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葉菜類

アイスプラント

葉と茎の表面をキラキラした水泡状の粒が覆う多肉植物。この粒はブラッター細胞という葉の一部で、吸ったミネラルをここに隔離する。プチプチした食感とほのかな塩味が持ち味。収穫が近づいたら1〜2%の塩水をやると塩味が乗る。暑さに弱く30℃を超えると枯れるので、夏は穫れない。南アフリカのナミブ砂漠の原産で、1985年に佐賀大学が有明海沿岸の塩害対策として持ち込んだのが日本での栽培の始まりにあたる。

旬
冬
育てやすさ
ふつう
プランター
向く
生育適温
5〜25℃
登録品種
1品種

Mesembryanthemum crystallinum ・ 原産 南アフリカ ・ 出典: ウィキペディア日本語版

あいすぷらんと / バラフ・プッチーナ・シオーナ・ソルトリーフ・クリスタルリーフ・雫菜 ・ ハマミズナ科

栽培カレンダー

タネまき 3月・9月 / 植え付け — / 収穫 11〜12月・1〜6月

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
タネまき
1月はタネまきの時期ではありません
2月はタネまきの時期ではありません
3月はタネまきの時期です
4月はタネまきの時期ではありません
5月はタネまきの時期ではありません
6月はタネまきの時期ではありません
7月はタネまきの時期ではありません
8月はタネまきの時期ではありません
9月はタネまきの時期です
10月はタネまきの時期ではありません
11月はタネまきの時期ではありません
12月はタネまきの時期ではありません
収穫
1月は収穫の時期です
2月は収穫の時期です
3月は収穫の時期です
4月は収穫の時期です
5月は収穫の時期です
6月は収穫の時期です
7月は収穫の時期ではありません
8月は収穫の時期ではありません
9月は収穫の時期ではありません
10月は収穫の時期ではありません
11月は収穫の時期です
12月は収穫の時期です

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

アイスプラントの育て方

土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。

アイスプラント栽培の前提

科
ハマミズナ科。多肉植物の仲間にあたる
食べるところ
葉と茎。表面の水泡状の粒はブラッター細胞という葉の一部
発芽適温
15〜20℃前後。25℃を超えると発芽力が落ちる
生育適温
5〜25℃と幅が広い
苦手な温度
30℃を超えると葉がしなびて枯れる
タネまき
春は3月ごろ、秋は9月ごろ
土づくり
植えつけ2週間前に苦土石灰を1㎡あたり100g、1週間前に完熟堆肥2kgと化成肥料100g
移植
本葉3枚でポットへ。茎が糸のように細く折れやすい
定植
本葉5〜6枚。株間25〜30cm
塩水
植えつけから20日ほど、収穫が近づいたら週2回、1〜2%の塩水を根元に
収穫
11〜6月。定植から1か月ほどで穫れる大きさになる
農薬
化学農薬でアイスプラントに登録のあるものが無い

品種の選び方

産地や作り方の違いで、バラフ、プッチーナ、シオーナ、ソルトリーフ、クリスタルリーフ、雫菜といった名前が付いています。どれも同じ植物で、種苗店ではふつう「アイスプラント」の名前でタネや苗が並びます。タネは非常に小さくペレット加工されたものが多く、まいたあとたっぷり水をやると発芽がそろいます。発芽率が高くないうえ、芽が出てから植えられる大きさになるまでが遅いので、数株でよければ苗を買うほうが確実です。

育て方の手順

  1. 土をつくる植えつけの2週間前から

    2週間前に苦土石灰を1㎡あたり100g施し、1週間前に完熟堆肥2kgと化成肥料100gほどを入れてよく混ぜ、うねを立てます。畑ではマルチを張ります。土をはうように育つので、雨の泥はねを防げて病気にもかかりにくくなります。

    苦土石灰
    1㎡あたり100g
    完熟堆肥
    1㎡あたり2kg
    化成肥料
    1㎡あたり100g

    プランターの場合 — 5Lほどの小さなプランターに2株でも作れます。畑と違って塩が土に残る心配をしなくて済みます。

  2. タネをまく春は3月ごろ、秋は9月ごろ

    セルトレイなら2〜3粒、ポットなら5〜6粒まきます。タネが非常に小さいので、一度に落ちすぎないよう気をつけます。土をかぶせたら霧吹きで水をやります。ジョウロを使うなら、土があふれない程度にごく軽くやります。発芽適温は15〜20℃で、25℃を超えると発芽力が落ちます。春まきはマルチなどで保温すると芽がそろいます。

    セルトレイ
    2〜3粒
    ポット
    5〜6粒
    発芽適温
    15〜20℃
  3. 苗を育てる本葉3枚のころ

    セルトレイにまいた場合は、本葉が3枚出たころにポットへ移します。このころの茎は糸のように細く折れやすいので、茎に触れず土ごと持って植え替えます。箸でつまむか、フォークですくうとやりやすくなります。芽が出てから植えられる大きさになるまでは時間がかかります。

    移植の目安
    本葉3枚
  4. 植えつける本葉5〜6枚のころ

    株間25〜30cmで植えます。葉がやわらかいので傷つけないよう気をつけます。植えたときは広すぎるように見えますが、ここから生育が早くなり、下葉は容器からはみ出すほど大きくなります。

    株間
    25〜30cm
  5. 塩水をやる植えつけから20日ほど、収穫が近づいたら

    1〜2%の塩水を作り、週に2回ほど根元にかけます。これで塩味が乗ります。塩水をやらなくても育ちますが、塩味は薄くなります。プチプチした食感は塩水なしでも残ります。畑では与えすぎた塩が土に残り、塩害のような状態になることがあるので、量に気をつけます。

    塩水の濃さ
    1〜2%
    回数
    週2回ほど
    始める時期
    植えつけから20日ほど
  6. 収穫11〜6月。定植から1か月ほど

    摘心の要領で穫ります。いちばん上の葉を4枚ほどまとめてハサミで切ります。最初は先端の1つだけにしておくと、しばらくしてその下からわき芽が伸びてきます。それを穫るとまたわき芽が増え、次々に穫れるようになります。長く穫るには追肥を欠かさないことが要ります。

    1回に切る葉
    4枚ほど
    初回
    先端の1つだけ

よくある失敗と防ぎ方

起きること原因防ぎ方
夏に葉が溶けるように枯れる30℃を超えると弱る。暑さに弱い作物にあたる夏の収穫はあきらめる。ひどくなる前に穫り尽くして終わりにする。秋にまき直す
塩味がしない塩水をやっていない収穫が近づいたら1〜2%の塩水を週2回。やらなくてもプチプチ感は残る
畑の土が塩気を帯びる与えた塩が吸われずに土に残った塩水は濃くしすぎない。気になるなら鉢で作る。鉢なら土を入れ替えられる
芽が出ない、育たないタネが小さく発芽率が高くない。芽が出てからの育ちも遅い数株でよければ苗を買う。まくならセルトレイを使い、覆土を薄くする
移植のときに苗が折れるこのころの茎は糸のように細い茎に触れず、土ごと持って移す。箸やフォークを使う
花が咲いて葉が穫れなくなる夏に向かうと葉先が赤くなり、花が咲くタネを採らないなら花はすぐ摘む。少しは長く穫れる

主な病気と害虫

アイスプラントの育て方の出典

ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。

栄養成分

可食部100gあたり / 野菜類/アイスプラント/生

エネルギー
5kcal
たんぱく質
0.5g
脂質
Trg
炭水化物
0.1g
食物繊維総量
0.8g
カリウム
260mg
カルシウム
18mg
鉄
0.2mg
ビタミンK
73µg
葉酸
24µg
ビタミンC
9mg
食塩相当量
1.0g

「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06402)