メインコンテンツへスキップ

葉菜類

タケノコ

種もまかず苗も植えない。竹林を手入れして地下茎から出る芽を掘る。作業は1年じゅう続き、親竹の更新は10〜12月、土入れも10〜12月、施肥は3回に分ける。地上に出てしまうと黒褐色になって品質が落ちるので、先端が地表すれすれのうちに掘る。3〜4年目の地下茎がいちばんよく出し、表年と裏年がおおむね隔年で来る。

旬
春
育てやすさ
むずかしい
プランター
広さが要る
登録品種
3品種

Phyllostachys spp. ・ 出典: ウィキペディア日本語版

たけのこ / 筍・竹の子・孟宗竹・モウソウチク ・ イネ科

栽培カレンダー

タネまき — / 植え付け — / 収穫 3〜6月

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
収穫
1月は収穫の時期ではありません
2月は収穫の時期ではありません
3月は収穫の時期です
4月は収穫の時期です
5月は収穫の時期です
6月は収穫の時期です
7月は収穫の時期ではありません
8月は収穫の時期ではありません
9月は収穫の時期ではありません
10月は収穫の時期ではありません
11月は収穫の時期ではありません
12月は収穫の時期ではありません

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

タケノコの育て方

土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。

タケノコ栽培の前提

科
イネ科
殖やし方
種も苗も使わない。地下茎でつながった竹林を手入れする
親竹の本数
10アールあたり150〜250本。200本前後が目安
親竹の間隔
150本で2.6m、200本で2.2m
親竹の年齢
4〜6年生を立てる。7〜8年生で衰える
親竹の伐採
10〜12月。この時期なら竹材にも使える
土入れ
10〜12月。ワラか草を敷き、その上に土を置く
施肥
年3回に分ける。1〜2月に40%、4〜5月に30%、8〜9月に30%
収穫
モウソウチクは3〜4月、ハチクは4〜5月、チシマザサは5〜6月
掘り取りの合図
先端が地表すれすれに出たとき
表年・裏年
豊作と凶作がおおむね隔年で来る

品種の選び方

竹の種類で穫れる時期も味も変わります。生でも缶詰でもいちばん多く出回るのがモウソウチクで、3〜4月に穫れます。ハチクはえぐみが少なく甘みがあり歯ざわりもよく、4〜5月。寒い地域の山野に広く生えるチシマザサ(ネマガリダケ)は小ぶりで、5〜6月になります。タケノコの大きさは親竹の太さにおおむね比例し、1kg程度のものがいちばん多く出るのは胸高直径8〜10cmの親竹にあたります。

育て方の手順

  1. 親竹を立てる収穫期のうちに残す竹を決める

    穫らずに残したタケノコが翌年からの親竹になります。枝下が高く、上のほうに枝葉を多く付けたものがよい親竹です。太すぎても細すぎてもよくありません。10アールあたり150〜250本、200本前後を目安にします。多すぎるとタケノコの数が減り、少なすぎると数は増えても小さくなります。

    本数
    10アールあたり150〜250本
    間隔
    150本で2.6m、200本で2.2m
    よい親竹の太さ
    胸高直径8〜10cm
  2. 親竹の更新10〜12月

    7〜8年生になると葉が減り、細い根が欠けて養分を吸えなくなります。4〜6年生までの親竹を必要な本数だけ立て、毎年古い竹を伐って新しい竹に入れ替えます。親竹250本の竹林なら、新しい親竹を50本立てて5〜6年生を伐る計算になります。10〜12月に伐れば竹材としても使えます。

    残す年齢
    4〜6年生
    毎年の更新
    250本の竹林なら50本
    伐採の適期
    10〜12月
  3. 土入れ10〜12月

    手入れを続けると地下茎が地表へ上がってきます。ワラか草を敷き、その上に土を置いて地下茎を深いところに戻します。有機質の補充と土の改良を兼ねる作業にあたります。急な斜面では土が流れるので、代わりに有機質肥料を多めに施します。

  4. 施肥年3回。1〜2月、4〜5月、8〜9月

    無施肥でも10アールあたり250kgほどは穫れますが、施肥で発生量ははっきり増えます。一度に大量にやると根を傷めるので3回に分けます。ケイ酸は親竹の形をよくしタケノコを増やすので必ず施しますが、化成肥料と同時には施しません。

    1〜2月
    年間量の40%。早く出させ、量を増やす
    4〜5月
    30%。樹勢の回復と地下茎の伸長
    8〜9月
    30%。芽をつくらせる
    ケイ酸
    3月と9月に半分ずつ
    収穫1トンあたりの施肥
    10アールあたり窒素20.3・リン酸9・カリ12.8・ケイ酸15.8kg
  5. 早出しの被覆12月ごろ

    タケノコは地温が13℃くらいまで上がると出はじめます。12月に竹林一面へビニールを敷くと地表下20cmの地温が約1℃上がり、3〜4月では7〜10日早く出ます。親竹が不規則に立っていると手間がかかり、北向きの斜面では効きが弱くなります。

    発生の地温
    13℃くらい
    被覆の効果
    地温が約1℃上がり、7〜10日早まる
  6. 掘り取り先端が地表すれすれに出たとき

    地表に出てしまったものは黒褐色になり、味も値段も落ちます。地面をよく見て早く見つけます。先端が曲がっている側に地下茎との接合部があるので、そこへ鍬を深く入れて切り、こじ開けるように起こします。このとき地下茎そのものを切らないようにします。掘ったタケノコは日に当てず、早く選別します。

    掘る限界
    先端が地表すれすれまで
    鍬を入れる場所
    先端が曲がっている側の接合部

よくある失敗と防ぎ方

起きること原因防ぎ方
掘ったタケノコが黒っぽく、えぐい地表に出てから掘った先端が地表すれすれのうちに掘る。地面をこまめに見回る
翌年から出が悪くなる掘るときに地下茎を切った先端が曲がっている側の接合部に鍬を入れ、地下茎は切らない
数は出るが小さい親竹が少なすぎる10アールあたり200本前後にする。多すぎると今度は数が減る
年々出が落ちる古い親竹を残している。7〜8年生は養分を吸えない4〜6年生までを立て、毎年10〜12月に古い竹を伐って入れ替える
隔年で不作になる表年と裏年がおおむね隔年で来る性質にあたる3〜4年目の地下茎がいちばんよく出す。地下茎を若く保つ手入れを続ける
夏の終わりから葉がすかし状に食われるタケアツバの幼虫親竹を減らして風を通す。水はけをよくし、ケイ酸苦土石灰を施す

主な病気と害虫

  • 害虫タケアツバ年4〜5回発生し、夏の終わりから秋に被害が大きい。幼虫は葉肉だけかじってすかし状の食いあとを残し、育つと葉の縁から食う

タケノコの育て方の出典

ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。

主な産地

2024年産 / 全国の生産量 20,864.7 t / 統計での作物名: たけのこ

  1. 福岡県6,163.2 t29.5%
  2. 鹿児島県4,908.4 t23.5%
  3. 京都府2,046.8 t9.8%
  4. 熊本県1,990.8 t9.5%
  5. 香川県916.1 t4.4%
  6. 三重県522.3 t2.5%
  7. 静岡県519.7 t2.5%
  8. 高知県432.9 t2.1%
  9. 宮崎県416 t2.0%
  10. 石川県355.5 t1.7%

出典: 特用林産物生産統計調査(林野庁)