果菜類
トマト
南米アンデス原産。日本では大玉・中玉・ミニの三系統が広く作られ、糖度や果形で数百の品種がある。連作を嫌うため輪作か接ぎ木苗が基本。
- 夏・秋
- 旬
- ふつう
- 育てやすさ
- 向く
- プランター
- 18〜30℃
- 生育適温
- 29品種
- 登録品種
Solanum lycopersicum ・ 原産 南アメリカのアンデス山脈高原地帯
とまと / 赤茄子 ・ ナス科
栽培カレンダー
タネまき 2〜4月 / 植え付け 4〜6月 / 収穫 6〜9月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期です | 3月はタネまきの時期です | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期です | 6月は植え付けの時期です | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
地域別の作型
上のカレンダーは一般地を想定した目安です。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。
寒冷地東北・北海道・高冷地
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
一般地関東〜近畿の平野部
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
暖地九州・四国・南関東の平野部
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: 栽培暦(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
トマトの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
トマト栽培の前提
- 好む環境
- 強い光を好み、多湿を嫌う。昼夜の温度差が大きいほうがよい
- 生育適温
- 20〜30℃
- 発芽適温
- 20〜30℃。低温期は加温・保温が要る
- 育苗日数
- 55〜65日
- 定植適期の苗
- 本葉7〜8枚で、第1花房の第1花が咲き始めた頃
- 定植できる気温
- 晩霜の心配がなく、最低気温10℃以上・最低地温15℃以上になってから
- よい苗の見分け方
- 茎の太さ1〜1.2cm、葉は皿を伏せた程度に曲がり、葉色が濃くて毛がよく伸びている
- 収穫までの目安
- 種まきから定植まで約2か月、定植から収穫開始まで約2か月
品種の選び方
トマトは用途で生食用と調理・加工用に分かれます。大半は生食用で、大きさによって大玉・中玉(ミディ)・小玉(ミニ)があります。果色は大玉が桃色、中玉と小玉は赤色が主ですが、黄色や橙色の品種もあります。調理・加工用は赤色です。家庭菜園なら、店で売っていない黄色種や調理用を作るのも面白い選択です。ミニと中玉はもともと株の勢いが強いので、大玉と同じ感覚で肥料を効かせると葉ばかり茂ります。なお、トマトやナスを連作した畑では青枯れ病などの連作障害が出やすいので、抵抗性の台木に接いだ接ぎ木苗を選ぶと安全です。
育て方の手順
種まきと育苗定植の55〜65日前
低温期にまくなら、加温か保温で発芽適温を確保します。発芽したら保温を徐々に弱め、できるだけ日に当てて徒長させないようにします。間引きや移植では根を傷めないでください。設備がない場合や適期を過ぎた場合は、苗を買うほうが確実です。ただし売られている苗は9cmポットの若苗(本葉5〜6枚)が多く、そのまま植えると株の勢いが強くなりすぎて、実が止まりにくかったり形が乱れたりします。買ってきたら12〜15cmのポットに植え替え、第1花房の花が咲くまで手元で育ててから畑に出すと安定します。
土づくり定植の2週間以上前
苦土石灰をまいて深く耕します。トマトは根を深く広く張るので、ここで耕しておくと後の生育が安定します。石灰と元肥を同時に入れないのは、窒素が抜けやすくなるためです。
- 苦土石灰
- 1㎡あたり約150g
元肥を入れる定植の1週間前
堆肥と元肥をまいてよく耕します。窒素が多いと、花が咲いても実が止まらなかったり、果実の先が黒くへこむ尻腐れが出やすくなります。施用量は守ってください。毎年よく茂りすぎる畑や尻腐れが出る畑では、元肥を減らして初期の伸びを抑えます。9cmポットの苗をそのまま植える場合も、元肥は2分の1〜3分の2に減らしてください。
- 堆肥
- 1㎡あたり3〜4kg
- 化成肥料(N-P-K = 8-8-8)
- 1㎡あたり約150g
- リン酸質肥料(熔リンなど)
- 1㎡あたり約30g
- 元肥を成分量で見る場合
- 10㎡あたりチッソ100〜150g・リン酸150〜200g・カリ100〜150g
畝を作って支柱を立てるマルチは定植の7〜10日前まで
畝を立ててマルチを張り、支柱を合掌式か直立にしっかり立てます。マルチは早めに張って地温を上げておくと、定植後の根の伸びが違います。シルバーマルチにするとアブラムシの飛来をかなり防げます。
定植晩霜の恐れがなくなり、最低気温10℃・最低地温15℃を超えてから
一般地の露地なら5月上中旬、トンネルなら4月中下旬が目安です。遅れると収穫開始が暑い時期にずれ込むため、条件が整い次第すぐ植えます。活着の良し悪しがその後をほぼ決めるので、晴れた日の午前中に植えてください。鉢にも植え穴にも、あらかじめたっぷり水を含ませておきます。花房の向きを通路側にそろえて植えると、以降の花房もすべて同じ向きに付き、収穫しやすくなります。接ぎ木苗は接いだ部分を土に埋めないでください。埋めると穂木から根が出て、台木の抵抗性が働かなくなります。植え傷みで元気がないときは、薄い液肥を数回与えて回復させます。
誘引と芽かき
トマトは1本仕立てが基本です。主枝は支柱に20〜30cm間隔で、ひもを8の字にして結びます。葉のつけ根から出るわき芽はすべてかき取ります。かき取りははさみを使うとウイルス病を伝染させる恐れがあるため手で行い、晴れた日の午前中に済ませてください。第3花房が咲くまでは水を控えめにして、根を深く張らせます。成長点がしおれない程度が目安です。
追肥第1花房と第3花房の実がピンポン玉ほどになったとき
この2回が基本で、あとは草の勢いを見て加減します。実が太り始めたのを確認してから施すのが要点です。株の状態でも判断できます。成長点近くの葉が内側に巻かなくなり、主枝が細くなりかけていたら追肥どきです。判断がつかないときは、いつもより多めに水をやってみてください。2日たっても勢いが戻らなければ、すぐ追肥します。マルチをまくって畝の肩に肥料をまき、軽く土を寄せてからマルチを戻します。株元から30cmほど離して深さ15cmの穴を掘り、そこに入れる方法もあります。夏秋まで穫る作型では、第5花房が咲く頃に再び勢いが落ちるので、そこでもう一度施します。ミニと中玉は勢いが強いぶん、肥料の効きが落ちるのが第4花房ごろと少し遅くなります。
- 化成肥料(8-8-8)
- 1株あたり約25g
- 成分量で見る場合
- 10㎡あたりチッソ成分で20〜30g
- 液肥で与える場合
- 10㎡あたりチッソ成分10g。1株1リットルを各段の開花期に
摘芯目標の花房(3〜5段)が咲き出したら
その上の葉を2〜3枚残して主枝の先を摘みます。株の力を残した実に回すための作業です。最後まで穫る段のつぼみが見えた時点で、その上に本葉2枚を残して先を止める、という数え方でも構いません。
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 花は咲くが実が止まらない | 窒素が多すぎる。若すぎる苗を植えて、肥料を吸う力が強くなりすぎた場合も同じ | 元肥の量を守り、追肥は実の肥大を確認してから施す。定植は第1花が咲き始めた苗で行う |
| 実の先が黒くへこむ(尻腐れ) | 窒素過多などによるカルシウムの吸収不足 | 元肥を規定量にとどめ、土の乾湿の差を小さくする。前年に出た畑では元肥を減らす |
| 後半になって実が太らない | 老化した苗を植えて株が弱った。または追肥が遅れて肥料が切れた | 第1花が咲き始めた頃の苗を植える。成長点の葉の巻き方を見て、追肥どきを逃さない |
| 苗がひょろ長くなる(徒長) | 発芽後も保温しすぎた、日照が足りない | 発芽後は温度を徐々に下げ、できるだけ日に当てる |
| 株が急にしおれて枯れる(青枯れ病) | ナス科の連作 | 連作を避ける。抵抗性台木の接ぎ木苗を使い、接いだ部分を土に埋めない |
主な病気と害虫
- 病気青枯れ病ナス科の連作で出る。接ぎ木苗で回避できる
- 病気疫病梅雨期に広がりやすい
- 病気灰色かび病多湿で出る。風通しを確保する
- 病気ウイルス病アブラムシが媒介する。芽かきの道具からも伝染する
- 害虫アブラムシシルバーマルチで飛来を減らせる
- 害虫オンシツコナジラミ葉裏に付く
- 害虫アザミウマ類果実に傷を残す
このページの出典(複数の情報源を突き合わせています)
- トマト、ミニトマトの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
- トマト栽培マニュアル(タキイ種苗)
栄養成分
可食部100gあたり / 野菜類/(トマト類)/赤色トマト/果実/生
- エネルギー
- 20kcal
- たんぱく質
- 0.5g
- 脂質
- 0.1g
- 炭水化物
- 3.1g
- 食物繊維総量
- 1.0g
- カリウム
- 210mg
- カルシウム
- 7mg
- 鉄
- 0.2mg
- ビタミンK
- 4µg
- 葉酸
- 22µg
- ビタミンC
- 15mg
- 食塩相当量
- 0g
「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロを表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06182)
トマトをよく買う地域
2023年(令和5年)~2025年(令和7年)平均 / 全国平均 9.8 kg
この数字は1人当たりではありません。二人以上の世帯1世帯あたりが1年間に買った量です。調べているのは都道府県全体ではなく、 県庁所在市と政令指定都市の52市。 買った量なので、自分で育てて食べた分や、外食で食べた分は入っていません。
- 東京都区部12.5 kg
- 前橋市12.4 kg
- さいたま市12.3 kg
- 新潟市12.1 kg
- 熊本市12.0 kg
- 宇都宮市12.0 kg
- 相模原市11.9 kg
- 川崎市11.7 kg
- 横浜市11.7 kg
- 富山市11.3 kg
少ない側(52市中の下位3市)
- 那覇市7.5 kg
- 鳥取市7.7 kg
- 津市7.8 kg
出典: 家計調査 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(総務省統計局)
トマトの品種
29品種。カードを押すと特徴と栽培カレンダーが見られます。
- 桃太郎大玉完熟出荷型の代表品種。
- 桃太郎エイト大玉
- 桃太郎ファイト大玉
- 麗夏大玉
- りんか409大玉
- ハウス桃太郎大玉
- 光輝大玉
- フルティカ中玉高糖度の中玉。皮が柔らかい。
- レッドオーレ中玉
- シンディースイート中玉
- シンディーオレンジ中玉
- 千果ミニ代表的なミニトマト。開花から30〜35日が目安。
- アイコミニ細長いプラム型ミニトマト。
- オレンジアイコミニ
- リンゴ味ミニ
- イエローミニミニ
- 麗容れいよう大玉果肉が硬めで日持ちする大玉。裂果しにくく、玉揃いがよい。
- ホーム桃太郎大玉家庭菜園向けに作られた桃太郎系。草勢が穏やかで、支柱1本でも仕立てやすい。
- サンマルツァーノ中玉細長い加熱用イタリアントマト。水分が少なく、煮詰めると濃いソースになる。生食には向かない。
- グリーンゼブラ中玉熟しても緑のまま、黄緑の縞が入る。酸味が効いていてサラダの彩りになる。
- ブラックチェリーミニ黒紫色に熟すミニトマト。コクのある濃い味で、生食向き。
- トスカーナバイオレットミニ紫がかった皮を持つミニトマト。アントシアニンを含み、甘みが強い。
- イエローアイコミニアイコの黄色系統。細長い果形で、皮が薄く裂果しにくい。
- 千果99ちかきゅうじゅうきゅうミニ千果の改良系統。糖度が高く、房どりしやすい。
- ペネロペミニ細長いプラム形のミニトマト。実が締まっていて、加熱しても崩れにくい。
- シンディーピンク中玉淡い桃色の中玉。酸味が穏やかで皮がやわらかい。
- 大玉トマト(品種未指定)大玉品種が分からないときの目安として使う、大玉トマト一般の値です。
- ビーフステーキトマト大玉1個300g以上になる大果種。果肉が厚く、輪切りにしてサンドイッチやステーキに使う。
- 甲州トマトこうしゅうとまと大玉山梨県山梨で作られてきた在来系。酸味がしっかりあり、加熱すると旨味が出る。