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豆類の野菜
サヤや豆を食べる野菜です。根粒菌と共生するため肥料は控えめでよく、連作を嫌います。
- 品目
- 11
- 品種
- 48
豆やさやを食べる野菜たち
エダマメ
マメ科
大豆の未熟豆。穫り遅れると急速に味が落ち、適期は3〜5日しかない。収穫後も鮮度低下が早いので、穫ったらすぐ茹でる。
スナップエンドウ
マメ科
莢ごと食べるエンドウ。秋に播いて越冬させるのが基本で、早播きしすぎると冬前に伸びて寒害を受ける。
キヌサヤ
マメ科
若い莢を食べるエンドウ。スナップエンドウよりやや低温寄りの作型。次々と着莢するので若いうちに穫り続ける。
ソラマメ
マメ科
莢が空を向いて育ち、収穫期になると下を向く。秋播き越冬が基本で、暖地ほど早播きしすぎに注意。
インゲン
マメ科
つるあり種とつるなし種があり、つるなしは50日ほどで穫れる。年に三度収穫できることから「三度豆」とも呼ばれる。連作を嫌う。
ラッカセイ
マメ科
花が咲いたあと子房柄が地中に潜り、土の中で実が育つ。名前の由来がそのまま生態を表している。千葉県が最大の産地。掘り上げの適期は葉の黄変で見る。
ダイズ
マメ科
エダマメを完熟させて乾燥させたもの。同じ作物だが、収穫時期がまったく違う。根粒菌と共生して窒素を固定するため、肥料は控えめでよい。
アズキ
マメ科
和菓子の餡の原料。北海道が全国生産の大半を占め、丹波大納言のような大粒の在来種もある。莢が褐色に変わり、振ると音がする頃が穫り時。
グリンピース
マメ科
同じエンドウでも、莢ごと食べるキヌサヤ、両方食べるスナップ、実だけ食べるグリンピースと用途で品種が分かれる。秋まきし、小苗で冬を越す。
ササゲ
マメ科
アフリカ生まれで、インゲンと違って夏の暑さにも乾燥にも強い。トマトやキュウリが弱る真夏に穫れ続けるのが持ち味になる。若ざやを食べる長ささげと、赤飯に使う乾燥豆とで、同じササゲでも作り方が変わる。
シカクマメ
マメ科
さやの断面が四角く、4枚のひれが付く。熱帯アジア原産で暑さと病気に強く、ゴーヤーと同じくらい茂るので緑のカーテンにも使える。葉・花・さや・種子・塊根と、株のほとんどが食べられる数少ない野菜にあたる。
豆類の品種
品目の下に登録されている品種です。カードを押すと特徴と栽培カレンダーが見られます。
エダマメ
6品種- おすすめ湯あがり娘ゆあがりむすめカネコ種苗の中早生エダマメ。茶豆特有の甘みと香りを持ちながら、毛は白く豆は緑色になる。莢が大きく莢はじけが少なく、3粒莢の率が高い。ショ糖の含量が高いことが食味のよさにつながっている。播種後85日程度の中早生種で、トンネル早穫りから露地の抑制まで幅広い作型に使える。
- 丹波黒大豆枝豆たんばくろまめえだまめ兵庫県兵庫県の丹波地方で作られる黒大豆を、未熟なうちに枝豆として穫るもの。晩生種で、枝豆として穫れるのは10月の一時期だけになる。粒が非常に大きく、濃厚なコクがある。そのまま完熟させれば正月の黒豆になる。
- だだちゃ豆だだちゃまめ山形県山形県鶴岡市の在来茶豆。莢に茶色い産毛があり、莢の見た目は地味で、実の入りもまばらに見える。ところがゆでると強い甘い香りが立ち、うまみが濃い。「だだちゃ」は庄内地方の言葉で「お父さん」を指すとされる。鶴岡市周辺で作られたものだけがこの名前で出回る。
- あけぼの大豆あけぼのだいず山梨県山梨県身延町の在来大豆。粒が非常に大きく、普通の大豆の1.5倍ほどになるとされる。晩生種で、枝豆として穫れる期間は10月の3週間ほどに限られ、その時期だけ地元で出回る。栽培できる地域も限られており、流通量は少ない。
- サッポロミドリ早生の白毛枝豆。莢の付きがよく、作りやすいので家庭菜園の定番になっている。早生種なので播種から収穫までが短く、夏の早い時期に穫れる。味は標準的な白毛枝豆にあたり、茶豆のような強い香りはないが、素直な甘みがある。
- 快豆黒頭巾かいとうくろずきんタキイ種苗の黒エダマメ。播種後およそ80日で穫れる中早生種。黒豆特有の甘みとコクがあり食味にすぐれる。花は白く、毛は薄い茶色。莢は中〜大で、2〜3粒莢の率が高い。草丈が低く作りやすいので、家庭菜園や直売向けに向く。
スナップエンドウ
4品種- おすすめグルメつるあり性のスナップエンドウ。莢が肉厚で甘みが強く、支柱とネットが要るかわりに収穫期間が長い。スナップエンドウは莢ごと食べるので、豆が育ちきる前の、莢がふくらんで豆の形が見え始めた頃が穫りどきになる。
- ジャッキーつるなし性のスナップエンドウ。草丈が低く支柱が短く済むので、プランターでも作りやすい。つるあり性より収穫期間は短いが、支柱とネットの手間が減る。莢ごと食べるので、莢がふくらんで豆の形が見え始めた頃に穫る。
- つるなしスナック2号つるなしすなっくにごうつるなしのスナップエンドウ。温暖地では草丈70〜80cmに収まり、支柱が短くて済む。極早生で花つきがよく、下のほうの節から実が付くので短期間にまとめて穫れる。莢は肉厚で甘みがある。寒冷地の春まきや暖地のハウス栽培では150cm前後まで伸びる。
- ホルンスナック「スナック」と在来の白花つるなし種を交配して育成されたわい性のスナップエンドウ。草丈70〜80cmで、冷涼地や暖地のハウス栽培では100cm以上になる。「スナック」より莢の幅が1〜2mm広く、豆の肥大がよいので丸みのある莢になる。耐湿性があり、寒さにも強い。
キヌサヤ
4品種- 成駒三十日なりこまさんじゅうにち早生のキヌサヤ。莢がやわらかく、すじが気になりにくい。キヌサヤは莢が薄く平たいうちに穫るもので、中の豆が育つ前が穫りどきになる。名の「三十日」は、花が咲いてから収穫までの早さを表しているとされる。
- 白竜はくりゅう白い花が咲くキヌサヤ。莢が大きく収量が多い。エンドウには白花種と赤花種があり、白花種は莢がやわらかく食用向き、赤花種は豆を穫る用途に使われることが多い。花の色で系統が見分けられる。
- 兵庫絹莢ひょうごきぬさやつるあり白花のキヌサヤ。草丈150cm前後になる。莢はキヌサヤとしてはやや小ぶりだが甘みがあり、繊維が少なくてやわらかい。秋まき用の白花エンドウの代表格にあたり、家庭菜園でも作りやすい。節を伸ばしながら次々に花を付けるので、長く穫り続けられる。
- 矮性赤花絹莢わいせいあかばなきぬさや赤い花が咲くわい性のキヌサヤ。草丈50cmほどで節間が短く、分枝が多い。熟期は早生。莢は長さ7〜8cmで曲がりが少なく、表面が滑らかでシワも出にくい。莢色は濃緑で肉質がやわらかい。支柱が短くて済むので、狭い場所でも作れる。
ソラマメ
6品種- おすすめ河内一寸そら豆かわちいっすんそらまめ大阪府1粒が一寸(約3cm)になる大粒種。大阪府の河内地方で生まれたとされ、ソラマメの大粒系統の代表として多くの品種の親になっている。1莢に2〜3粒入る。皮が薄く、ゆでたときのほくほく感がある。
- お多福そら豆おたふくそらまめふっくらとした丸みのある大粒種のソラマメ。名前は福々しい形からきている。莢は最初上を向いて付き、実が入ると重みで下がってくる。この下がるタイミングが穫りどきの目安になる。1莢に2〜3粒入る。
- 陵西一寸りょうさいいっすん3粒莢が付きやすい大粒のソラマメ。ソラマメは1莢に2粒入るのが普通だが、この品種は3粒入る莢の割合が高い。実の入りがよいので、同じ株数でも収量が増える。一寸系の大粒種にあたる。
- 駒栄こまえい耐寒性のある中生種のソラマメ。莢の付きが安定している。ソラマメは秋にまいて冬を越すので、寒い地域では越冬できるかどうかが最初の関門になる。耐寒性のある品種を選ぶと、そこでの失敗が減る。
- 初姫はつひめ豆の表面が赤いソラマメ。莢は一般のソラマメと同じ緑色で、むいて初めて赤が出る。1991年に品種登録された。2粒莢が中心だが着莢数は多い。粉質でやわらかく、甘みが強い。耐寒性があり、越冬も難しくない。
- ポポロ生で食べられるサラダソラマメ。莢は長さ25〜30cm、幅3cmほどで、6〜7粒莢が中心になる。草丈110〜140cmと大きく、放任すると18〜20本に分枝する。イタリアには大粒のソラマメを生のままチーズと食べる習慣があり、その使い方ができる品種にあたる。
インゲン
5品種- おすすめつるなしモロッコ平たく幅広の莢を付けるインゲン。つるが伸びないので支柱が要らず、種まきから50日ほどで穫れる。すじが残りにくく、大きくなってもやわらかい。回転が早いので、時期をずらして播けば夏じゅう穫れる。
- ケンタッキーワンダーつるあり種のインゲンで、丸い莢が長く伸びる。「どじょういんげん」とも呼ばれる。支柱とネットが要るが、つるなし種より収穫期間が長く、夏じゅう穫り続けられる。莢は丸く、断面が円に近い。
- モロッコいんげん幅2cmほどの平さやインゲン。大きくなってもやわらかく、すじが気になりにくい。1本が大きいので食べごたえがある。つるあり種とつるなし種の両方が出回っている。
- さつきみどり2号さつきみどりにごう草丈45cmほどのつるなしインゲン。長さ14cmほどのどじょういんげんで、濃緑でスジのない丸莢になる。肉厚でやわらかく、風味がよい。露地の直播きで播種後54日ほどで穫れる。支柱が要らないので、狭い場所でも作れる。
- 恋みどりこいみどり2011年に発表されたつるなしインゲン。従来の品種にはない極濃緑の莢色を持つ。莢のそろいと色つやがよく、穫ってからの色もちがよい。播種後55日ほどで穫れる。色の濃さで選ぶつるなし種にあたる。
ラッカセイ
4品種- おすすめおおまさり粒が非常に大きい落花生。普通の落花生の2倍ほどになり、ゆで落花生に向く。生の莢ごと塩ゆでにして食べるのが前提の品種にあたる。ゆで落花生は生の莢が手に入らないと作れないので、家庭菜園で作る意味が大きい。
- 千葉半立ちばはんだち千葉県千葉県の在来落花生。収量は少なく栽培にも手がかかるが、煎ったときの香りとコクが強い。落花生の最高級品として扱われる。名の「半立(はんだち)」は、株が地を這わず半分立ち上がる草姿からきている。
- ナカテユタカ千葉県漢字では中手豊と書く落花生。千葉半立よりあっさりした味で、殻が白くきれいに育つ。千葉半立より1か月ほど早く穫れるので、新豆をいち早く食べられる。贈答用にも使われる。
- 郷の香さとのか千葉県ゆで落花生用に育成された品種。ナカテユタカを親に持つ。実も殻も白くきれいで、皮が薄く渋みが少ない。やや早生から中生で多収。草型は立性で、株元に莢が集中する。
ダイズ
7品種- エンレイ長野県長野県中信農業試験場が育成した大豆。粒は丸くて大きく、種皮は黄色。タンパク質含有率が高く豆腐に向くほか、味噌の加工にも使える。熟期は中早生で、一般地では10月上旬に穫れる。北陸を中心に、南東北から中国地方まで広く作られている。
- サチユタカ農研機構九州沖縄農業研究センターが「フクユタカ」を母、「エンレイ」を父として交配した雑種第2代に、再びエンレイを交配して育成した。2003年8月19日に命名登録された(登録番号11367)。熟期は中の晩で、粗タンパク質含量が高く豆腐加工適性にすぐれる。
- ユキホマレ北海道北海道立総合研究機構十勝農業試験場が育成した大豆で、だいず農林118号にあたる。2004年11月8日に品種登録された(登録番号12279)。北海道の優良品種に選ばれている。田植え後の6月上旬にまいても減収しない早生種にあたる。
- 丹波黒大粒大豆たんばぐろおおつぶだいず兵庫県丹波地域で作られてきた黒大豆の在来種系統。百粒重が80〜90g程度と、一般的な黒大豆の約30gに比べて際立って大きい。花が咲いてから成熟するまでが普通の大豆のおよそ1.5倍かかり、そのぶん養分をためて大粒になる。
- 津久井在来大豆つくいざいらいだいず神奈川県神奈川県相模原市の津久井地域で古くから作られてきた在来大豆。粒が大きく甘みが強い。豆腐や味噌にすると風味が濃く出る。一度は栽培がほとんど途絶えたが、地域の取り組みで復活した。固定種なので自分で種を採れる。
- なかせんなり作付けの多い中生の大豆。豆腐や煮豆に広く使われる。大豆は完熟させて乾燥豆にするのが基本だが、若いうちに穫れば枝豆としても食べられる。同じ植物の別の段階を食べていることになる。
- フクユタカ福岡県西日本でもっとも多く作られている大豆。たんぱく質が多いので豆腐に向く。豆腐は大豆のたんぱく質が固まってできるため、たんぱく質含量の高い品種ほど歩どまりがよく、しっかりした豆腐になる。
アズキ
4品種- 丹波大納言たんばだいなごん京都府俵型の大粒小豆。煮ても皮が破れにくいことから、腹を切らない(切腹しない)大納言になぞらえた名という説がある。京都・丹波地方が産地として知られ、高級和菓子に使われる。皮が破れないので、粒の形を残す粒あんや甘納豆に向く。
- えりも小豆えりもしょうず北海道北海道の主力小豆。粒がそろい、餡にしたときの色と風味がよい。国内で流通する小豆の多くが北海道産で、その中心にあたる品種になる。大納言のような大粒種ではなく、こしあんや汁粉に向く普通小豆に分類される。
- 白小豆しろあずき粒が黄白色から乳白色になる小豆。流通量はきわめて少ない。粒の大きさは一般の小豆よりわずかに小さい。白あんにすると小豆の風味がほとんど出ず、なめらかでくせのない上品な餡になる。
- 中納言ちゅうなごん大納言より一回り小さい小豆。大納言は直径5.5mm以上を指すので、それに満たないが普通小豆より大きいものがこう呼ばれる。粒の大きさによる区分であり、単一の品種名ではない。
グリンピース
4品種- うすいえんどう和歌山県和歌山県を中心に作られる実エンドウ。莢ではなく中の豆を食べる。皮がやわらかく、豆ご飯にすると香りが立つ。名は大阪府羽曳野市碓井(うすい)に由来するとされるが、いまの主産地は和歌山県になる。関西では春の豆ご飯といえばこれにあたる。
- 紀州うすいきしゅううすい和歌山県うすいえんどうから選抜された系統。粒がそろい、青臭さが少ない。和歌山県が主産地で、実エンドウとして出荷される。皮がやわらかいうすいえんどうの性質を受け継ぎつつ、粒のそろいをよくしてある。
- 久留米豊くるめゆたか実を穫るための実エンドウ。子実も莢も濃い緑色で、莢はやや長めの大莢になる。むき実が大きく、甘みが強い。白花で耐寒性があり、一般地と暖地の秋まきに向く。草勢が旺盛で草丈が高く、莢つきがよいので収量が安定する。
- ツタンカーメンのエンドウ豆つたんかーめんのえんどうまめ濃い紫色の莢が付く実エンドウ。花も紫で、中の豆はふつうのエンドウと同じ緑色になる。豆ご飯にして保温したままにしておくと、飯がうっすら桜色に染まる。ツタンカーメン王の墓から出た豆の子孫という言い伝えとともに広まった。日本には1956年にアメリカから伝わったとされる。
ササゲ
3品種- 柊野ささげひいらぎのささげ京都府京都市北区上賀茂の柊野地域に伝わるささげ。さやが80〜90cmと長く伸びる。葉は濃緑色でやや長く、毛じ(細かい毛)が無いのが見分けどころになる。京都市の調べでは、いま作っているのは1戸だけで、特産そ菜保存圃として上賀茂の農家に委託されている。
- 三尺ささげさんじゃくささげさやが30cm以上に伸びる長ささげ。最盛期はすだれのように垂れ下がり、どっさり穫れる。名前の三尺は約90cmにあたるが、食べごろは45cmほどで、そこまで待たずに穫る。熱帯生まれで真夏の暑さと乾燥に強い。
- 十六ささげじゅうろくささげ愛知県さやの中に豆が16粒ほど入るとされることから名づけられた長ささげ。収穫は35〜40cmと三尺ささげよりやや短い。愛知県や岐阜県で古くから作られ、盆の供え物や煮物に使われてきた。