根菜類
ニンニク
秋に鱗片を植えて越冬させ、翌初夏に穫る。寒地系と暖地系があり、地域に合った系統を選ばないと球が太らない。
- 夏
- 旬
- やさしい
- 育てやすさ
- 向く
- プランター
- 8〜20℃
- 生育適温
- 3品種
- 登録品種
にんにく / 大蒜 ・ ヒガンバナ科
栽培カレンダー
タネまき 9〜11月 / 植え付け — / 収穫 6月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期ではありません | 4月はタネまきの時期ではありません | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期です | 10月はタネまきの時期です | 11月はタネまきの時期です | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
ニンニクの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
ニンニク栽培の前提
- 萌芽適地温
- 20〜23℃。この頃に植える
- 生育適温
- 15〜20℃。25℃を超えると生育が止まり休眠に入る
- 球が太り始める条件
- 冬の低温に当たったあと、日が長くなり気温10℃以上になってから
- 植え付け時期
- 9〜10月。寒冷地は9月下旬〜10月上旬、暖地は10月中旬以降
- 株間・条間
- 株間10〜15cm、条間25cm
- 覆土
- 4〜7cm。深すぎると芽が遅れ、浅すぎると寒害を受ける
- 水
- 乾燥に弱く球が太らない。ただし過湿にも弱い
- 収穫の合図
- 葉が30〜50%黄変し、球の底が平らになった頃
- 連作
- 避ける
品種の選び方
ニンニクの品種選びは、味の好みより先に「住んでいる地域に合うかどうか」で決まります。寒地系と暖地系があり、合わない品種を植えると育ちません。寒地系は球ができるまでに強い低温を必要とするため、暖地で作ると低温が足りず球が太らないうえ、冬の暖かさで病気も出やすくなります。福地ホワイト六片やニューホワイト六片が寒地系の代表で、北海道・東北・北関東向きです。暖地系は休眠が浅く早生で、壱州早生、嘉定、平戸などがあります。関東は中間地にあたり、どちらの系統も作られています。りん片が10個以上つく大球になる品種や、香りが穏やかで食べやすい品種もあります。種球は直径5〜7cm、50g前後のそろったものを選び、小さすぎるりん片は使わないでください。
育て方の手順
土づくり植え付けの2週間以上前
堆肥、苦土石灰、化成肥料を入れてよく耕します。ニンニクは根が浅く乾燥に弱い一方で、過湿にも弱いという扱いにくい性質です。日当たりと水はけのよい場所を選び、水はけが不安なら高畝にしてください。連作は避けます。
- 堆肥
- 1㎡あたり約2.5kg
- 苦土石灰
- 1㎡あたり約100g
- 化成肥料
- 1㎡あたり約80g
マルチを張る
黒マルチを張ります。雑草を抑え、土の水分を保ち、冬の凍害も防げます。15cm間隔で穴の開いたものが便利です。地域によっては、マルチの種類で収穫時期の読み方が変わるほど効きます。
植え付け地温20℃前後を目安に。9〜10月
球を1片ずつにはがし、薄皮は付けたまま、とがったほうを上にして植えます。株間10〜15cm、条間25cm、覆土は4〜7cmです。根が出る側を下にして、逆さや横向きにならないよう気をつけてください。深さの加減が難しいところで、深すぎると芽の出が遅れ、浅すぎると寒さで生育が不安定になります。植えたらしっかり水をやります。植え付け時期にも幅があります。暑さが残るうちに植えるとウイルス性の病気にかかりやすく、逆に遅れて寒くなりすぎると根の張りが足りず、春に球が太りません。
- 株間
- 10〜15cm
- 条間
- 25cm
- 覆土
- 4〜7cm
- 植える向き
- とがったほうを上、発根部を下
プランターの場合 — 幅65cm・深さ25cm以上のプランターで作れます。畑よりやや小ぶりになります。株間12〜15cm、覆土4〜5cmで植えます。乾燥には比較的強いので、土が乾いてから水をやり、湿った状態を続けないでください。
芽かき芽が2本出てきたら早めに
大きめの種球は中で分球していることがあり、芽が2本出ます。放っておくと球の形がいびつになるので、早めに1本にします。残す株を一緒に引き抜かないよう気をつけてください。はさみで地上部を切るだけでは再び芽が出るので、根元から丁寧にかき取ります。ただし残す株を傷めそうなときは、無理に取らなくても構いません。形が悪くなるだけです。
追肥12月と2月下旬〜3月下旬の計2回
冬のあいだに根を張らせ、春の肥大に備えます。マルチの上から粒状の肥料をばらまく方法で構いません。ニンニクは土の水分が足りないと球が太らないので、冬でも畑が乾いていたら水をやってください。特に球が太る春先はしっかり水を与えます。
- 化成肥料
- 1回あたり1㎡あたり30〜50g
とう摘み6月以降、トウ立ちが始まったら
花茎(とう)が伸びてきたら摘み取ります。残すと球の太りが落ちます。一斉には出てこないので、株の様子を見ながら数回に分けて摘んでください。出てきたばかりのとうを引き抜くと葉を傷めるので、ある程度伸びきってから引き抜くと簡単に取れます。摘んだとうは「にんにくの芽」として食べられます。
収穫葉が30〜50%黄変し、球の底が平らになった頃
葉が半分ほど黄色くなり、球の首がゆるんで、球の底とりん片の尻がほぼ水平になったら穫り時です。晴天が数日続いた日を選んでください。抜いたらすぐ葉茎を30cmほどで切り、根も丁寧に落として、畑でそのまま数日天日に当てて乾かします。
乾燥と貯蔵
収穫後の乾燥が貯蔵性を決めます。風通しのよい日陰につるして、3〜4週間かけて乾かします。生乾きのまま置くとカビや腐りが出ます。しっかり乾けば家庭でも長く保ちます。
- 乾燥期間
- 3〜4週間
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 球が太らない | 住んでいる地域に合わない品種を使った。寒地系を暖地で作ると低温が足りない。または冬から春に水が足りなかった | 地域に合った系統(寒地系・暖地系)を選ぶ。乾いていたら冬でも水をやる |
| 球の形がいびつになる | 種球が中で分球していて芽が2本出たまま育った | 芽が2本出たら早めに1本にする。根元から抜き取る |
| 春の太りが悪い | 植え付けが遅れて寒くなり、根の張りが足りなかった | 地温20℃前後を目安に、9〜10月のうちに植える |
| ウイルス性の病気が出る | 暑さが残るうちに植えた | 涼しくなってから植える。暖地なら10月中旬以降でよい |
| 芽の出が遅い・寒害を受ける | 覆土が深すぎた、または浅すぎた | 覆土は4〜7cm。種球の上に数cm土がある深さにする |
| 貯蔵中にカビる・腐る | 乾燥が足りなかった | 収穫後、風通しのよい日陰で3〜4週間かけて乾かす |
| とうが伸びて球が小さい | 花茎を残したまま育てた | 6月以降、とうが出たら数回に分けて摘み取る |
主な病気と害虫
- 病気さび病春に葉へオレンジ色の斑点が出る。窒素過多と多湿で増える
- 病気春腐病暖冬や多湿で出る。水はけを確保する
- 病気ウイルス病早植えで出やすい。健全な種球を使う
- 害虫アブラムシウイルス病を媒介する
- 害虫イモグサレセンチュウ種球から持ち込まれる。検査済みの種球を使う
このページの出典(複数の情報源を突き合わせています)
- ニンニク栽培の作業体系(みんなの農業広場)
- ニンニクの作り方(家庭菜園向け)(みんなの農業広場 農作業便利帖)
- ニンニク(野菜のビギナーズマニュアル)(トーホク)
- 初心者向け!ニンニクの栽培方法・育て方のコツ(サカタのタネ 園芸通信)