果菜類
パプリカ
肉厚の大型ピーマン。緑から赤・黄・橙へ完熟させて収穫するため、ピーマンより2倍近い日数がかかる。
- 旬
- 夏・秋
- 育てやすさ
- むずかしい
- プランター
- 向く
- 生育適温
- 20〜28℃
- 登録品種
- 7品種
Capsicum annuum ・ 原産 中南米 ・ 出典: ウィキペディア日本語版
ぱぷりか / カラーピーマン ・ ナス科
栽培カレンダー
タネまき 2〜3月 / 植え付け 4〜6月 / 収穫 7〜10月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期です | 3月はタネまきの時期です | 4月はタネまきの時期ではありません | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期です | 6月は植え付けの時期です | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
パプリカの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
パプリカ栽培の前提
- 生育適温
- 22〜30℃。ナス科のなかでも高温を好む
- 花芽ができる温度
- 日中27℃・夜20℃。実が太る適温は25℃前後
- 定植時期
- 5月上旬〜6月上旬。気温が22℃を超えてから
- 開花から収穫まで
- 40〜60日。ピーマン(20日)の2〜3倍かかる
- 1株の収穫量
- 10個程度。ピーマンよりずっと少ない
- 収穫の合図
- 実の80〜90%が着色した頃(高温期は60〜70%)
- 肥料
- 1果あたりピーマン3〜4個分。肥料切れが最大の敵
- 連作
- 嫌う。ナス科を3〜4年作っていない畑を選ぶ
品種の選び方
パプリカは完熟させて色を出すカラーピーマンです。赤・黄・オレンジのほか、紫や茶色になる品種もあります。ピーマンと栽培方法自体はほとんど同じですが、難しさの質が違います。ピーマンが開花から20日ほどの未熟果を穫るのに対し、パプリカは40〜60日かけて完熟させます。その間ずっと1つの実が株の養分を使い続けるため、1個作るのにピーマン3〜4個分の肥料が要ります。1株あたりの収穫量も10個程度と少なめです。種から育てると苗になるまで80日前後かかるので、家庭菜園では苗を買うほうが確実です。肉厚で甘みの強い大果種のほか、片手で握れる小型のミニパプリカもあり、小型のものは着色までの日数が短く作りやすくなります。
育て方の手順
土づくりと元肥定植の2週間前と1週間前
苦土石灰を入れて耕し、1週間前に堆肥と元肥を入れます。パプリカは長い期間ひとつの実を育て続けるので、肥料を切らさないことがすべてです。効き目の長い肥料を選んでください。乾燥に弱いので有機物を入れて水もちをよくし、同時に水はけも確保するため畝を立てます。ナス科の連作は避けます。
- 苦土石灰
- 1㎡あたり約150g
- 堆肥
- 1㎡あたり3〜4kg
- 化成肥料(N-P-K = 8-8-8)
- 1㎡あたり約150g
定植気温22〜30℃になってから。5月上旬〜6月上旬
低温に弱いので焦って早植えしないでください。株間は45〜50cmと広めにとります。詰めると日が当たらず実が着きません。植えたらすぐ支柱を立てます。パプリカは茎が細いわりに実が重く、風で倒れやすいためです。株元から10cmほど離して1本立て、その左右に斜めから2本を加える3本仕立ての支柱が安定します。
- 株間
- 45〜50cm
- 支柱
- 太さ16〜20mm、長さ150cm程度を3本
プランターの場合 — 60cmプランターに2株、または直径30cm以上の鉢に1株が目安です。乾燥に弱いので、エアコンの室外機の近くなど風が当たり続ける場所は避けてください。
整枝
1番花が咲いたら、その下から出るわき芽をすべて取り除きます。1番花のすぐ下から出る勢いのよい枝2本を残し、主枝と合わせて3本仕立てにします。それより上は伸ばすままにして構いませんが、実の着かない細い枝は早めに間引いて光を通します。
1〜2番果を摘む
最初に着いた実は早めに摘み取ります。パプリカは1個の実を完熟させるのに40〜60日かかるため、株が育ちきる前に実を持たせると、そのあとの伸びが止まってしまいます。ここで我慢するかどうかが、シーズン全体の収穫量を分けます。
追肥定植から20〜30日後、以降は7〜10日おき
実が着き始めてからは肥料を切らさないでください。ピーマンなら20日で穫り終える実を、パプリカは倍以上の期間ぶら下げ続けます。そのぶん株が消耗するので、計画的に追肥します。追肥のあとに水をやると効きが早くなります。
- 化成肥料
- 1回あたり1株30〜50g
水やり
乾燥に弱い作物です。土が乾いたらたっぷり与えてください。水が切れると実の尻が黒くへこむ尻腐れが出ます。これは病気ではなく、水とカルシウムが実の先まで届かないことで起きる生理障害です。乾湿の差を小さく保つことが予防になります。敷きわらも効きます。
収穫開花から40〜60日。実の80〜90%が着色した頃
実全体が色づいてから、へたの部分をはさみで切って穫ります。高温期は60〜70%の着色でも収穫できます。着色までの日数は品種と栽培環境でかなり差が出るので、日数より色を見て判断してください。株の勢いが落ちてきたときは、色づくのを待たず緑のうちに穫って株を休ませます。
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 実の尻が黒くへこむ(尻腐れ) | 水不足によるカルシウムの供給不足。病気ではなく生理障害 | 乾かさない。土の乾湿の差を小さく保つ。敷きわらをする |
| 途中で株の勢いが落ちて実が着かなくなる | 肥料切れ。1果あたりピーマン3〜4個分の肥料を使う | 実が着き始めたら7〜10日おきに追肥する |
| 株が大きくならないまま実ばかり着く | 1〜2番果を残した。完熟まで40〜60日ぶら下がるため負担が大きい | 1〜2番果は早めに摘み取る |
| 実が着かない | 株間が狭くて日が当たらない。または気温が低い | 株間を45〜50cmとる。気温22℃以上になってから植える |
| 株が倒れる・枝が折れる | 茎が細いのに実が重い | 定植したらすぐ支柱を立てる。3本仕立てにすると安定する |
| いつまでも色づかない | 着色には日数がかかる。品種と栽培環境で差が大きい | 日数ではなく着色の割合で判断する。株が疲れていれば緑のうちに穫る |
主な病気と害虫
パプリカの育て方の出典
ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。
- パプリカ(苗)|野菜の育て方アース製薬 アースガーデン
- 難易度は高め、でも挑戦しがいあり!パプリカの育て方のポイントと注意点ハイポネックス Plantia
- パプリカ|基本の育て方と本格的な栽培のコツAGRI PICK(監修 木嶋利男)
- ピーマン栽培マニュアルタキイ種苗
栄養成分
可食部100gあたり / 野菜類/(ピーマン類)/赤ピーマン/果実/生
- エネルギー
- 28kcal
- たんぱく質
- (0.8)g
- 脂質
- (0.2)g
- 炭水化物
- (5.3)g
- 食物繊維総量
- 1.6g
- カリウム
- 210mg
- カルシウム
- 7mg
- 鉄
- 0.4mg
- ビタミンK
- 7µg
- 葉酸
- 68µg
- ビタミンC
- 170mg
- 食塩相当量
- 0g
「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06247)
パプリカの品種
7品種。カードを押すと特徴と栽培カレンダーが見られます。
- オレンジキング中原採種場が育成したカラーピーマン。果重は約200gと肉厚で、完熟すると美しいオレンジ色になる。早生で草勢はやや強く、草姿は立性。作りやすい豊産種で家庭菜園に向く。熟した果実はピーマン臭が少なく、糖度が高い。
- レッドパプリカ赤色のパプリカ。3色のなかで唯一、緑から直接赤くなるのではなく、いったん黒褐色に濁ってから鮮やかな赤へ変わる。この黒い時期を「傷んだ」と勘違いして穫ってしまう人が多いが、そこで穫ると甘みが乗らない。黒ずみは順調な証拠なので待つ。パプリカは緑のうちに穫るピーマンと違い、色がつくまで待って完熟で穫る。開花から色づくまでおよそ60日、着色が始まってから完成まで3週間ほどかかる。その間ずっと株に負担がかかるので、1株に生らせる数を絞るほど色が乗りやすい。日照と温度が足りないと着色が遅れる。
- イエローパプリカ黄色のパプリカ。緑から黄色へまっすぐ変化するので、赤と違って途中で黒ずむ時期がなく、色づきの進み具合が読みやすい。3色のなかでは着色までの日数が短めで、初めてパプリカを作るなら扱いやすい。パプリカは緑のうちに穫るピーマンと違い、色がつくまで待って完熟で穫る。開花から色づくまでおよそ60日、着色が始まってから完成まで3週間ほどかかる。その間ずっと株に負担がかかるので、1株に生らせる数を絞るほど色が乗りやすい。日照と温度が足りないと着色が遅れる。
- オレンジパプリカオレンジ色のパプリカ。黄色と同じく緑から直接オレンジへ変わる。赤と黄の中間の色合いで、完熟の見きわめは「全体が均一に染まったか」で判断する。半分だけ色づいた状態で穫ると甘みが足りない。パプリカは緑のうちに穫るピーマンと違い、色がつくまで待って完熟で穫る。開花から色づくまでおよそ60日、着色が始まってから完成まで3週間ほどかかる。その間ずっと株に負担がかかるので、1株に生らせる数を絞るほど色が乗りやすい。日照と温度が足りないと着色が遅れる。
- フルーピーレッドEX果皮にヒビが出にくい赤色のパプリカ。果重120gほどで肉厚。開花後60日ほどで濃い赤の完熟果が穫れる。草勢はおとなしく短節間でまとまり、低温や日照の少ない条件でも安定して実がつく。パプリカとしては栽培しやすい部類にあたる。
- ブロッキーレッド果長7〜8.5cm、果幅7〜9cm、果重150〜200gになる四角い赤色パプリカ。緑から濃い赤へ変わる早生種で、肉厚。着果が多く作りやすいので、家庭菜園にも向く。売り場に並ぶ角ばったパプリカに近い形が穫れる。
- ブロッキーイエロー四角く太る黄色のパプリカ。早生で着果が多く、作りやすい。ブロッキーレッドと対になる黄色種にあたる。黄色は緑から途中で濁らずにまっすぐ変わるので、色づきの進み方が読みやすい。赤と並べて植えると収穫期が重なる。
