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葉菜類

ワラビ

日当たりのよい原野に群生するシダで、こぶし状に巻いた若芽を穫る。栽培では根茎を掘って植える。地上部が枯れて養分が根茎に移った秋に掘り、その場ですぐ植えるのが要点にあたる。日平均気温が10〜13℃になると萌芽し、積算気温240℃前後で穫りはじめる。若芽には発がん性物質が含まれるので、必ずアク抜きをしてから食べる。重曹を加えた湯にくぐらせ、落とし蓋をして一晩置く。

旬
春
育てやすさ
ふつう
プランター
広さが要る
登録品種
1品種

Pteridium aquilinum ・ 原産 世界各地 ・ 出典: ウィキペディア日本語版

わらび / 蕨・ワラビナ・サワラビ ・ コバノイシカグマ科

栽培カレンダー

タネまき — / 植え付け 11月 / 収穫 4〜6月

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
植え付け
1月は植え付けの時期ではありません
2月は植え付けの時期ではありません
3月は植え付けの時期ではありません
4月は植え付けの時期ではありません
5月は植え付けの時期ではありません
6月は植え付けの時期ではありません
7月は植え付けの時期ではありません
8月は植え付けの時期ではありません
9月は植え付けの時期ではありません
10月は植え付けの時期ではありません
11月は植え付けの時期です
12月は植え付けの時期ではありません
収穫
1月は収穫の時期ではありません
2月は収穫の時期ではありません
3月は収穫の時期ではありません
4月は収穫の時期です
5月は収穫の時期です
6月は収穫の時期です
7月は収穫の時期ではありません
8月は収穫の時期ではありません
9月は収穫の時期ではありません
10月は収穫の時期ではありません
11月は収穫の時期ではありません
12月は収穫の時期ではありません

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

ワラビの育て方

土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。

ワラビ栽培の前提

科
コバノイシカグマ科。多年生のシダ植物にあたる
系統
アオワラビ系、ムラサキワラビ系、その中間系。品種のような明確な基準は無い
適地
日当たりがよく、水はけのよい肥沃な酸性土(pH5.0〜5.5)
殖やし方
根茎。長さ20〜25cmの中に新芽が4〜5つ以上あるものを使う
根茎を掘る時期
地上部が枯れて養分が根茎へ移ったあと(北東北で11月上〜中旬)
植える量
10アールあたり根茎200kg
植える深さ
15cm。植付幅15cm
うね幅
基本は100cm。1年目だけ機械除草をしたいなら300cm
萌芽
日平均気温10〜13℃で始まる
収穫の目安
萌芽から積算気温240℃前後
萌芽の時期
九州は3月下旬、関東・中部は4月中旬、東北は5月上旬
収穫
4〜6月。萌芽の2〜3週間後から穫りはじめる
食べる前に
必ずアク抜きをする。若芽に発がん性物質が含まれる

品種の選び方

系統はアオワラビ系、ムラサキワラビ系、その中間系に分かれますが、他の作物の品種のような明確な基準はありません。自生地から根茎を掘り取って植えるのが基本になります。使う根茎は長さ20〜25cmの中に新芽が4〜5つ以上あるものを選びます。新芽の数がそれより少ないと、翌春に出てくる芽が極端に減ります。

育て方の手順

  1. 畑を用意する植え付けの前

    日当たりがよく、水はけのよい肥沃な酸性土(pH5.0〜5.5)が向きます。転作田を使うなら、堆肥などの有機物を入れ、明渠を切って排水を確保します。できれば耕盤を破砕しておきます。ワラビはアスパラガスなど他の野菜と同じくらい肥料を吸うと考えられており、根茎の分枝と伸長を早めるにはそれに見合う施肥が要ります。

    土のpH
    5.0〜5.5
  2. 根茎を掘る北東北で11月上〜中旬

    地上部が枯れ、デンプンなどの養分が根茎に移ってから掘り取ります。この時点で根茎にはすでに翌年の新芽ができています。長さ20〜25cmの中に新芽が4〜5つ以上あるものを使います。根茎は乾燥に極めて弱いので、掘ったらすぐ植えます。

    根茎の長さ
    20〜25cm
    必要な新芽の数
    4〜5つ以上
  3. 植え付ける根茎を掘った直後

    うね幅は基本100cmです。10アールあたり根茎200kgを、深さ15cm・植付幅15cmで植えます。1年目だけ通路を管理機で除草したいなら、うね幅を300cmにする手もあります。2年目以降は地上部が茂って機械が入れません。

    10アールあたり
    根茎200kg
    植える深さ
    15cm
    うね幅
    100cm(1年目だけ機械除草するなら300cm)
  4. 2年目以降の管理萌芽の前

    2年目からは、施肥と萌芽の前に前年の茎葉の残りを焼き払い、地温が上がるようにします。早く成園にするには、根茎の分枝と伸長に見合う量の肥料が要ります。

  5. 収穫4〜6月

    日平均気温が10〜13℃になると萌芽し、積算気温240℃前後で穫りはじめます。萌芽の時期は地域で違い、九州、関東・中部、東北の順に遅くなります。収穫はそこからさらに2〜3週間後になります。茎が緑色で太く短く、首が上を向く前のものがやわらかく穫りごろです。

    萌芽する気温
    日平均10〜13℃
    収穫までの積算気温
    240℃前後
  6. アク抜き穫ったらすぐ

    沸騰した湯にワラビを入れて重曹を加え、火にかけてすぐ下ろします。落とし蓋をして一晩置き、きれいな水ですすげば下ごしらえは終わりです。アク抜きをしたものは水に浸けて冷蔵し、毎日水を替えれば1週間ほどもちます。

    置く時間
    一晩

よくある失敗と防ぎ方

起きること原因防ぎ方
アク抜きをせずに食べる若芽に発がん性物質が含まれることが明らかになっている必ずアク抜きをしてから調理する。重曹を加えた湯にくぐらせ、落とし蓋をして一晩置く
翌春の芽が極端に少ない植えた根茎の新芽が足りない長さ20〜25cmの中に新芽が4〜5つ以上ある根茎を使う
植えた根茎が活着しない根茎が乾いた根茎は乾燥に極めて弱い。掘り取ったらすぐ植える
転作田で育ちが悪い水はけが悪い。耕盤がある堆肥などの有機物を入れ、明渠で排水する。できれば耕盤を破砕する
2年目から通路の草が取れない地上部が茂って機械が入らない1年目のうちに手を打つ。機械除草をしたいならうね幅を300cmにしておく

主な病気と害虫

ワラビの育て方の出典

ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。

栄養成分

可食部100gあたり / 野菜類/わらび/生わらび/生

エネルギー
19kcal
たんぱく質
1.8g
脂質
-g
炭水化物
-g
食物繊維総量
3.6g
カリウム
370mg
カルシウム
12mg
鉄
0.7mg
ビタミンK
17µg
葉酸
130µg
ビタミンC
11mg
食塩相当量
0g

「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06324)

主な産地

2024年産 / 全国の生産量 596 t / 統計での作物名: わらび

  1. 山形県282.7 t47.4%
  2. 青森県39.4 t6.6%
  3. 新潟県37 t6.2%
  4. 福島県29.8 t5.0%
  5. 岩手県25.3 t4.2%
  6. 高知県20.4 t3.4%
  7. 長野県15.8 t2.7%
  8. 鹿児島県13.8 t2.3%
  9. 秋田県13.1 t2.2%
  10. 愛媛県12.6 t2.1%

出典: 特用林産物生産統計調査(林野庁)