ニンニクの品種
壱州早生
- 長崎県
長崎県の壱岐が発祥の暖地系早生種。外皮は白に近い淡褐色で、鱗片は12個前後と多い。早生なので他のニンニクより早く穫れる。1片が小さいぶん皮むきに手間はかかるが、暖かい地域で確実に球がふくらむ。
いっしゅうわせ
ほかの品種と何が違うのか
暖地系の早生。鱗片12個前後で、他のニンニクより先に穫りどきが来る。
この品種の要点
- 熟期
- 早生
- 産地
- 長崎県
この品種が生まれた理由
ニンニクの品種選びは寒地系か暖地系かで決まるが、暖地系の中にも早晩の差がある。壱州早生は壱岐で作られてきた早生系で、収穫が早い。梅雨に入る前に掘り上げられるかどうかは、乾かす作業の成否に直結する。早生であることが暖地では実利になる。
味と食感
香りは十分にあり、1片が小さいので刻んで使う料理に向く。すりおろしやオイル漬けなら、片の小ささが欠点にならない。
壱州早生を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどニンニクに共通する基本はニンニクのページを参照してください。
- 早生にあたる。他のニンニクより早く葉が枯れるので、見て回る回数を増やす。
- 鱗片が12個前後と多い。植える片は形の整ったものを選び、極端に小さい片は外す。
- 壱岐の在来にあたり、暖地の気候で球がふくらむ。寒冷地には向かない。
プランター・家庭菜園で育てる
- 深さ25cm以上のプランターで作れる。鱗片が多く1片が小さいので、株間は12cmほどでよい。
- 早生にあたるため、他のニンニクより1〜2週間早く空く。ベランダの回転を早くしたいときに向く。
- 梅雨入り前に掘り上げると乾かしやすい。雨に当てない場所を先に用意しておく。
収穫適期の見分け方
- 葉が3分の1ほど黄色くなったら掘る。早生なので、他の品種より早く合図が来る。
- 鱗片は12個前後に割れる。抜いて数を確かめると穫りどきが分かる。
- 梅雨に入る前に掘り上げる。雨に当てると乾かす前に傷む。
保存と食べ方
乾かせば数か月もつ。1片が小さいので、使う分だけ割って皮をむく。
よくある失敗
- 1片が小さいので、丸ごと使う料理には向きにくい。刻む・すりおろす使い方が中心になる。
- 早生なので、他の品種と同じ時期に掘ろうとすると掘り遅れて球がばらける。
栽培カレンダー
ニンニクの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期ではありません | 4月はタネまきの時期ではありません | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期です | 10月はタネまきの時期です | 11月はタネまきの時期です | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
ニンニクのほかの品種
4品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめホワイト六片ほわいとろっぺん青森県1球が大きな6片に分かれる寒地系ニンニクの代表品種。青森県が主産地で、国内流通量の多くを占める。片数が少ないぶん1片が大きく、皮がむきやすい。貯蔵性が高く、乾かせば半年以上もつ。寒さに当たらないと球がふくらまないので、暖地では作りにくい。
- 嘉定種かていしゅ暖地向きのニンニクで、1球が10片以上の小片に分かれる。関東以西で広く作られる。1片が小さいぶん皮むきに手間がかかるが、暖かい地域でもきちんと球がふくらむ。ホワイト六片が育たない地域での選択肢にあたる。
- 島にんにくしまにんにく沖縄県沖縄の在来にんにく。球は小ぶりだが香りが濃い。球を穫るだけでなく、若いうちに葉ごと収穫する「葉にんにく」としても使われる。暖地系なので沖縄の気候でも球がふくらむ。
- 平戸にんにくひらどにんにく長崎県暖地系では珍しい大球種。1球100〜150gになり、鱗片は8〜10片と少ない。姿はホワイト六片に似るが、寒さに当たらなくても球がふくらむ。乾かす間に皮が赤紫を帯びてくることがあり、傷んでいるわけではない。関東以西で大きなニンニクを穫りたいときの選択肢にあたる。