品種にあたる。
- アンデスレッド皮が赤く果肉が黄色いジャガイモ。粉質で、蒸すとホクホクになる。皮の赤色は加熱すると薄くなるので、色を活かすなら皮ごと蒸すか、生のまま薄切りにして使う。休眠期間が短く、暖地では二期作にも使われる。
- シャドークイーン果肉まで濃い紫色になるジャガイモ。北海道で育成された。アントシアニンによる色で、加熱しても色が残るのが特徴にあたる。ポテトサラダやチップスにすると紫色がそのまま料理の見た目になる。粉質でホクホクする。
- ノーザンルビー皮も果肉もピンク色になるジャガイモ。北海道で育成された。アントシアニンによる色で、加熱しても色が残る。粘質でなめらかな舌ざわりになるので、煮込んでも形が残る。同じく色の残る紫のシャドークイーンと合わせると、料理の彩りに使える。
- さやか北海道北海道で育成されたジャガイモ。目が極めて浅く、皮も果肉も白い。むいたときの歩留まりがよく、変色しにくい。煮崩れしにくく味は穏やかで、業務用の加工にも使われる。家庭では皮むきの手間が少ないことが実際の利点になる。
- きたひめでん粉価が高く、ポテトチップスなどの加工用に使われるジャガイモ。北海道で育成された。加工適性を目的に育成された品種なので、家庭の煮物や炒めもの向けというより、揚げたときの仕上がりで評価される。貯蔵中に糖分が増えにくく、揚げても色が黒くなりにくいのが加工向けとされる理由にあたる。
- デジマ長崎県長崎県で育成された暖地向けのジャガイモ。休眠期間が短く、春に穫ったいもをそのまま秋作の種いもに使えるため、二期作ができる。粘質でなめらかな舌ざわりになり、煮崩れしにくい。九州の主力品種にあたる。
サツマイモ
10品種- おすすめべにはるか農研機構 九州沖縄農業研究センターが「九州121号」と「春こがね」を交配して育成し、2010年に品種登録したサツマイモ。蒸しいもの糖度が高く、甘みが強い。いもの皮色や外観もよく、サツマイモネコブセンチュウに抵抗性を示す。形は中サイズの紡錘形で、皮は赤紫色、果肉は黄白色。きめ細かくしっとりとした舌ざわりになる。基本的にはやや粉質だが、貯蔵すると粘質に変わって糖度も上がる。「甘太くん」「紅優甘」といったブランド名で売られているものも、品種としてはべにはるかにあたる。
- 紅あずまべにあずま九州農業試験場で「関東859」に「コガネセンガン」を交配し、農業研究センター(千葉県四街道市)で選抜・育成された品種。1985年に品種登録された。皮の色は少し紫がかった濃い赤で、果肉は黄色く粉質。繊維質が少なく、蒸したり焼いたりするとホクホクとねっとりの中間の食感になる。甘みがかなり強い。東日本で長く主力を務めてきた。べにはるかよりやや早く掘れる。
- シルクスイート群馬県前橋市のカネコ種苗が育成したサツマイモ。名前のとおり、なめらかでしっとりとした食感と上品な甘さが特徴。収穫は9月下旬から10月だが、掘りたてはやや粉質でホクホク寄りに焼き上がる。貯蔵すると粘質に変わって甘みが増すため、店頭に多く並ぶのは12月ごろ。家庭で穫った場合も、すぐ食べずに13〜16℃で1〜2か月置いてから焼くとよい。
- 安納芋あんのういも鹿児島県鹿児島県の種子島で栽培されてきたサツマイモで、「かごしまの伝統野菜」に登録されている。1998年に、表皮が赤褐色の「安納紅(あんのうくれない)」と、突然変異でできた表皮が淡黄色の「安納こがね」が品種登録された。ほかのサツマイモよりショ糖を多く含み、それが独特の甘さになっている。加熱するとでんぷんが糖に変わり、蜜があふれるような濃厚な甘みが出る。繊維質が少なく、しっとりクリーミーな口当たりで、スイートポテトのようだと評される。
- 鳴門金時なるときんとき徳島県徳島県で育てられるブランドサツマイモ。品種としては「高系14号」の系統にあたり、徳島の砂地で作られ、県の基準を満たしたものが鳴門金時として出荷される。ホクホクした粉質で、皮は鮮やかな紅色。天ぷらや焼き芋、きんとんに向く。
- 紅赤べにあか埼玉県明治31年(1898年)に埼玉県で偶然発見された古い品種。鮮やかな紅色の皮と、きめ細かい粉質の果肉が特徴で、「サツマイモの女王」と呼ばれてきた。形が整いにくく収量も少ないため、栽培する農家が減っている。きんとんや茶巾しぼりのように、色と粉質を活かす和菓子に使われてきた。
- パープルスイートロード果肉が紫色のサツマイモ。農研機構が育成した。紫芋の多くは色素の原料や加工用で甘みが乏しいが、パープルスイートロードは甘みが強く、蒸したり焼いたりしてそのまま食べられる。アントシアニンによる紫色は加熱しても残るので、ペーストにすると色がそのまま使える。
- 紅さつまべにさつま鹿児島県鹿児島県の主力サツマイモ。品種としては「高系14号」の系統にあたる。粉質でホクホクし、焼き芋や天ぷらに向く。皮は紅色、果肉は淡い黄色。西日本のホクホク系サツマイモの代表格で、東日本の紅あずまと対になる位置にある。
- べにまさりしっとりとした粘質のサツマイモ。焼き芋にすると甘みが強く出る。ホクホク系が主流だった時代に、粘質でしっとりした方向へ育成された品種で、いまのねっとり系の流れにつながっている。繊維が少なく口当たりがなめらか。
- 種子島紫たねがしまむらさき鹿児島県鹿児島県の種子島で作られてきた、果肉が濃い紫色のサツマイモ。焼酎や色素、加工品の原料に使われる。アントシアニンを多く含み、加熱しても色が残る。そのまま食べる用途を目的に育成されたものではないため、甘みはパープルスイートロードなど食用の紫芋ほど強くない。
サトイモ
10品種- おすすめ土垂どだれ関東でもっとも広く作られている子芋用のサトイモ。親芋のまわりにできる子芋を食べる。粘りが強く、煮崩れしにくいため煮物に向く。貯蔵性も高く、冬を越して春先まで置ける。スーパーで「里芋」として売られているものの多くがこの品種にあたる。
- 石川早生いしかわわせ大阪府大阪府石川村(現・河南町)が名の由来とされる早生の子芋用品種。8月末から穫れ始めるので、サトイモの中でもっとも早く出回る。小ぶりでそろいがよく、皮ごとゆでて指でつまみ出す「衣被(きぬかつぎ)」に使われる。
- えびいも京都府京の伝統野菜何度も土寄せすることで曲がりと縞模様を付けた芋。海老に似た形からこの名がある。品種そのものというより、栽培の手間によってこの形になる。京の伝統野菜で、棒鱈と炊き合わせる京料理「いもぼう」に使われる。肉質は緻密で、煮崩れしにくい。
- 八つ頭やつがしら親芋と子芋がくっついて一つの塊になるサトイモ。頭がいくつも付いた形から「人の頭に立つ」と結びつけられ、正月の縁起物とされる。ホクホクとした粉質で、粘りの強い土垂とは食感が違う。葉柄(ずいき)も食べられる。
- セレベス芽が赤くなることから赤芽芋とも呼ばれる。名はインドネシアのセレベス島(現スラウェシ島)から導入されたことに由来する。親芋も子芋も食べられる兼用種。ぬめりが少なく、下ゆでなしでも扱いやすい。煮崩れしにくく、味は淡白でほくほくする。
- 京いもきょういも宮崎県地上に頭を出しながらタケノコのように伸びる親芋用のサトイモ。タケノコイモとも呼ばれる。「京いも」の名だが主産地は宮崎県で、京都とは直接の関係がない。粉質でほくほくしており、煮崩れしにくい。親芋を食べるので、1個が大きい。
- 大野芋おおのいも新潟県新潟県で作られてきた里芋。きめが細かく粘りが強い。地域で受け継がれてきた在来種にあたり、流通量は多くない。育成元が公開している詳しい品種特性は確認できていないため、収量や収穫日数はここでは記載しない。
- 二子さといもふたごさといも岩手県岩手県北上市の二子地区で受け継がれてきた里芋。粘りが強く煮崩れしにくい。東北の秋の行事食である「芋の子汁(いものこ汁)」に使われてきた。地域団体商標に登録されている。
- 蓮葉芋はすばいも芋だけでなく葉柄も食べられるサトイモの系統。葉柄は「ずいき」と呼ばれ、乾燥させて保存食にしたり、生のまま酢の物や煮物にしたりする。芋は粘りが強い。サトイモの葉柄はすべてが食べられるわけではなく、えぐみの少ない系統に限られる。
- 唐の芋とうのいも赤い芽が出るサトイモで、親芋も子芋も食べられる兼用種。「赤芽大吉」の名でも売られる。ぬめりが少なく煮崩れしにくいので、下ゆでを省いてそのまま煮られる。粉質でほくほくした食感になる。葉柄はずいきとして食べられる。
ヤマイモ
4品種- おすすめ長芋ながいも円筒形に長く伸びるヤマイモ。水分が多く粘りは控えめで、生のまま短冊やサラダにするのに向く。青森県と北海道が主産地。1m近くまで伸びるので、栽培ではパイプや波板を土に埋めて形を整えることが多い。
- いちょう芋いちょういも扁平で先が銀杏の葉のように広がるヤマイモ。長芋より粘りが強く、とろろに向く。関東では大和芋と呼ばれることが多いが、奈良の大和芋(つくね芋系)とは別のものにあたる。長芋ほど深く伸びないので、栽培しやすい。
- つくね芋つくねいもこぶし状に塊になるヤマイモ。ヤマイモの中でもっとも粘りが強く、和菓子のつなぎにも使われる。丹波や伊勢が産地として知られる。長く伸びないので、深く耕さなくても作れる。関西では大和芋と呼ばれることがある。
- 自然薯じねんじょ日本に自生するヤマイモの野生種。細く長く、1m以上に伸びる。粘りが非常に強く、香りも濃い。栽培する場合は波板やパイプを土に埋めて形を整える。天然のものを掘るのは相当な労力が要るため、値段も高い。
キクイモ
2品種コンニャクイモ
4品種- みやままさり群馬県が育成したこんにゃく農林4号。4品種の中で最も新しく、栽培面積は第1位にあたる。収量は「あかぎおおだま」と同程度で、生子(種いもになる子いも)が丸いため作業性がよい。名前は他の3品種より優れているという意味による。
- はるなくろ群馬県群馬県が育成したこんにゃく農林1号。榛名山の麓で育成されたことと、葉柄が黒色であることから名づけられた。生子は丸い。在来種より多収だが、耐病性は在来種より劣る。
- あかぎおおだま群馬県群馬県で育成されたコンニャクイモの主力品種。生育が早く収量が多い。コンニャクイモは1年では製品にできる大きさにならず、掘り上げて冬を越させ、翌春また植えることを2〜3回繰り返してようやく収穫にいたる。
- 在来種こんにゃくざいらいしゅこんにゃく各地に残るコンニャクイモの在来系。芋が小ぶりで収量は少ないが、風味が濃いとされる。手作りのこんにゃくに使われることが多い。収穫まで2〜3年かかり、毎年掘り上げて冬を越させる必要があるのは改良品種と同じにあたる。