根菜類
ゴボウ
根を野菜として食べるのは日本と台湾などに限られる。長根種は1m近く掘る必要があるため、家庭菜園では30〜40cmの短根種が扱いやすい。
- 冬
- 旬
- ふつう
- 育てやすさ
- 向く
- プランター
- 20〜25℃
- 生育適温
- 6品種
- 登録品種
Arctium lappa ・ 原産 ユーラシア大陸
ごぼう / 牛蒡 ・ キク科
栽培カレンダー
タネまき 3〜5月・9月 / 植え付け — / 収穫 10〜12月・1月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期です | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期です | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期です | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期です | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
地域別の作型
上のカレンダーは一般地を想定した目安です。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。
寒冷地東北・北海道・高冷地
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 長根種・春まき | ||||||||||||
| 短根種・春〜夏まき |
一般地関東〜近畿の平野部
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 長根種・春まき | ||||||||||||
| 長根種・秋まき | ||||||||||||
| 短根種・春〜夏まき |
暖地九州・四国・南関東の平野部
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 長根種・春まき | ||||||||||||
| 長根種・秋まき | ||||||||||||
| 短根種・春〜夏まき |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: 栽培暦(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
ゴボウの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
ゴボウ栽培の前提
- 発芽適温
- 20〜25℃。10℃以下・35℃以上では発芽率が下がる。適温なら5〜8日
- 生育適温
- 20〜30℃。暑さにも強い
- 耐寒性
- 地上部は3℃で枯れるが、根はマイナス20℃にも耐える
- 土
- 排水がよく耕土の深い畑。90cm以上あるとひげ根が少なく品質がよい
- 連作
- 特に嫌う。3〜5年は他の作物を作る
- 発芽までの日数
- 適温で5〜8日。条件が悪いと10日〜2週間
- 種まきから収穫まで
- 120〜150日。短根品種なら約100日
- 株間
- 長根種・太短根種10〜15cm、短根種3〜8cm
品種の選び方
ゴボウには根の長い長根種(滝の川を代表とする)と、その改良型の短根種・太短根種があります。長根種は根が70cmから1m以上になり、短根品種なら35〜45cmほどで100日程度で穫れます。太くて短い大浦群もありますが一般には出回っていません。家庭菜園なら、収穫までの日数が短く掘り取りも楽な短根種か太短根種をおすすめします。耕土の深い畑があるなら長根種に挑戦してみる価値もあります。ほかに葉を食べる葉ゴボウもあります。
育て方の手順
畑を選ぶ
水はけがよく、少なくとも3年はゴボウを作っていない畑を選びます。連作すると線虫の被害が出て、また根が多発します。
土づくり種まきの2週間以上前
苦土石灰をまいて深く耕します。ゴボウは酸性土壌に弱いので、石灰は十分に入れてください。
- 苦土石灰
- 1㎡あたり約150g
元肥を入れて畝を作る種まきの1週間前
完熟堆肥と化成肥料を施して再度よく耕し、幅50〜60cm、高さ10〜30cmの畝を作ります。耕土が浅い場合は高畝にします。未熟な堆肥、石ころ、かたい土の塊は、また根の原因になるので取り除いてください。
- 完熟堆肥
- 1㎡あたり約3kg
- 化成肥料(N-P-K = 8-8-8)
- 1㎡あたり約100g
- 畝
- 幅50〜60cm・高さ10〜30cm
- 1作の施肥量の目安
- 10㎡あたりチッソ200〜300g・リン酸250〜350g・カリ200〜300g。元肥3分の2、追肥3分の1
種を吸水させてまく
種皮に発芽を抑える物質があるので、一昼夜水に浸けてからまくと発芽がそろいます。直径5cm・深さ1cmのまき穴に4〜5粒まきます。ゴボウの種は発芽に光が要るので、種が隠れる程度のごく薄い覆土にしてください。軽く押さえてたっぷり水をやり、発芽まで水を切らさないようにします。
- まき穴
- 直径5cm・深さ1cm
- 1か所あたりの粒数
- 4〜5粒
- 覆土
- 種が隠れる程度(好光性のため)
間引き1回目は子葉が開いた頃、2回目は種まきから1か月(本葉2〜4枚)
1回目で2本にし、2回目で1本立ちにして株間10cmほどにします。葉がまっすぐ上に伸びているものを残してください。秋まきの場合は、翌春に本葉2〜3枚の頃1本立ちにします。
- 最終株間
- 約10cm(条まきの場合)
追肥と中耕・土寄せ1回目は最終間引きと同時、2回目はその1か月後(本葉5〜6枚)
ゴボウは比較的多肥を好み、肥料が足りないと、すが入りやすくなります。2回目の追肥をする本葉5〜6枚の頃から根が太り始めるので、ここを外さないでください。追肥のたびに中耕と土寄せをします。まいてから2か月ほどは生育がとても遅く雑草に負けやすいので、こまめに除草してください。
- 化成肥料
- 1㎡あたり約30g
- 成分量で見る場合
- 1回につき10㎡あたりチッソ成分で40〜50g
収穫種まきから120〜150日(短根品種は約100日)
早生種は根が70〜80cm、晩生種は1m以上になるので、掘るときに折らないよう気をつけてください。根の直径が1cmほどになった時点で若ゴボウとして使うこともできます。春まきなら、早掘りする場合を除いて収穫期間は長く、そのまま冬を越せます。
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 根が枝分かれする(また根) | 未熟な堆肥、石ころ、かたい土の塊。連作による線虫被害 | 完熟堆肥を使い、石と塊を取り除く。3〜5年は連作しない |
| 発芽しない | 覆土が厚すぎた(好光性)、種が吸水していない、地温が10℃以下または35℃以上 | 覆土はごく薄く。種は一昼夜水に浸けてからまく。適温は20〜25℃ |
| すが入る | 肥料不足 | 追肥を欠かさない。ゴボウは比較的多肥を好む |
| 春にトウ立ちする | 根の太さが6〜20mm以上になった株が、冬に5℃以下の低温を1400時間(約2か月)以上受けると花芽ができ、翌春の日長12.5時間以降に茎が伸びる | 秋まきで冬を越す作型では、冬までに根を太らせすぎない。4月下旬〜5月下旬に茎が伸び出したら収穫を急ぐ |
| 雑草に負けて育たない | まいてから2か月ほどは生育がとても遅い | この時期はこまめに除草する |
主な病気と害虫
- 害虫線虫連作で増える。また根が多発する原因になる
- 病気黒斑細菌病葉に黒い斑点が出る
- 病気うどんこ病葉が白くなる
- 害虫アブラムシ早期に防除する
- 害虫ヨトウムシ夜に食害する
- 害虫ネキリムシ類地際で苗を切る
このページの出典(複数の情報源を突き合わせています)
- ゴボウの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
- ゴボウ栽培マニュアル(タキイ種苗)
栄養成分
可食部100gあたり / 野菜類/(ごぼう類)/ごぼう/根/生
- エネルギー
- 58kcal
- たんぱく質
- 1.1g
- 脂質
- (0)g
- 炭水化物
- 1.1g
- 食物繊維総量
- 5.7g
- カリウム
- 320mg
- カルシウム
- 46mg
- 鉄
- 0.7mg
- ビタミンK
- Trµg
- 葉酸
- 68µg
- ビタミンC
- 3mg
- 食塩相当量
- 0g
「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロを表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06084)
ゴボウをよく買う地域
2023年(令和5年)~2025年(令和7年)平均 / 全国平均 1.2 kg / 統計での品目名: ごぼう
この数字は1人当たりではありません。二人以上の世帯1世帯あたりが1年間に買った量です。調べているのは都道府県全体ではなく、 県庁所在市と政令指定都市の52市。 買った量なので、自分で育てて食べた分や、外食で食べた分は入っていません。
少ない側(52市中の下位3市)
出典: 家計調査 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(総務省統計局)
ゴボウの品種
6品種。カードを押すと特徴と栽培カレンダーが見られます。
- 滝野川ごぼうたきのがわごぼう東京都江戸東京野菜現在流通する長根ゴボウの多くがこの系統。江戸期に滝野川村(現・北区)で育成された。長さ1m近くになる。
- 大浦太ごぼうおおうらふとごぼう千葉県直径10cm近くになる極太のゴボウ。中が空洞になり、そこに詰め物をして煮る料理がある。
- 堀川ごぼうほりかわごぼう京都府京の伝統野菜太いゴボウを一度掘り上げて植え直し、さらに肥大させたもの。中に空洞ができ、詰め物をして京料理に使われる。
- サラダごぼう根長30〜40cmの短根種。やわらかくアクが少ないため生でも食べられ、深く耕さずに済むので家庭菜園に向く。
- うまいごぼう短根の作りやすい系統。香りが強く、やわらかい。
- 山ごぼう漬け用細い根を味噌漬けにする用途の系統。歯ごたえが持ち味。