果菜類
メロン
ネット系とノーネット系に大別される。ヘタ際にできる離層(輪状のひび割れ)が最も確実な収穫サイン。
- 旬
- 夏
- 育てやすさ
- むずかしい
- プランター
- 広さが要る
- 生育適温
- 20〜28℃
- 登録品種
- 12品種
Cucumis melo ・ 原産 インド ・ 出典: ウィキペディア日本語版
めろん / 甜瓜 ・ ウリ科
栽培カレンダー
タネまき 3〜5月 / 植え付け 4〜6月 / 収穫 6〜8月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期です | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期です | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期です | 6月は植え付けの時期です | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
地域別の作型
上のカレンダーは一般地を想定した目安です。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。
寒冷地東北・北海道・高冷地
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
一般地関東〜近畿の平野部。種袋では中間地と書かれる
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
暖地九州・四国・南関東の平野部
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: メロン(マクワウリ)の育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
メロンの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
メロン栽培の前提
- 生育適温
- 20〜30℃。高温を好む
- 好む条件
- 乾燥を好み、降雨や多湿を嫌う。日当たりのよい畑
- 土
- 水はけと保水性がよく、有機質に富んだもの
- 発芽までの日数
- 3〜4日(25〜30℃を保った場合)
- 育苗日数
- 約35日。12cmポットなら本葉3.5枚が定植適期
- 育苗中の温度
- 昼30℃を超えない、夜15〜20℃
- 定植できる気温
- 最低気温14℃、最低地温16〜18℃以上
- 受粉に必要な気温
- 最低15℃以上。受精の完了には20℃で約24時間かかる
- 収穫までの日数
- 開花から50〜60日程度
品種の選び方
メロンには温室で作るネット系のものから、露地で作りやすいマクワ型まであります。メロンは果菜の中でも温度と水の加減が最も難しく、質のよい実を穫るのは簡単ではありません。マクワ型メロンは多湿や低温に比較的強いので、家庭菜園にはこちらが向きます。キュウリと違って、うどんこ病や土壌病害のつる割病に抵抗性を持つ品種があるので、病気が心配な畑ではそうした品種を選ぶと安心です。
育て方の手順
種まきと育苗定植の約35日前
ポリポット(9〜12cm)に直径3cm・深さ1cmほどの穴を作り、3〜4粒を離してまきます。土をかけて平らにし、軽く押さえて水をやります。発芽まで25〜30℃に保つと3〜4日で出ます。本葉1〜2枚で2本、本葉2〜3枚で1本立ちにします。よい苗にするには、発芽後は昼が30℃を超えないようにし、夜は15〜20℃に調節してください。
- まき穴
- 直径3cm・深さ約1cm
- 発芽までの温度
- 25〜30℃
- 育苗中の温度
- 昼30℃以下・夜15〜20℃
土づくり定植の2週間以上前
苦土石灰を全面にまいて深く耕します。メロンは多湿を嫌うので、水はけをよくしておきます。
- 苦土石灰
- 1㎡あたり約100g
元肥を入れて床を作る定植の1週間前
定植する場所に堆肥と元肥をまき、60cm四方・高さ10cmほどの床を作って黒のポリマルチを張ります。元肥が多いと茂りすぎて病害虫が増え、実の質も落ちるので控えめにしてください。トンネルを使う場合は、定植の2週間前には張っておきます。地温を十分に上げておくと根付きがよく、よい雌花が咲きます。
- 堆肥
- 1穴(40cm四方・深さ30cm)あたり約2kg
- 化成肥料(N-P-K = 8-8-8)
- 1穴あたり約50g
- 床
- 60cm四方・高さ10cm
- 元肥を成分量で見る場合
- 10㎡あたりチッソ100〜120g・リン酸150〜200g・カリ120〜150g
定植最低気温14℃、最低地温16〜18℃以上になってから。トンネルなら4月中旬ごろ
根付きをよくするため晴れた日の午前中に、根鉢を崩さないよう浅植えにして水をやります。12cmポットなら育苗35日・本葉3.5枚が適期です。畑の準備が遅れて苗が育ちすぎると、根が回って植えたあとの伸びが悪くなります。晩霜の恐れがあるときはホットキャップをかぶせて保温してください。育ちが悪いときは液肥や葉面散布で勢いを戻します。
整枝
家庭菜園では、親づるを本葉4〜6枚で摘芯し、そろいのよい子づるを2〜3本残す仕立てが扱いやすいです。子づる2本で4果穫るのが一般的なやり方です。子づるの7節までに出た孫づるは早めに取り除き、8〜11節から出た孫づるを実をつける枝(結果枝)にします。開花したら、雌花のついた節から上の葉を2枚残して摘芯します。子づるの先は25節前後で、受粉の2〜3日前に止めます。そのとき、実を着ける節より先の側枝は先端の3本だけ残して他は取り除きます。自然に着いた実はそのつど摘み取ってください。
受粉
受粉の2〜3日前から曇りや雨が続いたり、13℃以下の低温に当たったりすると、花粉が働かなくなります。最低15℃以上を保ってください。受精が終わるには20℃で24時間ほどかかるので、受粉したあとの保温も大事です。
摘果受粉から7〜10日、実がピンポン玉から鶏卵大になった頃
長卵形で形のよい実が着いている結果枝を残し、他を摘みます。実が最も勢いよく太るのは受粉後10〜15日なので、その前に数を決めておきます。
追肥実が卵大になった頃
ポリマルチの周りにばらまきます。実が太り始めたのを確かめてから施すのが要点で、早く効かせるとつるが伸びるほうに回ってしまいます。
硬化期からネットが出るまでの管理実が太り終わった後
実の太りが止まって皮が固まる時期に入ったら、それまでより少し低めの温度で管理して硬化を進めます。ただし夜の温度が下がりすぎると皮が白くなり、実が締まりすぎてしまうので下げすぎないでください。縦のネットが出始めたら、水やりと朝の蒸し込みは控えます。大きく割れたネットになるのを防ぐためです。
収穫開花から50〜60日程度(品種と作型で前後する)
実の着いた枝の葉が枯れてきたか、実の軸のあたりまでネットが上がったか、花の落ちた跡にひび割れが出たか、といった点を見ます。ただし見た目だけで判断せず、必ず1玉を試しに切って糖度と肉質を確かめてから、残りを穫ってください。
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 実が甘くならない・病気が出る | 降雨や多湿。元肥が多すぎて茂りすぎた場合も同じ | 水はけをよくし、日当たりのよい場所で作る。元肥を控えめにする。マクワ型は多湿に比較的強い |
| 実が着かない | 受粉の前後に曇雨天が続いた、または13℃以下の低温に当たって花粉が働かなかった | 最低15℃以上を保つ。受粉後も20℃で24時間ほど保温する |
| ネットが大きく割れる | 縦のネットが出る時期に水をやりすぎた、朝に蒸し込みすぎた | この時期は水やりと蒸し込みを控える |
| 皮が白くなり実が締まりすぎる | 硬化期に夜の温度が下がりすぎた | 少し低めにする程度にとどめ、下げすぎない |
| 苗が徒長する | 発芽後の昼温が高すぎる | 昼は30℃を超えないようにし、夜は15〜20℃に下げる |
| つるが伸びるだけで実がつかない | 整枝ができていない | 親づるを本葉4〜6枚で摘芯し、子づる2〜3本に絞る |
| 株が急にしおれる(つる割病) | 土壌病害 | 抵抗性のある品種を選ぶ |
主な病気と害虫
メロンの育て方の出典
ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。
- メロン(マクワウリ)の育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)サカタのタネ 園芸通信
- メロン栽培マニュアルタキイ種苗
栄養成分
可食部100gあたり / 果実類/メロン/温室メロン/生
- エネルギー
- 40kcal
- たんぱく質
- (0.7)g
- 脂質
- (0.1)g
- 炭水化物
- (9.6)g
- 食物繊維総量
- 0.5g
- カリウム
- 340mg
- カルシウム
- 8mg
- 鉄
- 0.3mg
- ビタミンK
- (3)µg
- 葉酸
- 32µg
- ビタミンC
- 18mg
- 食塩相当量
- 0g
「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 07134)
メロンをよく買う地域
2023年(令和5年)~2025年(令和7年)平均 / 全国平均 1.3 kg
この数字は1人当たりではありません。二人以上の世帯1世帯あたりが1年間に買った量です。調べているのは都道府県全体ではなく、 県庁所在市と政令指定都市の52市。 買った量なので、自分で育てて食べた分や、外食で食べた分は入っていません。
少ない側(52市中の下位3市)
出典: 家計調査 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(総務省統計局)
メロンの品種
12品種。カードを押すと特徴と栽培カレンダーが見られます。
- おすすめプリンスメロンサカタのタネが1962年に発表した露地メロンの代表品種。日本のマクワウリ「ニューメロン」に、フランスのシャランテメロン(カンタロープの一種)を交配した一代交配種になる。果実は500〜600gでほぼ正円球、果皮は灰白色でネットが入らない。糖度15〜17度と甘く、熟すと甘い芳香が立つ。マクワウリのように作りやすく西洋メロンのようにおいしい、という位置づけで広まった。ヘタ際に離層(輪状のひび割れ)が出るのが確実な収穫サインになる。
- アンデスメロンサカタのタネが1977年に発表したネット系の青肉メロン。「コサック×リオゴールド」と「アールスフェボリット×ハネデュー」の交配で育成された。当時のネットメロンは温室栽培が主流で高価だったが、ハウス栽培ができるため手頃な価格で出回り「大衆メロン」として全国に広まった。果皮は灰緑色で細かい網目、果肉は黄緑色で甘みが強く多汁。熟しても果皮の色が変わらず香りもほとんど出ないため、食べ頃の見極めが難しい。尻を軽く押してわずかに弾力を感じたら頃合い。
- クインシーメロン赤肉のネット系メロン。1989年に横浜植木が発表した品種で、「ボレロ×アールス夏系7号」×「スーパラチブ」にさらに「新豊玉×ふかみどり」を交配して育成された。果皮は灰緑色で細かい網目が全体を覆い、果肉はオレンジ色で緻密。糖度は15〜17度と高く果汁が多い。日もちがよく食味も安定しており、赤肉メロンの代表品種として長く定着している。
- タカミ緑肉のネット系ハウスメロン。1990年に園芸植物育種研究所が発表した。「アムス」「アールス」「ロッキーフォード」や台湾から導入した品種などの交雑で育成された。形は円形からやや楕円形で、網目は盛り上がりが浅く細め。果肉はきれいな黄緑色で果汁が多くなめらかな口当たり。甘みが強く香りもよい。漢字で「貴味メロン」と書くこともある。店頭のものは完熟前で果肉が硬いため、尻に弾力が出て甘い香りが立つまで追熟させる。
- 肥後グリーンひごぐりーん熊本県果肉が緑色のネット系青肉メロン。奈良県の松井農園が育成した品種で、主に熊本県で栽培されている。大玉になり、ヒスイ色と形容される鮮やかな果肉の色が特徴。果肉は緻密でしっかりしており、シャキッとした食感が残る。糖度が高く果汁が多い。収穫は開花から65日前後で、一般的なメロンの55日前後より10日長く木に置く。出回るのは5月から7月ごろで、ピークは5月下旬から6月になる。
- 夕張メロンゆうばりめろん北海道北海道夕張市で作られる赤肉のネットメロン。品種名は「夕張キング」で、「夕張メロン」はJA夕張市が管理する産地ブランドの呼び名にあたる。1960年に「アールスフェボリット」を母、「スパイシーカンタロープ」を父として交配され、翌1961年にまかれた種から選抜された一代交配種になる。形は長円形でネットを形成し、果皮は収穫時は緑〜灰緑色、食べごろには黄色くなる。果肉は繊維質が少なくジューシーでやわらかいオレンジ色。糖度は10度以上。地理的表示(GI)に登録されている。
- アールス系(マスクメロン)あーるすけい(ますくめろん)アールス系は高級ネットメロンの総称で、いわゆるマスクメロンにあたる。果肉は緑色でとろけるような舌ざわり、香りが強い。細かく密な網目が全面に盛り上がるのが特徴で、この網目は果実の肥大に果皮が追いつかず裂けた跡がコルク化したもの。本来は温室で1株1果に絞って作る系統なので、家庭で作るなら同じネット系でも作りやすいアンデスやタカミから入るのが現実的。
- イバラキング茨城県茨城県農業総合センターが育成した緑肉のネットメロン。400通り以上の掛け合わせの中から選抜され、2010年に品種登録された。茨城県のオリジナル品種として、茨城県でのみ生産されている。果皮は細かい網目模様に覆われ、果実はふっくらとした円形。果肉は黄緑色で糖度が高く、果汁が豊富でなめらかな肉質になる。糖度は16度前後と、メロンの中でも高い。
- ころたんサカタのタネが家庭菜園向けに出しているネット系の小玉メロン。平均果重300〜500gと一般のメロンより小ぶりで、1個を食べ切れる大きさになる。比較的丈夫で作りやすく、ベランダや庭のプランターでも育てられる。果皮は黄金色できれいな網目が入り、果肉は鮮やかな緑色。糖度は15度前後になることもある。
- ホームランメロン果皮が白くネットの入らない青肉メロン。見た目はマクワウリに近いが、果肉はやわらかく香りが強い、メロンらしい味になる。皮が薄いので皮際まで食べられる。ネット系より安価に出回ることが多い。
- キンショウメロン果皮が鮮やかな黄色でネットの入らないメロン。果肉は白緑色で、とろけるタイプの青肉メロンと違い、シャキッとした歯ざわりが残る。甘みはあるが香りは控えめ。冷やして食べると持ち味が出る。マクワウリの流れをくむ系統にあたる。
- ルピアレッド北海道赤肉のネット系メロン。北海道の産地で広く作られており、夕張メロン以外の北海道産赤肉メロンの多くがこの品種にあたる。果肉はオレンジ色でやわらかく、糖度が高い。夕張キングに比べて栽培しやすく収量が取れるため、産地の主力になっている。
