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果樹類

ブルーベリー

家庭果樹の中でも育てやすい部類。酸性土壌を好むためピートモスが要る。実の付きをよくするには、同じ系統の別品種を2本以上そろえて植える。

やさしい
育てやすさ
向く
プランター
15〜28
生育適温
4品種
登録品種

ぶるーべりーツツジ科

栽培カレンダー

タネまき / 植え付け 11〜12月・3月 / 収穫 6〜8月

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
植え付け
1月は植え付けの時期ではありません
2月は植え付けの時期ではありません
3月は植え付けの時期です
4月は植え付けの時期ではありません
5月は植え付けの時期ではありません
6月は植え付けの時期ではありません
7月は植え付けの時期ではありません
8月は植え付けの時期ではありません
9月は植え付けの時期ではありません
10月は植え付けの時期ではありません
11月は植え付けの時期です
12月は植え付けの時期です
収穫
1月は収穫の時期ではありません
2月は収穫の時期ではありません
3月は収穫の時期ではありません
4月は収穫の時期ではありません
5月は収穫の時期ではありません
6月は収穫の時期です
7月は収穫の時期です
8月は収穫の時期です
9月は収穫の時期ではありません
10月は収穫の時期ではありません
11月は収穫の時期ではありません
12月は収穫の時期ではありません

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

ブルーベリーの育て方

土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。

ブルーベリー栽培の前提

分類
ツツジ科スノキ属の低木性果樹。北アメリカ原産
系統
ハイブッシュ(耐寒性・暑さに弱い)とラビットアイ(耐暑性・寒さに弱い)
最重要
適正pHが低い。ハイブッシュでpH4.3〜4.8、ラビットアイでpH4.5〜5.5
受粉
同じ系統の別品種を2本以上。1本では実らない
植え穴
深さ40〜50cm。ピートモス30Lともみ殻など有機物50Lを混ぜる
施肥
露地植えで年間150g程度(8-8-8)と、果樹の中でも少ない
収穫
全体が青くなってから5〜7日後。最低5日おきに一粒ずつ
剪定
落葉している休眠期。花芽は勢いの弱い枝の先端に付く

品種の選び方

品種は300〜400あるといわれますが、選び方の骨格は単純です。まず系統を決めること。ハイブッシュは耐寒性があり暑さに弱く、ラビットアイは耐暑性があり寒さに弱い。東北や北海道ならノーザンハイブッシュ、西日本ならサザンハイブッシュも作れますが、育てやすさではラビットアイが勝ります。そして最も大事なのが、必ず2本以上、しかも同じ系統の別品種を選ぶことです。「実がならない」という相談のほとんどは、1本だけ植えたか、まったく同じ品種を2本植えたかのどちらかです。ラビットアイを植えるなら、ラビットアイ系統の中から違う品種を2本以上選んでください。

育て方の手順

  1. 植え付け(土壌改良が全て)

    この果樹で最も特異なのは、適した土のpHがきわめて低いことです。ほかの野菜や果樹の適正pHが6.5〜7.0前後なのに対し、ブルーベリーはハイブッシュでpH4.3〜4.8、育てやすいラビットアイでも4.5〜5.5という強酸性を求めます。日本の土は酸性に傾きやすいとはいえ、この領域には届きません。ふつうは石灰でアルカリ側に寄せるところを、ブルーベリーでは逆に「ピートモス」という強酸性の資材を大量に使います。深さ40〜50cmの植え穴を掘り、掘り上げた土にピートモス30Lともみ殻やチップなどの有機物50Lを混ぜ込んで埋め戻します。苗木の根を広げ、深くなりすぎない位置で固定して添え木を差し、残った土をかぶせて高く盛り上げ、大量の水をかけて根と土を密着させます。品種の選択と土壌改良さえ手を抜かなければ、あとはほとんど放っておいても穫れる果樹です。

    植え穴
    深さ40〜50cm
    ピートモス
    30L(多いほど安心)
    有機物
    もみ殻やチップ50L

    プランターの場合浅根性なので鉢やプランターとの相性がよく、成木になってもほかの果樹ほど場所を取りません。用土は必ずpH未調整のピートモスを主体にしてください。

  2. 施肥

    果樹の中でも要求量がかなり少なく、露地植えで年間150g程度(8-8-8の有機肥料)で足ります。3月中〜下旬の花前に100gを元肥として散布し、5〜6月の急激な生育を助けます。5月中〜下旬に30g程度の追肥で果実の肥大と8月の花芽分化を助け、8月にも20g程度施して来年の初期生育のための貯蔵養分をつくります。

    3月中〜下旬
    100g(元肥)
    5月中〜下旬
    30g(追肥)
    8月
    20g(追肥)
  3. マルチング落葉期

    有機質の多い土壌を好むので、落葉している間に株元へ堆肥などの有機物でマルチングをします。

  4. 剪定落葉している休眠期

    簡易なもので構いません。枯れた枝と、地際から出るサッカーや幹から出るシュートのような勢いの強すぎる枝を優先して根元から切除します。勢いが強すぎる枝には花芽が付きにくく、そこへ養分が集中して本来よい実がなるはずの枝に回らなくなるからです。ただしサッカーやシュートが1本も出ていないのは栄養状態に問題があるサインです。植え付けから3〜4年は出ませんが、5年目以降でも出ない場合は施肥量を増やすか、全体を半分近く刈り込んで樹勢の回復を図ります。下垂した弱々しい枝も切り、内向きの枝を間引いて木の内側に日と風を通します。花芽は勢いの弱くなった枝の先端に集中しているので、全部切り落とさないよう注意してください。花芽は葉芽よりふっくらしていて、見ればすぐ分かります。

  5. 収穫全体が青くなってから5〜7日後

    毎日が理想ですが、少なくとも5日おきに見てください。一粒ずつ熟すので一粒ずつ穫ります。まだピンクが残っているうちに穫ると糖が乗っておらず酸味が立ちます。適期なら、手でやさしくつまむだけで取れます。

よくある失敗と防ぎ方

起きること原因防ぎ方
実がまったくならない1本だけ植えた、または同じ品種を2本植えた同じ系統の別品種を2本以上植える。ラビットアイならラビットアイ同士で
生育が芳しくない、葉色が悪い土のpHが高い。ブルーベリーは強酸性を求めるpHを測る。植え付け時にピートモスを大量に混ぜる。足りなければ増やす
5年目以降もシュートが出ない樹の栄養状態に問題がある施肥量を増やすか、ブッシュ状の枝を全部半分近く刈り込んで樹勢回復を図る
剪定したら花が減った花芽は勢いの弱くなった枝の先端に集中している。そこを切り落としたふっくらした花芽を見分けて残す。結果習性を意識して切る枝を決める
酸っぱい収穫が早い。ピンク色が残っている段階で穫った全体が青くなってから5〜7日待つ
粒が小さい実が付きすぎている剪定で結果枝を整理する。少なくすると驚くほど大きな粒になる

主な病気と害虫

  • 害虫イラガ葉を食害する。触ると刺されるので注意
  • 害虫コガネムシの幼虫鉢植えで根を食害する。浅根性なので影響が大きい
  • 病気灰色かび病多湿で花や果実に発生。風通しをよくする
  • 害虫熟した実を食べる。ネットで守る

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