果樹類
キンカン
皮ごと食べる小さな柑橘。柑橘のなかでは寒さに強く鉢でも育つ。実が濃いオレンジ色になってから2週間ほど置くと、渋みが抜けて甘くなる。
- 冬
- 旬
- やさしい
- 育てやすさ
- 向く
- プランター
- 15〜28℃
- 生育適温
- 2品種
- 登録品種
きんかん / 金柑 ・ ミカン科
栽培カレンダー
タネまき — / 植え付け 3〜4月 / 収穫 1〜3月・12月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期です | 2月は収穫の時期です | 3月は収穫の時期です | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
キンカンの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
キンカン栽培の前提
- 分類
- ミカン科キンカン属の常緑低木
- 食べ方
- 果皮ごと食べる。皮に甘みがある
- 開花
- 夏と秋の2回(7〜8月ごろ)。ほかのカンキツと違う
- 結果習性
- 春から伸びた枝に着花する。前年枝にも付く
- 剪定
- 収穫後の3〜5月。ほかのカンキツより遅い
- 収穫
- ニンポウキンカンは12月、プチマルは1月ごろ
- 水やり
- 春〜夏は切らさない。10〜12月は乾かし気味に
- 受粉
- 1本で結実する
品種の選び方
ほかのカンキツと違い、果皮ごと丸ごと食べるのがキンカンです。皮に甘みがあり、実に酸味があるという逆の構造をしています。品種では、生食用に市販されているもののほとんどが「ニンポウキンカン(寧波金柑)」で、品質がよく収穫は12月ごろ。種がほとんど入らない「ぷちまる」は果皮に苦みがなく丸ごと食べてもおいしい品種で、収穫は1月ごろです。ただし若木のうちは種が入ることがあります。夏から秋にかけて咲く花の南国風の甘い香りも、この果樹ならではの楽しみです。
育て方の手順
植え付け2月下旬〜4月上旬
日当たりと水はけがよく、強風が当たらない場所を選びます。古い根や土を取り除き、接ぎ木部より上に土がかぶらないように植えます。植え付け後、庭植えは50cm、鉢植えは25cmの高さで枝を切り詰め、支柱に固定してたっぷり水をやります。低木なので、カンキツの中でも鉢植え向きです。
プランターの場合 — 樹が大きくならないので鉢植えとの相性がよく、冬に移動させやすいのも利点です。
水やり
春から夏の果実成長期に水を切らすと、落果や落葉の原因になります。この時期は切らさないでください。逆に成熟期にあたる10〜12月は乾かし気味に管理すると、色づきが早くなり甘い実になります。
摘花
キンカンは夏と秋の2回咲きます。秋の花を結実させると樹が疲れ、翌年の実付きが悪くなるので、秋の花は早めに取り除いてください。
剪定収穫後の3〜5月
ほかのカンキツ類が2〜3月なのに対し、キンカンは収穫が遅いぶん剪定も遅らせます。また結果習性も違い、春から伸長した枝に着花する性質があり、前年枝にも着花します。込み合った枝や枯れ枝を整理し、風と日が入るようにしてください。
施肥
萌芽前(2月)に有機質肥料、開花直後・果実肥大期・収穫直後に化成肥料を施す年4回が目安です。低木なので、木の大きさに合わせて量を減らします。
収穫
果皮が濃い橙色に色づいたものから穫ります。ニンポウキンカンは12月、ぷちまるは1月が収穫期です。果梗はハサミで切り、果実すれすれで切り直してください。
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 翌年の実付きが悪くなった | 秋に咲いた花を結実させて樹が疲れた | 秋の花は早めに取り除く。実らせるのは夏の花に絞る |
| 実や葉が落ちる | 春から夏の果実成長期に水を切らした | この時期は水を切らさない。逆に10〜12月は乾かし気味にすると色づきと甘みが増す |
| 剪定したら実がならなかった | ほかのカンキツと同じ2〜3月に剪定した。キンカンは結果習性が違う | 剪定は収穫後の3〜5月に行う。春から伸びた枝と前年枝の両方に花が付く |
| 種なし品種なのに種が入っている | 若木のうちは種が入ることがある | 樹が充実するのを待つ。品種の欠陥ではない |
| 果皮に黒い点やかさぶた状の斑が出る | かいよう病・そうか病・黒点病 | 鉢植えは軒下に置いて風雨を避ける |
主な病気と害虫
- 病気かいよう病風雨で広がる。軒下管理が効く
- 病気そうか病果皮がかさぶた状になる
- 害虫アゲハチョウの幼虫葉を食べ尽くす。手で取り除く
- 害虫ミカンハモグリガ葉に白い線を残す
- 害虫カイガラムシ枝に付く。すす病の原因になる
このページの出典(複数の情報源を突き合わせています)
- さわやかな香りと酸味がたまらない!おいしいカンキツ類を育てよう(三輪正幸)(タキイ種苗)
- キンカン類の育て方・栽培方法(植物図鑑)(NHK出版 みんなの趣味の園芸)
- 【キンカン(金柑)の育て方】甘酸っぱい果実を味わおう(ハイポネックス Plantia)
- 家庭でおいしく育つきんかんの育て方(KINCHO園芸)