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穀類

イネ

バケツ1つでも育てられ、タネもみから収穫まで一年の流れをそのまま追える。穂が出て40〜45日、籾の8割ほどが黄色くなった頃が刈り取りの適期。

むずかしい
育てやすさ
向く
プランター
20〜30
生育適温
3品種
登録品種

いね / 稲・米・コメイネ科

栽培カレンダー

タネまき 4〜5月 / 植え付け 5〜6月 / 収穫 9〜10月

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
タネまき
1月はタネまきの時期ではありません
2月はタネまきの時期ではありません
3月はタネまきの時期ではありません
4月はタネまきの時期です
5月はタネまきの時期です
6月はタネまきの時期ではありません
7月はタネまきの時期ではありません
8月はタネまきの時期ではありません
9月はタネまきの時期ではありません
10月はタネまきの時期ではありません
11月はタネまきの時期ではありません
12月はタネまきの時期ではありません
植え付け
1月は植え付けの時期ではありません
2月は植え付けの時期ではありません
3月は植え付けの時期ではありません
4月は植え付けの時期ではありません
5月は植え付けの時期です
6月は植え付けの時期です
7月は植え付けの時期ではありません
8月は植え付けの時期ではありません
9月は植え付けの時期ではありません
10月は植え付けの時期ではありません
11月は植え付けの時期ではありません
12月は植え付けの時期ではありません
収穫
1月は収穫の時期ではありません
2月は収穫の時期ではありません
3月は収穫の時期ではありません
4月は収穫の時期ではありません
5月は収穫の時期ではありません
6月は収穫の時期ではありません
7月は収穫の時期ではありません
8月は収穫の時期ではありません
9月は収穫の時期です
10月は収穫の時期です
11月は収穫の時期ではありません
12月は収穫の時期ではありません

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

イネの育て方

土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。

イネ栽培の前提

分類
イネ科イネ属の一年草
家庭での作り方
10〜15Lのバケツ1個で1株分を育てられる
芽出し
水に浸してから積算温度100℃で芽が出る
種まきの深さ
約6mm。深すぎると芽が出ない
植え替え
葉が3〜4枚出た頃。元気な苗3〜5本を1株に
中干し
草丈50〜60cm・茎数20本程度になった頃
収穫の目安
出穂から40〜45日、積算温度1,000℃。穂の9割が黄金色
収量
バケツ1個でごはん茶わん3分の1ほど

品種の選び方

田んぼがなくても米は作れます。JAグループが平成元年から続けている「バケツ稲づくり」は、10〜15Lのバケツと土があれば庭やベランダで稲作を体験できる取り組みです。バケツ1個で育てるのは田んぼの1株分。苗3〜5本を束ねて真ん中に植えますが、成長の過程で1本ずつが分げつして20本ほどに増えるので、収穫量もその分になります。それでも炊けばごはん茶わん3分の1ほど、3つのバケツでようやく1杯分です。この野菜(正確には穀物)の面白さは量ではなく、稲の花や穂を実際に見て、脱穀・もみすり・精米まで自分の手でやってみるところにあります。品種は種もみとして手に入るものなら何でも構いません。

育て方の手順

  1. 種もみを選ぶ(塩水選)

    中身が充実した重い種もみを選ぶ方法が「塩水選」です。水200ccに塩20gを溶かし、生卵を入れて浮くくらいの濃さにします。そこへ種もみを入れると、良いものは沈み、実りの少ない軽いものは浮いてきます。沈んだものを使ってください。

    塩水
    水200cc+塩20g
    濃さの確認
    生卵が浮くくらい
  2. 芽出し積算温度100℃

    シャーレや浅い容器に種もみを入れ、浸る程度に水を張ります。種もみは水中の酸素を吸うので、毎日新しい水に替えてください。水に浸してから毎日の平均気温を足していき、合計100℃になった頃に芽が出ます。低温が続いて芽が出ないときは、30℃程度のお湯で行えば2〜3日で芽が出ます。途中で白い綿のようなカビが出ることがありますが、種もみ自体に菌を抑える力があるので、水を替えるときに洗い流していれば次第になくなります。

    積算温度
    100℃で発芽
    水替え
    毎日
  3. 土づくりと種まき

    バケツの底まで泥の状態になるよう水を入れて混ぜます。このとき肥料も一緒に混ぜ込むと、肥料が浮いて流れるのを防げます。混ぜた後は、表面のくぼみに水たまりができる程度に水量を調整し、そこへ種もみを約6mmの深さで等間隔に植えます。深く植えすぎると芽が土の上に出てきません。苗が5cmほどになるまではスズメに食べられるので、バケツにザルや網をかぶせて守ってください。

    種まきの深さ
    約6mm
    水位
    くぼみに水たまりができる程度

    プランターの場合10〜15Lのバケツが基準です。庭でもベランダでも、日当たりのよい場所に置ければ作れます。

  4. 植え替え(田植え)1本の苗から葉が3〜4枚出た頃

    根を傷めないよう苗を全部抜き、茎が太くて背の高い元気な苗を3〜5本まとめて1株とし、バケツの真ん中に植えます。植え替えた直後は水を張らず、泥の表面のくぼみに少し水たまりができる程度を、根付くまで数日保ってください。1日で水が土に浸みるので、翌日また同じくらい入れます。根付いたら、苗の背丈の3分の1の高さまで水を張って構いません。

  5. 分げつを観察する

    根付いてから中干しまでの間、1本の苗からどんどん茎が分かれて増えていきます。これが分げつです。1〜2週間ごとに草丈と茎数を記録しておくと、成長の様子がよくわかります。7月から始めると日が短くなって分げつの終わりが早まり、4〜5月に芽出しした場合より茎数は少なくなりますが、収穫はできます。

  6. 中干し草丈50〜60cm、茎数20本程度

    水を抜いて土を乾かす作業です。根が水を求めて下へ伸び、土が乾いて空気層ができることで根が酸素を取り込みやすくなり、丈夫な株になります。同時に分げつが止まり、穂をつくる準備が始まります。ここで最も大事なのは時期です。穂のもとになる幼穂ができる少し前に行ってください。時期を過ぎたかどうかは、茎の下のほうを触って確かめます。太くて硬くなっていたり、それまで垂れていた葉がまっすぐ立ってきたりしていれば、すでに幼穂ができています。その場合は中干しを省略してそのまま育ててください。幼穂ができる時期は稲の一生で最も栄養が必要な時期で、ここで水を抜くと幼穂に栄養が届かなくなります。

  7. 落水稲刈りの10日ほど前

    穂の85%ほどが黄金色になった頃、バケツの水を捨てます。刈る前の稲には20〜25%の水分があり、これを保存に適し炊いたときにおいしい15%くらいまで落とすための作業です。水を抜いたら、雨の当たらない風通しのよい軒下などに移して10日ほど乾かします。

    落水の目安
    穂の85%が黄金色
    水分
    収穫時20〜25%を15%程度まで乾かす
  8. 収穫出穂から40〜45日、積算温度1,000℃

    穂が出てから1日の平均気温を足していき、1,000℃に達した頃が目安です。見た目では穂全体の9割ほどが黄金色に変わります。土から5cmほど上をハサミで切り取り、根元をしっかり結んで穂を下にして干します。物干し竿にかけて10日ほど乾かしてください。穂を下にするので多少の雨はかまいませんが、当たりすぎると乾きません。この時期はスズメに最も狙われるので、必ず網を張ってください。

  9. 脱穀・もみすり・精米

    脱穀は、牛乳パックの口に穂を入れて閉じ、茎を引っ張ると中にもみが落ちる方法が確実です。割りばしの割れ目に穂の根元を挟んで引く方法、茶わんをかぶせて押し付けながら滑らせる方法もあります。もみすりはすり鉢に一つまみずつ入れ、軟式野球ボールで下から上へ回しながらすり上げます。多く入れるとすり鉢に接する面が減って外れにくくなるので、少量ずつ丁寧に。精米は、すりこぎ棒が入る口のビンに玄米を入れて上下につきます。毎日3時間を1週間かけても市販の米ほど白くはなりません。量が少なければ市販の米と混ぜて炊いてください。自分の米は少し茶色いので、白いごはんの中ですぐ見分けがつきます。

よくある失敗と防ぎ方

起きること原因防ぎ方
種もみをまいたのに芽が出ない深く植えすぎた約6mmの深さに植える。それ以上深いと芽が土の上まで出てこない
植えた種もみや苗が浮いてくる根付いていない状態で水を溜めた苗が5cmほどになって根付くまでは、くぼみに水たまりができる程度に留める
中干しをしたら穂の実りが悪くなった幼穂ができた後に水を抜いた。最も栄養が要る時期に栄養が届かなくなった草丈50〜60cm・茎数20本程度で行う。茎が硬い、葉がまっすぐ立つなら中干しは省略する
収穫直前に穂が食べられていたスズメ。実が詰まったこの時期が最も狙われる苗が5cmになるまでと、黄金色になってからの2回、網やザルで守る
茎の中がスカスカになっているニカメイチュウが茎の中に入って養分を吸っているときどき茎の下を触って確かめ、中が空の茎は根元から切り取る
精米しても白くならない手作業の精米は時間がかかる。市販品ほど白くはならないある程度白くなったところで炊く。少量なら市販の米と混ぜる

主な病気と害虫

  • 害虫ウンカ小バエのような姿。バケツの水に食用油を数滴たらして油膜を作り、稲をゆすって落とす
  • 害虫イネアオムシ葉が丸まった場所を開くと隠れている。袋に密封して処分する
  • 害虫ニカメイチュウ茎の中に入って養分を吸う。中が空の茎は切り取る
  • 病気いもち病カビが原因。日当たりと風通しがよければ発生しにくい
  • 害虫スズメ苗が5cmになるまでと収穫前が危ない。網で守る

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