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イモ類

サツマイモ

挿し苗で植える。地中で肥大するため外からは分からず、試し掘りが唯一の確実な確認方法。掘ったあと貯蔵すると甘みが増す。

旬
秋
育てやすさ
やさしい
プランター
広さが要る
生育適温
20〜30℃
登録品種
10品種

Ipomoea batatas ・ 原産 中央アメリカ ・ 出典: ウィキペディア日本語版

さつまいも / 甘藷・唐芋 ・ ヒルガオ科

栽培カレンダー

タネまき — / 植え付け 5〜6月 / 収穫 9〜11月

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
植え付け
1月は植え付けの時期ではありません
2月は植え付けの時期ではありません
3月は植え付けの時期ではありません
4月は植え付けの時期ではありません
5月は植え付けの時期です
6月は植え付けの時期です
7月は植え付けの時期ではありません
8月は植え付けの時期ではありません
9月は植え付けの時期ではありません
10月は植え付けの時期ではありません
11月は植え付けの時期ではありません
12月は植え付けの時期ではありません
収穫
1月は収穫の時期ではありません
2月は収穫の時期ではありません
3月は収穫の時期ではありません
4月は収穫の時期ではありません
5月は収穫の時期ではありません
6月は収穫の時期ではありません
7月は収穫の時期ではありません
8月は収穫の時期ではありません
9月は収穫の時期です
10月は収穫の時期です
11月は収穫の時期です
12月は収穫の時期ではありません

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

サツマイモの育て方

土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。

サツマイモ栽培の前提

好む環境
高温と日照。畑作物のなかで最も乾燥に強い
植え付けの目安
晩霜が去り、平均気温18℃以上・地温15℃以上になってから
適期の苗
葉5〜6枚、長さ25〜30cm、節間が詰まって茎が太いもの
畝と株間
畝幅90cm、株間25〜40cm。高さ20〜25cmの高畝に
土に埋める節数
3節。ここが足りないとイモが着かない
肥料
少なくてよい。窒素が多いとつるぼけする
収穫まで
植え付けから120〜140日、積算温度2200〜2500℃
貯蔵適温
13℃前後。10℃以下で低温障害を受ける
連作
畑作物のなかでは障害が出にくいほう

品種の選び方

サツマイモは食感で選び分けます。粉質でほくほくするもの、しっとりした粘質のもの、焼くと蜜が出るほど甘くなるねっとり系があります。焼きいもにするなら粘質やねっとり系、天ぷらや大学いもなら粉質が向きます。皮が赤紫で中身が黄色いものが一般的ですが、中身が紫や橙のものもあります。苗は種苗店やホームセンターで買うのが確実です。とくにウイルスを持たないよう育てられた苗(ウイルスフリー苗)は、ポットで買って自分で伸ばし、切り取って増やせます。本葉7〜8枚のときに中心の葉を摘むと節からつるが出て、1ポットから7〜8本の苗が取れます。なお品種によって苗の伸びやすさが違い、伸びにくい品種は育苗の温度を高めにする必要があります。

育て方の手順

  1. 畑を選んで畝を立てる植え付けの数日前

    窒素の少ない畑を選びます。前に他の野菜を作って肥料が残っている畑では、つるばかり茂ってイモが太らないつるぼけになります。サツマイモは根が深く広く張り、養分を吸う力が非常に強いので、肥料は他の野菜よりずっと少なくて足ります。前作のある畑なら無肥料でも作れるほどです。乾燥には強い一方、水はけが悪くて長雨で水に浸かると枯れます。高さ20〜25cmの高畝にしてください。畝幅は90cmほどです。マルチを張ると地温が上がって根付きがよくなり、イモの太りと味も上がります。雑草を抑え、収穫のときにつるをはがす作業も楽になります。

    畝
    畝幅90cm、高さ20〜25cm
    苦土石灰
    1㎡あたり約100g
    元肥の目安
    10㎡あたりチッソ30〜60g・リン酸40〜80g・カリ80〜120g。前作があれば無肥料でも可
  2. 苗を選ぶ5月中旬以降

    節と節の間が詰まっていて茎が太く、葉が5〜6枚付いた長さ25〜30cmの苗を選びます。1㎡あたり4〜5本が目安です。買った苗はすぐ植えず、日陰に1〜2日置いて少ししおれさせてから植えると根付きがよくなります。土が乾いているときは特にこの方法が効きます。

    適期の苗
    葉5〜6枚、長さ25〜30cm
    必要な本数
    1㎡あたり4〜5本
  3. 植え付け5月下旬〜6月中旬。平均気温18℃以上・地温15℃以上

    深さ5〜10cmの溝を切り、株間25〜40cmで植えます。大きいイモを穫りたいなら株間を広く、小さいイモをたくさん穫りたいなら狭くします。植え方は数通りありますが、家庭菜園では斜め植えか舟底植えが扱いやすいでしょう。舟底植えは苗の両端を少し持ち上げる形で、乾燥と低温に強くなります。苗を寝かせる水平植えは数が穫れ、垂直に挿す方法はイモの数が減るかわりに大きくなります。どの方法でも要点は同じで、必ず3節を土に埋めてください。イモができるのは切り口に近い2〜3節の根なので、節が埋まっていないと水や養分を吸う根ばかりになってイモが着きません。葉は必ず土から外に出します。曇りで風のない穏やかな日を選ぶと安心です。植えたあと畝が乾いていたら水をやります。条件がよければ3〜5日で根付きます。強い日ざしのときは新聞紙で覆うと根付きがよくなります。

    植え溝の深さ
    5〜10cm
    株間
    25〜40cm(大きくしたいなら広く)
    埋める節数
    3節
    根付くまで
    3〜5日

    プランターの場合 — 深さ30cm以上の大きめの容器なら育てられます。土に硫酸カリを2g(草木灰なら6g)ほど混ぜ、窒素は入れないでおきます。

  4. 植え付け後1か月の除草

    植えてすぐは根が伸びる一方でつるの伸びが遅く、雑草に負けやすい時期です。1か月ほどはこまめに除草してください。つるが地面を覆うようになれば、雑草はあまり出なくなります。

  5. つる返し8月ごろから初秋

    伸びたつるは節から根を下ろします。この根をそのままにすると、養分がそちらに回ってイモが太らなかったり数が減ったりします。つるを持ち上げて根をはがし、畝の片側へ寄せておきます。これをつる返し(つるはがし)と言います。マルチを張っていれば、つるが地面に触れにくいのでこの作業は減ります。

  6. 追肥

    基本的に要りません。窒素を足すとつるぼけを招きます。ただし7〜8月に葉の色が黄色く抜けてきたときだけは、肥料が切れているので追肥します。

  7. 収穫植え付けから120〜140日。積算温度2200〜2500℃

    マルチ栽培なら8月下旬から穫れる場合もあります。試し掘りをして、手で太り具合を確かめてから順に掘ってください。早すぎると味がのらず、遅すぎるとイモの形が乱れます。霜に当たったイモは腐りやすく貯蔵もきかないので、初霜の前に掘り終えます。晴れた日を選び、掘ったあとはしばらく乾かしてから取り込みます。

  8. 貯蔵と追熟

    掘りたてより2〜3週間置いたイモのほうが甘くなります。デンプンが糖に変わるためです。貯蔵は13℃前後、湿度90〜95%が適します。10℃を下回ると低温障害を起こすので、冷蔵庫には入れないでください。イモに風が直接当たらないようにします。少量なら発泡スチロールの箱に入れ、空気が通るよう穴をあけて室内に置きます。11月中旬以降は暖かい部屋に移してください。

    貯蔵温度
    13℃前後(10℃以下は低温障害)
    湿度
    90〜95%
    甘くなるまで
    収穫後2〜3週間

よくある失敗と防ぎ方

起きること原因防ぎ方
つるばかり茂ってイモが太らない(つるぼけ)窒素が多い。前作の肥料が残っている畑で起きやすい。生育前半の曇雨天や水はけの悪さも引き金になる肥料を足さない。前作のある畑では無肥料でよい。高畝にして水はけを確保する。サツマイモは養分を吸う力が強いので、少なくて足りる
イモが着かない・数が少ない土に埋めた節が足りない。または、つる返しをせずに節から下りた根に養分が回った必ず3節を土に埋める。8月ごろからつる返しをする
苗が根付かない地温が足りないうちに植えた。または植えたあとに畝が乾いた平均気温18℃・地温15℃を確かめてから植える。乾いていたら植え付け後に水をやる
掘ったイモが甘くない収穫が早すぎた。または掘ってすぐ食べた積算温度2200℃を目安にする。掘ってから2〜3週間置いてデンプンを糖に変える
イモの形が乱れる収穫が遅すぎた試し掘りで太り具合を確かめ、適期に掘り上げる
貯蔵中に腐る10℃以下に置いた。霜に当たったイモを貯蔵した。傷のあるイモを混ぜた13℃前後で貯蔵する。初霜の前に掘り終える。傷の無いものだけを選ぶ
長雨のあとに株が枯れる水はけが悪く、水に浸かった。乾燥には強いが冠水には弱い高さ20〜25cmの高畝にする

主な病気と害虫

サツマイモの育て方の出典

ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。

栄養成分

可食部100gあたり / いも及びでん粉類/<いも類>/(さつまいも類)/さつまいも/塊根/皮なし/生

エネルギー
126kcal
たんぱく質
1.0g
脂質
0.1g
炭水化物
30.9g
食物繊維総量
2.2g
カリウム
480mg
カルシウム
36mg
鉄
0.6mg
ビタミンK
(0)µg
葉酸
49µg
ビタミンC
29mg
食塩相当量
0g

「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 02006)

主な産地

2024年産 / 全国の収穫量 717,000 t / 統計での作物名: かんしょ

  1. 鹿児島県218,300 t30.4%
  2. 茨城県199,200 t27.8%
  3. 千葉県83,300 t11.6%
  4. 宮崎県77,300 t10.8%
  5. 徳島県26,000 t3.6%
  6. 熊本県18,200 t2.5%

出典: 作物統計調査(水陸稲、麦類、豆類、そば、かんしょ、工芸農作物)(農林水産省)

サツマイモをよく買う地域

2023年(令和5年)~2025年(令和7年)平均 / 全国平均 2.7 kg / 統計での品目名: さつまいも

この数字は1人当たりではありません。二人以上の世帯1世帯あたりが1年間に買った量です。調べているのは都道府県全体ではなく、 県庁所在市と政令指定都市の52市。 買った量なので、自分で育てて食べた分や、外食で食べた分は入っていません。

  1. 徳島市4.8 kg
  2. 鹿児島市3.7 kg
  3. 堺市3.4 kg
  4. 新潟市3.4 kg
  5. 秋田市3.4 kg
  6. 熊本市3.3 kg
  7. 大津市3.3 kg
  8. 相模原市3.2 kg
  9. 仙台市3.2 kg
  10. 札幌市3.2 kg

少ない側(52市中の下位3市)

  1. 鳥取市2.0 kg
  2. 福井市2.1 kg
  3. 那覇市2.1 kg

出典: 家計調査 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(総務省統計局)

サツマイモの品種

10品種。カードを押すと特徴と栽培カレンダーが見られます。

収穫時期を積算温度で読む

サツマイモは外から熟し具合が分かりにくいため、受粉日からの積算温度で 収穫適期を判断できます。4品種が対応しています。