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葉菜類

ザーサイ

カラシナの変種で、株元の茎がこぶのようにふくらむ。食べるのはそのこぶで、中国では漬物に加工する。国内で作られている量はごくわずかで、生のものはほとんど出回らない。こぶが太るのは定植から1か月たったあとで、急な雨や気温の変化に当たると中に空洞ができる。

旬
冬
育てやすさ
ふつう
プランター
広さが要る
生育適温
10〜20℃
登録品種
1品種

Brassica juncea var. tumida ・ 原産 中国(四川省東部や揚子江沿岸でよく栽培される) ・ 出典: コトバンク

ざーさい / 搾菜・ダイシンサイ・大心菜 ・ アブラナ科

栽培カレンダー

タネまき 9〜10月 / 植え付け 10月 / 収穫 12月・1〜4月

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
タネまきなしなしなしなしなしなしなしなしありありなしなし
植え付けなしなしなしなしなしなしなしなしなしありなしなし
収穫ありありありありなしなしなしなしなしなしなしあり

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

ザーサイの育て方

土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。

ザーサイ栽培の前提

科・属
アブラナ科アブラナ属。カラシナの変種にあたる。タカナの一系統で、大心菜とも呼ぶ
食べるところ
こぶのようにふくらんだ株元の茎。葉や花茎も食べられる
生育適温
10〜20℃。温暖な気候に向く
タネまき
9〜10月
定植
平暖地で10月中旬〜10月下旬
栽植密度
株間30〜40cm。畝幅140cmで2条、または60cmで1条
施肥
窒素・リン酸・カリが10対10対10のものを元肥だけ。追肥はしない
こぶが太りはじめる時期
定植から1か月後
収穫
12月下旬〜2月上旬。露地では4月上旬まで穫る産地もある
穫りどきの重さ
こぶが300〜350g
国内の産地
千葉県の館山市・南房総市など。国内生産は1割に満たない

品種の選び方

国内で苗や種が手に入るものは限られます。増田採種場の「力こぶザーサイ」は生育の早い早生で、日本でも作れる品種として売られています。大型の茶菜で、株元の茎がふくらみ、穫りどきの株重は300〜350gが目安です。苗は直径9cmのポットで、草丈10〜12cm・本葉5枚前後のものが届きます。中国から入ってくる漬物の原料とは品種が違うことがあるので、生で食べたい場合は国内の品種を選びます。

育て方の手順

  1. タネをまいて苗を育てる9〜10月

    ポットにまいて苗を育てます。ここで大事なのは、気温の高いうちはゆっくり育てることです。初期に伸ばしすぎると、あとで株が張らずに穫れる量が減ります。ポット上げをして株を大きくしてから畑へ出します。

    苗の大きさ
    草丈10〜12cm、本葉5枚前後
  2. 畑を作って植え付ける平暖地で10月中旬〜10月下旬

    畝幅140cmに株間30〜40cmの2条植え、または畝幅60cmの1条植えにします。肥料は窒素・リン酸・カリが10対10対10のものを元肥だけ入れ、追肥はしません。根が浅く張るので肥えた土が向きます。粘土質の畑では高うね、砂地では平うねにします。深植えはせず、植えたあとに水を十分やります。

    株間
    30〜40cm
    畝幅
    140cmで2条、または60cmで1条
    肥料
    10対10対10を元肥のみ

    プランターの場合 — 株元のこぶが太る作物なので、浅い容器では形が整いません。畑向きにあたります。

  3. 中耕して根を切る定植後

    草を抑えることも兼ねて、株のあいだを浅く耕します。生育が急すぎると株が張らないまま終わるので、中耕して根を切り、伸びすぎを抑えます。

  4. こぶが太るのを待つ定植から1か月後〜

    株元の茎がふくらみはじめるのは、植えてから1か月たってからです。それまでは葉が茂るだけなので、焦って肥料を足さないようにします。

  5. 穫る12月下旬〜2月上旬

    こぶが300〜350gになり、表面が締まってきたら穫りどきです。掘り上げて洗い、茎は炒め物や浅漬けに、葉は漬物に、花茎はゆでて使います。穫り遅れると中に空洞ができるので、適期を逃さないようにします。

    穫りどき
    こぶ300〜350g

よくある失敗と防ぎ方

起きること原因防ぎ方
こぶの中が空洞になっている急な雨や気温の変化で一気に太った。窒素が多すぎても急に肥大して空洞になる元肥だけにして追肥をしない。太ったら穫り遅れないようにする
こぶが丸くならず、棒のように細長い窒素が足りていない元肥の量を確かめる。少なすぎると形にならない
葉ばかり茂って、株元がふくらまない気温の高い時期に急いで育ててしまい、株が張っていない育苗のあいだはゆっくり育てる。定植後は中耕して根を切り、伸びすぎを抑える

主な病気と害虫

  • 害虫アブラムシ種苗会社が名指しで注意を呼びかけている。付いたら早めに手を打つ。
  • 害虫アオムシアブラナ科なのでチョウ目の幼虫が付く。9〜10月のまき時はまだ暖かく、葉が食われやすい。
  • 害虫コナガ同じくアブラナ科に付く。小さく見つけにくいので、植えたらネットをかけておくほうが確実。

ザーサイの育て方の出典

ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。

栄養成分

可食部100gあたり / 野菜類/ザーサイ/漬物

成分表に生の行が無いため、塩漬けにした状態の値です。漬けるときに加えた塩の分だけ食塩相当量とナトリウムが跳ね上がるので、生の野菜の数字とそのまま比べられません。

エネルギー
20kcal
たんぱく質
(2.0)g
脂質
-g
炭水化物
-g
食物繊維総量
4.6g
カリウム
680mg
カルシウム
140mg
鉄
2.9mg
ビタミンK
24µg
葉酸
14µg
ビタミンC
0mg
食塩相当量
13.7g

「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06088)