メロンの品種
イバラキング
- 茨城県
茨城県農業総合センターが育成した緑肉のネットメロン。400通り以上の掛け合わせの中から選抜され、2010年に品種登録された。茨城県のオリジナル品種として、茨城県でのみ生産されている。果皮は細かい網目模様に覆われ、果実はふっくらとした円形。果肉は黄緑色で糖度が高く、果汁が豊富でなめらかな肉質になる。糖度は16度前後と、メロンの中でも高い。
ほかの品種と何が違うのか
400通り以上の交配から選ばれた茨城県のオリジナル品種。糖度16度前後。
この品種の要点
- 糖度
- 15〜17度
- 育成元
- 茨城県農業総合センター(2010年〜)
- 産地
- 茨城県
この品種が生まれた理由
メロンの出荷は5月中旬以降が主力で、それより早い時期に出す品種は実が小さくなりやすい。イバラキングは肥大性にすぐれ、4月下旬から5月上旬の早期出荷でも大きく育つ。5月中旬以降の主力品種と比べても1割以上大きくなるとされる。早く出しても小さくならないという点が、この品種の狙いにあたる。
味と食感
果肉は黄緑色でなめらか。糖度16度前後と高く、果汁が豊富になる。みずみずしさと上品な甘さが特徴で、とろけるというより肉質を感じるタイプにあたる。
イバラキングを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどメロンに共通する基本はメロンのページを参照してください。
- 苗の生産・栽培が茨城県内に限定されている。県外では正規の苗が手に入らない。
- 肥大性がよいので、早い時期でも大きく育つ。
- 1株に成らせる数を絞る。数を多くすると、どれも甘くならない。
収穫適期の見分け方
- ネットが浮き出て、尻に弾力が出たら穫る。
- 糖度16度前後になる品種にあたる。日数を守れば甘さは出る。
- 穫ってから常温で追熟させる。
保存と食べ方
糖度16度前後の青肉メロンにあたる。常温で追熟させ、尻に弾力が出たら食べる2〜3時間前に冷やす。
よくある失敗
- 茨城県でのみ生産されている品種なので、県外で苗を探しても見つからない。
地域別の作型
メロンの一般的な作型を表示しています。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。 品種によってさらに前後するので、正確な時期は種袋の作型図を確かめてください。
寒冷地東北・北海道・高冷地
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| 作型 |
一般地関東〜近畿の平野部。種袋では中間地と書かれる
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| 作型 |
暖地九州・四国・南関東の平野部
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: メロン(マクワウリ)の育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
栽培カレンダー
メロンの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期です | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期です | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期です | 6月は植え付けの時期です | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
メロンのほかの品種
11品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめプリンスメロンサカタのタネが1962年に発表した露地メロンの代表品種。日本のマクワウリ「ニューメロン」に、フランスのシャランテメロン(カンタロープの一種)を交配した一代交配種になる。果実は500〜600gでほぼ正円球、果皮は灰白色でネットが入らない。糖度15〜17度と甘く、熟すと甘い芳香が立つ。マクワウリのように作りやすく西洋メロンのようにおいしい、という位置づけで広まった。ヘタ際に離層(輪状のひび割れ)が出るのが確実な収穫サインになる。
- アンデスメロンサカタのタネが1977年に発表したネット系の青肉メロン。「コサック×リオゴールド」と「アールスフェボリット×ハネデュー」の交配で育成された。当時のネットメロンは温室栽培が主流で高価だったが、ハウス栽培ができるため手頃な価格で出回り「大衆メロン」として全国に広まった。果皮は灰緑色で細かい網目、果肉は黄緑色で甘みが強く多汁。熟しても果皮の色が変わらず香りもほとんど出ないため、食べ頃の見極めが難しい。尻を軽く押してわずかに弾力を感じたら頃合い。
- クインシーメロン赤肉のネット系メロン。1989年に横浜植木が発表した品種で、「ボレロ×アールス夏系7号」×「スーパラチブ」にさらに「新豊玉×ふかみどり」を交配して育成された。果皮は灰緑色で細かい網目が全体を覆い、果肉はオレンジ色で緻密。糖度は15〜17度と高く果汁が多い。日もちがよく食味も安定しており、赤肉メロンの代表品種として長く定着している。
- タカミ緑肉のネット系ハウスメロン。1990年に園芸植物育種研究所が発表した。「アムス」「アールス」「ロッキーフォード」や台湾から導入した品種などの交雑で育成された。形は円形からやや楕円形で、網目は盛り上がりが浅く細め。果肉はきれいな黄緑色で果汁が多くなめらかな口当たり。甘みが強く香りもよい。漢字で「貴味メロン」と書くこともある。店頭のものは完熟前で果肉が硬いため、尻に弾力が出て甘い香りが立つまで追熟させる。
- 肥後グリーンひごぐりーん熊本県果肉が緑色のネット系青肉メロン。奈良県の松井農園が育成した品種で、主に熊本県で栽培されている。大玉になり、ヒスイ色と形容される鮮やかな果肉の色が特徴。果肉は緻密でしっかりしており、シャキッとした食感が残る。糖度が高く果汁が多い。収穫は開花から65日前後で、一般的なメロンの55日前後より10日長く木に置く。出回るのは5月から7月ごろで、ピークは5月下旬から6月になる。
- 夕張メロンゆうばりめろん北海道北海道夕張市で作られる赤肉のネットメロン。品種名は「夕張キング」で、「夕張メロン」はJA夕張市が管理する産地ブランドの呼び名にあたる。1960年に「アールスフェボリット」を母、「スパイシーカンタロープ」を父として交配され、翌1961年にまかれた種から選抜された一代交配種になる。形は長円形でネットを形成し、果皮は収穫時は緑〜灰緑色、食べごろには黄色くなる。果肉は繊維質が少なくジューシーでやわらかいオレンジ色。糖度は10度以上。地理的表示(GI)に登録されている。
- アールス系(マスクメロン)あーるすけい(ますくめろん)アールス系は高級ネットメロンの総称で、いわゆるマスクメロンにあたる。果肉は緑色でとろけるような舌ざわり、香りが強い。細かく密な網目が全面に盛り上がるのが特徴で、この網目は果実の肥大に果皮が追いつかず裂けた跡がコルク化したもの。本来は温室で1株1果に絞って作る系統なので、家庭で作るなら同じネット系でも作りやすいアンデスやタカミから入るのが現実的。
- ころたんサカタのタネが家庭菜園向けに出しているネット系の小玉メロン。平均果重300〜500gと一般のメロンより小ぶりで、1個を食べ切れる大きさになる。比較的丈夫で作りやすく、ベランダや庭のプランターでも育てられる。果皮は黄金色できれいな網目が入り、果肉は鮮やかな緑色。糖度は15度前後になることもある。
- ホームランメロン果皮が白くネットの入らない青肉メロン。見た目はマクワウリに近いが、果肉はやわらかく香りが強い、メロンらしい味になる。皮が薄いので皮際まで食べられる。ネット系より安価に出回ることが多い。
- キンショウメロン果皮が鮮やかな黄色でネットの入らないメロン。果肉は白緑色で、とろけるタイプの青肉メロンと違い、シャキッとした歯ざわりが残る。甘みはあるが香りは控えめ。冷やして食べると持ち味が出る。マクワウリの流れをくむ系統にあたる。
- ルピアレッド北海道赤肉のネット系メロン。北海道の産地で広く作られており、夕張メロン以外の北海道産赤肉メロンの多くがこの品種にあたる。果肉はオレンジ色でやわらかく、糖度が高い。夕張キングに比べて栽培しやすく収量が取れるため、産地の主力になっている。
