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イモ類

ジャガイモ

種イモから育てる。春作と秋作があり、秋作は種イモを切らずに植えるのが基本。茎葉が枯れたら掘り上げる。

夏・秋・冬
やさしい
育てやすさ
向く
プランター
12〜22
生育適温
11品種
登録品種

じゃがいも / 馬鈴薯ナス科

栽培カレンダー

タネまき 2〜3月・8〜9月 / 植え付け / 収穫 6〜7月・11〜12月

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
タネまき
1月はタネまきの時期ではありません
2月はタネまきの時期です
3月はタネまきの時期です
4月はタネまきの時期ではありません
5月はタネまきの時期ではありません
6月はタネまきの時期ではありません
7月はタネまきの時期ではありません
8月はタネまきの時期です
9月はタネまきの時期です
10月はタネまきの時期ではありません
11月はタネまきの時期ではありません
12月はタネまきの時期ではありません
収穫
1月は収穫の時期ではありません
2月は収穫の時期ではありません
3月は収穫の時期ではありません
4月は収穫の時期ではありません
5月は収穫の時期ではありません
6月は収穫の時期です
7月は収穫の時期です
8月は収穫の時期ではありません
9月は収穫の時期ではありません
10月は収穫の時期ではありません
11月は収穫の時期です
12月は収穫の時期です

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

ジャガイモの育て方

土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。

ジャガイモ栽培の前提

好む気候
冷涼。生育期間中の平均気温15〜20℃が向く
イモが太る適温
15〜18℃。昼夜の温度差が大きいほど収量が上がる
植え付けの目安
その土地の平均気温が10℃になった頃
種いも1片の重さ
30〜60g。40g前後を狙うと扱いやすい
株間
25〜35cm。30cm前後が無難
覆土
5〜10cm。マルチ栽培は8〜10cmと厚めに
連作
嫌う。ナス科を2〜3年作っていない畑を選ぶ
土のpH
5.6を超えるとそうか病が出やすい。石灰を入れすぎない
貯蔵
風通しのよい暗所で5℃前後

品種の選び方

ジャガイモは煮くずれのしやすさで選ぶと外しません。粉質のものは加熱するとほくほくになり、粉ふきいもやコロッケに向く一方、煮物では形が残りません。粘質のものは煮くずれしにくく、カレーや肉じゃがに向きます。皮や果肉に色のついた品種もあります。種いもは必ず種苗店やホームセンターで売っている検査済みのものを買ってください。前の年に穫ったイモや食用のイモを植えると、ウイルス病を持ち込むことがあります。植え付けに向くのは、休眠が明けて頂部の芽が2〜3個動き出した状態のものです。春作と秋作があり、秋作ができるのは関東以西の中間地と暖地に限られます。寒冷地は春作だけです。

育て方の手順

  1. 土づくり植え付けの1か月〜2週間前

    完熟堆肥と苦土石灰を入れて深く耕します。ここで注意したいのが石灰の量です。ジャガイモは土がアルカリ性に寄ると、イモの表面がかさぶた状になるそうか病にかかりやすくなります。pH5.6を超えると出やすくなるので、他の野菜と同じ感覚で石灰を入れないでください。むしろやや酸性のままのほうが無難です。過湿も嫌うので、水はけの悪い畑は避けるか高畝にします。

    苦土石灰
    1㎡あたり約50g(入れすぎない)
    完熟堆肥
    1㎡あたり1〜2kg
  2. 種いもを切って乾かす植え付けの1〜2日前

    1片が30〜60gになるよう縦に切ります。40g前後を目安にすると扱いやすいでしょう。切り方には決まりがあります。イモの頂部(芽が集まっている側)は芽の数が多く勢いも強いので、頂部から根の付いていた側へ向かって縦に切り、どの切片にも頂部の芽が入るようにします。横に切ると芽の少ない切片ができ、出芽がそろいません。切ったら2〜3日、風通しのよい日陰で切り口を乾かします。草木灰を切り口に付ける方法もあります。どちらも植えたあとに腐るのを防ぐためです。なお40〜60gの小さめのイモは切らずにそのまま植えられます。秋作は切り口から腐りやすいので、小さいイモを選んで丸のまま植えるのが確実です。

    1片の重さ
    30〜60g
    切り口を乾かす
    2〜3日、風通しのよい日陰で
    切らずに植えられる大きさ
    40〜60g
  3. 芽出し(浴光催芽)植え付けの20〜30日前

    種いもに光を当てて、あらかじめ短くて丈夫な芽を作らせておく作業です。6〜20℃の場所で20〜30日、日光か明るい散光に当てると、3〜5mmほどの固くて濃い緑の芽になります。この芽は輸送や植え付けで折れにくく、植えたあとの出芽が7〜10日早まります。結果として収穫量も増えます。むらが出ないよう、期間中に2〜3回イモの位置を入れ替えてください。日中20℃を超えると徒長して軟らかい芽になるので、温度が上がりすぎないようにします。省いても育ちますが、やっておくと出芽がそろいます。

    温度
    6〜20℃(日中20℃を超えない)
    期間
    20〜30日
    できる芽
    3〜5mmの固い芽
  4. 植え付け春作は晩霜の心配が無くなり次第できるだけ早く

    畝幅60〜70cmの1条植えにし、株間25〜35cmで切り口を下に向けて置きます。株間は仕上がりを左右します。25cmより詰めると数は穫れても小粒ばかりになり、35cmより広げると大きくなりすぎて変形や中心空洞が増えます。30cm前後にしておくのが無難です。元肥は種いもの間に置き、イモに直接触れないようにします。触れると肥料やけを起こします。覆土は5〜6cm、マルチを張る場合は土寄せができないぶん8〜10cmと厚めにして高畝に仕上げます。浅植えのほうが地温が上がって出芽が早まりますが、乾く畑では逆効果です。深すぎると出芽が遅れます。

    畝幅
    60〜70cmの1条植え
    株間
    25〜35cm(30cm前後が無難)
    覆土
    5〜6cm。マルチ栽培は8〜10cm
    1作の施肥量
    10㎡あたりチッソ70〜100g・リン酸100〜120g・カリ90〜120g
    堆肥を入れる場合
    完熟堆肥20kg/10㎡なら化成肥料を2割減らせる

    プランターの場合深さ30cm以上のプランターか、土のう袋でも作れます。土寄せの余地を残すため、はじめは土を半分ほどにしておき、芽が伸びるのに合わせて足していきます。

  5. 芽かき芽が8〜10cmに伸びた頃

    勢いのよい芽を残して、他は根元から抜きます。残す本数でイモの大きさが決まります。2〜3本残すと数が穫れ、1〜2本に絞ると大きなイモになります。小さいイモをたくさん穫りたいなら多めに残しても構いません。抜くときは種いもごと持ち上がらないよう、片手で株元を押さえてから引き抜いてください。

    残す芽
    2〜3本(大きくしたいなら1〜2本)
  6. 追肥・中耕・1回目の土寄せ芽かきと同時、または草丈15cm頃

    畝に沿って化成肥料をまき、除草を兼ねて浅く中耕してから、株元に5cmほど土を寄せます。中耕には土をやわらかくして水分と空気の通りをよくし、肥料の分解と根の伸びを助ける働きがあります。生えてきた雑草もここで片づきます。

    化成肥料
    1㎡あたり約40g
    土寄せの厚さ
    約5cm
  7. 2回目の土寄せ出芽から20日ほど、草丈30cm頃

    さらに10〜15cm土を寄せます。畝の断面がかまぼこ型になるように、山と谷の差が20〜25cmになるまで盛ってください。土寄せはこの作物でいちばん大事な作業です。新しいイモは種いもの上から伸びるほふく枝(ストロン)の先にできるため、土が足りないとイモが太れず、地表に出たイモは日に当たって緑色になります。緑色になった部分は食べられません。ただし遅れてから厚く寄せるとほふく枝を傷つけ、茎葉の傷から軟腐病や疫病が入ります。時期を逃さないでください。

    土寄せの厚さ
    10〜15cm
    仕上がり
    畝の山と谷の差が20〜25cm
  8. 収穫茎葉が半分以上枯れてから。晴天が2〜3日続いて土が乾いた日に

    茎葉が枯れ、イモの皮が固まってから掘ります。土が湿っていると掘ったイモが腐りやすいので、必ず乾いた日を選んでください。掘り上げたら半日ほど天日に当てて表面を乾かします。乾かすことは、付いている菌を減らす意味でも効きます。ただし長く日に当てると緑色になるので、乾いたら取り込みます。

  9. 貯蔵

    風通しのよい暗所で5℃前後に置くと芽が出にくくなります。光に当てると緑色になって食べられなくなるので、必ず暗いところに置いてください。重ねすぎたり袋に入れて密封したりすると酸素が足りなくなって腐るので、通気を確保します。

よくある失敗と防ぎ方

起きること原因防ぎ方
イモの表面がかさぶた状になる(そうか病)土がアルカリ性に寄っている。pH5.6以上、高温乾燥、乾きやすい土質で出やすい石灰を入れすぎない。やや酸性のままにしておく。乾くときは水をやる
イモが緑色になる土寄せが足りず、イモが日に当たった。収穫後に長く日に当てた場合も同じ2回に分けてしっかり土を寄せる。掘ったあとの天日干しは半日まで
小粒ばかりになる芽を残しすぎた。株間を詰めすぎた(25cm以下)芽は2〜3本に絞る。株間は30cm前後をとる
イモの中心に空洞ができる2Lサイズ以上に育ったイモに出やすい。多肥、株間が広すぎる、土の水分が多い株間を広げすぎない。肥料を効かせすぎない
イモの中心が褐色に変わる土寄せしすぎ、深植え、多湿と高温。貯蔵中の換気不足でも起きる適切な深さで植え、貯蔵中は空気を通す
植えた種いもが腐る切り口が乾いていないまま植えた。特に秋作で多い切ったら2〜3日日陰で乾かす。秋作は小さいイモを切らずに植える
出芽がそろわない横に切って芽の少ない切片ができた。または休眠が明けていない種いもを使った頂部から縦に切り、どの切片にも頂部の芽を入れる。芽が動き出したイモを使う
葉が縮れて生育が止まるウイルス病。前年のイモや食用イモを種いもにすると持ち込む毎年、検査済みの種いもを買って更新する

主な病気と害虫

  • 病気そうか病土がアルカリ性に寄ると出る。石灰の入れすぎに注意
  • 病気疫病多湿で広がる。土寄せの遅れで茎葉を傷つけると入りやすい
  • 病気軟腐病同じく傷口から入る。土寄せは時期を逃さない
  • 病気ウイルス病治せない。検査済みの種いもを毎年買って防ぐ
  • 害虫ニジュウヤホシテントウ葉を網目状に食べる。見つけしだい取る
  • 害虫アブラムシウイルス病を媒介する

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主な産地

2024年産 / 全国 2,295,000 t / 統計での作物名: ばれいしょ

  1. 北海道1,870,000 t81.5%
  2. 鹿児島県81,700 t3.6%
  3. 長崎県73,600 t3.2%
  4. 茨城県49,700 t2.2%
  5. 千葉県27,100 t1.2%
  6. 熊本県13,300 t0.6%
  7. 福島県12,600 t0.5%
  8. 青森県12,500 t0.5%
  9. 長野県12,400 t0.5%
  10. 静岡県10,200 t0.4%

出典: 作物統計調査 野菜生産出荷統計(2024年産)農林水産省

ジャガイモをよく買う地域

2023年(令和5年)~2025年(令和7年)平均 / 全国平均 8.3 kg / 統計での品目名: じゃがいも

この数字は1人当たりではありません。二人以上の世帯1世帯あたりが1年間に買った量です。調べているのは都道府県全体ではなく、 県庁所在市と政令指定都市の52市。 買った量なので、自分で育てて食べた分や、外食で食べた分は入っていません。

  1. 浜松市10.4 kg
  2. 新潟市10.2 kg
  3. 横浜市9.6 kg
  4. 千葉市9.5 kg
  5. 長崎市9.5 kg
  6. 奈良市9.4 kg
  7. 静岡市9.4 kg
  8. 相模原市9.4 kg
  9. 京都市9.4 kg
  10. 札幌市9.3 kg

少ない側(52市中の下位3市)

  1. 那覇市6.5 kg
  2. 盛岡市6.6 kg
  3. 高知市6.9 kg

出典: 家計調査 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(総務省統計局)

同じナス科の野菜

同じ科の野菜は同じ病害虫が付きやすく、続けて同じ場所に植えると 生育が落ちることがあります。植える場所を回すときの目安になります。