ダイズの品種
エンレイ
- 長野県
長野県中信農業試験場が育成した大豆。粒は丸くて大きく、種皮は黄色。タンパク質含有率が高く豆腐に向くほか、味噌の加工にも使える。熟期は中早生で、一般地では10月上旬に穫れる。北陸を中心に、南東北から中国地方まで広く作られている。
ほかの品種と何が違うのか
北陸の主力。タンパク質が高く豆腐と味噌の両方に向く。
この品種の要点
- 熟期
- 中早生
- 育成元
- 長野県中信農業試験場
- 産地
- 長野県
この品種が生まれた理由
2006年の品種別作付面積では、フクユタカに次ぐ2位で16,619ヘクタール、全体の11.7%を占めた。都道府県別では新潟県・富山県が上位にあたる。長野で育成されながら北陸で広がったのは、麦のあとに遅くまいても間に合う中早生という熟期が合っていたためになる。
味と食感
タンパク質含有率が高いので、豆腐にすると固まりがよい。粒が大きく丸いので、煮豆にしても見栄えがする。味噌にも向く。
エンレイを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどダイズに共通する基本はダイズのページを参照してください。
- 熟期は中早生。麦のあとの遅まきにも向く。
- 南東北から中国地方まで広く作れる。適応する地域が広い部類にあたる。
- 一般地では10月上旬に穫れる。
プランター・家庭菜園で育てる
- 深さ30cm以上のプランターに株間25cm。中早生なので期間が短くて済む。
- 大粒なので、収穫した豆の見栄えがよい。
- 莢が乾いて振ると音がするまで置く。
収穫適期の見分け方
- 一般地では10月上旬。莢が茶色く乾き、振るとカラカラと音がしたら刈る。
- 中早生なので、晩生種より2週間ほど早い。
- 刈ったあと畑で数日乾かしてから脱粒する。
保存と食べ方
よく乾かして密閉し、冷暗所で1年。豆腐にするなら一晩浸けてからすりつぶす。味噌に回すぶんは、麹の仕込みに合わせて浸ける量を決める。
よくある失敗
- 大粒なので、浸水の時間を短くすると芯が残る。一晩かける。
- 中早生にあたる。晩生の感覚で遅くまくと登熟が間に合わない。
栽培カレンダー
ダイズの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期ではありません | 4月はタネまきの時期ではありません | 5月はタネまきの時期です | 6月はタネまきの時期です | 7月はタネまきの時期です | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- エンレイ(大豆)ウィキペディア日本語版
ダイズのほかの品種
6品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- サチユタカ農研機構九州沖縄農業研究センターが「フクユタカ」を母、「エンレイ」を父として交配した雑種第2代に、再びエンレイを交配して育成した。2003年8月19日に命名登録された(登録番号11367)。熟期は中の晩で、粗タンパク質含量が高く豆腐加工適性にすぐれる。
- ユキホマレ北海道北海道立総合研究機構十勝農業試験場が育成した大豆で、だいず農林118号にあたる。2004年11月8日に品種登録された(登録番号12279)。北海道の優良品種に選ばれている。田植え後の6月上旬にまいても減収しない早生種にあたる。
- 丹波黒大粒大豆たんばぐろおおつぶだいず兵庫県丹波地域で作られてきた黒大豆の在来種系統。百粒重が80〜90g程度と、一般的な黒大豆の約30gに比べて際立って大きい。花が咲いてから成熟するまでが普通の大豆のおよそ1.5倍かかり、そのぶん養分をためて大粒になる。
- 津久井在来大豆つくいざいらいだいず神奈川県神奈川県相模原市の津久井地域で古くから作られてきた在来大豆。粒が大きく甘みが強い。豆腐や味噌にすると風味が濃く出る。一度は栽培がほとんど途絶えたが、地域の取り組みで復活した。固定種なので自分で種を採れる。
- なかせんなり作付けの多い中生の大豆。豆腐や煮豆に広く使われる。大豆は完熟させて乾燥豆にするのが基本だが、若いうちに穫れば枝豆としても食べられる。同じ植物の別の段階を食べていることになる。
- フクユタカ福岡県西日本でもっとも多く作られている大豆。たんぱく質が多いので豆腐に向く。豆腐は大豆のたんぱく質が固まってできるため、たんぱく質含量の高い品種ほど歩どまりがよく、しっかりした豆腐になる。