サトイモの品種
セレベス
芽が赤くなることから赤芽芋とも呼ばれる。名はインドネシアのセレベス島(現スラウェシ島)から導入されたことに由来する。親芋も子芋も食べられる兼用種。ぬめりが少なく、下ゆでなしでも扱いやすい。煮崩れしにくく、味は淡白でほくほくする。
ほかの品種と何が違うのか
ぬめりが少ないので、下ゆでなしでそのまま煮られる。
この品種が生まれた理由
サトイモの下ごしらえが面倒なのは、皮をむくときのぬめりとかゆみによる。セレベスはぬめりが少ないため、下ゆでを省いてもそのまま煮られる。手間の少なさが品種の選択理由になる例にあたる。
味と食感
ぬめりが少なく、味は淡白でほくほくする。煮崩れしにくいので、煮物にしても形が残る。親芋も子芋も食べられる。
セレベスを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどサトイモに共通する基本はサトイモのページを参照してください。
- 生育中に何度か土寄せする。子芋は親芋の上にできるので、土をかぶせないと露出して緑化する。
- サトイモは乾燥に弱い。夏に水を切らすと芋が太らない。敷きわらなどで土の乾きを防ぐ。
- ぬめりが少ない品種にあたる。下ゆでなしで煮られるので、収穫後の手間が軽い。
プランター・家庭菜園で育てる
- 容量25L以上・深さ30cm以上を使う。
- 最初は浅く植えて、生育に合わせて土を足す。
- 乾燥に弱い。夏は毎日水をやる。
収穫適期の見分け方
- 茎葉が黄色く枯れてきたら地上部の生育が止まったサインにあたる。
- 試し掘りで1株だけ確かめる。細ければ埋め戻して2週間ほど待てる。
- ぬめりが少ない品種にあたる。掘ったあと洗いやすい。
保存と食べ方
煮物、けんちん汁が定番。ぬめりが少ないので下ゆでを省ける。
よくある失敗
- 粘りの強いサトイモを求めるなら向かない。ぬめりの少なさが持ち味にあたる。
- 冷蔵庫に入れると低温障害を起こす。10℃前後の風通しのよい場所に置く。
栽培カレンダー
サトイモの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期です | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
サトイモのほかの品種
9品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめ土垂どだれ関東でもっとも広く作られている子芋用のサトイモ。親芋のまわりにできる子芋を食べる。粘りが強く、煮崩れしにくいため煮物に向く。貯蔵性も高く、冬を越して春先まで置ける。スーパーで「里芋」として売られているものの多くがこの品種にあたる。
- 石川早生いしかわわせ大阪府大阪府石川村(現・河南町)が名の由来とされる早生の子芋用品種。8月末から穫れ始めるので、サトイモの中でもっとも早く出回る。小ぶりでそろいがよく、皮ごとゆでて指でつまみ出す「衣被(きぬかつぎ)」に使われる。
- えびいも京都府京の伝統野菜何度も土寄せすることで曲がりと縞模様を付けた芋。海老に似た形からこの名がある。品種そのものというより、栽培の手間によってこの形になる。京の伝統野菜で、棒鱈と炊き合わせる京料理「いもぼう」に使われる。肉質は緻密で、煮崩れしにくい。
- 八つ頭やつがしら親芋と子芋がくっついて一つの塊になるサトイモ。頭がいくつも付いた形から「人の頭に立つ」と結びつけられ、正月の縁起物とされる。ホクホクとした粉質で、粘りの強い土垂とは食感が違う。葉柄(ずいき)も食べられる。
- 京いもきょういも宮崎県地上に頭を出しながらタケノコのように伸びる親芋用のサトイモ。タケノコイモとも呼ばれる。「京いも」の名だが主産地は宮崎県で、京都とは直接の関係がない。粉質でほくほくしており、煮崩れしにくい。親芋を食べるので、1個が大きい。
- 大野芋おおのいも新潟県新潟県で作られてきた里芋。きめが細かく粘りが強い。地域で受け継がれてきた在来種にあたり、流通量は多くない。育成元が公開している詳しい品種特性は確認できていないため、収量や収穫日数はここでは記載しない。
- 二子さといもふたごさといも岩手県岩手県北上市の二子地区で受け継がれてきた里芋。粘りが強く煮崩れしにくい。東北の秋の行事食である「芋の子汁(いものこ汁)」に使われてきた。地域団体商標に登録されている。
- 蓮葉芋はすばいも芋だけでなく葉柄も食べられるサトイモの系統。葉柄は「ずいき」と呼ばれ、乾燥させて保存食にしたり、生のまま酢の物や煮物にしたりする。芋は粘りが強い。サトイモの葉柄はすべてが食べられるわけではなく、えぐみの少ない系統に限られる。
- 唐の芋とうのいも赤い芽が出るサトイモで、親芋も子芋も食べられる兼用種。「赤芽大吉」の名でも売られる。ぬめりが少なく煮崩れしにくいので、下ゆでを省いてそのまま煮られる。粉質でほくほくした食感になる。葉柄はずいきとして食べられる。