葉菜類
チコリ
白く先のとがった舟形の葉が重なった、小さな白菜のような姿。畑で穫るのではなく、夏から秋に根株を育て、掘り上げて暗いところに伏せこみ、伸びてきた白い芽を穫る。この芽をチコンと呼ぶ。光を当てないので葉がやわらかく、ほろ苦さの中に甘みがある。同じ株から葉・茎・花・根も使える。日本では1970年代に入り、岐阜・埼玉・長野・北海道で作られている。
- 旬
- 冬
- 育てやすさ
- むずかしい
- プランター
- 向く
- 登録品種
- 1品種
Cichorium intybus ・ 原産 ヨーロッパ ・ 出典: ウィキペディア日本語版
ちこり / キクニガナ・菊苦菜・チコリー・アンディーブ ・ キク科
栽培カレンダー
タネまき 6〜7月 / 植え付け — / 収穫 12月・1〜3月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期ではありません | 4月はタネまきの時期ではありません | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期です | 7月はタネまきの時期です | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期です | 2月は収穫の時期です | 3月は収穫の時期です | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
チコリの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
チコリ栽培の前提
- 科・属
- キク科キクニガナ属。多年草
- 食べるところ
- 軟白した若芽(チコン)。葉・茎・花・根も使える
- 適地
- 耕土が深く、水はけのよい場所
- タネまき
- 6〜7月。軟白どりをねらうなら7月中旬までにまく
- 株間
- うね間60cm、株間15cm。15cmほどの高うねにする
- 根株の掘り上げ
- 10月ごろ。葉柄を5cmほど残して切り、水洗いして2〜3日陰干しする
- 貯蔵
- 2℃の貯蔵庫に置く
- 伏せこみ
- 12月ごろ。13〜15℃で、10×10cmの間隔に並べる
- 伏せこみに向く根の重さ
- 掘り上げ時に150〜250g
- 収穫
- 12〜3月。伏せこんでから約1か月
- 穫りごろの大きさ
- 長さ15cmほど、重さ100〜200g
- 軟白のときの肥料
- 要らない
品種の選び方
日本では品種を指定して売られることが少なく、タネは「チコリ」の名前で出回ります。軟白した若芽を穫るのが本来の使い方で、この芽をチコンと呼びます。同じキクニガナ属のトレビスは結球した葉を穫るもので、軟白させません。エンダイブは属は同じでも別の種にあたります。名前も姿も紛らわしいので、タネを買うときは何を穫るのかで選びます。
育て方の手順
タネをまく6〜7月。軟白どりなら7月中旬まで
植えつけの2週間前までに元肥を入れ、深く耕しておきます。タネが小さいのでポットに2〜3粒ずつまいて覆土し、たっぷり水をやります。本葉2〜3枚で1本に間引き、本葉4〜5枚になったら植えつけます。7月中旬を過ぎてまくと根が100gに届かないものが増え、伏せこみに使えなくなります。
- 1ポットのタネ数
- 2〜3粒
- 間引き
- 本葉2〜3枚で1本
- まく期限
- 7月中旬。遅れると根が太らない
プランターの場合 — 深型のプランターで作れます。株間20cmほどとります。
根株を育てる夏から秋
うね間60cm、株間15cmで、15cmほどの高うねにします。窒素はほどほどでよく、多く入れても根の太りは変わりません。夏から秋にかけて根を太らせることが、この作物のいちばん長い仕事にあたります。
- うね間
- 60cm
- 株間
- 15cm
- うねの高さ
- 15cmほど
根株を掘り上げる10月ごろ
根を掘り上げ、葉柄を5cmほど残して切ります。水で洗ってから2〜3日陰干しし、2℃の貯蔵庫に入れます。掘り上げたときの根の重さが150〜250gあれば、伏せこみに向きます。軽すぎる根からは小さな芽しか出ません。
- 残す葉柄
- 5cmほど
- 陰干し
- 2〜3日
- 貯蔵の温度
- 2℃
伏せこんで軟白する12月ごろ
根を伏せこみ、光を当てずに芽を伸ばします。温度は13〜15℃、10×10cmの間隔に並べます。家庭でやるなら、根株を鉢やプランターに植え替え、もみがらや軽い土を15〜20cmの厚さにかぶせて暗い場所に置きます。寒冷紗をかけて遮光してもかまいません。この段階では肥料は要りません。伏せこみの前に0℃で60日ほど低温に当てておくと、芽の出方がそろいます。
- 伏せこみの温度
- 13〜15℃
- 並べる間隔
- 10×10cm
- かぶせる厚さ
- 15〜20cm
- 低温処理
- 0℃で約60日
プランターの場合 — 鉢やプランターに植え替えて、もみがらを15〜20cmかぶせます。暗い場所に置きます。
収穫12〜3月。伏せこんでから約1か月
白くやわらかな芽が伸びてきたら穫ります。長さ15cmほど、重さ100〜200gが売り場に並ぶ大きさです。光に当てると緑がかって苦みが強くなるので、穫るまで暗いままにしておきます。
- 穫りごろの長さ
- 15cmほど
- 穫りごろの重さ
- 100〜200g
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 伏せこんでも小さな芽しか出ない | 根が細い。まくのが遅かった | 7月中旬までにまく。掘り上げたときに150〜250gある根を選ぶ |
| 芽が緑がかって苦い | 光が当たっている | もみがらや土を15〜20cmかぶせ、暗い場所に置く。寒冷紗で遮光してもよい |
| 芽の出方がそろわない | 低温に当たっていない | 掘り上げた根を0℃で60日ほど置いてから伏せこむ |
| 畑で待っても白い芽ができない | そういう作物ではない。畑では緑の葉が茂るだけにあたる | 根を掘り上げて、暗いところに伏せこむ。この工程が要る |
| 軟白のときに肥料をやって傷む | 軟白は根に貯めた養分だけで伸びる | 伏せこみのあとは肥料を与えない |
主な病気と害虫
チコリの育て方の出典
ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。
- チコリーの株養成法(東北農業研究 第44号)岩手県園芸試験場
- 冬が旬のチコリってどんな野菜? 食べ方や栄養、育て方マイナビ農業
栄養成分
可食部100gあたり / 野菜類/チコリ/若芽/生
- エネルギー
- 17kcal
- たんぱく質
- (0.8)g
- 脂質
- -g
- 炭水化物
- (0.8)g
- 食物繊維総量
- 1.1g
- カリウム
- 170mg
- カルシウム
- 24mg
- 鉄
- 0.2mg
- ビタミンK
- 8µg
- 葉酸
- 41µg
- ビタミンC
- 2mg
- 食塩相当量
- 0g
「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06159)
チコリの品種
1品種。カードを押すと特徴と栽培カレンダーが見られます。