たんばだいなごん
俵型の大粒小豆。煮ても皮が破れにくいことから、腹を切らない(切腹しない)大納言になぞらえた名という説がある。京都・丹波地方が産地として知られ、高級和菓子に使われる。皮が破れないので、粒の形を残す粒あんや甘納豆に向く。
すぐきな
京都市北区上賀茂に伝わるカブの一種。根は円錐状で、生産者によってずんぐりした大根のような形から細く尖った形まで幅がある。葉は濃緑色で、葉と根のそれぞれに3つの系統群がある。漬物のすぐきに加工するために作られてきた。
しょうごいんかぶ
直径15〜20cmになる日本最大級のカブ。京都の千枚漬けの原料として知られる。肉質のきめが細かく、煮ると甘みが出る。江戸時代に近江のカブから選抜されたと伝わり、京の伝統野菜に数えられる。
ししがたにかぼちゃ
ひょうたん型にくびれる日本カボチャ。江戸時代から京都で作られてきた京の伝統野菜で、粘質でねっとりとした食感になり煮崩れしにくい。西洋カボチャのようなホクホク感はなく、だしを含ませる炊き合わせに向く。
ほりかわごぼう
太いゴボウを一度掘り上げて横向きに植え直し、さらに半年ほどかけて肥大させたもの。品種というより、この作り方そのものが堀川ごぼうにあたる。中に大きな空洞ができ、そこに詰め物をして京料理に使われる。手間がかかるため、値段も高く流通量は少ない。
ひいらぎのささげ
京都市北区上賀茂の柊野地域に伝わるささげ。さやが80〜90cmと長く伸びる。葉は濃緑色でやや長く、毛じ(細かい毛)が無いのが見分けどころになる。京都市の調べでは、いま作っているのは1戸だけで、特産そ菜保存圃として上賀茂の農家に委託されている。
何度も土寄せすることで曲がりと縞模様を付けた芋。海老に似た形からこの名がある。品種そのものというより、栽培の手間によってこの形になる。京の伝統野菜で、棒鱈と炊き合わせる京料理「いもぼう」に使われる。肉質は緻密で、煮崩れしにくい。
たなかとうがらし
太くて短い小型のとうがらしで、先端がつまってししの頭のような形になる。辛味は無く、種が少ない。濃緑色で肉厚、香りがよい。京都市の調べでは市内20数戸が作っている。
ふしみあまながとうがらし
長さ10〜15cmの細長い甘とうがらし。京の伝統野菜に数えられる。辛味がほとんどなく、皮が薄くやわらかい。焼いたり炊いたりして食べる。ししとうより長く、種も少ないので下ごしらえが楽になる。
まんがんじとうがらし
京都府舞鶴市の万願寺地区で生まれた大型の甘とうがらし。長さ15cm前後になり、肉厚で種が少なく、辛味がない。焼き物や炒め物にすると甘みが出る。「京のブランド産品」に認定されており、舞鶴周辺で作られたものが万願寺甘とうとして出荷される。
かつらうり
奈良漬に使われる京都の在来白うり。京の伝統野菜に数えられる。果肉が締まっていて、漬けたときに均一に漬かる。白うりは生でそのまま食べるものではなく、漬物にする前提の野菜にあたる。奈良漬は酒粕に繰り返し漬け替えて作る。
しょうごいんだいこん
丸く肥大する京都の伝統野菜。煮崩れしにくく、長く煮ても形が残るため千枚漬けや炊き合わせに使われる。
かもなす
京の伝統野菜であり京のブランド産品でもある、京都を代表する丸ナス。直径10cmを超える大きな球形で、ずっしりとした重みがある。皮は薄くやわらかい一方、果肉は緻密でしっかり締まっており、加熱しても形が崩れない。この身の締まりが、油との相性のよさと合わさって「賀茂なすの田楽」という郷土料理を生んだ。ナスの女王とも呼ばれる。
やましななす
京の伝統野菜のひとつ。皮が薄く果肉がやわらかい卵形のなすで、焼きなすや煮物に向く。皮の薄さが持ち味だが、そのぶん傷つきやすく日持ちしないため、流通に乗りにくく生産量が限られている。
はたけな
菜種によく似た草姿で、葉と柄の切れ込み(欠刻)が大きいのが見分けどころになる。京都だけで作られている。栽培期間が短く、真夏を除けばいつでも穫れるが、甘みが乗るのは気温の下がる1〜2月にあたる。
くじょうねぎ
京都を代表する葉ネギ。白い部分より緑の葉を食べる。葉の内側にぬめりがあり、これが甘みと香りの元になる。刈り取っても株が残って再生するため、一度植えれば何度も穫れる。「万能ねぎ」として売られている細いネギは、この九条系を若採りしたものにあたる。
みぶな
ミズナの変種で、葉に切れ込みがなくへら状になる。京都の壬生地区が名の由来にあたる。ミズナのようなギザギザした葉ではないので、見た目で区別がつく。ぴりっとした辛味と香りがあり、ミズナより主張が強い。京の伝統野菜に数えられる。
きょうみずな
株が大きく育つ在来のミズナ。京の伝統野菜に数えられる。1株が数kgになるほど茎数が増え、株張りが大きい。鍋物や「はりはり漬け」に使われてきた。サラダ用に小株で穫るミズナとは、同じ名前でも姿がまったく違う。