豆類
グリンピース
同じエンドウでも、莢ごと食べるキヌサヤ、両方食べるスナップ、実だけ食べるグリンピースと用途で品種が分かれる。秋まきし、小苗で冬を越す。
- 旬
- 春
- 育てやすさ
- ふつう
- プランター
- 向く
- 生育適温
- 15〜20℃
- 登録品種
- 4品種
Pisum sativum ・ 原産 中央アジア〜地中海沿岸 ・ 出典: ウィキペディア日本語版
ぐりんぴーす / 実エンドウ・青エンドウ ・ マメ科
栽培カレンダー
タネまき 10〜11月 / 植え付け — / 収穫 4〜6月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期ではありません | 4月はタネまきの時期ではありません | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期です | 11月はタネまきの時期です | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期です | 5月は収穫の時期です | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
グリンピースの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
グリンピース栽培の前提
- 生育適温
- 12〜20℃。冷涼を好む
- 高温の限界
- 25℃を超えると莢の着きが落ちる
- 土のpH
- 酸性に弱い。苦土石灰を多めに施す
- 連作
- 大変嫌う。3〜4年以上エンドウ類を作っていない場所を選ぶ
- 越冬時の草丈
- 10cmほど
- 収穫の目安
- 豆がふくらんで莢にしわが出始めた頃
品種の選び方
グリンピース(実エンドウ)は、莢の中の豆だけを食べるエンドウです。キヌサヤやスナップエンドウと育て方は同じで、違うのは穫る時期だけです。莢がやわらかいうちに穫ればキヌサヤ、豆がふくらんでから穫ればグリンピースになります。ただし実エンドウ用の品種は豆が大きく甘くなるよう選抜されているので、豆を食べる目的なら専用の品種を選んだほうが満足度は高くなります。実エンドウは莢を大きくするぶん生育期間が長く、その分だけ肥料も少し多めに要ります。穫れたてはとくに甘く、時間が経つと急に味が落ちるので、家庭菜園で作る値打ちが大きい野菜です。
育て方の手順
畑を選ぶ
3〜4年エンドウ類を作っていない場所を選びます。連作を大変嫌う作物です。
土づくり種まきの2週間以上前
堆肥と苦土石灰を全面にまいてよく耕します。酸性土壌に弱いので石灰は多めです。過湿にも弱いため、水はけの悪いところは高畝にします。実エンドウは生育期間が長いので、窒素を少し多めにします。
- 堆肥
- 1㎡あたり約2kg
- 苦土石灰
- 1㎡あたり約120g
- 元肥を成分量で見る場合
- 10㎡あたりチッソ120g程度・リン酸100〜150g・カリ100〜150g
種まき一般地の秋まきは10月中旬〜11月中旬
深さ約2〜3cmのまき穴に3〜5粒ずつまき、2cmほど覆土します。種は水に浸けずそのまままいてください。まいたあとは鳥に狙われるので、不織布をべたがけするか防鳥テープを張ります。
- まき穴の深さ
- 2〜3cm
- 1か所あたりの粒数
- 3〜5粒
間引きと越冬
本葉2〜3枚で1〜2本立ちにします。草丈10cmほどで冬を越すのが理想です。霜が直接当たると傷むので、株元にワラを敷くか、12月下旬までに不織布や寒冷紗をかけてください。畝の風上側に土を盛ると風よけになります。
支柱を立てるつるが15〜20cmに伸びた頃
つるあり種は1.5〜2mの支柱を立てて誘引します。茎は中が空洞で折れやすいので丁寧に扱ってください。
プランターの場合 — つるなし種は草丈が約80cmと低く、短い支柱で済むためプランターでも作れます。つるあり種は2m近くまで伸びるので、鉢で作るならつるなし種を選んでください。
追肥莢が太る頃に1回
実エンドウは収穫期間が短いので、キヌサヤほど回数は要りません。莢が太る時期に株の勢いを見ながら1回程度施します。2月中旬までに畝の肩へ速効性の肥料を施し、同時に株元へ土を寄せておきます。
- 化成肥料
- 1㎡あたり約30g
開花期の水やり
乾かすと花が落ちます。乾燥が続くときは水をやってください。豆の入り方が変わります。
収穫
豆がふくらんで莢の表面にしわが出始めた頃が適期です。莢を光にかざすと豆の並びが見えます。遅れると豆が固くなって甘みが抜けるので、穫り時は短いと思ってこまめに見てください。穫ったその日に食べるのが一番おいしい野菜です。
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 豆が固く、甘みがない | 収穫が遅れた | 莢にしわが出始めた頃に穫る。適期は短い |
| 冬に枯れる・傷む | 早まきで大きな株のまま越冬した。または霜が直接当たった | 草丈10cmほどで冬を越す。12月下旬までに覆いをかける |
| 莢に豆が入らない | 開花期に乾かした。または日照不足 | 乾燥が続くときは水をやる。つるを整理して光を通す |
| 初夏に急に枯れ上がる | 収穫期に25℃以上の高温が来た | まき時を逆算し、収穫期が涼しいうちに来るようにする |
| 生育が悪い・立ち枯れる | 土が酸性。または連作 | 苦土石灰を多めに施す。3〜4年以上空けた畑を選ぶ |
主な病気と害虫
グリンピースの育て方の出典
ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。
- サヤエンドウ、スナックエンドウの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)サカタのタネ 園芸通信
- エンドウ栽培マニュアルタキイ種苗
- エンドウ(野菜のビギナーズマニュアル)トーホク
栄養成分
可食部100gあたり / 野菜類/(えんどう類)/グリンピース/生
- エネルギー
- 76kcal
- たんぱく質
- 5.0g
- 脂質
- 0.2g
- 炭水化物
- 12.8g
- 食物繊維総量
- 7.7g
- カリウム
- 340mg
- カルシウム
- 23mg
- 鉄
- 1.7mg
- ビタミンK
- 27µg
- 葉酸
- 76µg
- ビタミンC
- 19mg
- 食塩相当量
- 0g
「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06023)
グリンピースの品種
4品種。カードを押すと特徴と栽培カレンダーが見られます。
- うすいえんどう和歌山県和歌山県を中心に作られる実エンドウ。莢ではなく中の豆を食べる。皮がやわらかく、豆ご飯にすると香りが立つ。名は大阪府羽曳野市碓井(うすい)に由来するとされるが、いまの主産地は和歌山県になる。関西では春の豆ご飯といえばこれにあたる。
- 紀州うすいきしゅううすい和歌山県うすいえんどうから選抜された系統。粒がそろい、青臭さが少ない。和歌山県が主産地で、実エンドウとして出荷される。皮がやわらかいうすいえんどうの性質を受け継ぎつつ、粒のそろいをよくしてある。
- 久留米豊くるめゆたか実を穫るための実エンドウ。子実も莢も濃い緑色で、莢はやや長めの大莢になる。むき実が大きく、甘みが強い。白花で耐寒性があり、一般地と暖地の秋まきに向く。草勢が旺盛で草丈が高く、莢つきがよいので収量が安定する。
- ツタンカーメンのエンドウ豆つたんかーめんのえんどうまめ濃い紫色の莢が付く実エンドウ。花も紫で、中の豆はふつうのエンドウと同じ緑色になる。豆ご飯にして保温したままにしておくと、飯がうっすら桜色に染まる。ツタンカーメン王の墓から出た豆の子孫という言い伝えとともに広まった。日本には1956年にアメリカから伝わったとされる。