果菜類
ピーマン
トウガラシの甘味種。未熟果を穫るのが一般的だが、置いておくと赤く完熟して甘みが増す。株が疲れにくく長期間穫れる。
- 夏・秋
- 旬
- やさしい
- 育てやすさ
- 向く
- プランター
- 20〜30℃
- 生育適温
- 7品種
- 登録品種
Capsicum annuum ・ 原産 中南米
ぴーまん / 青椒 ・ ナス科
栽培カレンダー
タネまき 2〜4月 / 植え付け 4〜6月 / 収穫 6〜10月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期です | 3月はタネまきの時期です | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期です | 6月は植え付けの時期です | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
地域別の作型
上のカレンダーは一般地を想定した目安です。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。
寒冷地東北・北海道・高冷地
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
一般地関東〜近畿の平野部
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
暖地九州・四国・南関東の平野部
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: 栽培暦(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
ピーマンの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
ピーマン栽培の前提
- 好む環境
- ナス科のなかで最も高温を要る。低温には弱い
- 水
- 土が乾くと着花が減り、落花と尻腐れが増える
- 連作
- 嫌う。ナス科を3〜4年作っていない畑を選ぶ
- 育苗日数
- 45〜60日
- 定植適期の苗
- 1番花が咲く3〜4日前(本葉13〜14枚ごろ)
- 定植できる気温
- 晩霜の心配がなく、最低気温10℃以上・最低地温15℃以上になってから
- 収穫までの日数
- 緑の未熟果は開花後25日(最盛期は15日)、色づくまでは55〜60日
品種の選び方
ピーマンには大型・中型・長型があり、形も円錐形やラウンド形などさまざまです。未熟果はどれも緑ですが、完熟すると赤・黄・オレンジ・紫になるものがあります。カラーピーマンと呼ばれるものは甘みが強く肉厚です。赤くなったピーマンは緑のものより栄養価が高くなります。パプリカは普通のピーマンとは別物と考えてください。開花から色づいて完熟するまで50〜60日かかるので、1個あたりの株への負担がまるで違います。暑さに強く病害虫も比較的少ないので、夏の家庭菜園に向いた作りやすい野菜です。
育て方の手順
種まきと育苗定植の45〜60日前
箱に深さ1cmの溝を8cm間隔で作り、5mm間隔ですじまきして5mmほど覆土します。水をやったら25〜30℃で保温してください。1週間ほどで発芽します。発芽後は夜温を25℃ほどに下げ、本葉2枚でポット(10.5〜12cm)に移し、夜温20℃で育てます。保温が難しい場合は苗を買い、がっちり育ったものを選んでください。
- 発芽までの温度
- 25〜30℃
- 発芽までの日数
- 約1週間
- 発芽後の夜温
- 約25℃
- 移植後の夜温
- 約20℃
プランターの場合 — 苗を買う場合、売られているのは9cmポットの若苗(本葉8〜9枚)が多いので、12〜15cmのポットに植え替えて1番花が咲く前まで手元で育てます。
土づくり定植の2週間以上前
苦土石灰を全面にまいて耕します。土が乾くと落花と尻腐れが増えるので、有機物を入れて保水性と排水性の両方を確保します。
- 苦土石灰
- 1㎡あたり約150g
元肥を入れる定植の1週間前
堆肥と元肥を施してもう一度耕します。秋まで長く穫り続けるので、元肥は十分に入れておきます。有機態の窒素を含む肥料を使うと、じわじわ効いて質のよい実がたくさん穫れます。
- 堆肥
- 1㎡あたり3〜4kg
- 化成肥料(N-P-K = 8-8-8)
- 1㎡あたり約150g
- 過リン酸石灰
- 1㎡あたり約30g
- 元肥を成分量で見る場合
- 10㎡あたりチッソ200〜250g・リン酸250〜300g・カリ200〜250g
畝立てマルチは定植の7〜10日前まで
地温を上げるためポリマルチを張ります。早めに張って地温を確保しておくと、植えたあとの根の伸びがよくなります。ピーマンは初期の伸びが遅く、その間にウイルス病を運ぶアブラムシに狙われやすいので、飛来を防ぐシルバーマルチが向いています。土が乾いているときは、マルチをする前に水をやっておいてください。
定植晩霜の恐れがなくなり、最低気温10℃・最低地温15℃を超えてから
ピーマンはナスよりさらに高温を要ります。一般地の露地なら5月中旬、トンネルなら4月中下旬が目安です。1番花が咲く3〜4日前の苗が適期で、つぼみも見えない若苗だと後で茂りすぎ、1番果が着いている老化苗だと根付きが悪くなります。晴れた日の午前中に、鉢と植え穴の両方をあらかじめ十分湿らせてから植えてください。植えたあとは50cmほどの仮支柱を立てて、苗が風で揺れないようにします。低温に弱いので、焦って早植えしないでください。根付きが悪かったときは、薄い液肥を数回与えたうえで1〜2番果を摘み取り、株の力を戻します。
整枝(3〜4本仕立て)
最初の分かれ目までのわき芽はすべて取り除きます。そこから先の枝を主枝として、3本または4本を残します。4本仕立てにするなら、2度目の分かれ目で出た4本を主枝にしてください。それより上は伸ばすままにし、実が着かない細い枝や勢いだけ強い枝は早めに間引いて、株の中まで光を通します。実の数が増えてきたら、主枝を立ち気味に誘引すると勢いが保てます。ピーマンの枝は弱いので、主枝それぞれに必ず支柱かひもを添えてください。ひもで吊る場合、支える針金には重さがかかるのでしっかり固定します。
1〜2番果を摘む定植後、最初の実が着いた頃
1〜2番花に着いた実は、株を育てるために早めに摘み取ります。3番果も株の勢いが弱いようなら、緑のうちに摘んでください。着いた実をすべて大きくすると株が持ちません。その後も、形の悪い実や傷んだ実は見つけしだい摘み取ります。
追肥1番果の収穫が始まる頃から10〜14日おき
マルチのすそを上げて畝の両側の肩に肥料をまき、土と混ざるよう軽く耕してからマルチを戻します。株の勢いが落ち着いて花の数が増えてくると、実の負担が一気に増えます。そこからは間隔を詰めて施してください。追肥が遅れると勢いが落ち、枝の伸びも実の太りも鈍って収量が落ちます。根が傷んで肥料が効きにくいときは、葉面散布が効きます。
- 化成肥料(8-8-8)
- 1回あたり約50g
- 成分量で見る場合
- 10㎡あたりチッソ成分で30gを10〜14日おき
- 液肥で与える場合
- 10㎡あたりチッソ成分10〜15gを5〜7日おき
梅雨明け後の水やり梅雨明け以降
高温と乾燥が重なると、実の尻が黒くへこむ尻腐れが出ます。土が乾いたらしっかり水をやり、葉面散布剤を定期的に使うと予防になります。
収穫
枝が折れやすいので必ずはさみで切ってください。1番成りや実が多くついたときは若採りして株の負担を軽くすると、その後の伸びと着果がよくなります。赤や黄に色づくまで置くと株が弱るので、完熟まで残す実は全体の半分以下にとどめます。パプリカを作っていて株の勢いが落ちてきたら、色づくのを待たず緑の幼果のうちに穫ってください。
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 花が落ちる・実の尻が黒くへこむ | 土が乾いた。特に梅雨明け後の高温乾燥で出やすい | 有機物を入れて保水性を確保し、乾かさない。乾いたらしっかりかん水する |
| 枝が折れる | 実の重みと、手で収穫したときの負荷 | 主枝それぞれに支柱を添え、収穫は必ずはさみで行う |
| 収穫が続かない・実が太らない | 追肥が遅れて勢いが落ちた。または完熟果を多く残しすぎて株が疲れた | 花数が増えてきたら追肥の間隔を詰める。色づくまで置く実は半分以下にし、残りは緑のうちに穫る |
| 葉ばかり茂って実が着かない | つぼみも見えない若すぎる苗を植えた | 1番花が咲く3〜4日前の苗を植える |
| 葉にモザイク模様が出て株が縮む | ウイルス病。アブラムシが媒介する | 治せないので抜いて処分する。ピーマンは初期の伸びが遅い分アブラムシに狙われやすいので、シルバーマルチと早めの防除で防ぐ |
主な病気と害虫
- 病気ウイルス病モザイク症状が出たら抜いて廃棄する。治療法はない
- 病気疫病排水対策と殺菌剤で対応する
- 害虫アブラムシウイルス病を媒介する。最優先で防ぐ
- 害虫ヨトウムシ夜に食害する
- 害虫タバコガ実に潜り込む。早期発見が要
このページの出典(複数の情報源を突き合わせています)
- ピーマンの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
- ピーマン栽培マニュアル(タキイ種苗)
栄養成分
可食部100gあたり / 野菜類/(ピーマン類)/青ピーマン/果実/生
- エネルギー
- 20kcal
- たんぱく質
- 0.7g
- 脂質
- 0.1g
- 炭水化物
- 2.3g
- 食物繊維総量
- 2.3g
- カリウム
- 190mg
- カルシウム
- 11mg
- 鉄
- 0.4mg
- ビタミンK
- 20µg
- 葉酸
- 26µg
- ビタミンC
- 76mg
- 食塩相当量
- 0g
「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロを表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06245)
ピーマンをよく買う地域
2023年(令和5年)~2025年(令和7年)平均 / 全国平均 2.5 kg
この数字は1人当たりではありません。二人以上の世帯1世帯あたりが1年間に買った量です。調べているのは都道府県全体ではなく、 県庁所在市と政令指定都市の52市。 買った量なので、自分で育てて食べた分や、外食で食べた分は入っていません。
少ない側(52市中の下位3市)
- 福井市1.9 kg
- 山口市2.1 kg
- 金沢市2.1 kg
出典: 家計調査 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(総務省統計局)