葉菜類
ノビル
土手や道端、あぜ道に生える野生のネギ。葉はネギやニラのように使い、地下5〜10cmにある直径1.5cmほどの鱗茎は生でも食べられる。タネではなく分球とむかごでふえるので、球根を植えれば畑やプランターでも作れる。よく似た有毒植物があるので、野で採るときは必ずネギのにおいを確かめる。
- 旬
- 春
- 育てやすさ
- やさしい
- プランター
- 向く
- 登録品種
- 1品種
Allium macrostemon ・ 原産 東アジア。日本では北海道から沖縄まで自生する ・ 出典: ウィキペディア日本語版
のびる / 野蒜・ぬびる ・ ヒガンバナ科
栽培カレンダー
タネまき — / 植え付け 9〜10月 / 収穫 2〜7月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | なし | なし |
| 収穫 | なし | あり | あり | あり | あり | あり | あり | なし | なし | なし | なし | なし |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
ノビルの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
ノビル栽培の前提
- 科・属
- ヒガンバナ科ネギ属の多年草。野生のネギにあたる
- 食べるところ
- 葉、地下の鱗茎、花茎の先にできるむかご
- 生える場所
- 日当たりのよい土手、道端、あぜ道、堤防。人の手が入る場所に群れて生える
- 鱗茎
- 地下5〜10cm。直径約1.5cm
- ふやし方
- タネではなく分球。親球の横にできた子球を植える。むかごからもふえる
- 植え付け
- 9月下旬〜10月上旬。株間・深さともに5cm程度
- 穫りどき(葉)
- 日当たりのよい場所で2〜3月、それ以外は4〜5月
- 旬
- 5〜7月。鱗茎は一年中掘れる
- 穫る目安
- 草丈50cm程度、葉鞘の太さ1cm程度
- むかご
- 5〜6月にでき、6月ごろ落ちて新しい株になる
- 安全の確認
- 採る前に必ずネギのにおいを確かめる。においが無いものは食べない
品種の選び方
品種は作られていません。自生しているものを掘って植えるか、野菜として売られている球根を使います。畑で作るなら、太った球根を選んで植えると翌春に葉がよくそろいます。野で採るときは、タマスダレ・ヒガンバナ・スイセンといった同じヒガンバナ科の有毒植物が混じることがあるので、1本ずつ確かめます。
育て方の手順
球根を植える9月下旬〜10月上旬
根を下にして、株間5cm・深さ5cmほどに植えます。プランターなら用土に肥料を混ぜてから植えます。秋まで球根を取っておく場合は、乾かして風通しのよい暗いところに置きます。
- 株間
- 5cm程度
- 植える深さ
- 5cm程度
プランターの場合 — 深さのある容器なら作れます。地下5〜10cmに鱗茎ができるので、浅い容器は向きません。
穫る葉は2〜5月、旬は5〜7月
草丈50cmほど、葉鞘の太さが1cmほどになったら穫りどきです。茎を引っ張ると鱗茎が土に残るので、スコップで株ごと掘り上げます。鱗茎は一年を通して掘れます。
- 草丈
- 50cm程度
- 葉鞘の太さ
- 1cm程度
ふやす穫ったあと
親球の横にできた子球を外して植え直すと、次の年もまた穫れます。5〜6月に花茎の先にできるむかごも、落ちて新しい株になります。放っておいても群れになって広がります。
野で採るときは1本ずつ確かめる採る前
葉がしげって花が無い時期は、有毒植物と見分けがつきにくくなります。確かめ方は次の3つです。葉や茎をこすってネギのにおいがするか。鱗茎が白いか(タマスダレの鱗茎は茶褐色)。根元に縦すじの入った白い薄皮があるか。有毒な種類にはネギのにおいがありません。確実に見分けられないものは採らず、食べず、人にあげません。
- においの有無
- ノビルはネギのにおいがする。有毒種は無い
- 鱗茎の色
- ノビルは白、タマスダレは茶褐色
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 食べたあとに吐き気や下痢が出た | タマスダレやスイセンなど、同じヒガンバナ科の有毒植物と取り違えた。令和4年4月には島根県で、タマスダレをノビルと間違えた食中毒が実際に起きている | 採る前にネギのにおいを確かめる。においが無いものは食べない。見分けがつかないものは採らない |
| 掘ったら鱗茎が土の中に残ってしまった | 茎を引っ張って抜いた。鱗茎は地下5〜10cmにある | スコップで株ごと掘り上げる |
| 庭で広がりすぎた | 分球とむかごの両方でふえる。放っておくと群れになる | 作る場所を決めて、はみ出した株は掘り上げる。容器で作れば広がらない |
主な病気と害虫
ノビルの育て方の出典
ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。
- ノビルウィキペディア日本語版
- 有毒植物による食中毒に注意島根県
- 有毒植物による食中毒に注意しましょう厚生労働省
栄養成分
可食部100gあたり / 野菜類/のびる/りん茎葉/生
- エネルギー
- 63kcal
- たんぱく質
- -g
- 脂質
- (0.1)g
- 炭水化物
- -g
- 食物繊維総量
- 6.9g
- カリウム
- 590mg
- カルシウム
- 100mg
- 鉄
- 2.6mg
- ビタミンK
- 160µg
- 葉酸
- 110µg
- ビタミンC
- 60mg
- 食塩相当量
- 0g
「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06232)
ノビルの品種
1品種。カードを押すと特徴と栽培カレンダーが見られます。