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葉菜類

マコモ

水辺に生えるイネ科の多年草で、秋に茎の付け根が太ったところを穫る。この部分をマコモタケと呼ぶ。太るのは黒穂菌が寄生するためで、菌が働かないと肥大しない。食感はタケノコに似て、乳白色の茎はやわらかく味は淡白。水田で作るので、耕起・施肥・代かきは水稲と同じにする。穫り遅れると外皮が緑になり、中に黒い斑点が出て値打ちが下がる。休耕田を活かせる作物として各地で広がっている。

旬
秋
育てやすさ
むずかしい
プランター
広さが要る
登録品種
1品種

Zizania latifolia ・ 原産 東アジア ・ 出典: ウィキペディア日本語版

まこも / マコモタケ・真菰・マコモダケ ・ イネ科

栽培カレンダー

タネまき — / 植え付け 4〜5月 / 収穫 9〜11月

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
植え付け
1月は植え付けの時期ではありません
2月は植え付けの時期ではありません
3月は植え付けの時期ではありません
4月は植え付けの時期です
5月は植え付けの時期です
6月は植え付けの時期ではありません
7月は植え付けの時期ではありません
8月は植え付けの時期ではありません
9月は植え付けの時期ではありません
10月は植え付けの時期ではありません
11月は植え付けの時期ではありません
12月は植え付けの時期ではありません
収穫
1月は収穫の時期ではありません
2月は収穫の時期ではありません
3月は収穫の時期ではありません
4月は収穫の時期ではありません
5月は収穫の時期ではありません
6月は収穫の時期ではありません
7月は収穫の時期ではありません
8月は収穫の時期ではありません
9月は収穫の時期です
10月は収穫の時期です
11月は収穫の時期です
12月は収穫の時期ではありません

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

マコモの育て方

土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。

マコモ栽培の前提

科・属
イネ科マコモ属。水辺に生える多年草にあたる
食べるところ
秋に太った茎の付け根(マコモタケ)
太る理由
黒穂菌が寄生して肥大する。菌が働かないと太らない
圃場
水稲と同じに耕起・施肥・代かきをする。秋まで水を確保できる田が最適
苗
前年の収穫株が萌芽したものを鎌で縦に割るか、株元のわき芽を掘って仮植する
苗の量
10アールあたり700〜1000株
定植
4月下旬〜5月下旬。株間・条間とも100cm、深さ10cmほど
1苗の本数
古芽付きの萌芽茎2〜3本
水管理
活着まで数日は浅水、その後は深水にする。深水は雑草を抑える
除草剤
登録のある農薬が無い
収穫
9〜11月。暖地の早生系は9月上旬から、中山間地の晩生系は11月下旬まで
収穫の間隔
2〜3日おきに、太ったものから順に
調製
外葉をはがして白い部分を出し、長さ20cmほどに切りそろえる

品種の選び方

早生から晩生までの系統があり、組み合わせると収穫期間を延ばせます。品種として名前が付いて売られているわけではないので、はじめて作るときは栽培地から前年の収穫株を譲り受けるのが確実です。苗はネット通販でも手に入ります。マコモタケが太るのは黒穂菌が寄生するためで、この菌が働かないと茎は太りません。菌の付いた株を受け継ぐことが、この作物を作る前提にあたります。

育て方の手順

  1. 田を用意する定植の前

    水稲と同じに耕起、施肥、代かきをします。水管理がしやすく、秋の収穫期まで水を確保できる田が最適です。マコモは多肥に強いので、堆肥を入れて地力を高めておきます。暖かい地域の植物なので、気温が上がってから植えつけを始めます。

  2. 苗を用意する定植の前

    前年の収穫株が萌芽したものを、鎌などで縦に割ります。割りにくければ芽をつぶさないよう鎌で割ります。もう一つのやり方は、前年の株元から伸びたわき芽を掘り取って仮植し、育苗するものです。伸びた葉は、植えたあとに蒸散しすぎないよう30cmほどに切ります。必要な苗は10アールあたり700〜1000株です。

    葉を切る長さ
    30cmほど
    10アールあたり
    700〜1000株
  3. 定植4月下旬〜5月下旬

    株間・条間とも100cmで植えます。古芽の付いた萌芽茎2〜3本を1苗とし、倒れないよう10cmほどの深さに植えます。密に植えすぎると収穫のときに動きにくくなります。早生から晩生までの系統を組み合わせると、穫れる期間を延ばせます。

    株間・条間
    どちらも100cm
    1苗
    萌芽茎2〜3本
    植える深さ
    10cmほど
  4. 水を張って育てる活着してから

    苗が活着するまでの数日は浅水にし、そのあとは深水にします。深水を保つことが雑草を抑えることにつながります。除草のための登録農薬が無いので、水の深さが除草の主な手立てになります。水が豊富な田では、アイガモやコイ、フナを使う方法もありますが、鳥の食害や水草の流出に気をつけます。水田雑草が多い田は、水稲との輪作や田畑転換で減らせます。

    活着まで
    浅水(数日)
    その後
    深水
  5. 収穫9〜11月。2〜3日おきに

    茎の株元が太ったものから順に穫ります。2〜3日おきに見回ります。収穫まで水を張ったままでもかまいませんが、作業しやすいよう落水するのが普通です。ただし乾きすぎると品質が落ちるので、必要なら走り水をします。穫り遅れると外皮が緑になり、黒穂菌が中を斑点状に黒く変えて値打ちが下がります。

    見回りの間隔
    2〜3日
    暖地の早生系
    9月上旬から
    中山間地の晩生系
    11月下旬まで
  6. 調製穫ったあと

    外葉をはがして中心の白い部分を出し、長さ20cmほどに切りそろえます。外葉を1枚残す出し方もあります。ニカメイチュウは根元から入るので、食害がないか見ます。数がまとまらないときは冷蔵します。根側を上にしたほうが鮮度を保ちやすいとされます。

    切りそろえる長さ
    20cmほど

よくある失敗と防ぎ方

起きること原因防ぎ方
茎が太らない黒穂菌が寄生していない栽培地から前年の収穫株を譲り受ける。菌の付いた株を受け継ぐことが前提にあたる
中に黒い斑点が出て値打ちが下がる穫り遅れ。黒穂菌の胞子が中に充満する2〜3日おきに見回り、太ったものから順に穫る
雑草に負ける水が浅い。除草の登録農薬が無い活着後は深水にする。水稲との輪作や田畑転換でも減らせる
収穫物に虫が入っているニカメイチュウが根元から入る深水にすると蛹が水没して減る。調製のときに根元から見る
葉が黄色くなって枯れるさび病。高温多湿と風通しの悪さ生育初期にかん水して地温を下げ、枯葉と黄化葉を取り除いて風を通す

主な病気と害虫

  • 病気さび病葉に黄橙色の小斑点が出て広がる。枯葉と黄化葉を取り除いて風を通す
  • 病気紋枯病水面近くの葉に病斑が出る。窒素の多用を控え、病葉を除く
  • 害虫ニカメイチュウ根元から入って中を食べる。深水にすると蛹が水没する
  • 害虫ウンカ連作すると大量に出る。古葉を除いて風通しと日当たりをよくする

マコモの育て方の出典

ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。

栄養成分

可食部100gあたり / 野菜類/まこも/茎/生

エネルギー
19kcal
たんぱく質
(0.9)g
脂質
0.1g
炭水化物
-g
食物繊維総量
2.3g
カリウム
240mg
カルシウム
2mg
鉄
0.2mg
ビタミンK
2µg
葉酸
43µg
ビタミンC
6mg
食塩相当量
0g

「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06271)