穀類
アワ
五穀のひとつ。乾燥に強くやせた土地でも育つ。穂が垂れて黄色くなった頃に穂だけを刈り取る。鳥に狙われやすいので、色づいたら網をかける。
- 秋
- 旬
- ふつう
- 育てやすさ
- 向く
- プランター
- 20〜30℃
- 生育適温
- 2品種
- 登録品種
あわ / 粟 ・ イネ科
栽培カレンダー
タネまき 5〜6月 / 植え付け — / 収穫 9〜10月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期ではありません | 4月はタネまきの時期ではありません | 5月はタネまきの時期です | 6月はタネまきの時期です | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
アワの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
アワ栽培の前提
- 分類
- イネ科エノコログサ属の一年草。国内だけで100以上の品種
- 好む土
- 排水のよい肥沃な土。湿地を嫌う
- 作型
- 春まき種と夏まき種がある。寒冷地・高地は春アワ
- 種まき
- 5〜6月(暖地は3〜5月)。遅霜がおさまってから
- 株間
- 12〜15cm。1か所4〜5粒
- 間引き
- 本葉2〜3枚・草丈10cmで1株4本に
- 出穂
- 発芽から約90日。出穂から約30日で収穫期
- 連作
- 特に嫌う
品種の選び方
縄文時代の遺跡からそれらしい遺物が出土し、卑弥呼の時代の主食はアワと米だったという記録もある、日本で最も古い穀物の一つです。徳島県が「阿波の国」と呼ばれたように、高温と乾燥を好むアワは西日本で特に多く作られました。国内だけで100以上の品種があるといわれます。かつて日常のごはんに使われたのはうるちアワが主体で、もちアワは餅や団子、おこわといった行事食でした。米の普及でうるち種の需要が減り、今栽培されているのはほとんどがモチ種です。雑穀の中では作りやすく、食べられる状態にするのも比較的簡単なので、初めての雑穀にはこのアワかキビが向いています。
育て方の手順
畑の準備
雨上がりに水がたまるような乾きの悪い畑は、必ず排水溝を設けてください。地力の消耗が激しい作物なので、堆肥と肥料は欠かせません。肥料は必ず完熟した有機質肥料を使います。種をまく列の真下に深さ10cmの溝を掘って肥料を入れ、土を戻して平らにならします。小高い畝は作らず平畝にしてください。列の間隔は60〜90cmが目安です。
- 施肥の溝
- 深さ10cm
- 条間
- 60〜90cm
- 畝
- 平畝(小高い畝にしない)
プランターの場合 — 幅25cm×長さ70cm×深さ30cm程度のプランターが目安です。草丈が1mを超えるので、深さのあるものを選んでください。培養土は7分目まで入れ、残りは間引き後の増し土に使います。
種まき遅霜がおさまった頃
1アールあたり100ccほどの種を用意します。深さ1cmの穴をあけ、1か所に4〜5粒ずつまきます。茎が細く、育っても小指ほどの太さにしかならないので、株間は12〜15cmで十分です。まいたら土をかけ、手か足で軽く踏んで押さえます。雨が降った翌日か、雨が予想される前日にまくとうまくいきます。
- 播種量
- 1アールあたり約100cc
- 穴の深さ
- 1cm
- 株間
- 12〜15cm
間引き種まきから2週間、本葉2〜3枚・草丈10cm
小さくて弱いものを間引いて1株4本にします。アワはほとんど分げつしないので、ここで残した4本がそのまま最終的な株になると考えてください。抜くときは、周りの土を片手で押さえ、間引く苗の根元を指ではさんで地面に水平に引っ張ります。垂直に引き抜こうとすると、残すはずの株まで一緒に抜けます。セルトレイで育苗した場合は、抜かずに根元をハサミで切ってください。アワは植え付け後の発根がよくないので、根を傷めると後の生育に大きく響きます。
草取りと中耕・培土
植え付け後3回草取りをします。直まきならその前に1回、合計4回です。草丈20cmで1回目。草丈30cmになったら列の間を耕して土を株元に寄せ、倒伏を防ぎます。根張りが浅いので、しっかり土を寄せてください。草丈50cmでもう一度中耕・培土します。株間の草をこまめに取ると、生育が見違えるほどよくなります。
鳥害対策穂ばらみが始まったら
防鳥ネットを張ります。畑の周囲4か所と中央に支柱を立て、穂の上20cmほどの高さにネットを張ってください。穂とネットの間隔をあけすぎると横から鳥が入るので、詰めて張るのが要点です。
収穫株全体の葉が赤茶色に変わったら
収穫期の判断は葉の色で行います。緑から赤茶色に変われば成熟の合図です。脱粒しにくい作物なので、株全体が赤くなり十分に熟すまで待って構いません。穂先から約50cmのところを鎌で刈り、切り口から10cmほどのところで結束して、穂を下にして干します。
乾燥
軒下など風通しがよく雨の当たらない場所を選びます。アワは特に乾きにくく、雨に当たるとカビが出ます。握りこぶし程度の小さな束に結び、しっかり雨を防いで風を通してください。10〜14日でカラカラになり、乾いた茎が抜けてきます。落ちないように縛り直すか、結束のひもをひねってきつくします。
- 乾燥期間
- 10〜14日
脱穀・調製
量が少ないなら、軍手をはめて穂を両手ではさみ、こすりつけるようにして粒を落とします。手箕がなければちりとりで代用し、揺すりながら息を吹きかけてごみを飛ばします。食べられる状態にするには、ミキサーに脱穀した粒を100ccほど入れて数秒回し、割れた殻を吹き飛ばす。これを3〜4回繰り返すと殻がきれいに取れます。
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 間引きのときに残す株まで抜けた | 垂直に引き抜いた | 周りの土を押さえ、地面に水平に引っ張る。セルトレイなら根元をハサミで切る |
| 株が倒れる | 根張りが浅いのに土寄せが足りない | 草丈30cmと50cmの2回、中耕・培土をしっかり行う |
| 乾燥中にカビが出た | 束が大きすぎた、または雨に当たった | 握りこぶし程度の小束に結ぶ。軒下など雨の当たらない風通しのよい場所で干す |
| 穂が開花せず白く枯れた、途中で折れた | アワノメイガが出穂直前に茎の中に入り、内部を食害した | 食べかすや糞を見つけたら株ごと引き抜いて焼却する |
| 一晩で葉が丸坊主になった | アワヨトウ。大きくなると夜間に分散して食害する | 夜にガサガサ音がしたら発生を疑う。こまめに見回って見つけしだい取り除く |
| 同じ場所で年々出来が悪くなる | 連作。アワは特に連作を嫌う | 作付けする場所を毎年変える |
主な病気と害虫
- 害虫アワノメイガ茎の中に入り内部を食害する。ひと夏2回、関東以西では3〜4回発生
- 害虫アワヨトウ夜間に葉を食べる。一晩で丸坊主にすることもある
- 害虫スズメなどの鳥穂ばらみから防鳥ネットを張る
このページの出典(複数の情報源を突き合わせています)
- あわ(粟)の栽培方法① 畑の準備〜種まき・草取り・間引き・土寄せ(未来食つぶつぶ)
- 続・あわ(粟)の栽培方法 〜出穂と開花、鳥害・害虫・病気の対策、収穫と乾燥〜(未来食つぶつぶ)
- はじめての雑穀栽培 〜栽培方法、収穫方法、失敗しない3つのコツ〜(未来食つぶつぶ)
- 誰でもできるプランター雑穀栽培(森ゆうすけ)