ダイズの品種
丹波黒大粒大豆
- 兵庫県
- 丹波篠山市
丹波地域で作られてきた黒大豆の在来種系統。百粒重が80〜90g程度と、一般的な黒大豆の約30gに比べて際立って大きい。花が咲いてから成熟するまでが普通の大豆のおよそ1.5倍かかり、そのぶん養分をためて大粒になる。
たんばぐろおおつぶだいず
ほかの品種と何が違うのか
百粒重80〜90g。一般的な黒大豆の3倍近い大きさにあたる。
この品種の要点
- 熟期
- 晩生
- 産地
- 兵庫県 / 丹波篠山市
この品種が生まれた理由
1700年代から干ばつ地の犠牲田で作られはじめ、優良種子生産の仕組みによって粒が大きく改良されてきた。栽培期間が長く、粒も大きいのでほとんど機械化できない。最大産地である兵庫県丹波篠山市の栽培風土を含めて日本農業遺産に認定されている。
味と食感
正月の煮豆に使われる。粒が大きく、煮ると皮が張って中がしっとりする。若莢は丹波篠山黒枝豆として、秋に短い期間だけ出回る。
丹波黒大粒大豆を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどダイズに共通する基本はダイズのページを参照してください。
- 花が咲いてから成熟まで、普通の大豆のおよそ1.5倍かかる。晩生にあたる。
- 粒が大きく栽培期間も長いので、ほとんど機械化できない。
- 枝豆として穫るなら、完熟の1〜2週間前の短い期間に限られる。
プランター・家庭菜園で育てる
- 深さ30cm以上のプランターに株間30cm。株が大きくなるので広めに取る。
- 栽培期間が長い。その間ずっと場所を使う。
- 背が高くなるので支柱を立てる。
収穫適期の見分け方
- 莢が茶色く乾き、振るとカラカラと音がしたら刈る。
- 枝豆として穫るなら、莢がふくらんで薄皮が黒みを帯びたころの短い期間にあたる。
- 完熟まで待つと百粒重80〜90gの大粒になる。
保存と食べ方
正月の煮豆にするため、暮れまで持たせる保存が前提になる。よく乾かして密閉し、冷暗所へ。粒が大きいぶん水を吸う量も多いので、浸ける水はたっぷり用意する。
よくある失敗
- 晩生なので、早くまきすぎると茎葉ばかり茂って莢が付かない。
- 栽培期間が長い。他の大豆と同じ感覚でまくと間に合わない。
栽培カレンダー
ダイズの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期ではありません | 4月はタネまきの時期ではありません | 5月はタネまきの時期です | 6月はタネまきの時期です | 7月はタネまきの時期です | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- 丹波黒ウィキペディア日本語版
ダイズのほかの品種
6品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- エンレイ長野県長野県中信農業試験場が育成した大豆。粒は丸くて大きく、種皮は黄色。タンパク質含有率が高く豆腐に向くほか、味噌の加工にも使える。熟期は中早生で、一般地では10月上旬に穫れる。北陸を中心に、南東北から中国地方まで広く作られている。
- サチユタカ農研機構九州沖縄農業研究センターが「フクユタカ」を母、「エンレイ」を父として交配した雑種第2代に、再びエンレイを交配して育成した。2003年8月19日に命名登録された(登録番号11367)。熟期は中の晩で、粗タンパク質含量が高く豆腐加工適性にすぐれる。
- ユキホマレ北海道北海道立総合研究機構十勝農業試験場が育成した大豆で、だいず農林118号にあたる。2004年11月8日に品種登録された(登録番号12279)。北海道の優良品種に選ばれている。田植え後の6月上旬にまいても減収しない早生種にあたる。
- 津久井在来大豆つくいざいらいだいず神奈川県神奈川県相模原市の津久井地域で古くから作られてきた在来大豆。粒が大きく甘みが強い。豆腐や味噌にすると風味が濃く出る。一度は栽培がほとんど途絶えたが、地域の取り組みで復活した。固定種なので自分で種を採れる。
- なかせんなり作付けの多い中生の大豆。豆腐や煮豆に広く使われる。大豆は完熟させて乾燥豆にするのが基本だが、若いうちに穫れば枝豆としても食べられる。同じ植物の別の段階を食べていることになる。
- フクユタカ福岡県西日本でもっとも多く作られている大豆。たんぱく質が多いので豆腐に向く。豆腐は大豆のたんぱく質が固まってできるため、たんぱく質含量の高い品種ほど歩どまりがよく、しっかりした豆腐になる。