葉菜類
ツルナ
海岸の砂地に自生する多年草。茎が地面を這うように広がることから、つる菜と呼ばれる。葉は肉厚で、表面を細かい粒が覆い、日が当たると白く光って見える。食べるのは芽先から20cmほどまでの柔らかい茎葉で、株ごと抜かずに摘めば5月から10月まで穫り続けられる。くせが少なく、しゃきしゃきした歯ざわりが残る。シュウ酸を含むので、さっと下ゆでして使う。足立のつまものの一つに数えられている。
- 旬
- 夏
- 育てやすさ
- やさしい
- プランター
- 向く
- 登録品種
- 1品種
Tetragonia tetragonoides ・ 原産 日本と中国。太平洋沿岸を中心に熱帯から温帯の海岸に分布し、日本では北海道西南部から沖縄まで自生する ・ 出典: ウィキペディア日本語版
つるな / 蔓菜・ハマヂシャ・ハマナ・ハマホウレンソウ・はま菜・イソナ・蕃杏 ・ ハマミズナ科
栽培カレンダー
タネまき 3〜7月 / 植え付け — / 収穫 5〜10月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | なし | なし | あり | あり | あり | あり | あり | なし | なし | なし | なし | なし |
| 収穫 | なし | なし | なし | なし | あり | あり | あり | あり | あり | あり | なし | なし |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
ツルナの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
ツルナ栽培の前提
- 科・属
- ハマミズナ科ツルナ属。つる性の多年草にあたる。古い分類ではツルナ科に入れられていた
- 食べるところ
- 若くて伸びたばかりの柔らかい茎葉
- 自生地
- 海岸の砂地や礫地。日本では北海道西南部から沖縄まで。とくに太平洋沿岸の砂浜に多い
- 草丈
- 20〜60cm。よく枝分かれして地面を這うように広がる
- 花
- 葉のつけ根に1〜2個、黄色く咲く。4月下旬ごろから
- タネまき
- 3〜7月
- 発芽
- まいてから10日ほど
- 元肥
- 堆肥か腐葉土を1〜2握り混ぜる程度
- 穫りどき
- 5〜10月。旬は7〜10月とされる
- 穫る長さ
- 芽先から20cmほどまで。大きく育った株は芽から10cmほどの若い部分だけ
- 下ごしらえ
- シュウ酸を含むので、さっと下ゆでしてから使う
- 生薬
- 花の付いた地上部を刈って乾かしたものを蕃杏(ばんきょう)と呼ぶ
品種の選び方
ツルナに特定の品種はありません。海岸に自生しているものを採るか、ツルナの名前で売られているタネをまきます。買うときは芽先までみずみずしく、先の柔らかい部分だけを摘み取ったものを選びます。大きく育って茎が固くなった株でも、芽から10cmほどの若い葉が密に出ている部分だけを取れば使えます。自生地で採るときは、採ってよい場所かどうかを確かめ、採り尽くさないようにします。
育て方の手順
タネをまく3〜7月
海岸の砂地に生える草なので、水はけのよい土を好みます。元肥は堆肥か腐葉土を1〜2握り混ぜる程度で足ります。まいてから10日ほどで芽が出ます。
- タネまき
- 3〜7月
- 発芽まで
- 10日ほど
- 元肥
- 堆肥か腐葉土を1〜2握り
プランターの場合 — プランターでも作れます。培養土に砂を混ぜて水はけをよくします。這って広がるので、浅くて横に長い容器のほうが使いやすくなります。
広がる場所をとる芽が出てから
草丈は20〜60cmですが、立ち上がらずによく枝分かれして地面を這います。上へ伸びる分より、横へ取る面積のほうが要ります。4月下旬ごろから葉のつけ根に黄色い花が1〜2個ずつ咲きますが、花が咲いても芽先は穫り続けられます。
摘みながら穫る5〜10月
芽先から20cmほどまでを目安に、茎の固さを見ながら摘みます。株ごと抜かずに茎葉だけを摘めば、わき芽が伸びて次が穫れます。大きく育った株は、芽から10cmほどの若い葉が密に出ている部分だけを取ります。
- 穫る長さ
- 芽先から20cmほど
- 大株のとき
- 芽から10cmほどの若い部分だけ
下ごしらえをする穫ったあと
シュウ酸を含むので、さっと下ゆでしてから使います。青臭みやくせがなく、しゃきしゃきした歯ざわりが残ります。おひたし、あえ物、味噌汁や澄まし汁の実、炒め物、天ぷらに向きます。
保存する穫ったあと
葉が傷みやすいので、できるだけ早く食べます。冷蔵するときは、袋に空気をたっぷり入れて風船のようにし、葉同士が当たらないよう立てて入れます。
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 茎も葉も固くて食べられない | 伸びきってから穫った | 芽先から20cmほどまでで摘む。大きい株は芽から10cmほどの若い部分だけを取る |
| えぐみが残る | 下ゆでをしていない。シュウ酸を含む | さっと下ゆでして水にさらしてから使う |
| 置いておいたら葉が黒ずんだ | 葉同士が当たって傷んだ | 袋に空気を入れて風船状にし、葉が当たらないよう立てて冷蔵する。早く食べる |
| 一度穫ったら終わってしまった | 株ごと抜いた | 茎葉だけを摘む。わき芽が伸びるので、5月から10月まで穫り続けられる |
ツルナの育て方の出典
ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。
- ツルナ/蔓菜/つるな/ハマヂシャ旬の食材百科
- ツルナ/蔓菜/つるなの選び方と保存方法や料理旬の食材百科
- ツルナウィキペディア日本語版
栄養成分
可食部100gあたり / 野菜類/つるな/茎葉/生
- エネルギー
- 15kcal
- たんぱく質
- -g
- 脂質
- -g
- 炭水化物
- -g
- 食物繊維総量
- 2.3g
- カリウム
- 300mg
- カルシウム
- 48mg
- 鉄
- 3.0mg
- ビタミンK
- 310µg
- 葉酸
- 90µg
- ビタミンC
- 22mg
- 食塩相当量
- 0g
「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06164)
ツルナの品種
1品種。カードを押すと特徴と栽培カレンダーが見られます。