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豆類

インゲン

つるあり種とつるなし種があり、つるなしは50日ほどで穫れる。年に三度収穫できることから「三度豆」とも呼ばれる。連作を嫌う。

やさしい
育てやすさ
向く
プランター
20〜28
生育適温
3品種
登録品種

Phaseolus vulgaris原産 中南米

いんげん / 隠元豆・サヤインゲン・ドジョウインゲンマメ科

栽培カレンダー

タネまき 4〜7月 / 植え付け 5〜6月 / 収穫 6〜10月

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
タネまき
1月はタネまきの時期ではありません
2月はタネまきの時期ではありません
3月はタネまきの時期ではありません
4月はタネまきの時期です
5月はタネまきの時期です
6月はタネまきの時期です
7月はタネまきの時期です
8月はタネまきの時期ではありません
9月はタネまきの時期ではありません
10月はタネまきの時期ではありません
11月はタネまきの時期ではありません
12月はタネまきの時期ではありません
植え付け
1月は植え付けの時期ではありません
2月は植え付けの時期ではありません
3月は植え付けの時期ではありません
4月は植え付けの時期ではありません
5月は植え付けの時期です
6月は植え付けの時期です
7月は植え付けの時期ではありません
8月は植え付けの時期ではありません
9月は植え付けの時期ではありません
10月は植え付けの時期ではありません
11月は植え付けの時期ではありません
12月は植え付けの時期ではありません
収穫
1月は収穫の時期ではありません
2月は収穫の時期ではありません
3月は収穫の時期ではありません
4月は収穫の時期ではありません
5月は収穫の時期ではありません
6月は収穫の時期です
7月は収穫の時期です
8月は収穫の時期です
9月は収穫の時期です
10月は収穫の時期です
11月は収穫の時期ではありません
12月は収穫の時期ではありません

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

地域別の作型

上のカレンダーは一般地を想定した目安です。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。

寒冷地東北・北海道・高冷地

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つるなし種
つるあり種

一般地関東〜近畿の平野部

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つるなし種
つるあり種

暖地九州・四国・南関東の平野部

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つるなし種
つるあり種
タネまき植え付け収穫

品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: 栽培暦(失敗しない栽培レッスン)サカタのタネ 園芸通信

インゲンの育て方

土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。

インゲン栽培の前提

好む気候
温暖。寒さに弱く、霜には極端に弱い
土のpH
酸性に弱い。苦土石灰でしっかり中和する
連作
嫌う。3年程度の輪作にする
苦手な条件
湿害。水はけ対策を欠かさない
まける地温
最低地温15℃以上。一般地のマルチ栽培で5月上旬ごろ
つるなし種の畝
畝幅75cm、株間25〜30cmの2条(条間25cm)
つるあり種の畝
畝幅100〜120cm、株間30〜40cmの1条
収穫までの日数
つるあり種で種まきから約55日。開花から10〜15日

品種の選び方

インゲンにはつるなし種とつるあり種があり、畝の設計も追肥の要否も変わります。つるなし種は栽培期間が短く追肥が要りませんが収量は少なめで、1作が短いぶん他の作物と組み合わせやすい利点があります。ただし夏の高温期に花が咲くと莢が着きにくいので、その時期を外してまいてください。収穫できる期間も2週間ほどと短いため、10〜14日ずつずらして数回まくと安定します。つるあり種は暑さに強く、4月下旬から5月下旬までまけます。5月上旬にまけば7月上旬から30日以上穫り続けられます。摘芯しなければつるは2〜3m伸び、左巻きに支柱へ巻きついていきます。関西で三度豆と呼ばれるように1年に3回作れる作物です。

育て方の手順

  1. 土づくり直まき・定植の2週間以上前

    苦土石灰を全面にまいて深く耕します。インゲンは酸性土に弱いので、この工程は省けません。

    苦土石灰
    1㎡あたり約100g
  2. 元肥を入れて畝を作る直まき・定植の1週間前

    堆肥と元肥を施して耕し、畝を立てます。つるなし種は畝幅75cm・株間25〜30cmの2条、つるあり種は畝幅100〜120cm・株間30〜40cmの1条にします。湿害に弱いので、水はけの悪い畑では畝の高さを20〜25cmにしてください。マルチを張ると地温が上がって発芽がよくなり、乾燥も防げて収量が増えます。特につるなし種では、雨で泥が跳ね上がって莢が腐るのを防げるので効果が大きくなります。インゲンはマメ類のなかでは肥料を多めにしますが、つるあり種は元肥が多すぎると葉が大きくなってつるぼけし、莢の着きが遅れるので注意してください。

    堆肥
    1㎡あたり約3kg
    化成肥料(N-P-K = 8-8-8)
    1㎡あたり約150g
    元肥を成分量で見る場合
    つるあり種は10㎡あたりチッソ120g・リン酸200g・カリ120g。つるなし種はチッソ150g・リン酸とカリ各200g
  3. 種まき

    直まきは直径7cm・深さ3cmほどの穴に、ポット(9cm)まきは土を上端から3cm低いところまで入れたポットに、3〜4粒をまいて2cmほど覆土し、水をやります。1か所に複数まくのは、発芽しなかったときの穴を作らないためです。芽が出るのは種のへそのあたりからなので、へそを下に向けてまくとよく出ます。覆土は種の2〜3倍(約2cm)が目安です。浅すぎると根の部分が浮き上がったり、種皮をかぶったまま出て子葉が開かなくなります。まいたあとに土が湿りすぎていると種が腐るので、水やりはあっさりと済ませてください。なお、インゲンの種は水に浸けてからまくのは避けてください。乾いた種ほど水を吸ったときに子葉や胚軸に割れ目ができやすく、それが発芽の妨げになります。長く浸けると水中で酸素が足りなくなり、発芽障害も起こします。

    まき穴
    直径7cm・深さ約3cm
    1か所あたりの粒数
    3〜4粒
    覆土
    種の2〜3倍(約2cm)

    プランターの場合マメ類はまいてから発芽するまでの間に鳥に食べられやすいので、ポットで育ててから植える手もあります。育苗日数は約20日、本葉1〜2枚が定植適期です。最低気温が10℃以上になってから、根鉢を崩さないように植えます。

  4. 間引き本葉2枚くらいまで

    ポットまきは初生葉が展開し始めたら、直まきは本葉2枚になったら1〜2本立ちにします。育ちのよい株を残し、他は根元をはさみで切ってください。間引いたあとは残した株の株元を軽く押さえ、ぐらつかないようにします。

  5. 支柱を立てるつるあり種は本葉5〜6枚の頃

    つるが伸び始めるので、支柱やキュウリ用のネットを立てて誘引します。つるが支柱の肩まで伸びたら先を止めて、側枝が出るように仕向けます。側枝が上に伸びたら同じように止めてください。つる全体をバランスよく誘引すると光がよく入ります。つるなし種は支柱が要りませんが、肥料が多かったり高温・日照不足だと、つるなし種でもつるが伸びることがあります。長いつるが出たら早めに先を止めて、背が高くならないようにします。

  6. 追肥開花の始めと収穫の始めの2回

    追肥と同時にクワなどで肥料と土を混ぜます。つるなし種は栽培期間が短いので追肥は要りません。乾燥が続くようならたっぷり水をやってください。

    化成肥料(8-8-8)
    1回1㎡あたり30〜40g
    成分量で見る場合
    1回につき10㎡あたりチッソ成分で30〜40g
  7. 収穫開花から10〜15日

    中の豆のふくらみが目立つ前に穫ります。つるあり種はつるなし種より大きな莢で穫ることが多く、豆がふくらんでも味が落ちにくいのですが、それでも穫り遅れには注意してください。遅れると莢の質が落ちるだけでなく、株の勢いも落ちて全体の収量が減ります。こまめに穫るのが結局は一番穫れる方法です。

よくある失敗と防ぎ方

起きること原因防ぎ方
種が腐って発芽しないまいたあとに水をやりすぎた。または種を水に浸けてからまいた種まき後の水やりはあっさりと済ませる。インゲンの種は水に浸けない
種皮をかぶったまま出て子葉が開かない覆土が浅すぎた覆土は種の2〜3倍(約2cm)にする。へそを下に向けてまく
つるあり種で莢の着きが遅い元肥が多すぎてつるぼけしたつるあり種は元肥の窒素を控えめにする
つるなし種なのにつるが伸びる肥料が多い、高温、日照不足長いつるが出たら早めに先を止める
収穫が続かない穫り遅れて株が疲れたこまめに若莢で穫る
霜で枯れる霜に極端に弱い霜の心配がなくなり、最低地温15℃以上になってからまく
根が傷んで生育が悪い湿害水はけの悪い畑では畝を20〜25cmと高くする
莢が腐る雨で泥が跳ね上がったマルチを張る。本葉が展開した頃から殺菌剤を定期的に予防散布する
発芽してすぐ食べられる鳥害。マメ類はまいてから発芽するまでが特に危ないポットで育ててから植えるか、不織布などで覆う

主な病気と害虫

  • 害虫アブラムシウイルス病を媒介する。新芽に付く
  • 害虫ハダニ乾燥すると葉裏で増え、ウイルス病の原因になる
  • 病気ウイルス病アブラムシとハダニが持ち込む。この作物は比較的病気に強いが、これだけは予防が要る
  • 害虫カメムシさやを吸って実の入りを悪くする

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栄養成分

可食部100gあたり / 野菜類/いんげんまめ/さやいんげん/若ざや/生

エネルギー
23kcal
たんぱく質
1.3g
脂質
Trg
炭水化物
2.2g
食物繊維総量
2.4g
カリウム
260mg
カルシウム
50mg
0.7mg
ビタミンK
60µg
葉酸
50µg
ビタミンC
8mg
食塩相当量
0g

「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロを表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年文部科学省・食品番号 06010

主な産地

2024年産 / 全国 29,700 t / 統計での作物名: さやいんげん

  1. 千葉県4,720 t15.9%
  2. 北海道2,840 t9.6%
  3. 福島県2,510 t8.5%
  4. 鹿児島県1,770 t6.0%
  5. 茨城県1,700 t5.7%
  6. 沖縄県1,570 t5.3%
  7. 群馬県1,070 t3.6%
  8. 宮城県704 t2.4%
  9. 青森県687 t2.3%
  10. 長野県678 t2.3%

出典: 作物統計調査 野菜生産出荷統計(2024年産)農林水産省

同じマメ科の野菜

同じ科の野菜は同じ病害虫が付きやすく、続けて同じ場所に植えると 生育が落ちることがあります。植える場所を回すときの目安になります。