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果菜類

ナス

インド原産で高温と水を好む。長ナス、丸ナス、米ナス、水ナスなど地方色が最も豊かな野菜のひとつ。夏に更新剪定すると秋まで穫れる。

夏・秋
ふつう
育てやすさ
向く
プランター
20〜30
生育適温
22品種
登録品種

Solanum melongena原産 インド東部

なす / 茄子ナス科

栽培カレンダー

タネまき 2〜4月 / 植え付け 4〜6月 / 収穫 6〜10月

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
タネまき
1月はタネまきの時期ではありません
2月はタネまきの時期です
3月はタネまきの時期です
4月はタネまきの時期です
5月はタネまきの時期ではありません
6月はタネまきの時期ではありません
7月はタネまきの時期ではありません
8月はタネまきの時期ではありません
9月はタネまきの時期ではありません
10月はタネまきの時期ではありません
11月はタネまきの時期ではありません
12月はタネまきの時期ではありません
植え付け
1月は植え付けの時期ではありません
2月は植え付けの時期ではありません
3月は植え付けの時期ではありません
4月は植え付けの時期です
5月は植え付けの時期です
6月は植え付けの時期です
7月は植え付けの時期ではありません
8月は植え付けの時期ではありません
9月は植え付けの時期ではありません
10月は植え付けの時期ではありません
11月は植え付けの時期ではありません
12月は植え付けの時期ではありません
収穫
1月は収穫の時期ではありません
2月は収穫の時期ではありません
3月は収穫の時期ではありません
4月は収穫の時期ではありません
5月は収穫の時期ではありません
6月は収穫の時期です
7月は収穫の時期です
8月は収穫の時期です
9月は収穫の時期です
10月は収穫の時期です
11月は収穫の時期ではありません
12月は収穫の時期ではありません

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

地域別の作型

上のカレンダーは一般地を想定した目安です。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。

寒冷地東北・北海道・高冷地

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作型

一般地関東〜近畿の平野部

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作型

暖地九州・四国・南関東の平野部

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作型
タネまき植え付け収穫

品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: 栽培暦(失敗しない栽培レッスン)サカタのタネ 園芸通信

ナスの育て方

土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。

ナス栽培の前提

好む環境
高温性。夏の暑さによく耐え、雨にも比較的強い
「ナスは水で育つ」。水が切れると収量が落ち、実のツヤも消える
水分が多く、耕土が深い肥沃な畑。日当たりがよいほど収量が上がる
連作
特に嫌う。ナス科を3〜4年作っていない畑を選ぶ
育苗日数
種まきから60〜80日
定植適期の苗
本葉7〜8枚。1番花のつぼみがふくらんで紫色になり始めた頃
定植できる気温
晩霜の心配がなく、最低気温10℃以上・最低地温15℃以上になってから
収穫までの日数
開花から15〜20日前後

品種の選び方

ナスは大きさと形の幅が広い野菜です。大長・大丸・卵形から小丸まであり、果形も長形、中長形、卵形、丸形とさまざまです。大長ナスには40〜50cmになるものもあります。皮の色も濃い紫だけでなく白や緑があります。地方品種が多く残っている野菜でもあるので、地元のものを作ってみる楽しみもあります。土壌病害が出た畑で作り直す場合や、保温が難しい場合は、接ぎ木苗を買うほうが確実です。

育て方の手順

  1. 種まきと育苗定植の60〜80日前

    箱に深さ1cmの溝を8cm間隔で作り、5mm間隔でまいて5mmほど覆土します。水をやったら夜25℃・昼30℃で保温します。適温を保てば5〜7日で発芽します。発芽後は夜温を20℃ほどに下げ、込んできたら1〜2cm間隔に間引きます。本葉2枚で12〜15cmのポットに移し、夜温15℃で本葉7〜8枚まで育てます。

    発芽までの日数
    5〜7日(適温を保った場合)
    発芽までの温度
    夜25℃・昼30℃
    発芽後の夜温
    約20℃
    移植後の夜温
    約15℃

    プランターの場合苗を買う場合、売られているのは9cmポットの若苗(本葉6〜7枚)が多いので、12〜15cmのポットに植え替えて1番花が咲く直前まで手元で育てます。小さなポットのままだと根が巻いてしまい、植えてからも勢いが出ません。

  2. 土づくり定植の2週間以上前

    苦土石灰をまいてよく耕します。ナスは根を深く張るので、耕土を深くしておくほど後が楽になります。

    苦土石灰
    1㎡あたり約150g
  3. 元肥を入れる定植の1週間前

    堆肥と元肥を施して、もう一度耕します。ナスは長く穫り続ける野菜なので、元肥をしっかり入れておきます。肥料を好む野菜なので、効き目が長く続くタイプの肥料を使うと後半が楽になります。

    堆肥
    1㎡あたり3〜4kg
    化成肥料(N-P-K = 8-8-8)
    1㎡あたり約150g
    過リン酸石灰
    1㎡あたり約30g
    元肥を成分量で見る場合
    10㎡あたりチッソ・リン酸・カリとも200〜300g
  4. 畝立てマルチは定植の7〜10日前まで

    畝幅70cmほどの1条植えにすると管理しやすくなります。地温を上げるため黒色のポリマルチを張ります。早めに張って地温を確保しておくと、植えたあとの根の伸びがよくなります。土が乾いているときは水をやっておきます。

    畝幅
    約70cm(1条植え)
  5. 定植晩霜の恐れがなくなり、最低気温10℃・最低地温15℃を超えてから

    一般地の露地なら5月上中旬、トンネルなら4月中下旬が目安です。1番花のつぼみがふくらんで紫色になり始めた苗が適期で、つぼみが小さい若苗だと後で茂りすぎ、1番花が咲き終わった老化苗だと根付きが悪くなります。根鉢が畝の面より2〜3cm高くなるよう浅く植えます。活着の良し悪しがその後を決めるので、晴れた日の午前中に、鉢と植え穴の両方にたっぷり水を含ませてから植えてください。接ぎ木苗は接いだ部分を土に埋めないようにします。支柱を立てて誘引し、害虫を防ぐため浸透移行性の殺虫剤を株元にまいておきます。根付きが悪かったときは、薄い液肥を数回与えるか1番果を早めに摘み取って株の力を戻します。

    植え方
    根鉢が畝面より2〜3cm高くなる浅植え
    殺虫剤
    1株あたり約2g を株元に
  6. 1〜3番果を確実に着ける定植後から6月上旬ごろ

    株の勢いを落ち着かせるには、まず1番花に実を着けることが要ります。ところがこの時期はまだ夜が冷えて自然には着果しにくいので、3〜5番花くらいまでは着果促進剤(ホルモン処理)を使うと確実です。1〜3番果が順調に着くと株の勢いが落ち着き、以降は処理をしなくても実が着くようになります。

  7. 整枝(3本仕立て)

    1番花の下から勢いよく伸びた側枝を2本残し、主枝と合わせた3本仕立てにします。株元近くから出た枝と、主枝・側枝に出るわき芽は取り除きます。残した側枝にも必ず支柱を添えてください。細い枝を間引く程度にとどめて枝数をある程度残すと、花の数が増えて収量が上がります。収穫のたびに枝を切り戻していく方法もあります。実を着けた枝の先を葉1枚残して止め、収穫のときに元に近いわき芽を1つ残して切り戻す、というやり方です。株にかかる負担が少なく、後半まで勢いが続きます。

  8. 追肥1番果の収穫時から、10〜14日おき

    マルチのすそを上げ、畝の両側の肩に肥料をまいて土と混ざるよう軽く耕し、マルチを戻します。両側とも同じように施します。ナスは肥切れと水切れの両方に弱いので、間隔を空けすぎないでください。株の勢いを見て間隔を詰めたり空けたりします。液肥を水やり代わりに5〜10日おきに与える方法もあります。

    化成肥料(8-8-8)
    4株あたり約50g(片側2mぶん)
    成分量で見る場合
    1回目は10㎡あたりチッソ成分で30g
    液肥で与える場合
    10㎡あたりチッソ成分で10g
  9. 夏の水やりと敷きワラ梅雨明け後

    梅雨が明けてからの高温と乾燥はナスが最も苦手とする条件です。敷きワラや刈草を株元に敷いて、地温の上がりすぎと畝の乾きをやわらげます。乾いたときは畝の間にたっぷり水を流します。畝間かん水は夕方に行い、翌朝には水が残っていない状態にしてください。残っていると根が傷みます。

  10. 更新剪定(秋ナスを穫るために)7月中旬〜8月上旬

    真夏は暑さと乾燥で実の質が落ちます。ここで枝を切り戻して新しい枝を出させると、秋にもう一度質のよいナスが穫れます。各主枝を、勢いのある芽が残るように3分の1から2分の1の長さまで切り戻します。時期が遅くなるほど切り戻しは浅めにしてください。剪定のあとは追肥と水やりを十分に行い、乾燥防止に刈草や稲ワラを足します。半月ほどで力のある花が咲き、1か月後には収穫が始まります。

  11. 収穫開花から15〜20日前後

    1〜3番果や実が多くついたときは若採りして株の負担を軽くすると、その後の伸びと着果がよくなります。朝の涼しいうちに穫ると日もちします。

よくある失敗と防ぎ方

起きること原因防ぎ方
実にツヤがなくなる水が足りない乾かさない。敷きワラをして畝間にかん水する。乾燥するとハダニの被害も増える
株が急にしおれて枯れる(青枯病・半身萎凋病)ナス科の連作による土壌病害3〜4年ナス科を作っていない畑を選ぶ。出た畑では接ぎ木苗を使う。発病株は抜いて処分する
花が落ちて実が着かない定植直後で夜温が低い。または株の勢いが強すぎて茂りすぎている3〜5番花までは着果促進剤を使う。若すぎる苗の定植を避け、元肥を規定量にとどめる
収穫が続かない肥切れ、または実をつけすぎて株が疲れた10〜14日おきに追肥する。1〜3番果は若採りして負担を減らす
真夏に実の質が落ちる(成り疲れ)枝が茂りすぎ、暑さと乾燥が重なった7月中旬〜8月上旬に更新剪定をして、追肥と水やりで新しい枝を出させる
葉がかすれたように色が抜けるハダニ類。乾燥すると増える水を切らさず、早めに防除する

主な病気と害虫

  • 病気青枯病土壌病害。治せないので抜いて処分する
  • 病気半身萎凋病同じく土壌病害。株の片側から萎れる
  • 害虫アブラムシウイルス病を媒介する
  • 害虫ハダニ類乾燥すると急増する。水切れを起こさないことが予防になる
  • 害虫ミナミキイロアザミウマ早期に見つけて防除する

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栄養成分

可食部100gあたり / 野菜類/(なす類)/なす/果実/生

エネルギー
18kcal
たんぱく質
0.7g
脂質
Trg
炭水化物
2.6g
食物繊維総量
2.2g
カリウム
220mg
カルシウム
18mg
0.3mg
ビタミンK
10µg
葉酸
32µg
ビタミンC
4mg
食塩相当量
0g

「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロを表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年文部科学省・食品番号 06191

主な産地

2024年産 / 全国 280,200 t / 統計での作物名: なす

  1. 高知県38,500 t13.7%
  2. 熊本県33,600 t12.0%
  3. 群馬県28,100 t10.0%
  4. 福岡県17,600 t6.3%
  5. 茨城県17,400 t6.2%
  6. 愛知県12,500 t4.5%
  7. 栃木県10,400 t3.7%
  8. 新潟県8,820 t3.1%
  9. 埼玉県8,120 t2.9%
  10. 千葉県6,210 t2.2%

出典: 作物統計調査 野菜生産出荷統計(2024年産)農林水産省

ナスをよく買う地域

2023年(令和5年)~2025年(令和7年)平均 / 全国平均 4.0 kg / 統計での品目名: なす

この数字は1人当たりではありません。二人以上の世帯1世帯あたりが1年間に買った量です。調べているのは都道府県全体ではなく、 県庁所在市と政令指定都市の52市。 買った量なので、自分で育てて食べた分や、外食で食べた分は入っていません。

  1. 新潟市5.5 kg
  2. 京都市5.4 kg
  3. 山形市5.4 kg
  4. 千葉市5.2 kg
  5. 横浜市5.1 kg
  6. 東京都区部5.0 kg
  7. 青森市5.0 kg
  8. 奈良市4.9 kg
  9. 秋田市4.9 kg
  10. さいたま市4.9 kg

少ない側(52市中の下位3市)

  1. 那覇市2.3 kg
  2. 甲府市3.1 kg
  3. 岡山市3.3 kg

出典: 家計調査 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(総務省統計局)

ナスの品種

22品種。カードを押すと特徴と栽培カレンダーが見られます。

同じナス科の野菜

同じ科の野菜は同じ病害虫が付きやすく、続けて同じ場所に植えると 生育が落ちることがあります。植える場所を回すときの目安になります。