葉菜類
水前寺菜
葉の裏が紫色になるキク科の多年草。種ができにくいので挿し木か株分けで殖やす。熊本では水前寺菜、石川では金時草、沖縄と鹿児島ではハンダマ、愛知では式部草と、土地ごとに名前が変わる。暑さに強く、葉物が少ない夏に7月下旬から11月まで40〜50回も摘める。ゆでるとぬめりが出る。
- 旬
- 夏・秋
- 育てやすさ
- やさしい
- プランター
- 向く
- 生育適温
- 20〜25℃
- 登録品種
- 1品種
Gynura bicolor ・ 原産 東南アジア ・ 出典: ウィキペディア日本語版
すいぜんじな / スイゼンジナ・金時草・キンジソウ・ハンダマ・式部草 ・ キク科
栽培カレンダー
タネまき — / 植え付け 5〜6月 / 収穫 7〜11月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期です | 6月は植え付けの時期です | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
水前寺菜の育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
水前寺菜栽培の前提
- 科・属
- キク科サンシチソウ属
- 生育適温
- 20〜25℃。高温にも低温にも比較的強い
- 殖やし方
- 種ができにくい。挿し木か株分けで殖やす
- 挿し木
- 5〜6月、茎が少し硬くなったころ
- 挿し穂
- 15〜20cm(4〜5節)。下葉を落として挿す
- 株間
- 35〜40cm。1条植え
- 肥料
- 1㎡あたり20g程度
- 収穫
- 7月下旬〜11月。1株から40〜50回摘める
- 摘む長さ
- 30〜35cm
- 越冬
- 霜よけをすれば根株のまま越せる
- 土
- 特に選ばない
品種の選び方
改良された品種は流通しておらず、各地で受け継がれた在来の株が使われています。種ができにくいので、種袋ではなく苗か穂木を手に入れることになります。呼び名は土地ごとに変わり、熊本では水前寺菜、石川では金時草、沖縄と鹿児島ではハンダマ、愛知では式部草。名前が違うだけで同じ植物にあたるので、どれか1つ手に入れば足ります。
育て方の手順
挿し木で苗を作る5〜6月、茎が少し硬くなったころ
茎を15〜20cm(4〜5節)に切り、下の葉を落としてポットや箱に挿します。培養土を使い、乾かさないように日陰に置きます。根が出たら植えつけます。種はほとんどできないので、殖やす手段はこれと株分けになります。
- 挿し穂の長さ
- 15〜20cm(4〜5節)
- 置き場所
- 乾かさないよう日陰
プランターの場合 — 鉢に直接挿してもかまいません。深さ20cm以上の鉢に1〜2本。
土づくりと植えつけ根が出たら
土質はほとんど選びません。1㎡あたり20g程度の肥料を入れて耕し、株間35〜40cmで1条に植えます。深植えにならないよう、ポットから抜いた状態のまま平らに植えます。
- 株間
- 35〜40cm
- 元肥
- 1㎡あたり20g程度
摘み取りと追肥7月下旬〜11月
若い葉と柔らかい茎の先を、長さ30〜35cmで摘み取ります。摘むほど葉のつけ根から新しい芽が出るので、1株から40〜50回も穫れます。摘み取りが遅れて茂りすぎたら、適当に切り戻すとまた新芽が出ます。摘むたびに株が消耗するので、有機化成か有機配合を1㎡あたり20g程度ずつ足していきます。
- 摘む長さ
- 30〜35cm
- 収穫回数
- 1株から40〜50回
- 追肥
- 1㎡あたり20g程度
プランターの場合 — 鉢でも摘み取りは同じ。摘むほど枝が増えるので、株が広がったら間引くように穫る。
夏越しと切り戻し真夏
暑さに強いので、葉物が穫れなくなる真夏がむしろ本番になります。茂りすぎて株元の風通しが悪くなったら切り戻します。切った茎はそのまま挿し木にできるので、株を増やす機会にもなります。
冬越し霜が降りるころ
多年草なので、霜よけをすれば根株のまま冬を越せます。地上部は枯れますが、春にまた芽が出ます。寒い地域では鉢に上げて室内に取り込むか、毎年挿し木で更新します。
- 冬越し
- 霜よけをすれば根株で越せる
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 種袋が見つからない | 種がほとんどできない植物にあたる | 苗か穂木を手に入れる。1株あれば挿し木で殖やせる |
| 葉が硬くて食べにくい | 摘むのが遅れて茂りすぎた | 長さ30〜35cmで摘み続ける。遅れたら切り戻して新芽を出させる |
| だんだん穫れる量が減る | 40〜50回も摘むので株が消耗する | 摘むたびに1㎡あたり20g程度を追肥する |
| ゆでたら紫色が消えた | 葉裏の色素が湯に溶け出す | ゆで汁が紫になるのは正常。色を残したいなら加熱を短くする |
| 冬に地上部が枯れて失敗と思う | 多年草なので地上部だけが枯れる | 霜よけをして根株を残す。春にまた芽が出る |
| 別の名前で売られていて同じものと気づかない | 土地ごとに呼び名が変わる | 水前寺菜・金時草・ハンダマ・式部草はすべて同じ植物にあたる |
主な病気と害虫
水前寺菜の育て方の出典
ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。
- スイゼンジナの作り方(家庭菜園向け)みんなの農業広場 農作業便利帖
- 金時草 〜色鮮やかな加賀の誇り〜農林水産省 北陸農政局
栄養成分
可食部100gあたり / 野菜類/すいぜんじな/葉/生
- エネルギー
- 16kcal
- たんぱく質
- -g
- 脂質
- -g
- 炭水化物
- -g
- 食物繊維総量
- 4.0g
- カリウム
- 530mg
- カルシウム
- 140mg
- 鉄
- 0.5mg
- ビタミンK
- 270µg
- 葉酸
- 66µg
- ビタミンC
- 17mg
- 食塩相当量
- 0g
「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06387)