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果樹類

モモ

山梨県と福島県が主産地。摘果と袋掛けの手間が大きく、病害虫も多いため家庭では難易度が高い。植えてから3〜4年で穫れ始める。

むずかしい
育てやすさ
広さが要る
プランター
18〜28
生育適温
3品種
登録品種

もも / 桃バラ科

栽培カレンダー

タネまき / 植え付け 11〜12月・3月 / 収穫 7〜8月

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
植え付け
1月は植え付けの時期ではありません
2月は植え付けの時期ではありません
3月は植え付けの時期です
4月は植え付けの時期ではありません
5月は植え付けの時期ではありません
6月は植え付けの時期ではありません
7月は植え付けの時期ではありません
8月は植え付けの時期ではありません
9月は植え付けの時期ではありません
10月は植え付けの時期ではありません
11月は植え付けの時期です
12月は植え付けの時期です
収穫
1月は収穫の時期ではありません
2月は収穫の時期ではありません
3月は収穫の時期ではありません
4月は収穫の時期ではありません
5月は収穫の時期ではありません
6月は収穫の時期ではありません
7月は収穫の時期です
8月は収穫の時期です
9月は収穫の時期ではありません
10月は収穫の時期ではありません
11月は収穫の時期ではありません
12月は収穫の時期ではありません

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

モモの育て方

土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。

モモ栽培の前提

分類
バラ科サクラ属の核果類(サクラ属で種が核に覆われる仲間)
受粉
白桃など古い品種は雄器が不完全で受粉樹が要る。白鳳系は不要
日当たりと水はけがよい場所。pH5.5〜6.5が望ましい
植え付け
秋植えが基本。寒冷地は春植え。開花前に済ませる
結果枝
5〜40cmの枝に品質のよい実が付く
剪定
枝の先端を4分の1程度切り返す。主枝・亜主枝は3分の1
摘果
1果あたり葉30枚。果実の間隔15cm程度
施肥
萌芽前・果実肥大期・収穫完了後の年3回

品種の選び方

この果樹で最初に確かめるべきは、その品種に受粉樹が要るかどうかです。モモは品種によって雄性器官が完全なものと不完全なものに分かれます。白桃のように古くからある品種には不完全な雄器を持つものが多く、受粉樹との混植が必要です。一方、比較的新しい白鳳系の血が強い品種は完全な雄器を持つものが多く、混植は要りません。もう一つの魅力は完熟で食べられること。モモは熟すほどやわらかくなり傷つきやすいので、店頭に並ぶものは早どりされる傾向があります。自分で育てれば完熟の極甘を味わえるので、家庭で育てるメリットが非常に大きい果樹です。

育て方の手順

  1. 植え付け秋植えが基本(寒冷地は春植え)

    秋植えのほうが根が土になじみますが、寒冷地では春植えが無難です。ただしなるべく開花前に植えたいので、開花の早いモモは特に注意してください。日当たりがよく水はけのよい場所を選びます。水はけは果実の甘さにも影響するので重要です。土壌の酸度はpH5.5〜6.5が望ましいので、測定キットで確かめて苦土石灰などで調整するとよいでしょう。古い根や土を取り除き、接ぎ木部より上に土がかぶらないように植え、庭植えは50cm、鉢植えは25cmの高さで切り詰めます。支柱に固定してたっぷり水をやります。

  2. 施肥

    萌芽前、果実肥大期、収穫完了後の年3回が目安です。萌芽前には多様なミネラルも含む有機質肥料(油かすなど)を、果実肥大期と収穫完了後には速効性で成分含有量の高い化成肥料(8-8-8など)を使います。

  3. 剪定

    冬芽には大きな花芽と小さな葉芽の2種類があります。花芽からは花(果実)だけ、葉芽からは枝葉だけが出ます。ただし花芽が付いても、果実をつけるのに適した長さの枝でなければ大部分が開花後に落果します。モモでは5〜40cmの枝に品質のよい実が付きます。剪定時に芽と枝の長さを見れば、どこに実が付くか分かります。枝が込んでいる場所は間引き、結果枝が出る側枝は使用年齢とともに付け根付近に芽が付かなくなるので、早めに周囲の若い枝に更新します。枝の先端は4分の1程度切り返し、主枝や亜主枝の先端は3分の1程度切り返して充実した枝を出させます。

  4. 人工授粉

    核果類は昆虫や風が花粉を運んでくれるので、基本的には何もしなくても結実します。ただし天候の影響で実付きが悪い年があります。毎年のように悪いなら人工授粉が効きます。最も簡単なのは、花を摘んで花粉を雌しべの柱頭に押しつける方法で、1花でおよそ10花を受粉できます。乾いた絵筆で交互に触れる方法もあります。受粉樹が必要な品種では、同じ品種の花粉では意味がないので必ず異なる品種に受粉してください。雨で花が濡れていると花粉が付かないので、晴天時に行います。

  5. 摘果と袋かけ

    甘く大きな実を毎年穫るために欠かせません。家庭で穫るなら、1果あたりの葉が30枚、果実の間隔で15cm程度を目安に間引けば十分です。ただし清水白桃のような大玉を狙う産地では、最終的に葉80〜100枚に1果まで落とします。大きさを求めるほど残す数は減る、と考えてください。産地では予備摘果と仕上げ摘果の2段階に分け、予備摘果では最終着果量の2倍を見込んで落とします。残すのは形がよく、将来枝に当たりにくく、袋が掛けやすい実です。日当たりのよい樹冠上部は多めに、内部や下枝は少なめに残します。モモは果実がデリケートなので、特に7月以降に収穫される品種は摘果直後に果実袋をかけます。果梗が短いので、茶色の枝ごと付属の針金で固定してください。

    葉果比(家庭の目安)
    1果あたり葉30枚
    葉果比(大玉を狙う産地)
    葉80〜100枚に1果
    果実の間隔
    15cm程度
  6. 収穫

    果実が色づき、やわらかくなった頃が適期です。同じ木でも日当たりのよい位置や先端付近から徐々に穫れます。核果類は熟すほど甘くなるので、なるべく完熟してから穫るのがコツです。ただし硬い果実が好きな人もいるので、試食しながら自分好みの状態を確かめるのも家庭果樹の醍醐味です。食べきれないからと完熟果をいつまでもならせておくと木が傷むので、適期に穫って冷蔵庫で保存するかジャムに加工してください。

よくある失敗と防ぎ方

起きること原因防ぎ方
花は咲くのに実がならない白桃系など雄性器官が不完全な品種で、受粉樹がない品種の性質を確かめる。不完全雄器の品種なら異品種を混植する。白鳳系は1本でよい
花芽が付いたのに開花後に落果する結果枝の長さが適していないモモは5〜40cmの枝に良い実が付く。剪定時に枝の長さを見て残す枝を選ぶ
実が小さい、甘くない摘果が足りない。または水はけが悪い1果あたり葉30枚、果実の間隔15cmまで減らす。水はけのよい場所に植える
実が傷んで落ちる、虫が入る果実がデリケートで、病害虫の被害を受けやすい摘果直後に果実袋をかける。果梗が短いので枝ごと針金で固定する
収穫後に木が弱った食べきれず完熟果をならせたままにした適期に穫って冷蔵保存するかジャムにする
側枝の付け根に芽も葉も実もない側枝が古くなり、付け根付近に芽が付かなくなった早めに周囲の若い枝に更新する

主な病気と害虫

  • 害虫モモシンクイガ実に入って食害する。袋かけが有効
  • 害虫アブラムシ新芽に付いて葉を巻く
  • 病気縮葉病春に葉が縮れて赤くふくらむ。萌芽前の防除が効く
  • 病気灰星病多湿で実が腐る。傷んだ実は早く取り除く
  • 害虫コスカシバ幹に食い入る。ヤニが出ていたら疑う

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同じ科の野菜は同じ病害虫が付きやすく、続けて同じ場所に植えると 生育が落ちることがあります。植える場所を回すときの目安になります。