果菜類
オクラ
アフリカ原産の高温性作物。真夏は開花から3日で穫り頃になり、遅れると急速に硬化する。莢長7〜8cmが目安。
- 旬
- 夏・秋
- 育てやすさ
- やさしい
- プランター
- 向く
- 生育適温
- 22〜30℃
- 登録品種
- 8品種
Abelmoschus esculentus ・ 原産 アフリカ北東部 ・ 出典: ウィキペディア日本語版
おくら ・ アオイ科
栽培カレンダー
タネまき 4〜6月 / 植え付け 5〜7月 / 収穫 7〜10月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期ではありません | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期です | 6月はタネまきの時期です | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期です | 6月は植え付けの時期です | 7月は植え付けの時期です | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
地域別の作型
上のカレンダーは一般地を想定した目安です。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。
寒冷地東北・北海道・高冷地
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
一般地関東〜近畿の平野部。種袋では中間地と書かれる
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
暖地九州・四国・南関東の平野部
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: オクラの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
オクラの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
オクラ栽培の前提
- 生育適温
- 20〜30℃。アフリカ原産で暑さに強いが、10℃以下では生育が止まり落花も増える
- まける地温
- 最低地温15℃以上。10℃以下ではほとんど発芽しない
- 土のpH
- 6.0〜6.5。酸性土壌は適さない
- 土
- 直根性で吸肥力が強い。耕土が深く水はけのよい肥沃な畑が向く。過湿に弱い
- 水
- 乾きすぎると実の太りが悪くなり、莢がかたくなる
- 元肥
- 少なめに。草の勢いが強すぎるとよい実がつかない
- 畝と株間
- 畝幅70cm・高さ15〜20cmの2条植え、株間25cm
- 育苗日数
- 15〜20日、本葉2〜3枚が定植適期
- 収穫までの日数
- 開花から6月で7日、7月で4日、8月で3日
品種の選び方
オクラはサヤの断面で分かれ、市場の主流は五角ですが、丸や八角もあります。丸サヤの代表は沖縄を中心に作られている島オクラで、長くなってからでもやわらかいのが特長です。五角オクラは穫り遅れるとすぐ莢がかたくなるので、長さ7〜8cmで若どりします。丸オクラは15cmほどまで待てます。色は緑のほか赤や黄もあります。赤いオクラはゆでると緑に変わってしまいますが、果肉は緑のものよりやわらかいので生食に向きます。
育て方の手順
種を吸水させる
オクラの種は皮がかたいので、一晩水に浸けてからまくと発芽がそろいます。
土づくり定植・直まきの2週間以上前
苦土石灰をまいて耕します。酸性土壌では育たないので、pH6.0〜6.5に合わせます。
- 苦土石灰
- 1㎡あたり約150g
元肥を入れて畝を作る定植・直まきの1週間前
堆肥と元肥を施してよく耕し、畝幅70cm・高さ15〜20cmの畝を作ります。保温と雑草防止のため黒ポリマルチを張ります。マルチは初期の地温を上げ、水分と肥料も保ってくれるのでぜひ使ってください。元肥は少なめにします。オクラは肥料を吸う力が強く、元肥が多いと草の勢いが強くなりすぎて、いぼのある実や曲がった実が出ます。追肥で勢いを調整する作物です。
- 堆肥
- 1㎡あたり約3kg
- 化成肥料(N-P-K = 8-8-8)
- 1㎡あたり約100g(少なめに)
- 元肥を成分量で見る場合
- 10㎡あたりチッソ・リン酸・カリをそれぞれ100〜150g
種まき最低地温15℃以上になってから。一般地のマルチ栽培で5月上旬ごろ
ポリポット(9cm)でも直まきでも、直径4〜5cm・深さ1cmほどの穴に4〜5粒まき、1cmほど土をかけて軽く押さえ、水をやります。1か所に多めにまくのは、発芽しなかったときの穴を作らないためです。ポットまきは25〜30℃に保温します。地温が低いと発芽が悪いだけでなく、初期の伸びも遅くなり、苗立枯病も増えます。トンネルを使うなら4月上旬から可能です。
- まき穴
- 直径4〜5cm・深さ約1cm
- 1か所あたりの粒数
- 4〜5粒
- 保温(ポット)
- 25〜30℃
プランターの場合 — ポットで育てる場合、育苗日数は15〜20日、本葉2〜3枚が定植適期です。最低気温が15℃以上になってから、根鉢を崩さないように植えます。
間引き本葉2〜3枚のとき
生育のよい2〜3本を残し、他は根元をはさみで切ります。1か所に2〜3本立てておくと、株が暴れず実の質がそろいます。1本にする場合は本葉3〜4枚で決めてください。株間は25cmほどです。
追肥1番果を穫り始めた頃から10〜15日ごと
元肥を少なくしてある分、追肥で草の勢いを保ちます。7〜8月の収穫最盛期はとりわけ肥料切れに注意してください。株の状態は花の位置で分かります。咲いている花より上に葉が3枚以上開いていれば順調です。定期的に追肥して勢いを保つほど、長く穫り続けられます。
- 1回目
- 10㎡あたりチッソ成分で20〜30g
- 以降
- 速効性の肥料を10〜15日おきに
夏の水やり梅雨明け後
オクラは暑さにも乾燥にも強い作物ですが、水が足りないと莢の育ちが遅れ、かたくなって質が落ちます。梅雨明け後の盛夏はこまめに水をやってください。黒マルチや敷きワラも乾燥を防ぎます。
摘葉と支柱
収穫が始まったら、穫った節とそのすぐ下の葉1〜2枚を残して、それより下の葉は取り除きます。風通しがよくなって病気が減り、収穫作業も楽になります。実の緑も濃くなって質が上がります。側枝が出てきたらそのままにして構いません。強風で倒れやすいので支柱を立てておきます。
収穫開花から6月で7日、7月で4日、8月で3日
五角オクラは莢の長さ7〜8cm、丸オクラは15cmほどが目安です。五角オクラは穫り遅れるとすぐかたくなるので、若どりを心がけてください。夏場は3日で穫り頃になるので、こまめに畑を見ましょう。
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 実が太らない・かたくなる | 乾燥 | 梅雨明け後はこまめに水をやる。マルチや敷きワラで乾きを防ぐ |
| 実にいぼが出る・曲がる | 元肥が多く、草の勢いが強すぎる | 元肥は少なめにし、追肥で調整する |
| 莢の中の実が育たない(すじが目立つ) | 株の勢いが落ちた。特にカメムシに吸われた場合 | 追肥で勢いを保ち、カメムシを防除する |
| 収穫が続かない | 肥料切れ | 10〜15日おきに追肥する。開花位置の上に葉が3枚以上あるかで判断する |
| 株が倒れる | 強風。背が高くなる作物 | 支柱を立てる |
| 苗が立ち枯れる・根にこぶができる | 連作によるネコブセンチュウや苗立枯病。地温が低いと立枯病が増える | 連作を避ける。最低地温15℃以上になってからまく |
| 秋口に急に育たなくなる | 寒さに弱く、10℃以下で生育が停止する | アフリカ原産で暑さには強い。気温が下がる前に穫りきる。逆に真夏は次々と花が咲いて実になるので、穫り遅れないよう毎日見る |
主な病気と害虫
オクラの育て方の出典
ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。
- オクラの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)サカタのタネ 園芸通信
- オクラ栽培マニュアルタキイ種苗
- オクラ 密植栽培で生長を抑えて柔らかい実を楽しむ(あなたもチャレンジ!家庭菜園)JAあつぎ
栄養成分
可食部100gあたり / 野菜類/オクラ/果実/生
- エネルギー
- 26kcal
- たんぱく質
- 1.5g
- 脂質
- (0.1)g
- 炭水化物
- 1.9g
- 食物繊維総量
- 5.0g
- カリウム
- 280mg
- カルシウム
- 92mg
- 鉄
- 0.5mg
- ビタミンK
- 66µg
- 葉酸
- 110µg
- ビタミンC
- 11mg
- 食塩相当量
- 0g
「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06032)
オクラの品種
8品種。カードを押すと特徴と栽培カレンダーが見られます。
- おすすめ五角オクラごかくおくら断面が五角形になるもっとも一般的なオクラ。スーパーに並ぶオクラのほとんどがこのタイプにあたる。莢長7〜8cmの若いうちに穫る。大きくすると繊維が硬くなって食べられなくなるので、穫り遅れに弱い。
- ベニータキイ種苗の赤オクラ。莢が紫紅色になる角形のオクラで、生のまま使うと彩りがよい。熱を加えると緑色に変わる。草勢が旺盛で作りやすく、家庭菜園にも向く。
- 丸オクラまるおくら沖縄県断面が丸く角がないオクラ。島オクラとも呼ばれ、沖縄で広く作られる。大きくなっても繊維が硬くなりにくいため、穫り遅れに強い。15cm程度まで大きくしても食べられる。五角オクラのように毎日見て穫る必要が薄い。
- 赤オクラあかおくら莢が赤紫色になるオクラ。アントシアニンによる色で、加熱すると緑に戻ってしまう。色を活かしたいなら、生のまま薄切りにしてサラダに使う。味と食感は普通のオクラと大きく変わらない。
- ダビデの星だびでのほしイスラエル由来とされる大型のオクラ。莢が太く、輪切りにすると角のはっきりした星形になる。名前はその断面の形からきている。太くなってもやわらかく、穫り遅れに強い。1本が大きいので食べごたえがある。
- 八角オクラはっかくおくら断面が八角形になる大型のオクラ。五角オクラより角が多いぶん、輪切りにしたときの見た目が華やかになる。大型種で1本が大きく、太くなってもやわらかい系統が多い。角が多いと見た目は映えるが、角の部分は繊維が集まるので、大きくしすぎると硬さを感じやすい。
- アーリーファイブ断面が五角形になる極早生のオクラ。莢はつやのある濃緑で稜角がはっきり出る。莢の曲がりやイボ果が少なく、形のそろったものが穫れる。極早生なので早くから穫り始められる。売り場でよく見る五角オクラの、実際の品種名のひとつにあたる。
- ヘルシエ粘りが特に強い丸莢のオクラ。水溶性の食物繊維であるペクチンの量がアーリーファイブの2倍あり、粘りは従来の品種の3倍にあたる。果実はパステルグリーンで肉厚、肉質はやわらかい。粘りそのものを目的に選ぶ品種になる。