果菜類
カボチャ
西洋種・日本種・ペポ種がある。果梗がコルク化して乾いたら収穫適期。追熟させると甘みが乗る。
- 夏・秋
- 旬
- やさしい
- 育てやすさ
- 広さが要る
- プランター
- 18〜28℃
- 生育適温
- 17品種
- 登録品種
Cucurbita ・ 原産 南北アメリカ
かぼちゃ / 南瓜 ・ ウリ科
栽培カレンダー
タネまき 3〜6月 / 植え付け 4〜6月 / 収穫 7〜9月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期です | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期です | 6月はタネまきの時期です | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期です | 6月は植え付けの時期です | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
地域別の作型
上のカレンダーは一般地を想定した目安です。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。
寒冷地東北・北海道・高冷地
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
一般地関東〜近畿の平野部
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
暖地九州・四国・南関東の平野部
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: 栽培暦(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
カボチャの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
カボチャ栽培の前提
- 好む気候
- 西洋種は冷涼で乾燥、日本種は高温多湿に耐える
- 土
- 選ばない。日当たりさえよければ旺盛に育つ
- 肥料
- 吸肥力が強い。窒素が多いとつるぼけする
- 株間
- 約1m
- 発芽までの日数
- 3〜5日(25〜30℃を保った場合)
- 育苗日数
- 30日前後
- 定植適期の苗
- 本葉3.5〜5枚。3.5枚を大きく超えると根が回って老化苗になる
- 定植できる気温
- 最低気温8〜10℃、最低地温12℃以上になってから
- 収穫までの日数
- 西洋種は開花後40〜45日、日本種は25〜30日
品種の選び方
カボチャは日本種・西洋種・ペポ種の3つに分かれます。日本種は古くから作られてきたため地方品種が多く残っており、果肉は粘り気があります。西洋種は粉質で、果皮は黒緑色のほか白皮や赤皮があります。未熟果をサラダや漬物に使う品種も出ています。ペポ種には若どり用のツルなしカボチャ(ズッキーニ)や、見た目が色とりどりのものがあります。性質も分かれ、西洋種は冷涼で乾燥した気候を好み、日本種は高温多湿に耐え、ペポ種は暑さに強いという違いがあります。
育て方の手順
土づくり定植・直まきの2週間以上前
苦土石灰をまいて深く耕します。カボチャは根が広く張り、吸肥力が強い野菜です。窒素が多く残っている畑では、つるばかり茂って実がつかないつるぼけになるので注意してください。
- 苦土石灰
- 1㎡あたり100〜150g
植え穴と床を作る定植・直まきの1週間前
直径30〜40cm、深さ30cmほどの穴を掘って底に堆肥を入れます。掘り上げた土に化成肥料と過リン酸石灰を混ぜて穴に戻し、周りの土をかき寄せて高さ10cmほどの床を作ります。株間は1mほど取ってください。ポリマルチを張る場合、でこぼこがあると水がたまるので平らに仕上げます。
- 穴の大きさ
- 直径30〜40cm・深さ約30cm
- 堆肥
- 1穴あたり約1kg
- 化成肥料(N-P-K = 8-8-8)
- 1穴あたり約50g
- 過リン酸石灰
- 1穴あたり約20g
- 床の大きさ
- 60cm四方・高さ10cm
- 元肥を成分量で見る場合
- 10㎡あたりチッソ100〜150g・リン酸150〜200g・カリ100〜150g
種まき
ポット(9〜12cm)でも直まきでも、直径4〜5cm・深さ1cmほどの穴に4〜5粒をまき、土をかけて軽く押さえ、水をやります。直まきならホットキャップをかぶせ、ポットでも25〜30℃前後を保ってください。3〜5日で発芽します。
- まき穴
- 直径4〜5cm・深さ約1cm
- 1か所あたりの粒数
- 4〜5粒
- 保温
- 25〜30℃前後
間引き
子葉が開いた頃から本葉1〜2枚で2本にし、本葉2〜3枚で1本立ちにします。
定植最低気温8〜10℃、最低地温12℃以上になってから
根付きをよくするため、晴れた日の午前中に植えます。深植えにならないよう気をつけてください。植えたらホットキャップをかぶせ、つるが伸びてきたら外します。本葉が3.5枚を大きく超えた苗は、ポットの中で根が回って老化しており、植えたあとの伸びがよくありません。畑の準備が遅れないようにしてください。
整枝
家庭菜園では、親づるを本葉4〜5枚で摘芯して子づる2〜3本を伸ばすやり方が扱いやすいです。子づるは3本までが有利で、4本以上にすると同じ時期に実が着きにくくなります。親づる1本仕立てにする方法もあります。実がつく前は他の子づる・孫づるをかき取り、実が着いたあとの側枝は基本的に伸ばすままにします。ただし勢いが強くて茂りすぎそうなら、本葉より上に出てくる側枝の先を止めてください。つるの整理は早めに行うのが要点です。ペポ種のツルなし種(ズッキーニ)は整枝が要りません。
人工授粉雌花が咲いた日の早朝
雄花の花粉を雌しべにつけます。着果を確実にするための作業で、天候が悪く虫の動きが鈍い時期ほど効きます。
追肥実が確実に着いて、にぎりこぶし大になった頃
つるの先のあたりに化成肥料をまきます。根が広く張っているので、株元に寄せて施す必要はありません。茎葉の育ちが小さいときは、それより早く、開花直前か開花期に施します。
- 化成肥料
- 1株あたり20〜30g(株元から40cm離して)
- 成分量で見る場合
- 10㎡あたりチッソ成分で30〜40g
玉直し収穫の10日前
地面に接していた面は日が当たらず色が抜けています。収穫の10日ほど前に実を回して、その面を上に向けておくと、全体の色がそろいます。
収穫
西洋種は開花から40〜45日ほど経ち、果梗(実とつるをつなぐ軸)のコルク化が実の際まで進んだら穫ります。縦にひび割れが始まったばかりの段階はまだ早く、そこからさらに進んで実の付近まで及んだ状態が適期です。日本種は開花から25〜30日で品種特有の色になり、果皮がやや褐色を帯びて白い粉をふいたようになった頃です。ズッキーニは開花から4〜7日、長さ20cm・太さ3〜4cmで穫ります。
- 西洋種
- 開花後40〜45日。果梗のコルク化が実の際まで及んだ頃
- 日本種
- 開花後25〜30日。果皮が褐色を帯びて白い粉をふく
- ズッキーニ
- 開花後4〜7日。長さ20cm・太さ3〜4cm
キュアリングと追熟収穫後7〜10日
風通しのよい日陰に7〜10日置きます。果梗の切り口を乾かしてカビの侵入を防ぎ、腐るのを止めるための作業です。カボチャは穫ったばかりだとデンプンが多くて甘くありません。置いておくうちにデンプンが糖に変わって甘くなります。ただし置き場所の温度が高いとデンプンが早く減り、皮の色も抜けてしまうので、必要以上に温めず、日数も延ばしすぎないでください。「冬至カボチャ」と言われるほど貯蔵性が高いのは、この処理があってのことです。
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| つるばかり茂って実がつかない(つるぼけ) | 窒素が多い。前作の肥料が残っている畑も同じ。葉が大きくなって実が着かなくなる | 元肥を控えめにする。カボチャは肥料を吸う力が強いので与えすぎない |
| 実がつかない | 受粉できていない | 雌花が咲いた日の早朝に人工授粉する |
| 実が同じ時期にそろって着かない | 子づるを4本以上に増やした | 子づるは3本までにとどめる |
| 定植後の伸びが悪い | 苗が育ちすぎて、ポットの中で根が回っていた | 12cmポットなら育苗30日・本葉3.5枚を目安に植える |
| 穫ったのに甘くない | 収穫が早すぎた。または追熟させていない | 果梗のコルク化を確かめてから穫り、風通しのよい日陰で7〜10日置く |
| 葉に白い粉がふく(うどんこ病) | 雨が少なく乾燥ぎみの天気が続いた | 初期のうちにしっかり防除する |
| 茎葉が腐る(疫病) | 水はけが悪い、長雨が続いた | 水はけをよくする。マルチや敷きワラで泥のはね上がりを防ぐ |
主な病気と害虫
- 病気うどんこ病乾燥ぎみの天気で出る。初期防除が要
- 病気疫病多湿と長雨で出る。泥のはね上がりを防ぐ
このページの出典(複数の情報源を突き合わせています)
- カボチャの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
- カボチャ栽培マニュアル(タキイ種苗)
栄養成分
可食部100gあたり / 野菜類/(かぼちゃ類)/西洋かぼちゃ/果実/生
- エネルギー
- 78kcal
- たんぱく質
- 1.2g
- 脂質
- 0.2g
- 炭水化物
- 17.0g
- 食物繊維総量
- 3.5g
- カリウム
- 430mg
- カルシウム
- 22mg
- 鉄
- 0.4mg
- ビタミンK
- 37µg
- 葉酸
- 42µg
- ビタミンC
- 43mg
- 食塩相当量
- 0g
「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロを表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06048)
カボチャをよく買う地域
2023年(令和5年)~2025年(令和7年)平均 / 全国平均 3.4 kg / 統計での品目名: かぼちゃ
この数字は1人当たりではありません。二人以上の世帯1世帯あたりが1年間に買った量です。調べているのは都道府県全体ではなく、 県庁所在市と政令指定都市の52市。 買った量なので、自分で育てて食べた分や、外食で食べた分は入っていません。
少ない側(52市中の下位3市)
- 那覇市2.2 kg
- 鳥取市2.7 kg
- 福井市2.8 kg
出典: 家計調査 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(総務省統計局)
カボチャの品種
17品種。カードを押すと特徴と栽培カレンダーが見られます。
- えびす西洋カボチャの代表品種。果梗のコルク化で収穫判断。
- 栗えびす
- 坊ちゃんミニカボチャ。小ぶりなので積算温度はやや少なめ。
- 白雪白皮系
- バターナッツひょうたん型の西洋カボチャ。
- 宿儺かぼちゃ岐阜県細長い形状の高山地域品種。
- ロロン
- 鹿ヶ谷かぼちゃししがたにかぼちゃ京都府京の伝統野菜ひょうたん型にくびれる日本カボチャ。江戸時代から京都で作られてきた。粘質でねっとりとした食感になり、煮崩れしにくい。
- 小菊かぼちゃこぎくかぼちゃ奈良県大和野菜菊の花のような深い溝が入る小型の日本カボチャ。飾り切りにすると形が映えるため、料理店で好まれる。
- 打木赤皮甘栗うつぎあかがわあまぐり石川県加賀野菜鮮やかな朱色の皮を持つ加賀野菜。果肉は粘質でやわらかく、色を活かして皮ごと調理される。
- 雪化粧ゆきげしょう白皮の西洋カボチャ。貯蔵性が高く、置くほどに甘みが増す。
- コリンキー生食できるカボチャ。未熟果をサラダや浅漬けにする。皮ごと薄切りにできる。
- そうめんかぼちゃそうめんかぼちゃ茹でると果肉が糸状にほぐれるペポカボチャ。麺のような見た目からこの名がある。三杯酢や和え物にする。
- 春日ぼうぶらかすがぼうぶら熊本県ひょうたん形の日本カボチャ。「ぼうぶら」はポルトガル語由来とされる古いカボチャの呼び名。粘質でだしをよく吸う。
- 栗将軍くりしょうぐん粉質が強くほくほくする西洋カボチャ。貯蔵性が高い。
- 黒皮栗かぼちゃ現在の主流である黒緑の西洋カボチャ。甘みと粉質のバランスがよい。
- 菊座かぼちゃきくざかぼちゃ菊の花のような溝が入る日本カボチャ。粘質で、だしを含ませる料理に向く。