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果樹類

キンカン

皮ごと食べる小さな柑橘。柑橘のなかでは寒さに強く鉢でも育つ。実が濃いオレンジ色になってから2週間ほど置くと、渋みが抜けて甘くなる。

旬
冬
育てやすさ
やさしい
プランター
向く
生育適温
15〜28℃
登録品種
3品種

Fortunella spp. ・ 原産 中国 ・ 出典: ウィキペディア日本語版

きんかん / 金柑 ・ ミカン科

栽培カレンダー

タネまき — / 植え付け 2〜4月 / 収穫 1〜3月・12月

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
植え付け
1月は植え付けの時期ではありません
2月は植え付けの時期です
3月は植え付けの時期です
4月は植え付けの時期です
5月は植え付けの時期ではありません
6月は植え付けの時期ではありません
7月は植え付けの時期ではありません
8月は植え付けの時期ではありません
9月は植え付けの時期ではありません
10月は植え付けの時期ではありません
11月は植え付けの時期ではありません
12月は植え付けの時期ではありません
収穫
1月は収穫の時期です
2月は収穫の時期です
3月は収穫の時期です
4月は収穫の時期ではありません
5月は収穫の時期ではありません
6月は収穫の時期ではありません
7月は収穫の時期ではありません
8月は収穫の時期ではありません
9月は収穫の時期ではありません
10月は収穫の時期ではありません
11月は収穫の時期ではありません
12月は収穫の時期です

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

キンカンの育て方

土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。

キンカン栽培の前提

分類
ミカン科キンカン属の常緑低木
食べ方
果皮ごと食べる。皮に甘みがある
開花
夏と秋の2回(7〜8月ごろ)。ほかのカンキツと違う
結果習性
春から伸びた枝に着花する。前年枝にも付く
剪定
収穫後の3〜5月。ほかのカンキツより遅い
収穫
ニンポウキンカンは12月、プチマルは1月ごろ
水やり
春〜夏は切らさない。10〜12月は乾かし気味に
受粉
1本で結実する

品種の選び方

ほかのカンキツと違い、果皮ごと丸ごと食べるのがキンカンです。皮に甘みがあり、実に酸味があるという逆の構造をしています。品種では、生食用に市販されているもののほとんどが「ニンポウキンカン(寧波金柑)」で、品質がよく収穫は12月ごろ。種がほとんど入らない「ぷちまる」は果皮に苦みがなく丸ごと食べてもおいしい品種で、収穫は1月ごろです。ただし若木のうちは種が入ることがあります。夏から秋にかけて咲く花の南国風の甘い香りも、この果樹ならではの楽しみです。

育て方の手順

  1. 植え付け2月下旬〜4月上旬

    日当たりと水はけがよく、強風が当たらない場所を選びます。古い根や土を取り除き、接ぎ木部より上に土がかぶらないように植えます。植え付け後、庭植えは50cm、鉢植えは25cmの高さで枝を切り詰め、支柱に固定してたっぷり水をやります。低木なので、カンキツの中でも鉢植え向きです。

    切り詰める高さ(庭植え)
    50cm
    切り詰める高さ(鉢植え)
    25cm

    プランターの場合 — 樹が大きくならないので鉢植えとの相性がよく、冬に移動させやすいのも利点です。

  2. 水やり

    春から夏の果実成長期に水を切らすと、落果や落葉の原因になります。この時期は切らさないでください。逆に成熟期にあたる10〜12月は乾かし気味に管理すると、色づきが早くなり甘い実になります。

    水を切らさない時期
    春〜夏の果実成長期
    乾かし気味にする時期
    10〜12月
  3. 摘花

    キンカンは夏と秋の2回咲きます。秋の花を結実させると樹が疲れ、翌年の実付きが悪くなるので、秋の花は早めに取り除いてください。

  4. 剪定収穫後の3〜5月

    ほかのカンキツ類が2〜3月なのに対し、キンカンは収穫が遅いぶん剪定も遅らせます。また結果習性も違い、春から伸長した枝に着花する性質があり、前年枝にも着花します。込み合った枝や枯れ枝を整理し、風と日が入るようにしてください。

  5. 施肥

    萌芽前(2月)に有機質肥料、開花直後・果実肥大期・収穫直後に化成肥料を施す年4回が目安です。低木なので、木の大きさに合わせて量を減らします。

    施肥の回数
    年4回
    時期
    萌芽前2月・開花直後5月・果実肥大期7月・収穫直後
  6. 収穫

    果皮が濃い橙色に色づいたものから穫ります。ニンポウキンカンは12月、ぷちまるは1月が収穫期です。果梗はハサミで切り、果実すれすれで切り直してください。

よくある失敗と防ぎ方

起きること原因防ぎ方
翌年の実付きが悪くなった秋に咲いた花を結実させて樹が疲れた秋の花は早めに取り除く。実らせるのは夏の花に絞る
実や葉が落ちる春から夏の果実成長期に水を切らしたこの時期は水を切らさない。逆に10〜12月は乾かし気味にすると色づきと甘みが増す
剪定したら実がならなかったほかのカンキツと同じ2〜3月に剪定した。キンカンは結果習性が違う剪定は収穫後の3〜5月に行う。春から伸びた枝と前年枝の両方に花が付く
種なし品種なのに種が入っている若木のうちは種が入ることがある樹が充実するのを待つ。品種の欠陥ではない
果皮に黒い点やかさぶた状の斑が出るかいよう病・そうか病・黒点病鉢植えは軒下に置いて風雨を避ける

主な病気と害虫

キンカンの育て方の出典

ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。

栄養成分

可食部100gあたり / 果実類/(かんきつ類)/きんかん/全果/生

エネルギー
67kcal
たんぱく質
-g
脂質
0.3g
炭水化物
-g
食物繊維総量
4.6g
カリウム
180mg
カルシウム
80mg
鉄
0.3mg
ビタミンK
(0)µg
葉酸
20µg
ビタミンC
49mg
食塩相当量
0g

「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 07056)

主な産地

2023年産 / 全国の収穫量 3,666.8 t / 統計での作物名: キンカン(金柑)

  1. 宮崎県2,734 t74.6%
  2. 鹿児島県746.7 t20.4%
  3. 熊本県70.9 t1.9%
  4. 佐賀県44.5 t1.2%
  5. 和歌山県32 t0.9%
  6. 静岡県28.9 t0.8%
  7. 高知県7.1 t0.2%
  8. 愛媛県2.7 t0.1%

出典: 特産果樹生産動態等調査(農林水産省)