果菜類
イチゴ
秋に定植して越冬させ、翌春に穫る。促成栽培はハウス内で冬から収穫が始まる。ランナーで苗を増やすのが一般的。
- 春・夏
- 旬
- ふつう
- 育てやすさ
- 向く
- プランター
- 15〜25℃
- 生育適温
- 16品種
- 登録品種
いちご / 苺 ・ バラ科
栽培カレンダー
タネまき 2〜4月 / 植え付け 9〜11月 / 収穫 5〜6月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期です | 3月はタネまきの時期です | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期です | 10月は植え付けの時期です | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期です | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
イチゴの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
イチゴ栽培の前提
- 作型
- 10月に苗を植え、冬を越して5〜6月に収穫する
- 耐寒性
- 強い。マイナス5〜6℃までは問題ない
- 植える深さ
- クラウン(株元のふくらみ)を絶対に埋めない
- 実がなる向き
- ランナーが付いていた側の反対。畝の外へ向けて植える
- 受粉できる気温
- 15〜25℃
- 追肥
- 2月と、最初の花が咲く3月の2回が基本
- プランター
- 深さ15〜20cm以上。5号鉢に1株、65cmプランターに3株
品種の選び方
イチゴは収穫の仕方で一季なりと四季なりに分かれます。一季なりは春から初夏(5〜6月ごろ)に一度だけ穫れるもので、味がのりやすく、初めて育てるならこちらが向きます。四季なりは寒い時期以外ほぼ通年花が咲き、長く穫れる代わりに味が大味になりがちで、こまめに追肥しないと株が疲れます。育てやすさに大きな差はないので、穫りたい時期で選んで構いません。甘さや香りは品種の力による部分が大きく、糖度の高い品種を選ぶと結果がはっきり変わります。苗を買うときは、葉が間のびしておらず葉先が枯れていないものを選びます。ランナー(親株から伸びるつる)を切った跡が分かる苗だと、植えるときの向きが決めやすくなります。
育て方の手順
土づくり苦土石灰は植え付けの2週間以上前、肥料は1週間以上前
苦土石灰を全面にまいて耕し、1週間以上前に完熟堆肥と肥料を入れてよく混ぜます。イチゴの根は肥料に直接触れると傷むので、早めに入れて土になじませておくことが大事です。プランターなら市販の野菜用培養土で構いません。
- 苦土石灰
- 1㎡あたり約100g
- 完熟堆肥
- 1㎡あたり約3kg
- 有機入り肥料
- 1㎡あたり約100g
植え付け10月ごろ
イチゴの植え付けには、外すと後で取り返せない要点が2つあります。1つはクラウン(根元の茎にあたるふくらんだ部分)を絶対に土に埋めないこと。ここから新しい芽が出るので、埋めると葉も茎も育たず、実も着かなくなります。浅植えを意識してください。もう1つは向きです。イチゴはランナーが付いていた側と反対に花が咲いて実がなります。ランナーの跡を株の内側(畝の中央側)に向けて植えると、実が畝の外側に垂れて穫りやすく、地面に触れにくいので傷みも減ります。複数植えるときは向きをそろえてください。根が繊細なので、ポットから出すときに根鉢を崩さないようにします。
- 植える深さ
- クラウンが土に埋まらない浅植え
- 向き
- ランナーの跡を畝の内側へ。実は反対側になる
プランターの場合 — 深さ15〜20cm以上の容器を使います。5号鉢に1株、65cmの標準プランターなら3株が目安です。イチゴ専用の鉢(ストロベリーポット)だと実が垂れて地面に触れず、病気が減ります。プランターは乾きやすいので、表面が乾いたら水をやります。
秋の花とランナーを摘む10〜12月
植えてしばらくは葉が増え、花やランナーが出てくることがあります。もったいなく感じますが、秋に咲いた花は屋外では実になりません。寒さに当たって黒くなるだけです。早い時期に出るランナーも同じで、株の力を使うだけなので元から切ります。ここで取り除いた分の養分が、春の花と実に回ります。
冬越し12〜2月
イチゴは寒さに強く、マイナス5〜6℃までなら問題ありません。むしろ春に花を咲かせるには寒さに当てることが要るので、必要以上に保温すると失敗します。この時期にやることは、出てくる花とランナーを切ること、枯れ葉を取り除くこと、水をやりすぎないことの3つです。冬は水をあまり必要としないので、土の表面が乾いてから与えます。雪に埋もれると傷むので、そこだけは気をつけてください。
株元の手入れとマルチ2月
傷んだ葉と枯れ葉を取って株元をきれいにします。風通しがよくなり、病害虫も減ります。畑では黒マルチで覆い、プランターでは敷きわらを株元に置きます。実が地面に触れて汚れたり腐ったりするのを防ぐためです。あわせて軽く追肥します。
追肥2月と、最初の花が咲く3月の2回
生育が動き出す2月と、花が咲き始める3月に施します。株から少し離して円を描くようにまき、そのあと水をやってください。効き目の長い肥料なら2回で足ります。四季なりは長く穫るぶん株が疲れるので、こまめに足してください。
- 肥料
- 1株あたり約5g(緩効性のもの)
人工授粉3月以降、暖かくなって咲いた花に
3月はまだ虫が少なく、マンションの高層階では虫がほとんど来ません。筆や綿棒で花の中心をくるくるとなでて花粉を付けてください。受粉が不十分だと実の形がいびつになります。人の手だと形が整いにくいのですが、これは失敗でも病気でもありません。店で売られているような整った形は、ミツバチなどの虫が丁寧に回ってこそできるものです。受粉できる気温は15〜25℃です。4〜5月も続けてください。なお一般地では2月までに咲いた花は実になりにくいので落とし、3月以降の花を大事にします。
収穫5月初旬〜6月
実全体が赤く色づいてから穫ります。朝の涼しいうちに穫ると味も日もちもよくなります。
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 葉が出ない・実が着かない | クラウンを土に埋めてしまった。ここから新芽が出るため、埋まると育たない | 浅植えにして、クラウンを必ず地表に出す |
| 実が畝の内側にできて穫りにくい・汚れる | 苗の向きを考えずに植えた | ランナーの跡を畝の内側に向ける。実は反対側にできる |
| 実の形がいびつになる | 受粉が不十分 | 筆で花の中心をなでて受粉させる。虫が来ない場所では欠かせない |
| 春の実が少ない・小さい | 秋から冬に出た花やランナーを残して、株の力を使ってしまった | 2月までに出る花とランナーは切る。3月以降の花を残す |
| 冬に株の調子が悪くなる | 水のやりすぎ。または保温しすぎ | 土が乾いてから水をやる。イチゴは寒さに当てないと春に花が咲かない |
| 実が腐る・灰色のカビが出る | 実が地面に触れた。雨や多湿 | マルチや敷きわらを敷く。枯れ葉を取って風通しをよくする |
| 根が傷んで育たない | 肥料が根に直接触れた。または植えるときに根鉢を崩した | 肥料は1週間以上前に入れて土になじませる。根鉢は崩さずに植える |
主な病気と害虫
- 病気灰色かび病雨や多湿で出る。枯れ葉を取り、風通しを確保する
- 病気うどんこ病葉が白くなる。密植を避ける
- 害虫アブラムシ新芽に付く。早めに防除する
- 害虫ハダニ乾燥すると増える。葉裏を確認する
- 害虫ナメクジ実を食べる。マルチや敷きわらで地面との接触を減らす
- 害虫鳥害色づくと狙われる。防虫ネットを掛けると防げる
このページの出典(複数の情報源を突き合わせています)
- 初心者向け!イチゴの栽培方法・育て方のコツ(サカタのタネ 園芸通信)
- イチゴの育て方|お勧めする栽培方法(ハイポネックス Plantia)
- イチゴ施設栽培の作業体系(みんなの農業広場)
- イチゴの育て方|家庭菜園(サントリーフラワーズ)
イチゴの品種
16品種。カードを押すと特徴と栽培カレンダーが見られます。
- 章姫静岡県細長い果形の促成栽培用品種。
- 紅ほっぺ静岡県
- とちおとめ栃木県東日本で多く栽培される代表品種。
- あまおう福岡県大粒の福岡県オリジナル品種。
- 女峰栃木県
- さがほのか佐賀県
- よつぼし種子繁殖性の四倍体品種。
- スカイベリー栃木県
- かおり野極早生で香りが強い。酸味が穏やかで、果肉がしっかりしている。
- やよいひめ群馬県大玉で日持ちがよい。時期が進んでも果実が大きいまま保たれる。
- とよのかかつて西日本の主力だった品種。甘みと酸味のバランスがよい。
- ゆめのか愛知県果肉が硬めで日持ちする。すっきりした甘さ。
- あまりん埼玉県糖度が高く、酸味が控えめ。埼玉県で育成された品種。
- いちごさん佐賀県佐賀県が育成した品種。果皮が濃い赤で、すっきりした甘さ。
- 恋みのり果肉が硬めで日持ちする。輸送に強く、大果になりやすい。
- とちあいか栃木県とちおとめに続く栃木の主力。果心まで赤く、甘みが強い。