トマトの品種
麗夏
- 大玉
サカタのタネの夏秋栽培向け大玉種。平均果重は220g程度。極硬玉で日もちがよく、裂果の発生が非常に少ないため、赤く熟してから穫る完熟出荷ができる。そのぶん糖度が乗り食味がよい。草勢が強くスタミナがあり、尻腐れ果・窓あき果・空洞果・すじ腐れ果といった各種の障害果が出にくく秀品率が高い。露地の夏秋栽培に最も向く。
れいか
ほかの品種と何が違うのか
極硬玉で裂果がほとんど出ない。だから赤く熟してから穫れる。
この品種の要点
- 熟期
- 早生
- 大きさ
- 大玉
- 果重
- 約220g
- 抵抗性
- F1、F2、Tm-2a、V、Cf、LS、N
- 育成元
- サカタのタネ
この品種が生まれた理由
トマトは赤く熟すほど味が乗るが、熟すほど割れやすく、輸送にも耐えなくなる。この矛盾が「畑で完熟させられない」原因だった。麗夏は果実を極端に硬くすることでこれを解いた品種にあたる。裂果がほとんど出ないので、赤くなりきってから穫れる。
味と食感
平均果重220g程度の大玉。完熟してから収穫できるぶん糖度が乗り、食味がよい。果実が極端に硬く日持ちするので、収穫後しばらく置いても崩れない。
麗夏を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどトマトに共通する基本はトマトのページを参照してください。
- 裂果の発生が非常に少ない。赤く熟すまで株の上で待てるのがこの品種の使い方。
- 草勢が強くスタミナがあるので、後半まで収穫が続く。
- 尻腐れ果・窓あき果・空洞果・すじ腐れ果といった障害果が出にくく、秀品率が高い。
- 露地の夏秋栽培にもっとも向く。
プランター・家庭菜園で育てる
- 深さ30cm・容量15L以上の大型プランターを使う。大玉は根を張るので、標準サイズでは実が太る前に水切れする。
- 裂果に強い品種なので、水やりが不規則になりがちな容器栽培でも割れにくい。
- 1株1本仕立てにして支柱を立てる。容器は土が少なく倒れやすいので、支柱は土に挿すだけでなく容器の縁にも固定する。
収穫適期の見分け方
- 裂果しにくいので、色づきを基準にして完熟まで待つ。
保存と食べ方
極硬玉で裂果しにくい品種なので、赤く熟してから穫っても崩れない。硬いぶんトマトの中では日持ちする。冷蔵庫に長く入れると味が落ちるので、常温で置いて食べる直前に冷やす。
よくある失敗
- 果実が極端に硬い品種なので、やわらかい食感を好む場合は好みが分かれる。
- 草勢が強いぶん、元肥を効かせすぎるとつるボケ気味になる。
地域別の作型
トマトの一般的な作型を表示しています。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。 品種によってさらに前後するので、正確な時期は種袋の作型図を確かめてください。
寒冷地東北・北海道・高冷地
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| 作型 |
一般地関東〜近畿の平野部。種袋では中間地と書かれる
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| 作型 |
暖地九州・四国・南関東の平野部
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: トマト、ミニトマトの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
栽培カレンダー
トマトの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期です | 3月はタネまきの時期です | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期です | 6月は植え付けの時期です | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- 大玉トマト「麗夏」サカタのタネ
トマトのほかの品種
27品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 桃太郎ももたろう大玉タキイ種苗が1985年に発売した大玉のピンク系トマト。果重は220g前後で、甘みが強く適度な酸味もある。最大の特徴は「樹上で完熟させても果実が硬く、流通に耐える」こと。それまでのトマトは、完熟させると輸送中に傷むため青いうちに収穫するしかなかった。桃太郎はこの制約を外し、完熟の味をそのまま食卓へ届けられるようにした。以降シリーズは32品種が生まれ、23品種が全国販売されている。国内シェアの大半を占める、日本の大玉トマトの標準といえる品種。
- 桃太郎エイトももたろうえいと大玉タキイ種苗の桃太郎シリーズにあたる大玉トマト。シリーズは32品種が生まれ、うち23品種が全国販売されており、作型や栽培環境で選び分ける。共通する性格は「樹上で完熟させても果実が硬く流通に耐える」こと。エイトについては育成元が公開している個別の品種特性を確認できていないため、果重・糖度・耐病性はここでは記載しない。シリーズの成り立ちは桃太郎のページを参照。
- 桃太郎ファイトももたろうふぁいと大玉タキイ種苗の完熟出荷用。糖度が高く食味に優れ、高糖度栽培に向く。果色は濃桃色で、果実全体から均一に着色するため色ムラが出にくい。果形は腰高で果重は210g程度。チャック果・窓あき果の発生が少なく秀品率が高い。熟期は早生で「ハウス桃太郎」より2〜3日遅い。最適作型はハウス抑制とハウス半促成で、夏秋の雨よけ栽培にも向く。
- りんか409大玉サカタのタネの大玉種。草勢は初期にやや強く、中〜後半は中程度。早生で着果性がよく、下段から果実の肥大力があって多収。空洞果・すじ腐れ果の発生が少なく秀品率が高い。果実は豊円腰高で果色と色まわりに優れ、硬玉で日もち性がある。肉質がよくコクのある食味。節間が詰まるので誘引作業が軽い。葉先枯れが出にくく灰色かび病にもやや強い。夏秋・抑制栽培に最も向く。
- ハウス桃太郎はうすももたろう大玉タキイ種苗の冬春栽培用。果形は腰高で果重は200〜210g。着果と果ぞろいが特によく、花痕が極小で秀品率が高い。熟期は極早生で、上段の果房まで着色が早く進む。果色は美しい桃色で色まわりがよい。吸肥力はおとなしく草勢は中程度。
- 光輝大玉大玉トマトとして登録されているが、この名前の品種について育成元・種苗会社の一次情報が確認できていない。同名で佐賀県のブランドトマト「光樹(こうじゅ)とまと」があるが、そちらは品種名ではなく産地ブランドで、別のものにあたる。情報が確認でき次第あらためて記載する。
- フルティカ中玉タキイ種苗の中玉トマト。農林水産省への登録品種名は「タキイミディ195」。果重40〜50gで、糖度は平均7〜8度と中玉のなかでは高い。最大の特徴は食感で、果肉がなめらかで果皮が口の中に残りにくい。中玉トマトは皮が気になるという声が多いが、この品種はそこを解決している。弾力のある果肉のおかげで裂果にも強く、昼夜の温度差が大きい春や秋でも割れにくい。葉かび病(Cf9)、斑点病(LS)、トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性を持つ。
- レッドオーレ中玉カネコ種苗が育成したミディ(中玉)トマト。果重は40〜50g程度。酸味が少なく糖度が高い、フルーティーな味わいが特徴。大玉より作りやすく、ミニトマトより食べごたえがあるので、家庭菜園で中玉を試すときの入口になる品種。
- シンディースイート中玉中玉(ミディ)トマト。赤系で、甘さと酸味がどちらもしっかりしたトマトらしい味が特徴。大玉ほど場所を取らず、ミニより食べごたえがあるため、家庭菜園で扱いやすい大きさにおさまる。
- シンディーオレンジ中玉中玉(ミディ)トマトのオレンジ系。ベータカロテンがやや多め。酸味が穏やかで食べやすく、子どもにも向く。赤系のシンディースイートと並べて植えると、色の違いが食卓で分かりやすい。
- 千果ちかミニタキイ種苗のミニトマトで、家庭菜園から産地まで広く使われている定番。果重15〜20gで、きれいな球形によくそろう。M玉の比率が高く、収穫物の見た目が安定する。極早生で、低い段から糖度が高く安定するのが持ち味。果色はツヤのある鮮やかな赤。肉質は緻密で食味に優れる。トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、萎凋病レース1(F1)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性を持つ。
- アイコミニサカタのタネが2004年に発売した長卵型のミニトマト。果重20g前後で、ツヤのある赤色。糖度は8度前後。丸いミニトマトと違い、果肉が厚くてゼリー部分が少ないため、サクサクした食感になる。裂果しにくく、株の上で真っ赤に完熟させてから穫れるのが大きな利点。病気に強く実つきもよいので収量が上がりやすい。房どりもできる。発売以来、家庭菜園用ミニトマトの定番として使われ続けている。
- オレンジアイコミニサカタのタネのプラム形ミニトマト。肉厚でゼリーが少なく、甘みと酸味のバランスがよい。果重20g前後、つやのあるオレンジ色で糖度は8度前後。開花後35日ほどで色づき始める。実つきがとてもよく、果実の割れが少ないので房どりもできる。
- リンゴ味りんごあじミニミニトマトとして登録されているが、この名前の品種について育成元・種苗会社の一次情報が確認できていない。品種名なのか、食味を表した通称なのかも未確認。情報が確認でき次第あらためて記載する。
- イエローミニミニ黄色いミニトマトとして登録されているが、この名前の品種について育成元・種苗会社の一次情報が確認できていない。黄色いミニトマトにはイエローアイコ、イエロー千果、イエローミミ、イエローピコなどがあり、それらの総称として使われている可能性がある。情報が確認でき次第あらためて記載する。
- 麗容れいよう大玉サカタのタネの「麗」シリーズにあたる赤熟出荷向けの大玉トマト。容姿端麗からその名がついたとされ、玉ぞろいがよい。実がしっかりしていて割れにくく、日持ちする。糖度と酸味がほどよく調和し、肉質がよくコクがあると評価される。萎凋病(F: R-1,2)、トマトモザイクウイルス(Tm-2a型)、半身萎凋病、葉かび病、斑点病に抵抗性を持ち、ネコブセンチュウにも耐虫性がある。抵抗性を幅広く重ねながら食味も確保している点が、この品種の位置づけを表している。
- ホーム桃太郎ほーむももたろう大玉タキイ種苗の桃太郎シリーズを家庭菜園向けに仕立てた大玉トマト。果重200〜210g、果色は濃桃色。着果性に優れ、標準的な耐病性を備えているため家庭でも作りやすい。夏秋の露地栽培に向き、草勢は中強で栽培後半までスタミナが続くので、草勢の管理がしやすい。桃太郎の持ち味である「完熟させても果実が硬く、味が乗る」性質はそのまま受け継いでいる。
- サンマルツァーノ中玉細長い加熱用イタリアントマト。水分が少なく、煮詰めると濃いソースになる。生食には向かない。
- グリーンゼブラ中玉熟しても緑のまま、黄緑の縞が入る。酸味が効いていてサラダの彩りになる。
- ブラックチェリーミニ黒紫色に熟すミニトマト。コクのある濃い味で、生食向き。
- トスカーナバイオレットミニ紫がかった皮を持つミニトマト。アントシアニンを含み、甘みが強い。
- イエローアイコミニアイコの黄色系統。細長い果形で、皮が薄く裂果しにくい。
- 千果99ちかきゅうじゅうきゅうミニ千果の改良系統。糖度が高く、房どりしやすい。
- ペネロペミニ細長いプラム形のミニトマト。実が締まっていて、加熱しても崩れにくい。
- シンディーピンク中玉淡い桃色の中玉。酸味が穏やかで皮がやわらかい。
- ビーフステーキトマト大玉1個300g以上になる大果種。果肉が厚く、輪切りにしてサンドイッチやステーキに使う。
- 甲州トマトこうしゅうとまと大玉山梨県山梨で作られてきた在来系。酸味がしっかりあり、加熱すると旨味が出る。

