ニンニクの品種
平戸にんにく
- 長崎県
暖地系では珍しい大球種。1球100〜150gになり、鱗片は8〜10片と少ない。姿はホワイト六片に似るが、寒さに当たらなくても球がふくらむ。乾かす間に皮が赤紫を帯びてくることがあり、傷んでいるわけではない。関東以西で大きなニンニクを穫りたいときの選択肢にあたる。
ひらどにんにく
ほかの品種と何が違うのか
暖地系なのに1球100〜150g。鱗片8〜10片で、暖かい地域でも大玉が穫れる。
この品種の要点
- 産地
- 長崎県
この品種が生まれた理由
暖地系のニンニクは鱗片が多く、1片が小さくなるのが普通にあたる。嘉定種は10片以上に分かれる。平戸にんにくは暖地系でありながら8〜10片に収まり、1球100〜150gまで太る。「暖かい地域では大玉のニンニクは穫れない」という前提を外した品種になる。
味と食感
加熱するとねっとりした食感が出る。生では香りが強く、火を通すと甘みに変わる。丸ごとホイル焼きにすると持ち味が分かりやすい。
平戸にんにくを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどニンニクに共通する基本はニンニクのページを参照してください。
- 暖地系にあたる。寒さに当てなくても球がふくらむので、関東以西でそのまま作れる。
- 1球100〜150gと大きくなるので、株間は15cm以上あける。詰めると球が小さくまとまる。
- 植える片は外側の大きいものを選ぶ。小さい片からは小さい球しかできない。
プランター・家庭菜園で育てる
- 深さ25cm以上のプランターで作れる。大球になるので、幅60cmの容器に3株までにする。
- 9〜10月に植えて翌年6月に穫る。9か月ほど場所を使うので、置き場所を決めてから植える。
- 寒さに当てる必要がないので、冬も鉢を軒下に置いたままでよい。
収穫適期の見分け方
- 葉の3分の1から半分が黄色くなったら掘る。大球種なので、早すぎると太りきらない。
- 掘る前に1株抜いて鱗片の分かれ具合を見る。8〜10片に割れていれば穫りどきにあたる。
- 掘ったら日陰で乾かす。直射日光に当てると皮が傷む。
保存と食べ方
乾かせば数か月もつ。乾かす間に皮が赤紫を帯びることがあるが、品質とは関係ない。
よくある失敗
- 皮が赤紫を帯びるのは乾く過程で起きる。腐りと見分けるには、球を握って柔らかくないかを確かめる。
- 寒地では持ち味が出ない。青森など寒い地域ではホワイト六片のほうが向く。
栽培カレンダー
ニンニクの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期ではありません | 4月はタネまきの時期ではありません | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期です | 10月はタネまきの時期です | 11月はタネまきの時期です | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
ニンニクのほかの品種
4品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめホワイト六片ほわいとろっぺん青森県1球が大きな6片に分かれる寒地系ニンニクの代表品種。青森県が主産地で、国内流通量の多くを占める。片数が少ないぶん1片が大きく、皮がむきやすい。貯蔵性が高く、乾かせば半年以上もつ。寒さに当たらないと球がふくらまないので、暖地では作りにくい。
- 嘉定種かていしゅ暖地向きのニンニクで、1球が10片以上の小片に分かれる。関東以西で広く作られる。1片が小さいぶん皮むきに手間がかかるが、暖かい地域でもきちんと球がふくらむ。ホワイト六片が育たない地域での選択肢にあたる。
- 島にんにくしまにんにく沖縄県沖縄の在来にんにく。球は小ぶりだが香りが濃い。球を穫るだけでなく、若いうちに葉ごと収穫する「葉にんにく」としても使われる。暖地系なので沖縄の気候でも球がふくらむ。
- 壱州早生いっしゅうわせ長崎県長崎県の壱岐が発祥の暖地系早生種。外皮は白に近い淡褐色で、鱗片は12個前後と多い。早生なので他のニンニクより早く穫れる。1片が小さいぶん皮むきに手間はかかるが、暖かい地域で確実に球がふくらむ。