エダマメの品種
丹波黒大豆枝豆
- 兵庫県
兵庫県の丹波地方で作られる黒大豆を、未熟なうちに枝豆として穫るもの。晩生種で、枝豆として穫れるのは10月の一時期だけになる。粒が非常に大きく、濃厚なコクがある。そのまま完熟させれば正月の黒豆になる。
たんばくろまめえだまめ
ほかの品種と何が違うのか
枝豆として穫れるのは10月の一時期だけ。完熟させれば正月の黒豆になる。
この品種の要点
- 熟期
- 晩生
- 産地
- 兵庫県
この品種が生まれた理由
丹波黒は本来、完熟させて正月の煮豆にする黒大豆にあたる。それを未熟なうちに穫ったのが丹波黒大豆枝豆で、同じ植物の別の段階を食べていることになる。晩生なので枝豆として穫れる期間が10月の3週間ほどに限られ、その希少さが値段にも表れている。
味と食感
粒が非常に大きく、噛んだときのコクが濃い。普通の枝豆より甘みとうまみが強く、豆の味そのものがはっきりする。
丹波黒大豆枝豆を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどエダマメに共通する基本はエダマメのページを参照してください。
- 晩生種なので、枝豆として穫れるのは10月の一時期だけになる。時期を逃すと硬くなる。
- 草丈が高く倒れやすい。支柱を立てるか土寄せする。
- マメ科なので根粒菌が窒素を作る。肥料をやりすぎるとつるぼけして莢がつかない。
- カメムシが莢を吸うと実が入らない。莢がふくらみ始めたら防虫ネットをかけると被害が減る。
プランター・家庭菜園で育てる
- 草丈が大きくなるので、容量20L以上・深さ30cm以上の容器を使う。倒れやすいので支柱を立てる。
- 枝豆として穫れるのは10月の一時期だけ。時期を外すと硬くなる。
- 実が入る時期の水切れは致命的になる。莢がふくらみ始めたら水を切らさない。
収穫適期の見分け方
- 莢がぷっくりふくらみ、まだ緑のうちに穫る。10月の短い期間が勝負にあたる。
保存と食べ方
枝豆として穫れるのは10月の一時期だけにあたる。穫ったらすぐゆでる。完熟させれば正月の黒豆になるので、用途を先に決めて穫る。
よくある失敗
- 穫り遅れると豆が硬くなり、枝豆としては食べられなくなる。そのまま完熟させて黒豆にする手はある。
- 枝豆は収穫した瞬間から糖が落ちていく。穫ったらすぐゆでるのがいちばんおいしい。
地域別の作型
エダマメの一般的な作型を表示しています。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。 品種によってさらに前後するので、正確な時期は種袋の作型図を確かめてください。
寒冷地東北・北海道・高冷地
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
一般地関東〜近畿の平野部。種袋では中間地と書かれる
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
暖地九州・四国・南関東の平野部
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: エダマメの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
栽培カレンダー
エダマメの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期ではありません | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期です | 6月はタネまきの時期です | 7月はタネまきの時期です | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
エダマメのほかの品種
5品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめ湯あがり娘ゆあがりむすめカネコ種苗の中早生エダマメ。茶豆特有の甘みと香りを持ちながら、毛は白く豆は緑色になる。莢が大きく莢はじけが少なく、3粒莢の率が高い。ショ糖の含量が高いことが食味のよさにつながっている。播種後85日程度の中早生種で、トンネル早穫りから露地の抑制まで幅広い作型に使える。
- だだちゃ豆だだちゃまめ山形県山形県鶴岡市の在来茶豆。莢に茶色い産毛があり、莢の見た目は地味で、実の入りもまばらに見える。ところがゆでると強い甘い香りが立ち、うまみが濃い。「だだちゃ」は庄内地方の言葉で「お父さん」を指すとされる。鶴岡市周辺で作られたものだけがこの名前で出回る。
- あけぼの大豆あけぼのだいず山梨県山梨県身延町の在来大豆。粒が非常に大きく、普通の大豆の1.5倍ほどになるとされる。晩生種で、枝豆として穫れる期間は10月の3週間ほどに限られ、その時期だけ地元で出回る。栽培できる地域も限られており、流通量は少ない。
- サッポロミドリ早生の白毛枝豆。莢の付きがよく、作りやすいので家庭菜園の定番になっている。早生種なので播種から収穫までが短く、夏の早い時期に穫れる。味は標準的な白毛枝豆にあたり、茶豆のような強い香りはないが、素直な甘みがある。
- 快豆黒頭巾かいとうくろずきんタキイ種苗の黒エダマメ。播種後およそ80日で穫れる中早生種。黒豆特有の甘みとコクがあり食味にすぐれる。花は白く、毛は薄い茶色。莢は中〜大で、2〜3粒莢の率が高い。草丈が低く作りやすいので、家庭菜園や直売向けに向く。