イチゴの品種
さがほのか
- 佐賀県
佐賀県農業試験研究センターが「大錦」と「とよのか」を交配して育成し、2001年に品種登録したイチゴ。果皮はツヤのある紅色で、果肉はきれいな白色になる。甘みが強く多汁で、酸味は穏やか。円錐形で大きく、果肉はしっかりしていて日持ちもよい。九州の主力品種として長く作られてきた。
ほかの品種と何が違うのか
果肉が白く、切ると外の紅色との対比が出る。日持ちがよい。
この品種の要点
- 育成元
- 佐賀県農業試験研究センター(2001年〜)
- 産地
- 佐賀県
この品種が生まれた理由
西日本の主力だった「とよのか」を親に、より甘く日持ちのよい方向へ育成された品種にあたる。果肉が白いので、切ったときに外の紅色との対比が出て、ケーキやパフェで見た目が映える。2018年に佐賀県が「いちごさん」を出すまで、20年近く県の主力を務めた。
味と食感
甘みが強く多汁で、酸味は穏やか。果肉はしっかりしていて崩れにくい。果肉が白いので、切った断面の見た目がよい。
さがほのかを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどイチゴに共通する基本はイチゴのページを参照してください。
- 果肉がしっかりしていて日持ちがよいので、収穫や持ち運びで傷みにくい。
- 円錐形の大果になる。実を成らせすぎると一粒が小さくなる。
プランター・家庭菜園で育てる
- プランターで作れる。日持ちがよいので、少しずつ穫って貯めておける。
- 実が土に触れると傷む。株の外へ垂らすか支えを入れる。
- ランナーは切り取り、株の力を実に向ける。
収穫適期の見分け方
- 果皮全体がツヤのある紅色に染まってから穫る。果肉は赤くならず白いままなのが正常にあたる。
保存と食べ方
果肉が白いので、切ると外の紅色との対比が出る。断面を見せる盛りつけに向く。日持ちがよい品種なので、冷蔵で3〜4日もつ。
よくある失敗
- 切ると果肉が白いので、未熟だと勘違いしやすい。品種の性質にあたる。
栽培カレンダー
イチゴの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期です | 3月はタネまきの時期です | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期です | 10月は植え付けの時期です | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期です | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
イチゴのほかの品種
15品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめ紅ほっぺべにほっぺ静岡県静岡県農業試験場が1994年に「章姫」を子房親、「さちのか」を花粉親として交配し育成したイチゴ。1996年度に選抜された「94-9-2」が、章姫と同等以上の多収性、食味、硬さ、果心部まで赤いといった特徴を備えていたことから、1997年に系統名「静岡11号」が与えられた。大粒でしっかりとした食感を持ち、甘みと酸味のバランスがよい。果皮がしっかりしているので輸送しても傷みにくい。
- おすすめよつぼし三重県・香川県・千葉大学・農研機構九州沖縄農業研究センターが共同で育成した種子繁殖型のイチゴ。1,317の交配組み合わせを試した中から選ばれ、2017年に品種登録された(登録番号25605)。日本で2番目の種子繁殖型品種であり、実用化されたものとしては最初にあたる。親株から子株へ病害虫が受け継がれない点と、増殖効率のよさが利点になる。早生種で、5月まき・9月定植・11月収穫の促成栽培ができる。糖度が高く風味に特徴がある。
- 章姫あきひめ静岡県静岡県の育種家・萩原章弘が1985年に「久能早生」と「女峰」を交配して育成し、1992年に品種登録したイチゴ。細長い円錐形で、果肉がやわらかく多汁。酸味がほとんどなく、上品な甘さが前に出る。県や国の研究機関ではなく個人の育種家が生み出した品種として知られる。のちに静岡県が育成した「紅ほっぺ」の母親(子房親)にあたる。
- とちおとめ栃木県栃木県農業試験場が育成し、1996年に品種登録したイチゴ。糖度は9〜10%と高く、酸度は0.7%程度と低いため糖酸比が高い。果肉が緻密で多汁質のため食味が極めてすぐれる。果実は平均15〜19g程度の大果で、果形は円錐形。東日本で長く主力を務めてきた。
- あまおう福岡県福岡県が育成し、2005年に品種名「福岡S6号」で登録したイチゴ。「あまおう」は商標で、「あかい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字からきている。果実は短円錐形で整い、果皮色は濃赤で光沢がよい。果実重が重く、20gを超える大粒の割合が多い。甘いだけでなく甘酸っぱさのバランスがとれた濃厚な食味になる。
- 女峰にょほう栃木県栃木県農業試験場が「はるのか×ダナー」の系統に「麗紅」を交配して育成し、1985年に品種登録したイチゴ。名は日光の女峰山にちなむ。果皮は濃い赤色で香りがあり、多汁で、甘みと酸味の両方がしっかり出る深い味になる。かつては「東の女峰、西のとよのか」と並び称される主力品種だったが、現在は生産量が全体の1%ほどまで減っている。
- スカイベリー栃木県栃木県農業試験場が「00-24-1」と「栃木20号」を交配して育成し、2014年に品種登録したイチゴ。登録品種名は「栃木i27号」で、スカイベリーは商標にあたる。25g以上の果実の発生割合が6割を占めるなど極めて大果になる。果形は円すい、果色は濃橙赤色で光沢があり、外観品質にすぐれる。糖度と酸度のバランスがよく、ジューシーでまろやかな味になる。1996年に品種登録された「とちおとめ」の後継として、約17年かけて開発された。
- かおり野かおりの三重県三重県が育成し、2010年に品種登録したイチゴ。果実は大きい円錐形で、果皮は橙色に近い赤色。果肉は中心部まで真っ白で、切ると縁の赤と果肉の白の対比がきれいに出る。果肉はかためで、甘みが強く酸味は穏やか。リナロールというフレッシュな甘い香気成分を多く含み、香りが持ち味になっている。炭疽病抵抗性を持ち、極早生性であることも大きな特徴にあたる。
- やよいひめ群馬県群馬県が育成し、2005年に品種登録したイチゴ。「とねほっぺ」と「とちおとめ」を交配した系統に、さらに「とねほっぺ」を交配して育成された。一粒の重さは平均約20gで、収穫されるもののおよそ6割が2L規格(15g)以上になる。果肉が硬いため傷みにくく日持ちがするので、輸送や宅配に向く。他のイチゴ品種の品質が低下しやすい3月(弥生)でも安定した品質を保てることが、名前の由来になっている。群馬県内ではいちごの作付の7割以上を占める。
- とよのか「ひみこ」と「はるのか」を交配して育成され、1984年に品種登録されたイチゴ。「東の女峰、西のとよのか」と並び称され、あまおうが登場するまで西日本の主力を務めた。甘みと酸味のバランスがよく、香りがよい。果汁が多く、日持ちもよい。「さがほのか」の親のひとつにあたる。
- ゆめのか愛知県愛知県農業総合試験場が育成し、2007年3月に品種登録した愛知県のオリジナル品種。果実は円錐形でやや大きく、平均20g前後。果皮全体が鮮やかな赤色に着色し、艶がある。果皮がほどよく硬いため傷みにくく、完熟に近い状態まで待ってから収穫できる。糖度は高めだが酸味もあり、すっきりとした食味になる。
- あまりん埼玉県埼玉県農業技術研究センターがおよそ9年をかけて育成したイチゴ。糖度が高く酸味が控えめで、全国のいちごコンテストで金賞を重ねている。県は栽培管理のポイントをまとめた「あまりんマニュアル」を公開しており、育成元の情報が確認できる数少ない品種にあたる。埼玉県の同じ系統には「かおりん」「べにたま」もある。
- いちごさん佐賀県佐賀県が育成し、2018年に品種登録したイチゴ。登録品種名は「佐賀i9号」で、いちごさんは商標にあたる。「佐系14号」と「やよいひめ」を2010年に交配し、およそ15,000もの試験株の中から選ばれた。さがほのかの後継として、県としては20年ぶりの新品種になる。果実は大きめの円錐形で果皮は濃赤色。果肉まで赤く染まるのが特徴で、やさしい甘みがあり、果肉はみずみずしく香りがよい。
- 恋みのりこいみのり農研機構が育成したイチゴ。1粒約18gの大粒で、甘く香りも強い。促成栽培に適し、連続して花房が出る性質にすぐれた多収品種で、大果で秀品率が高いため収穫・調製作業の省力化ができる。果実硬度が高く、貯蔵に伴う黒ずみ果の発生が少なく日持ち性にすぐれる。香港への長距離輸送でも傷みの発生が少ないことが確認されている。
- とちあいか栃木県栃木県が育成し、2019年秋に初出荷したイチゴ。栃木県として10番目のオリジナル品種にあたる。とちおとめと比べると糖度は同程度だが酸味が控えめで、甘さが際立つ。一粒のサイズもとちおとめより大粒になる。果心まで赤く染まるので、切った断面が鮮やかになる。県内ではとちおとめから主力の座を引き継ぎつつある。