イモ類
サトイモ
日本には稲より早く伝わったとされる作物。植えた種芋の上に親芋ができ、その周りに子芋・孫芋が付く。品種によって親芋を食べるか子芋を食べるかが分かれる。乾燥に弱く、夏の水やりが収量を決める。
- 秋・冬
- 旬
- ふつう
- 育てやすさ
- 向く
- プランター
- 25〜30℃
- 生育適温
- 10品種
- 登録品種
さといも / 里芋・タロイモ・イエツイモ ・ サトイモ科
栽培カレンダー
タネまき — / 植え付け 4〜5月 / 収穫 9〜12月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期です | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
サトイモの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
サトイモ栽培の前提
- 好む環境
- 高温多湿と強い光。生育適温25〜30℃
- 水
- 乾燥に弱い。夏に乾かすとイモが太らない
- 種いもの大きさ
- 40〜70g。ふっくらして芽が傷んでいないもの
- 植える深さ
- 10〜15cm。20cm以上深いと芽が出にくい
- 畝と株間
- 畝幅90〜110cm、株間30〜40cm
- 土寄せ
- 3〜4回。子いも用の品種では特に効く
- 連作
- 弱い。一度作ったら2〜3年空ける
- 貯蔵
- 10℃前後。土付きのまま新聞紙に包む
品種の選び方
サトイモは食べる部分で系統が分かれます。親いもの周りに着く子いも・孫いもを食べるもの(石川早生、土垂など)が最も一般的で、親いもごと食べる品種や、葉柄をずいきとして食べる品種もあります。子いもを食べる系統は土寄せの回数が出来を大きく左右します。土寄せが足りないと子いもが変形したり太らなかったりするので、3〜4回を丁寧に行ってください。えぐみの少ない品種や、粘りの強い品種など食味の違いもあります。種いもは前年のものを使い回さず、傷みのない充実したものを選びます。
育て方の手順
土づくり堆肥は植え付けの1か月前、元肥は15日前まで
堆肥と苦土石灰を入れて深く耕します。サトイモは乾燥に弱いので、有機物を入れて水もちのよい土にしておくことが後々効きます。連作を嫌うため、2〜3年サトイモを作っていない場所を選んでください。元肥は種いもに直接触れないように施します。触れると芽が傷みます。
- 苦土石灰
- 1㎡あたり約100g
- 堆肥
- 1㎡あたり約2kg(1か月前までに)
- 化成肥料(N-P-K = 8-8-8)
- 1㎡あたり約150g
芽出し植え付けの3〜4週間前
あらかじめ芽を出させてから植えると、生育がそろい早く穫れます。サトイモは初期の伸びが遅いので、この一手間が効きます。発泡スチロールの箱などに種いもを大きさ別に並べ、いもが隠れる程度に川砂をかけ、湿らせすぎない程度に水をやります。日中20〜30℃、夜間12℃ほどで管理し、芽が2〜3cm伸びたら植え付けの適期です。
- 温度
- 日中20〜30℃、夜間12℃程度
- 植え付けの目安
- 芽が2〜3cmに伸びた頃
植え付け
畝幅90〜110cm、株間30〜40cmで、芽を上に向けて植えます。深さは10〜15cmです。深く植えたほうが安心に思えますが、20cmを超えると芽が出にくくなるので入れすぎないでください。マルチを張ると地温が上がり、初期の遅い伸びを助けます。
- 畝幅
- 90〜110cm
- 株間
- 30〜40cm
- 植える深さ
- 10〜15cm
プランターの場合 — 深さ30cm以上の大きな容器が要ります。土寄せの余地を残すため、はじめは土を浅めに入れ、生育に合わせて足していきます。乾かさないことが何より大事なので、夏は毎日水をやります。
マルチの芽出し芽が出てきたら
マルチを張った場合は、芽が持ち上がってきたらフィルムを破って外に出します。この作業が遅れるとマルチの下が高温になり、芽や葉が焼けます。透明マルチは特に温度が上がるので、こまめに見回ってください。
追肥と土寄せ本葉2〜3枚、5〜6枚、7月ごろの計3回
追肥のたびに土を寄せます。サトイモは親いもから出た芽が太って子いもになり、子いも・孫いもは親いもより地表に近いところにできます。だから土を足していかないと、いもが地表に出て変形したり太らなかったりします。土寄せは根を切らないよう早めに行ってください。回数は3〜4回が目安です。最後の土寄せのあとに敷きわらをして、乾燥を防ぎます。
- 追肥
- 1株あたり有機質肥料で約120g、または化成肥料を適量
- 回数
- 追肥3回、土寄せ3〜4回
夏の水やり7月ごろから
いもが太り始める時期です。サトイモは乾燥に弱く、ここで水が切れるとイモが太りません。敷きわらや腐葉土で地面を覆い、乾いたらこまめに水をやってください。畝の間に水を流す方法が一般的です。夏のかん水と敷きわらは、この作物では効果がはっきり出ます。
収穫10月中旬〜11月上旬、霜が降りる頃
茎葉がしおれてきたら穫り頃です。葉を株元で切り、いもの位置を確かめてから、親いもに子いもを付けたままスコップで掘り起こします。外側から子いもをかき取って収穫します。
貯蔵
10℃前後で保存します。土が付いたまま新聞紙に包んで常温に置くのが手軽です。畑に置いておく方法もあり、その場合は地下水位の低い場所を選び、親株に付けたまま下向きにして溝に埋めます。
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| いもが太らない・変形する | 土寄せが足りず、子いもが地表近くで育った。または夏に乾かした | 土寄せを3〜4回、根を切らないよう早めに行う。敷きわらとかん水で乾燥を防ぐ |
| 芽が出てこない | 深く植えすぎた。20cmを超えると出にくくなる | 10〜15cmの深さで植える。芽出しをしてから植えると確実 |
| マルチの下で芽や葉が焼ける | 芽出し作業が遅れ、フィルム内が高温になった | 芽が持ち上がってきたら早めにマルチを破って外に出す。透明マルチは特に早めに |
| 植えた種いもが傷む | 元肥が種いもに直接触れた | 肥料は種いもから離して施す |
| 生育がそろわない・収穫が遅れる | 初期の伸びが遅い作物なのに、芽出しをせずに植えた | 植え付けの3〜4週間前から芽出しをする。マルチで地温を上げる |
| 数年作ったら急に育ちが悪くなった | 連作障害。サトイモは連作に弱い | 一度作ったら2〜3年空ける |
主な病気と害虫
- 害虫セスジスズメ大型の幼虫が葉を食べ尽くす。見つけしだい取る
- 害虫アブラムシ葉裏に付く。早めに防除する
- 病気乾腐病種いもから持ち込まれる。健全な種いもを使う
このページの出典(複数の情報源を突き合わせています)
- サトイモ栽培の作業体系(普通作型)(みんなの農業広場)
- サトイモの作り方(家庭菜園向け)(みんなの農業広場 農作業便利帖)
- サトイモ|主要野菜の具体的な栽培管理(チャレンジ家庭菜園)(JAグループ北海道)
- サトイモ|家庭菜園お役立ち情報(JAしみず)
サトイモをよく買う地域
2023年(令和5年)~2025年(令和7年)平均 / 全国平均 1.2 kg / 統計での品目名: さといも
この数字は1人当たりではありません。二人以上の世帯1世帯あたりが1年間に買った量です。調べているのは都道府県全体ではなく、 県庁所在市と政令指定都市の52市。 買った量なので、自分で育てて食べた分や、外食で食べた分は入っていません。
少ない側(52市中の下位3市)
出典: 家計調査 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(総務省統計局)
サトイモの品種
10品種。カードを押すと特徴と栽培カレンダーが見られます。
- 土垂どだれ関東で最も広く作られる子芋用品種。粘りが強く、煮崩れしにくいため煮物向き。貯蔵性も高い。
- 石川早生いしかわわせ大阪府大阪府石川村(現・河南町)が名の由来とされる早生の子芋用品種。8月末から穫れ始め、衣被(きぬかつぎ)に使われる。
- えびいもえびいも京都府京の伝統野菜何度も土寄せして曲がりと縞模様を付けた芋。海老に似た形からこの名がある。京料理の棒鱈と炊き合わせる「いもぼう」に使われる。
- 八つ頭やつがしら親芋と子芋がくっついて塊になる品種。頭がいくつも付いた形から出世を連想させ、正月の縁起物とされる。ホクホクとした食感。
- セレベスせれべす芽が赤くなることから赤芽芋とも。インドネシアのセレベス島(現スラウェシ島)由来の名。ぬめりが少なく、煮崩れしにくい。
- 京いもきょういも地上に頭を出しながらタケノコのように伸びる親芋用品種。宮崎県が主産地。粉質でほくほくしている。
- 大野芋おおのいも新潟県新潟県で作られる里芋。きめが細かく粘りが強い。
- 二子さといもふたごさといも岩手県北上市二子地区で受け継がれてきた里芋。粘りが強く、煮崩れしにくい。芋の子汁に使われる。
- 蓮葉芋はすばいも葉柄も食べられる系統。芋は粘りが強い。
- 唐の芋とうのいも赤い芽が出る親芋兼用種。ぬめりが少なく、煮崩れしにくい。