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葉菜類

アサツキ

食用のネギ類でいちばん葉が細い。チャイブを基本種とする変種で、青くささが少なくやや辛みがある。球根で殖やし、夏の6〜7月に休眠して地上部が枯れる。枯れても失敗ではない。寒さに強く、東北では雪の中から掘り出す雪中アサツキが特産になっている。

旬
春
育てやすさ
やさしい
プランター
向く
生育適温
15〜17℃
登録品種
2品種

Allium schoenoprasum var. foliosum ・ 原産 中国 ・ 出典: ウィキペディア日本語版

あさつき / 浅葱・糸葱・イトネギ・センボンワケギ ・ ヒガンバナ科

栽培カレンダー

タネまき — / 植え付け 8〜9月 / 収穫 3〜5月・10〜11月

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
植え付け
1月は植え付けの時期ではありません
2月は植え付けの時期ではありません
3月は植え付けの時期ではありません
4月は植え付けの時期ではありません
5月は植え付けの時期ではありません
6月は植え付けの時期ではありません
7月は植え付けの時期ではありません
8月は植え付けの時期です
9月は植え付けの時期です
10月は植え付けの時期ではありません
11月は植え付けの時期ではありません
12月は植え付けの時期ではありません
収穫
1月は収穫の時期ではありません
2月は収穫の時期ではありません
3月は収穫の時期です
4月は収穫の時期です
5月は収穫の時期です
6月は収穫の時期ではありません
7月は収穫の時期ではありません
8月は収穫の時期ではありません
9月は収穫の時期ではありません
10月は収穫の時期です
11月は収穫の時期です
12月は収穫の時期ではありません

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

アサツキの育て方

土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。

アサツキ栽培の前提

科・属
ヒガンバナ科ネギ属
生育適温
15〜17℃。比較的低温を好む
植えつけ
8月中旬〜下旬に種球を植える
株間
10〜15cm。1か所に1〜2球
植えつけの深さ
深さ5cmの穴に、先端がわずかに見える程度
元肥
1㎡あたり たい肥2.5kg・苦土石灰100g・化成肥料80g
収穫
草丈10〜20cmで、株元3〜4cmを残して切る
休眠
6〜7月に休眠して地上部が枯れる
分球
霜が降りたあと、1球が7〜8球に分かれる
土
強い酸性を嫌う。リン酸と石灰を含む土を好む

品種の選び方

種球で殖やすので、選ぶのは種でなく球になります。早生の鬼あさつきと晩生の八房あさつきが知られています。大きさのそろった球を用意すると生育もそろいます。似た名前のワケギは別の作物で、アサツキのほうが葉が細く、寒さに強い性質を持ちます。

育て方の手順

  1. 土づくりと種球の準備植えつけの2週間前から

    強い酸性の土を嫌うので、苦土石灰を入れて酸度を直します。リン酸と石灰を含む土を好みます。種球は大きさのそろったものを用意します。大小が混ざると、生育も収穫の時期もばらけます。

    たい肥
    1㎡あたり2.5kg
    苦土石灰
    1㎡あたり100g
    化成肥料
    1㎡あたり80g

    プランターの場合 — 深さ15cm以上のプランターに市販の野菜用培養土。酸度が調整済みのものを選べば苦土石灰はいりません。

  2. 植えつけ8月中旬〜下旬

    深さ5cmほどの穴に、とがったほうを上にして植えます。先端がわずかに見える程度の浅植えにします。深く埋めると葉が細くなり、量が穫れません。株間は10〜15cm、1か所に1〜2球を目安にします。

    株間
    10〜15cm。10cm四方の間隔でもよい
    植えつけの深さ
    深さ5cmの穴。先端がわずかに見える程度
    1か所の球数
    1〜2球
  3. 追肥と土寄せ葉色が淡くなったとき、地上部が枯れたあと

    葉色が淡くなったら化成肥料を株のまわりにまきます。霜が厳しくなって地上部が枯れたら、株の上に土を盛るか堆肥でマルチングして寒さから守ります。地上部が枯れたあとに有機質肥料を条間に施すと、翌春の伸びがよくなります。

    追肥
    1㎡あたり化成肥料30g
    冬のマルチング
    1㎡あたり堆肥3〜4kg
    枯れたあとの肥料
    10㎡あたり有機質肥料1kg
  4. 収穫3月中旬〜5月上旬、10月〜11月

    草丈が10〜20cmに伸びたら、株元を3〜4cm残してハサミで切ります。残した部分から再生するので、同じ株から数回穫れます。株ごと引き抜けば白い鱗茎も食べられます。春の収穫が本番で、秋にも穫れます。

    穫りごろの草丈
    10〜20cm
    残す長さ
    株元から3〜4cm
    収穫の回数
    切り戻して数回
  5. 掘り上げと保存6〜7月、地上部が枯れたら

    6〜7月に休眠に入り、地上部が枯れます。枯れたのではなく休んでいるだけなので、掘り返して捨てないようにします。掘り上げた球は、日の当たらない風通しのよい場所に置けば秋まで保存できます。次の8月にまた植えます。

    休眠に入る時期
    6〜7月
    保存の場所
    日の当たらない風通しのよいところ
    次の植えつけ
    秋(8月中旬〜下旬)

よくある失敗と防ぎ方

起きること原因防ぎ方
夏に地上部が枯れて、枯死したと思う6〜7月に休眠する性質にあたる掘り返して捨てない。球を掘り上げて秋まで保存し、8月にまた植える
葉が細く、量が穫れない植えつけが深すぎる先端がわずかに見える程度の浅植えにする
球が太らない株間が狭く、分球する場所がない株間を10〜15cm取る。1球は霜のあと7〜8球に分かれる
葉色が淡く、伸びが悪い肥料切れ、または土が強い酸性化成肥料を1㎡あたり30g施す。植えつけ前に苦土石灰で酸度を直す
ワケギのつもりで植えたら葉が細かったアサツキとワケギは別の作物にあたるアサツキのほうが葉が細く、寒さに強い。寒冷地ではアサツキが向く

主な病気と害虫

  • 病気さび病葉にオレンジ色の斑点が出る。被害葉を取り除き、風通しをよくする
  • 病気べと病葉に淡い病斑が広がる。水はけをよくし、密植を避ける
  • 害虫アブラムシ新葉に付く。見つけしだい取り除く
  • 害虫ネギアザミウマ葉に白いかすり傷を残す。株元の風通しを保つ
  • 害虫ヨトウムシ夜に葉を食べる。日中は株元の土を探す
  • 害虫ネギコガ幼虫が葉の中に潜って食べる。被害葉ごと取り除く
  • 害虫ネダニ球に付いて腐らせる。傷んだ球は植えない

アサツキの育て方の出典

ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。

栄養成分

可食部100gあたり / 野菜類/あさつき/葉/生

エネルギー
34kcal
たんぱく質
(2.9)g
脂質
(0.1)g
炭水化物
-g
食物繊維総量
3.3g
カリウム
330mg
カルシウム
20mg
鉄
0.7mg
ビタミンK
50µg
葉酸
210µg
ビタミンC
26mg
食塩相当量
0g

「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06003)

主な産地

2016年産 / 全国の収穫量 193 t / 統計での作物名: あさつき

  1. 山形県58 t30.1%
  2. 福島県34 t17.6%
  3. 北海道24 t12.4%
  4. 神奈川県16 t8.3%
  5. 山口県16 t8.3%
  6. 埼玉県9 t4.7%
  7. 宮崎県9 t4.7%
  8. 岐阜県5 t2.6%
  9. 愛媛県5 t2.6%
  10. 愛知県4 t2.1%

出典: 地域特産野菜生産状況調査(農林水産省)