キヌサヤの品種
川口エンドウ
- 東京都
- 八王子市
八王子市の川口地区(旧南多摩郡川口村、いまの楢原町・犬目町・川口町・上川町・美山町)で作られてきたキヌサヤの在来種。昭和30年代には川口農協が生産から販売まで一貫して指導し、特産として生産がいちばん多かった。
かわぐちえんどう
ほかの品種と何が違うのか
赤紫の花が咲くのが旬のしるし。「豌豆小唄」が作られるほど人気があった。
この品種の要点
- 産地
- 東京都 / 八王子市
この品種が生まれた理由
八王子市の川口地区で作られてきた。昭和30年代には川口農協が生産から販売までを一貫して指導し、特産として生産量のピークを迎えた。「豌豆小唄」が作られて歌われるほど人気になったという。その後、昭和40年代に入ると畑の宅地化が進み、さらに穫れる期間が短く収穫に手間がかかることから急速に姿を消した。近年は八王子の特産品として作り直す取り組みが進んでいる。
味と食感
キヌサヤらしく、若いさやをまるごと食べる。やわらかく甘みがある。
川口エンドウを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどキヌサヤに共通する基本はキヌサヤのページを参照してください。
- 赤紫の花が咲く。白花の品種とは見た目で違う。
- 穫れる期間が短く、収穫に手間がかかる。これが姿を消した理由の1つにあたる。
- つるが伸びるので、支柱とネットを早めに用意する。
収穫適期の見分け方
- 赤紫の花が咲いたら、旬が近いしるしにあたる。
- さやが薄いうちに穫る。豆がふくらむと硬くなる。
保存と食べ方
乾きやすいので袋に入れて冷蔵する。穫ったら早めに使う。
よくある失敗
- 穫れる期間が短い。毎日見て回らないと穫り遅れる。
- 手間のかかる品種にあたる。畑の宅地化とあわせて作る人が減った。
栽培カレンダー
キヌサヤの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | なし |
| 収穫 | なし | なし | なし | あり | あり | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- 川口エンドウ 江戸東京野菜についてJA東京中央会
キヌサヤのほかの品種
4品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 成駒三十日なりこまさんじゅうにち早生のキヌサヤ。莢がやわらかく、すじが気になりにくい。キヌサヤは莢が薄く平たいうちに穫るもので、中の豆が育つ前が穫りどきになる。名の「三十日」は、花が咲いてから収穫までの早さを表しているとされる。
- 白竜はくりゅう白い花が咲くキヌサヤ。莢が大きく収量が多い。エンドウには白花種と赤花種があり、白花種は莢がやわらかく食用向き、赤花種は豆を穫る用途に使われることが多い。花の色で系統が見分けられる。
- 兵庫絹莢ひょうごきぬさやつるあり白花のキヌサヤ。草丈150cm前後になる。莢はキヌサヤとしてはやや小ぶりだが甘みがあり、繊維が少なくてやわらかい。秋まき用の白花エンドウの代表格にあたり、家庭菜園でも作りやすい。節を伸ばしながら次々に花を付けるので、長く穫り続けられる。
- 矮性赤花絹莢わいせいあかばなきぬさや赤い花が咲くわい性のキヌサヤ。草丈50cmほどで節間が短く、分枝が多い。熟期は早生。莢は長さ7〜8cmで曲がりが少なく、表面が滑らかでシワも出にくい。莢色は濃緑で肉質がやわらかい。支柱が短くて済むので、狭い場所でも作れる。