FAMILY
キク科の野菜
レタス、シュンギク、ゴボウなど。アブラナ科の害虫が付きにくいため、混植の相手として使われます。
- 品目
- 15
- 品種
- 45
キク科とは
科としての共通点
小さな花がたくさん集まって、1つの花のように見える頭状花をつけます。苦味成分を持つものが多いのも共通点です。
連作と病害虫
連作障害は比較的出にくい科です。アブラナ科の害虫がつきにくいため、混植の相手として使われます。
育てるときの要点
- レタス類は高温で発芽しにくくなります。真夏は種を数日冷蔵してからまくとそろいます。
- とう立ちすると苦味が強くなります。花芽が立つ前に穫ります。
- 外葉から掻き取れば、株を残したまま長く収穫できるものが多くあります。
キク科の品目
同じ科の野菜を続けて同じ場所に植えると生育が落ちることがあります。 作付けを計画するときの参考にしてください。
ツワブキ
キク科
つやのある常緑の葉を1年じゅう保ち、秋から冬に黄色い花を咲かせる多年草。食べるのは葉柄で、西日本では煮ものや佃煮が郷土料理になっている。生育期の3〜4月に穫ったものがやわらかい。フキと名前も姿も似ているが別の植物で、フキが春に咲くのに対しツワブキは10〜12月に咲く。葉のつやもツワブキのほうが強く、海辺にも自生する。花の色や葉の斑の入り方で多くの品種があり、盆栽でも人気がある。
シドケ
キク科
やや湿った野山に生えるキク科の宿根草で、和名はモミジガサ。葉がモミジに似て笠のように開くのが名の由来。春の若芽を穫り、キク科らしいアクとその香りが好まれる。茎が赤い赤軸と赤みのない青軸があり、青軸のほうが日向に強くやや高値で取引される。根が細根の多いつくりなので水はけの悪い土は向かない。タネは流通しておらず、株を買うか栽培者から譲り受ける。播種から3年目で穫れるようになる。
チコリ
キク科
白く先のとがった舟形の葉が重なった、小さな白菜のような姿。畑で穫るのではなく、夏から秋に根株を育て、掘り上げて暗いところに伏せこみ、伸びてきた白い芽を穫る。この芽をチコンと呼ぶ。光を当てないので葉がやわらかく、ほろ苦さの中に甘みがある。同じ株から葉・茎・花・根も使える。日本では1970年代に入り、岐阜・埼玉・長野・北海道で作られている。
トレビス
キク科
白い葉脈と赤紫の葉が対比になる、キャベツに似た姿の結球チコリ。チコリと同じ植物だが、こちらは軟白せず結球した葉を穫る。ほろ苦さがサラダのアクセントになり、焼くと甘みが出る。高温多湿を嫌うので、水はけのよい高うねにする。秋にまくほうがきれいに色づき、苦みも穏やかになる。栽培適温は15〜20℃で、害虫に強く手がかからない。
エンダイブ
キク科
見た目は非結球レタスに近いが、チコリと同じ属の別種にあたる。葉が細かく縮れる縮葉種と、切れ込みの浅い広葉種があり、日本で出回るのは縮葉種が多い。独特の苦味が持ち味で、株が育ったら外葉で包んで縛るか段ボールをかぶせて軟白すると、苦味がやわらいで中心が黄白色になる。プランターでも作れる。
カモミール
キク科
リンゴに似た甘い香りの花を穫って、ハーブティーにする。種袋で出回るのはジャーマンカモミールで、花が咲いたあと枯れる一年草にあたる。多年草のローマンカモミールとは別のもの。暑さと蒸れに弱く、肥料をやりすぎると葉ばかり茂って花が付かない。花の中心の黄色い部分が盛り上がり、白い花弁が反り返ったころが穫りごろ。晴れた日の午前中に摘むと香りが飛びにくい。
アーティチョーク
キク科
アザミに似た大型の多年草で、開いていないつぼみを穫る。食べるのは肉厚の花托と、総苞片の下側の肉の部分にあたる。草丈は0.8〜2.0mになり、株間は60〜80cm要る。まいた年は穫らず、本格的な収穫は2年目から。一度植えると10年近く育ち、7〜8年は穫り続けられる。花弁が開く直前に切らないと、すぐ花が咲いて食べる部分が硬くなる。
レタス
キク科
結球レタスのほか、サニーレタス、リーフレタス、ロメインなど非結球型も多い。高温で発芽しにくいので夏まきは低温処理する。
シュンギク
キク科
関西ではキクナと呼ぶ。春に黄色い菊の花を咲かせることが名の由来。摘み取り型は側枝を次々に穫れるため長く楽しめる。害虫が付きにくい。
フキ
キク科
日本原産の山菜で、葉柄を食べる。早春に地下茎から出るつぼみがフキノトウ。半日陰の湿った場所を好み、一度根付くと地下茎で広がる。
ゴボウ
キク科
根を野菜として食べるのは日本と台湾などに限られる。長根種は1m近く掘る必要があるため、家庭菜園では30〜40cmの短根種が扱いやすい。
ヤーコン
キク科
アンデス原産。イモに見えるが生でシャリシャリと食べられ、梨のような食感がある。デンプンをほとんど含まず、オリゴ糖を多く含む。
キクイモ
キク科
北米原産のヒマワリの仲間で、秋に黄色い花を咲かせる。デンプンではなくイヌリンを蓄える。繁殖力が非常に強く、一度植えると掘り残しから翌年も出てくるため、区画を決めて育てる。
食用菊
キク科
花びらを食べるキク。種はまかず、親株の株分けか挿し芽で殖やす。青森の黄花「阿房宮」、山形と新潟の紫花「延命楽」(もってのほか・かきのもと)が二大産地の柱になっている。秋に咲いたものを湯がいて三杯酢やおひたしにする。観賞用のキクとは別で、苦みが少なく花びらが大きくなるよう改良されてきた。
水前寺菜
キク科
葉の裏が紫色になるキク科の多年草。種ができにくいので挿し木か株分けで殖やす。熊本では水前寺菜、石川では金時草、沖縄と鹿児島ではハンダマ、愛知では式部草と、土地ごとに名前が変わる。暑さに強く、葉物が少ない夏に7月下旬から11月まで40〜50回も摘める。ゆでるとぬめりが出る。