葉菜類
シュンギク
関西ではキクナと呼ぶ。春に黄色い菊の花を咲かせることが名の由来。摘み取り型は側枝を次々に穫れるため長く楽しめる。害虫が付きにくい。
- 冬
- 旬
- やさしい
- 育てやすさ
- 向く
- プランター
- 15〜20℃
- 生育適温
- 4品種
- 登録品種
Glebionis coronaria ・ 原産 地中海沿岸
しゅんぎく / 春菊・キクナ ・ キク科
栽培カレンダー
タネまき 3〜4月・9〜10月 / 植え付け — / 収穫 4〜5月・11〜12月・1月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期です | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期です | 10月はタネまきの時期です | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期です | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期です | 5月は収穫の時期です | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
地域別の作型
上のカレンダーは一般地を想定した目安です。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。
寒冷地東北・北海道・高冷地
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 春まき | ||||||||||||
| 夏まき |
一般地関東〜近畿の平野部
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 春まき | ||||||||||||
| 秋まき |
暖地九州・四国・南関東の平野部
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 春まき | ||||||||||||
| 秋まき |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: 栽培暦(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
シュンギクの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
シュンギク栽培の前提
- 発芽適温
- 15〜20℃。35℃以上と10℃以下では発芽が著しく悪くなる
- 生育適温
- 15〜20℃。25℃以上で生育が落ちる
- 耐寒性
- 本葉が出ていれば0℃以下でも枯れずに越冬する
- 土のpH
- 酸性に弱い。苦土石灰で調整する
- 水
- 乾燥に弱い。こまめに水をやる
- 種の性質
- やや好光性。覆土は種がわずかに見える程度に
- 発芽までの日数
- 5日〜1週間
- 最終株間
- 株張り型10cm、摘み取り型15〜20cm
- 収穫までの日数
- 株張り型は適温で35日前後。適期は3〜4日と短い
品種の選び方
シュンギクは葉の切れ込みで大葉種・中葉種・小葉種に分かれます。最も多く作られているのは中葉種で、関西では大葉種、関東では中葉種が好まれます。中葉種はさらに、側枝がよく出て根元から株が張る株張り型と、節の間が伸びて主茎や側枝を摘み取っていく摘み取り型に分かれます。摘み取り型は株間を広くとる必要があるので、どちらの型かで畝の設計が変わります。株張り型は生育期間が短いぶん、穫り頃の幅が3〜4日しかないので、一度にたくさんまかず時期をずらしてまいてください。近ごろはアクが少なくサラダで食べられる品種も出ています。丸葉系の大葉種なら、株間4〜5cmに詰めてまいて草丈10〜12cmで穫るベビーリーフ栽培もできます。苦みが少なく葉が肉厚で、サラダやしゃぶしゃぶに向きます。春まきではトウ立ちしにくい品種を選んでください。
育て方の手順
土づくり種まきの2週間以上前
苦土石灰を施して耕します。シュンギクは酸性を嫌うので、この工程は省けません。
- 苦土石灰
- 1㎡あたり約150g
- 10㎡あたりで見る場合
- 苦土石灰1kg程度
元肥を入れて畝を整える種まきの1週間前
堆肥と元肥を施してよく耕し、畝を作ります。発芽をよくするため、畝の表面から5cmくらいまでのゴロ土や石を取り除き、土を細かく砕いてから畝面を平らにし、板などで押さえておきます。種まき当日にたっぷり水をやります。株張り型は元肥だけで作るのが基本、摘み取り型は側枝の伸びを見ながら追肥していきます。
- 堆肥
- 1㎡あたり約3kg
- 化成肥料(N-P-K = 8-8-8)
- 1㎡あたり約100g
- 元肥の目安(株張り型・元肥主体)
- 10㎡あたりチッソ200g・リン酸150〜200g・カリ150〜200g
- 元肥の目安(摘み取り型)
- 10㎡あたりチッソ150〜200g・リン酸150g・カリ150g
種まき
土が乾かないよう、たっぷり水をやってからまくのが第一です。溝を作って1cm間隔ですじまきします。条間は15cmほどです。摘み取り型なら3〜4粒ずつの点まきでも構いません。シュンギクの種はやや好光性なので、覆土は種が隠れるくらいごく薄くして軽く鎮圧します。まいた種が動かないよう静かに水をやり、乾燥を防ぐため稲ワラや不織布をかけておきます。夏は地温が上がりすぎるのも防げます。種は皮がかたく水を吸いにくいので、一昼夜水に浸けると水が茶色くなり、発芽を抑える物質が抜けて発芽がよくなります。シュンギクは他の野菜より発芽率が低いので、この手間が効きます。まいた直後に強い雨で表土が固まると、酸素と光が届かず発芽率が大きく落ちるので気をつけてください。まいたらすぐ防虫ネットをトンネル全体にかけておきます。
- 条間
- 約15cm
- 種の間隔
- 約1cm
- 覆土
- 種が隠れる程度にごく薄く
1回目の間引き本葉1〜2枚のとき
込み合ったところを抜いて株間2〜3cmにします。
最終間引きと追肥本葉3〜5枚のとき
株張り型は株間10cmほど、摘み取り型は15〜20cmにします。追肥して土を寄せてください。株張り型は生育期間が短いので、ここまでで間引きは終わりです。
- 最終株間
- 株張り型10cm、摘み取り型15〜20cm
- 化成肥料(8-8-8)
- 1㎡あたり約30g
摘み取り型の収穫と追肥
最初に穫ったあと、株間に追肥して水をやると側枝の伸びがよくなります。伸びている側枝を一度に全部摘むと、根が傷んで勢いが落ちたり、逆に側枝が出すぎたりします。常に2本ほどは摘まずに残しておいてください。
- 追肥
- 10㎡あたりチッソ成分で30〜40g
株張り型の収穫適温なら種まきから35日前後
根ごと引き抜いて穫ります。穫り頃の幅は3〜4日しかないので、一度にたくさんまかず、時期をずらして計画的にまいてください。冬はトンネルや不織布のべたがけで寒さを防ぐと、生育も早まります。
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 発芽がそろわない | 覆土が厚い(やや好光性)、土が乾いた、種が水を吸えていない、まいた直後の強い雨で表土が固まった | 覆土は種が隠れる程度。まく前にたっぷり水をやる。種は一昼夜水に浸ける。稲ワラや不織布で覆って雨の直撃を防ぐ |
| 生育が悪い | 土が酸性、または乾燥。25℃以上の高温でも落ちる | 苦土石灰でpHを調整し、こまめに水をやる。夏まきは遮光する |
| 春にトウ立ちする | 長日で花芽ができ、本葉4枚ごろからの低温でも起きる。その後の高温と長日で一気に伸びる。低温と長日が重なる早春まきは特に出やすい | 春まきではトウ立ちしにくい品種を選ぶ。トウ立ちしても食べられるが、茎がかたくなって苦みが強くなる |
| 芯の葉のふちが茶色や黒に変わる | 芯の葉でカルシウムが足りない。高温と乾燥、土の肥料濃度が高いときに出やすい | カルシウム剤を定期的に葉面散布する。肥料を効かせすぎない |
| 葉に淡黄色の斑点が出て、裏に白いカビがつく(べと病) | 10〜20℃の冷涼な時期に、雨や夜露が多いと多発する | 密植を避け、水はけと風通しをよくする。予防散布か、出始めに殺菌剤を定期的に散布する |
| 摘み取り型で側枝が伸びない | 株間が狭い。または側枝を一度に全部摘んだ | 摘み取り型は株間を15〜20cmまで広げる。常に2本ほど側枝を残しておく |
主な病気と害虫
- 病気べと病10〜20℃で雨や夜露が多いと出る。密植を避けて風通しを確保する
- 害虫アブラムシ類葉裏に群れて汁を吸う。新芽など窒素分の多い所で増える。シルバーマルチで飛来を減らせる
- 害虫ハモグリバエ体長3mmほどの幼虫が葉の中を食べ進み、白い筋を残す。エカキムシとも呼ぶ
- 病気炭疽病葉に褐色の病斑が出る。多湿で広がる
- 病気カルシウム欠乏症芯枯れ症とも呼ぶ生理障害。高温期に土が乾きすぎると出る
このページの出典(複数の情報源を突き合わせています)
- シュンギクの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
- シュンギク栽培マニュアル(タキイ種苗)
- シュンギク(病害虫事典)(トーホク)
- シュンギク(春菊)の病気と害虫|症状の特徴と防除方法(やまむファーム)
栄養成分
可食部100gあたり / 野菜類/しゅんぎく/葉/生
- エネルギー
- 20kcal
- たんぱく質
- 1.9g
- 脂質
- 0.1g
- 炭水化物
- 0.4g
- 食物繊維総量
- 3.2g
- カリウム
- 460mg
- カルシウム
- 120mg
- 鉄
- 1.7mg
- ビタミンK
- 250µg
- 葉酸
- 190µg
- ビタミンC
- 19mg
- 食塩相当量
- 0.2g
「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロを表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06099)