ニンニクの品種
嘉定種
暖地向きのニンニクで、1球が10片以上の小片に分かれる。関東以西で広く作られる。1片が小さいぶん皮むきに手間がかかるが、暖かい地域でもきちんと球がふくらむ。ホワイト六片が育たない地域での選択肢にあたる。
かていしゅ
ほかの品種と何が違うのか
暖地系。関東以西ならこちら。1球10片以上の小片に分かれる。
この品種が生まれた理由
ニンニクの品種選びは、味より先に「その地域で球がふくらむか」で決まる。寒地系のホワイト六片は寒さに当たらないと肥大しないので、暖地では嘉定種などの暖地系を使う。同じニンニクでも、育つ条件がまったく違う。
味と食感
香りは十分にあるが、1片が小さいので皮むきに手間がかかる。すりおろしや刻んで使う料理なら差が出にくい。
嘉定種を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどニンニクに共通する基本はニンニクのページを参照してください。
- 球を分けた片を、とがったほうを上にして植える。上下を逆にすると芽が出るまでに力を使う。
- 暖地系なので、関東以西でも球がふくらむ。
- とう(花茎)が伸びたら早めに摘む。放っておくと球に回るはずの養分が花に取られる。
- 収穫したら根と葉を切り、風通しのよい場所で吊るして乾かす。乾かさないと貯蔵中に腐る。
プランター・家庭菜園で育てる
- 深さ25cm以上のプランターで作れる。1球10片以上に分かれるので、株間15cmを確保する。
- 暖地系にあたる。関東以西なら鉢を屋外に置いたまま冬を越せる。
- 葉が黄色く倒れたら収穫にあたる。抜いたら風通しのよい日陰で乾かす。
収穫適期の見分け方
- 葉が3分の1ほど黄色く枯れたら掘る。全部枯れるまで待つと球がばらける。
- 1球10片以上に分かれる。掘って確かめる。
- 掘ったら風通しのよい日陰で乾かす。
保存と食べ方
乾かせば数か月もつ。風通しのよい冷暗所に吊るす。
よくある失敗
- 1片が小さいので皮むきに手間がかかる。丸ごと使う料理には向きにくい。
- 寒地でホワイト六片が作れるなら、そちらのほうが1片は大きい。
栽培カレンダー
ニンニクの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期ではありません | 4月はタネまきの時期ではありません | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期です | 10月はタネまきの時期です | 11月はタネまきの時期です | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
ニンニクのほかの品種
4品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめホワイト六片ほわいとろっぺん青森県1球が大きな6片に分かれる寒地系ニンニクの代表品種。青森県が主産地で、国内流通量の多くを占める。片数が少ないぶん1片が大きく、皮がむきやすい。貯蔵性が高く、乾かせば半年以上もつ。寒さに当たらないと球がふくらまないので、暖地では作りにくい。
- 島にんにくしまにんにく沖縄県沖縄の在来にんにく。球は小ぶりだが香りが濃い。球を穫るだけでなく、若いうちに葉ごと収穫する「葉にんにく」としても使われる。暖地系なので沖縄の気候でも球がふくらむ。
- 平戸にんにくひらどにんにく長崎県暖地系では珍しい大球種。1球100〜150gになり、鱗片は8〜10片と少ない。姿はホワイト六片に似るが、寒さに当たらなくても球がふくらむ。乾かす間に皮が赤紫を帯びてくることがあり、傷んでいるわけではない。関東以西で大きなニンニクを穫りたいときの選択肢にあたる。
- 壱州早生いっしゅうわせ長崎県長崎県の壱岐が発祥の暖地系早生種。外皮は白に近い淡褐色で、鱗片は12個前後と多い。早生なので他のニンニクより早く穫れる。1片が小さいぶん皮むきに手間はかかるが、暖かい地域で確実に球がふくらむ。