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葉菜類

シドケ

やや湿った野山に生えるキク科の宿根草で、和名はモミジガサ。葉がモミジに似て笠のように開くのが名の由来。春の若芽を穫り、キク科らしいアクとその香りが好まれる。茎が赤い赤軸と赤みのない青軸があり、青軸のほうが日向に強くやや高値で取引される。根が細根の多いつくりなので水はけの悪い土は向かない。タネは流通しておらず、株を買うか栽培者から譲り受ける。播種から3年目で穫れるようになる。

旬
春
育てやすさ
むずかしい
プランター
向く
登録品種
1品種

Japonicalia delphiniifolia ・ 原産 日本 ・ 出典: ウィキペディア日本語版

しどけ / モミジガサ・紅葉笠・キノシタ ・ キク科

栽培カレンダー

タネまき 2月・10月 / 植え付け 5〜7月 / 収穫 3〜5月

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
タネまき
1月はタネまきの時期ではありません
2月はタネまきの時期です
3月はタネまきの時期ではありません
4月はタネまきの時期ではありません
5月はタネまきの時期ではありません
6月はタネまきの時期ではありません
7月はタネまきの時期ではありません
8月はタネまきの時期ではありません
9月はタネまきの時期ではありません
10月はタネまきの時期です
11月はタネまきの時期ではありません
12月はタネまきの時期ではありません
植え付け
1月は植え付けの時期ではありません
2月は植え付けの時期ではありません
3月は植え付けの時期ではありません
4月は植え付けの時期ではありません
5月は植え付けの時期です
6月は植え付けの時期です
7月は植え付けの時期です
8月は植え付けの時期ではありません
9月は植え付けの時期ではありません
10月は植え付けの時期ではありません
11月は植え付けの時期ではありません
12月は植え付けの時期ではありません
収穫
1月は収穫の時期ではありません
2月は収穫の時期ではありません
3月は収穫の時期です
4月は収穫の時期です
5月は収穫の時期です
6月は収穫の時期ではありません
7月は収穫の時期ではありません
8月は収穫の時期ではありません
9月は収穫の時期ではありません
10月は収穫の時期ではありません
11月は収穫の時期ではありません
12月は収穫の時期ではありません

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

シドケの育て方

土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。

シドケ栽培の前提

科・属
キク科コウモリソウ属。宿根草にあたる。和名はモミジガサ
適地
やや湿った野山。排水の悪い土は向かない。直射日光が当たらない場所
系統
茎が赤い赤軸と、赤みのない青軸。青軸のほうが日向に強く、やや高値で取引される
殖やし方
実生・挿し芽・株分けの3とおり
採種
10月下旬(山形県の場合)。飛ぶ直前に採り、2〜3日乾かして風で選る
タネの選別
水に入れて浮いた不稔種子を取り除いてから、すぐにまく
タネの保存
0〜5℃で乾かさず密封。30日以上たつと休眠が明けてまける
苗床の広さ
本畑1アールあたり3㎡程度
加温育苗
地温20〜25℃で発芽が進む。2月まきなら5月に定植適期
定植適期の苗
本葉3〜4枚
挿し芽
梅雨期(6月上旬)に茎を節ごとに切る。遮光率70%で管理
収穫までの年数
播種から3年目
収穫
3〜5月。シートで覆うと発生が早まる

品種の選び方

若芽の茎の色に幅があり、赤みの強いものを赤軸、赤みがほとんどないものを青軸と呼びます。加熱するとどちらも緑色になります。青軸のほうが日向に強いとされ、取引はやや高値になります。株は種苗会社から買えますが、タネは売られていません。多くは既存の栽培者から直接譲り受けています。キク科の山菜にはクワダイ(イヌドウナ)やタマブキもあり、どれも似た食味で同じように使いますが、いちばん知られているのがシドケにあたります。

育て方の手順

  1. タネを採る10月下旬(山形県の場合)

    タネが飛ぶ直前に採り、2〜3日乾かして風で選り分けます。採ったタネには「しいな」と呼ばれる実らなかったものが多く混ざるので、水を張った容器に入れて浮いたものを網じゃくしで取り除きます。選り分けたタネはすぐにまきます。保存するなら0〜5℃で乾かさないよう密封します。30日以上たつと休眠が明けるので、そのあとはいつでもまけます。

    乾かす日数
    2〜3日
    保存の温度
    0〜5℃
    休眠が明けるまで
    30日以上
  2. タネをまく採ってすぐ、または2月に加温して

    直まきなら散播か条播にし、タネが隠れる程度に覆土して、苗床が乾かないよう日よけをします。本畑1アールあたり3㎡の苗床が要ります。この状態で冬を越し、翌年も育てると6月下旬から7月上旬に定植適期になります。育苗箱やセルトレイを使う手もあり、寒い時期にまくなら地温を20〜25℃に上げると発芽が進みます。2月にまいて加温すれば、5月には定植できる大きさになります。

    苗床の広さ
    本畑1アールあたり3㎡
    加温の地温
    20〜25℃
  3. 挿し芽で殖やす梅雨期(6月上旬)

    花が咲く前、茎がやや硬くなる時期に採ります。節ごとに切って挿し穂にし、先端は葉を2〜3枚残して使います。用土は川砂・鹿沼土・赤玉土を1対1対1に混ぜたものが一例です。葉の付け根(節)が用土の表面に触れる程度に挿します。深さがこの位置であることが、腋芽から根を出させる要点にあたります。遮光率70%程度で管理し、乾かないよう数日おきに水をやります。根が出たら、秋か翌春に本畑へ植えます。

    挿し穂を採る時期
    梅雨期(6月上旬)
    遮光率
    70%程度
  4. 植えつける本葉3〜4枚のころ

    根が細根の多いつくりなので、水はけの悪い土は向きません。自生地でも尾根に近い、比較的水はけのよい場所に生えています。日ざしは直射が当たらない場所が向きますが、夏に涼しい中山間地なら日よけなしでも育ちます。青軸の系統のほうが日向に強いとされます。

    プランターの場合 — 深さ30cm以上の容器に1株。水はけのよい土を使い、半日陰に置きます。数年たったら株分けして植え直します。

  5. 収穫3〜5月。播種から3年目

    春に伸びる若芽を穫ります。シートで覆うと発生が早まり、早い時期から出せます。キク科の山菜らしいアクがありますが、この味が好まれます。おひたしや和えものにします。

よくある失敗と防ぎ方

起きること原因防ぎ方
株が育たない、根が傷む水はけが悪い。細根の多い植物で過湿に弱い水はけのよい場所を選ぶ。自生地も尾根近くの乾いた場所にあたる
まいたタネが発芽しないしいな(実らなかったタネ)が混ざっている。または休眠が明けていない水に入れて浮いたものを取り除く。低温に当ててからまく
挿し芽から根が出ない挿す深さが合っていない葉の付け根が用土の表面に触れる程度に挿す。腋芽から根が出る
植えた年に穫れない播種から3年目で穫れるようになる年数を見込む。株を分けてもらえば早く穫れる
タネを買おうとしても売っていない株は種苗会社から買えるが、タネは流通していない株を買うか、栽培者から譲り受ける

主な病気と害虫

シドケの育て方の出典

ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。

主な産地

2024年産 / 全国の生産量 8.7 t / 統計での作物名: もみじがさ(しどけ)

  1. 東京都2 t23.0%
  2. 岩手県1.6 t18.4%
  3. 宮城県1.4 t16.1%
  4. 秋田県1.1 t12.6%
  5. 山形県1.1 t12.6%
  6. 青森県0.6 t6.9%
  7. 福島県0.5 t5.7%
  8. 新潟県0.2 t2.3%
  9. 茨城県0.1 t1.1%
  10. 富山県0.1 t1.1%

出典: 特用林産物生産統計調査(林野庁)